旧東海道を歩く旅。17回目は、金谷駅から。

(10:55)JR金谷駅到着。

ほとんどの人が、SLの走る大井川鉄道へ乗り換えのところ、私は駅の外へ。

 

 

駅を見渡せる裏山(?)のお寺のしだれ桜がきれいでした。

 

(11:05)

案内に従い10分ほど歩いて、復元された石畳の金谷坂へ。

 

 

前回の帰りに寄ろうか迷って持ち越したカフェに寄り道です。  →meguri石畳茶屋

11時オープンで、お客として一番乗り。腹ごしらえしてから歩きます!

 

 

広々したテラスにテーブル席があります。犬連れもオッケーかしら・・・(未確認)

 

 

なんとここから富士山が見えました!興津過ぎてから見えないものと思っていたので大喜び。

瓦屋根はカフェの建物とは別棟、歩く人たちのための公共トイレです。

 

 

建物の中へ。古い建物をリノベーションしているようで、太い梁が見える広々とした空間。

 

 

眺めもよいです。深い庇が、夏も涼しそうです。

 

 

ランチセット。自家製パンと自家製ソーセージのホットドッグ。サラダとポタージュつき。

丸パンのタマゴサンドをつけないセットもあったけど、おなかペコペコなので付けたほうで。

 

食材は、地元島田市のものがほとんどだそうです。

地産地消を大事にするカフェ、増えてますね。観光に訪れたらそういうものを食べたい!

 

 

プラス300円で好きなケーキ、ということでショーケースから選んだヨーグルトケーキ。

種類も多くどれも美味しそうでした。イチゴの下の薄い生地にマーマレードかな?美味しい!

 

 

自家製パンは週末のみの販売ですって。(この日は平日でした)

 

 

同じ建物内に、ちょっとした展示室があり(無料)、金谷宿の案内もありました。

大井川を無事渡って祝杯をあげる場所、あるいは川止めで滞留客もあり、栄えた宿だそうです。

 

(11:50)

さあ、腹ごしらえを終えたところで、石畳の道を上りはじめます。

 

(12:00)

石畳を復元しようと、町民が資金を出して再現されたそうです。

少し進んだところに鎮守の地蔵堂。ここでウグイスの鳴き声とSLの汽笛が聞こえました。

 

(12:05)

地蔵堂の少し先で左手の斜面が開けて桜の花が見えたので、ちょっと覗いてみたら!!!

この季節ならでは。終わりかけのさくら、山並みのむこうに富士山!思いがけず絶景!

 

この絶景を眺めてしまったので、もう今日はここで終わりでもいいやと一瞬思ったほど(笑)。

でも、その先にも絶景がありました。金谷から歩くこのコースは、けっこうオススメかも。。

 

(12:10)

金谷からの石畳の坂をのぼり切って舗装道路にでました。

 

 

道路沿い一面が茶畑!こんな景色も珍しい。

 

 

(12:15)

お茶畑の中にコーヒー屋さん(笑) この日は休業日だったようですが、すてきな外観。

諏訪原城址へ行く場合は、その入口あたりです。

 

 

コーヒー店の先に見えたのが、山肌に刻まれた「茶」の文字!

茶の生産で有名な「牧の原」はこのあたりも含まれるようです。そうだったのか!

 

(12:18)

「茶」の文字を右手に見ながら、こんどは石畳を下る菊川坂へ。

 

 

菊川坂もまた、地元の方たちの資金で再現されたようです。

 

(12:30)

復元された石畳の先に、江戸時代後期の石畳が残されていました。

 

(12:40)

金谷と日坂の間の宿、菊川。鎌倉時代すでに宿場であったようで、古い石碑も残ります。

 

(12:50)

小さな宿場町を抜けると、さきほどより広大な茶畑のまんなかの道に。

見渡す限りの茶畑、壮観です。

 

 

菊川(島田市)から、日坂(にっさか・掛川市)へ!

 

 

茶畑の合間を歩くこの場所、和歌に多く詠まれている「小夜の中山」(さよのなかやま)だった!

ということで、道路沿いに、いくつもの歌碑が並んでいました。

 

 

古今和歌集などにもすでに詠まれていた峠道であった場所とは思えないのどかさ。

 

(13:05)

江戸時代からあったという子育て飴の店、定休日だったのか閉店したのか。。

 

 

子育て飴の店の前に、松尾芭蕉の句碑(別格に大きい!)と小夜の中山公園も整備されています。

 

(13:10)

「茶」の字が見えます。実はこの茶畑、世界農業遺産に登録されているらしい。

茶畑に周辺で刈り取った草を肥料として与える茶草場農法という古来の方法を守り続けているようです。

 

(13:11)

立派なしだれ桜は葉桜になっていました。1週間早かったら・・・ねえ。

 

(13:13)

佐夜鹿(さよしか)一里塚。日本橋から56里目224km!

