今日はちょうど1年前に書いた記事を再アップします！
課題の分離、について考えてみました。
息子は2年位引きこもっています。
私とは楽しく会話できるようになったのですが、
リビングにも、ましてや外出が出来ません。
そろそろ外に行けるようになって欲しいと正直思います。
やっぱり一生出られなかったらどうしよう？って私は考えてしまう...
あの子自身が考えることってことなんですかね？
だから「出かけた方がいいよ、」とかの
声掛けはしない方がいいということなのかな？
メルマガで、親子関係における【課題の分離】の仕方について
ヒントになる話をお伝えしたところ、このようなご質問がきましたので、
私なりの答えをシェアいたしますね。
子どもが今、外出しないことについてご相談者様は
「このまま一生子どもが外に出なかったらどうしよう。。」
と悩んでいらっしゃるのですが、
ここでは、このお子さんが今、外出していないことが
一生このまま外出できないことになるのかどうか？
という点についての真偽は一旦置いておきますね。
（事実は、今の時点ではお子さんが外に出ない事を選択している、
ということだけですが。。）
お子さんが外へ出ないことで、その結末を経験するのは誰か？
まずそこです。当然それはお子さん自身、ですよね。
外に出ない事で何か本人が困ったと感じる経験をしたなら
その経験こそに、本人が学ぶべきことがあるわけです。
もしくはその困った状況になる手前で、それを避けたければ
そこで本人がどうするか決めて行動することになるでしょう。
逆に、このまま外に出ない事を選んだとして、
それで本人が何も困らないのならば
その、”外に出ない”ということ自体が本人にとって
課題ですらない、ということになります。
（あくまで論理的にはそうなります、ということです）
いずれにしても、その行動（外へ出ない）をして
その結末を経験することで何かを感じるのはお子さん本人です。
ですが、「どうしよう・・」と悩んでいるのはお母さんであるご相談者様。
この時点で、そうなっては困る人が、お母さんになっています。
では、お子さんの課題なのに
その結末（このまま子どもが外に出ない事）に
お母さんが困るのはなぜか？
何が自分に起きると思って
そうなることに自分は何を恐れて
困る、としているのでしょうか？
ご相談者様であるお母さんが向き合うべきは、
この、自分が抱いている恐れ、不安、です。
それこそが、お母さんの課題です。
「出かけた方がいいよ。」と子どもに声をかけるのが
いけないとか、間違っているとかではないです。
どんな声掛けだって、お母さんがしたいならしたっていいと思います。
ただ、子どもの課題に介入して、その課題を自分のものしてしまうと
お子さんは向き合うべき、乗り越えるべき課題を奪われてしまいます。
お子さんは人生の貴重な経験、学びを失うことになります。
なので、
お母さん（親）がまず、自分の課題に向き合って
その課題（自分の不安や恐れ）を自分で認識した上で←ここが大事
それでもお子さんに「外へ出たほうがいい」と思うなら、
そこには、例えば、”お子さんの健康上のことを思って”、などの
親としての愛情や責任感があるのではないかしら？
だとしたら、そこはその愛情が伝わるカタチで
情報として伝えたらよいのではないかな？
「あなたが外に出てくれないと私が困るから、早く外に出て！」ではなく、(^_^メ)
「日光に当たらないと免疫力さがるんだって。健康のために外出てみる？」とか？
まぁ、そのあたりは、伝えたければ伝えればいいと思うし、
ただそれで、そのアドバイス、提案を採用するか否か、
その判断について
そこから先は、受け取る側の子どもの課題ですね(^.^)
という感じで、課題の分離の捉え方、
単純なようでけっこう親子の問題になると
こんな風に線引きが難しくなってしまうのも
親が子を想うゆえ、なのかもしれません。
でも、
気付いたら立ち止まる。
相手の課題に踏み込んでいたら引き返す。
そうやって親も少しずつ成長していくことが
子どものこと、子育てに悩む私たち親の
今向き合って乗り越えるべき課題、なのでしょうね
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