『ザビギニング』入場者プレゼント オーディオドラマ感想【ネタバレあり】 | 星流の二番目のたな

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デジモンフロンティアおよびデジモンアドベンチャー02の二次創作(小説)中心に稼働します。たまに検証や物理的な制作もします。
続き物、二次創作の苦手な方はご注意くださいませ。

入場者プレゼントのオーディオドラマの感想です!

3週とも通ったので全部聞きました!

一応入場者限定かつ期間限定のものですが、もう配布期間終わったからネタバレ書いても許されますかね。

それにしても、これ期間限定公開なのもったいない……DVDの特典でついてこないでしょうか。欲しい。

 

○第1弾「大輔の第一歩!麺屋もとみや開店」

前日譚で、大輔が働いているお店を間借りして自分の店を始めるまでのお話。

自分の店が持ちたい大輔とブイモンがみんなに相談するという内容だったのですが、全体的にガチの資金や法律の話してました(笑)

このオーディオドラマを作るまでに、(というか恐らくは本編で「大輔がお店を間借りしている」という設定になるまでに)どれだけ調べ上げたのか、努力を感じますね。

大輔の所持金が少ないところや、今一つ法律に詳しくないところは大輔らしい(笑)

伊織が法律に詳しいのはともかく、テイルモンはどこでそんな詳しい知識を身につけたのか(笑)絶対常識じゃないぞ。

でも、こうやって気軽に相談できる友達がいたり、店を間借りさせてくれる店長がいたり、大輔は人脈が強いですよね。そこが今後も強みとして生きていくんだろうな、と感じさせるオーディオドラマでした。

あと、デジタルゲートでの出入国問題とか、デジモンやデジタルゲートによる輸送とか、密かに気になってた話題が出てるのが楽しかったですね。やっぱり気になりますよね、そこ。

 


○第2弾「兄へのSOS!タケルとヒカリ極秘ミッション!?」

一応後日談で、タケルやヒカリ達が東京タワーの下で待機している間の出来事を、賢に語るというお話。

居酒屋で待ち合わせした結果、先に着いたタケルが既に酔ってるの笑いました(笑)

デジフェス2023といい、ギャグの時のタケルの壊れっぷりがヤバくて好きです。

タケルやヒカリ曰く、東京タワーで待機しているとき、やれることをやろうと太一に連絡を取っていたとのこと。

しかし、事態を重く見た政府は、対デジモン兵器として開発していた「アダム」の投入を決定。この兵器は、デジモンのデータを分解してしまうとのこと……どっかで聞いた効力の兵器だなあ。具体的には、2001年放送のあの作品で聞いた気がするなあ(笑)

で、光子郎と太一はその情報をつかみ、兵器を使わせまいと奔走。太一は外務省の職員として動きましたが、その他にもヤマトを通じて、ヤマトの知り合いであるFBIの力を借りて、政府に圧力をかけたりしたとのこと。

アダムの開発にエオスモンの脅威への反省があったり、某FBIさんが出てきたり、『絆』の話が織り込まれてるの細かくて好き。

そして首相の所に直談判をしに行き、首相はアダムを使わないという決断を下してくれました。

が、現場の隊員の一部が暴走してアダムを発射!

太一と光子郎は、光子郎がスピード開発したアダムを防ぐシールドを携えて戦闘機に乗り東京タワー上空へ。

すんでのところでシールドでアダムを防ぐことに成功したのでした。

いやー、裏でこれだけ動いていたとは、さすが無印組ですね!

 

まあ、これ全部タケルの創作話だったんですけど!

ネタバラシされた時は、「はあ!?」って声が出ましたよ! 信じたわ! 戦闘機に乗る辺りでさすがに不審に思ったけど!

タケル許さん。こら、酒頼んでごまかすな(笑)

 

 

○第3弾「ボクたちの、未来へ!」

これはしっかり後日談。ルイ視点のお話。

大輔達とお台場に遊びに行ったはずのルイは、気づくと暗黒の海に独りぼっち。

そこで、幼少期のルイを始め、タケル達の幻影に親殺しの罪を責め立てられる、という話でした。映画では明言されていませんでしたが、やっぱり親は亡くなったんですね……。

ダゴモンは出てきませんでしたが、十分怖いよ。何度か、「ひえ……」って声が出ましたよ。

フロンティアでも純平が仲間の幻影に責められる話がありましたけど、ルイはまだ大輔達と過ごした時間が浅いから、余計に刺さりそう。つら。

でも、途中でウッコモンの幻影?も現れて、二人で罪悪感を受け止め、償っていく決意を固められて良かったです。重いけど。

そこに迎えに来るのが賢とワームモンなのがすごく良かった! 賢は何度か暗黒の海に来たことありますし、来られてもおかしくないですね。(あと、暗黒の海はデジヴァイスが無くても行けるもとい行ってしまう場所なので、デジヴァイス消滅後でも行けるんですよね……)

子どもの時は暗黒の海に怯えていて、京や大輔に支えられていたのに、今は迎えに来て支える側になったんだな、と賢の成長に感慨深くなったり。

映画でもそうでしたが、賢とワームモンは罪と贖罪の先達だなと。他の誰にもできない立ち位置ですよね。

最後はお台場に戻ってきて、大輔達が明るく遊びに誘ってきていて、賢に励まされて仲間に駆け寄っていくという明るい終わり方でしたね。

ウッコモンは結局、まだデジタマから孵っていないようですが、きっとすぐに会えると思える終わり方でした。

ルイとウッコモンには重い過去がつきまとっていますが、今は頼れる友達がいるから、きっと乗り越えていけますね。

 

以上、物語に厚みを持たせてくれる素敵なオーディオドラマでした!

全部聞けて良かった!