 

ちなみに、53里目の金谷一里塚から先、54番目、55番目の一里塚は不明だそう。

でも金谷駅からここまで12kmも離れている感じはしないので、ルートは変わっているのかも。

 

(13:18)

ひたすら、365度茶畑の道を歩きます。こんな風景があったのねえ。

のどかそうに見えるのだけれど、実はかなりの強風でした。この辺りはいつも風が強いらしい。

 

(13:30)

茶畑の中にぽつりと、白山神社。

 

 

小夜の中山を詠んだ句碑、こんな感じで道路わきにあります。

 

 

お茶の木はきれいに手入れがされていました。これ、新茶の芽かしらね。

 

(13:42)

広重の東海道五十三次の日坂の絵。遠くに富士山。をのぞむ急坂の真ん中に「夜泣き石」。

実在した夜泣き石は、国道沿いに移されたようで、かつて石があった場所にこの絵があります。

 

 

茶畑の中の道から日坂の集落へは、かなりな急坂を下りました。これが浮世絵に描かれた急坂!

スニーカーで舗装道路を歩いているのに、うっかりしたら転んで滑り落ちそうな急坂で怖かった。

 

(14:00)

小さな集落、日坂(にっさか)宿の本陣「扇屋」跡は公園になっていました。

 

 

日坂宿の案内図が引き出しの中に用意されていたので、1部いただきました。

 

 

おー!カラーマンホール!やはり難所なので籠を使った峠越えがモチーフ。

 

(14:10)

日坂の名物はわらびもちらしいけど、それらしきお店が見当たらない・・・風で喉も乾いたな・・・

と思ったら、この店構えのパン屋さん。岡パン!迷わず入りますよw   →岡パン(岡田製パン)

 

 

こんな時間なのにほとんど売り切れ。冷蔵ケースのラスト1のホイップ入りあんぱん!

すぐ食べますと言ったら、お店の中でどうぞと。お言葉に甘えてスツールで。はー生き返った!

 

 

お店で食べている間に、地元のまちづくり協議会製の日坂茶のペットボトル発見!

せっかくなので1本買って飲んでみました。深蒸しの甘いお茶、ペットボトルにしては美味しい。

 

(14:24)

日坂宿はとても小さく、すぐに西の端へ。

 

 

岡パンで買ったパン、つぶしてしまう前に写真だけ撮ろうと思い立って。

レトロパッケージのメロンパン、甘食、あんぱん(店で食べた)買ったらくれた、オマケのラスク。

 

 

パンを入れたリュックを背負ってふと見たら「事任神社」という見慣れない文字。ことのまま、と読む。

271段あがった先に本宮とあります・・・。ことにまかせてみるか・・・行こう!階段がんばろう!

 

(14:32)

息が上がりましたが、5分ほどで着きました。なんとも可愛らしい本宮。

上り始めた道路の反対側に立派な境内があり、ここは奥の宮のような場所のようです。

 

小さな建物の周りに白い玉石が敷かれていて、それを3つ磨くと願いが叶うと書かれていました。

1つ目は神様のため、2つ目はみんなのため、3つ目は自分のため。手持ちの布で実行。

 

導かれてやって来た、小さな本宮、なんだか清々しい気持ちになりました。

 

(15:05)伊達方一里塚。江戸から57里目、228km。

事任神社を出てからは舗装された道路を掛川に向かって歩きます。15分ほどで一里塚。

 

(15:25)

めざす袋井、浜松が射程距離にみえてきた!!

 

 

1号線の距離表示も225km。思えば遠くへ来たもんだ!

 

(15:45)

のどかな逆川の川辺。人が暮らすところに寄りそう川の景色が、なんだか好きなのだ。。

 

(16:00)葛川の一里塚。日本橋から58里、232km!

 

(16:03)

一里塚から目と鼻の先「もちや」ののれんが気になる・・・道路を反対側へ渡ってお店へ。

 

 

 

江戸時代に創業の老舗でした。その形から振袖餅というのが名物らしい。  →もちや

夕方で振袖餅はなかった(と思う)。お土産少々と、ロールケーキ買いました。

 

店内に2人座れるテーブルがあり、そこでどうぞ~と言われてありがたく座ったら、

お煎茶を出して下さいました。さくらのお茶碗!ありがとうございます。一休みできました。

 

 

マンホールも掛川の絵に。やっぱり掛川城なのね。

 

(16:25)

東海道の石碑かと思ったら、塩の道の街道でもあったのねー。

 

(16:40)

掛川城の天守閣を逆川(さかがわ)越しに。

 

(16:45)

復元された大手門のそばには、まだこれから咲きそうなしだれ桜。

 

(16:55)

城下町風のまちづくりがされている掛川城あたりを歩いて、今日はここがゴール!

 

 

掛川城主、山内一豊と妻のレリーフ。実は清水銀行の店舗の壁です!(1枚前の写真)

 

(17:00)

掛川駅南口。三角屋根のローカルな雰囲気だけど、北口は新幹線の駅もあり近代的なのです。

 

 

南口駅前には、ご当地名物掛川城の看板と、その4倍ありそうなラグビーW杯の看板!

エスパスタジアムはW杯会場でもあり、掛川市は各国チームのキャンプ地でもあるようです。

 

金谷駅そばの、旧東海道の石畳そばのカフェもすばらしく気持ちよかったし、富士山見えたし、

そのあとの世界農業遺産に登録された一面の茶畑の中を歩く道!!

 

ここは、日帰りでのハイキングも楽しそうです。また訪れてみたいコース。

次回出かけるとしたら、蒸気機関車を見るか乗るかしたい・・・今回は汽笛だけ聞こえました!

 

 

オマケ

 

 

岡パンのメロンパンは、パン底に銀紙がくっついていて、中にカスタードみたいなクリーム入り。

メロンパンではないけど、歩き疲れて電車の中で食べたからか、美味しかったよー。

 

 

 

もちやで買ったのはおだんごとおまんじゅう。日坂茶も茶畑の道を思い出しつつ・・・。

 

金谷宿から掛川まで、富士山ビューから始まり、茶畑の風景も素晴らしく気持ちよかったし、

要所要所にパン屋さんや和菓子屋さんがあって、もう一度歩いてもいいぞ、と思えるルートでした。

 

 

走る人これまでの行程まとめ (日本橋から掛川 約236km 京都まで約264km※日本橋-京都を約500kmとして)

1 日本橋→品川宿(鮫洲) 10km https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12359688565.html

2 品川宿→蒲田 6km 

  前半 https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12370889695.html

  後半 https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12372638714.html

3 蒲田→新子安 11km 

  蒲田→川崎宿 https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12376144528.html

  川崎宿→新子安 https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12376180027.html

4 新子安→保土ヶ谷 7.5km 

  新子安→神奈川宿 https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12378127343.html

  神奈川宿→保土ヶ谷宿https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12378128339.html

5 保土ヶ谷宿→藤沢宿 17.2km

  保土ヶ谷宿→戸塚宿 https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12383218423.html

  戸塚宿→藤沢宿 https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12383671944.html

  藤沢宿 https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12384630958.html

6 藤沢宿→平塚宿 13.3km

  藤沢→茅ヶ崎 https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12387251106.html

  茅ヶ崎     https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12389830250.html

  茅ヶ崎→平塚 https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12389839251.html

7 (番外編)興津→清水 https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12390517109.html

8 平塚→国府津 14km

  平塚→大磯  https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12410922903.html

  大磯宿    https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12411191758.html

  大磯→国府津 https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12411193529.html

9 国府津→小田原 6km https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12416223783.html

  小田原宿 https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12416244828.html

  小田原→箱根湯本 6km https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12416249259.html

10 箱根湯本  https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12420545804.html

     箱根湯本→芦ノ湖 10km https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12422346415.html

  芦ノ湖(元箱根)  https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12423353630.html

  芦ノ湖→三島 16km https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12423838042.html 

  三島宿 https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12423845434.html

11 三島→沼津 6km https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12425904064.html

12 沼津→吉原 15km https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12433856347.html

13 吉原→蒲原 15km https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12434544058.html

14 蒲原→由比 4km https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12436601335.html

  由比→興津 7km https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12436798657.html

(再掲)7 興津→清水5km https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12390517109.html

15 清水(江尻)→静岡(府中) 12km https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12447160448.html

  静岡(府中)→丸子→岡部→藤枝23km https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12447849525.html

16 藤枝→島田 7.7km https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12450009221.html

  島田→金谷 5.7km https://ameblo.jp/shibuyao2/entry-12451692678.html

17 金谷→日坂→掛川 14.3km イマココ走る人​​​​​