ぱろっともんの駄文置き場★

基本的に私のデジモンの二次を置いていきます。

原作キャラ無し、独自解釈独自設定多分に有りなので苦手な方は回れ右ですね。

できれば中傷とかはしないで頂きたいです。


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「久しぶりー」

玄関を開けると美郷がそう言って伊能さんに抱きいた。私の方に来ると少しだけ思っていたので少し手持ち無沙汰になる。

「残念だったわね、天見くん」

黒木さんがそんな事を言って笑うと口元から白いものが溢れた。美郷は伊能さんを放すと今度は黒木さんに、そしてその次は鳥谷さんへと行く。

「よっ」

竜太が手を上げながら寄ってくるので私は合わせてハイタッチをする。

「竜太も大学受かったんでしたっけ?」

「応、第一希望の学部は落ちたけど大学自体は変わんねー、だから俺もこっちで一人暮らしだよ」

俺もという言葉に美郷が反応してこっちにやってくる。

「言っとくけど私は一人暮らしじゃないよ?」

美郷が私に抱きついて、そのまま手を握る。いわゆる恋人握りだ。

「うちに居候する予定ですもんね」

美郷もこっちの大学に通う予定である。隣の県にも同じ学部の大学はあるけれど、多少不純な動機から受験していた。

「陸君の部屋を代わりに使うんだっけ?ちょっと不純だけどまぁ……私を頼って置きながら第一志望落ちた剣持君よりはいいわ」

「……えっ、藍も一般で受験してたよね?」

鳥谷さんの言葉にまぁねと黒木さんが困った笑みを浮かべた。

「最初はお姉ちゃんが鈴芽さんに頼まれて行ったんだけど……お姉ちゃん、わからない人がなんで理解できないのかわからないから……それに基礎の確認にはなったしお金ももらったしね」

剣持君の成績は若干冷えたままだったけど私の懐はきっちり温まったと黒木さんが言う。

「一人ぐらい留年して私と一緒に受験してくれても良かったのに」

伊能さんがそう冗談っぽく言って鳥谷さんのコートのポケットに手を入れる。

一応私達と同じ高校に編入こそしたものの流石に同じ学年にはなれなくて一学年下にいた。だからもし陸がこっちで進学していたら来年同じ学校に同時にいたことになったのだけど。

「ん……?そういやさっき美郷は陸の部屋にって言ったけど、陸はどうするんだ?」

「陸は美郷の家を借りる予定です。美郷も家をこれからどうするか決めかねてるということで……決まるまでは誰か管理はしないといけませんからね」

向こうに引っ越してしまった才葉さんと同じ高校に通いたいからそうしたいと言うのかと聞かれて即答した時にはなかなか驚いたが、本人が幸せならばという気もする。

わざわざ受験校のレベルを落としたわけでもないし、元から候補には上がる高校ではあった。

「へー……で、その陸はそういえば今日はいないのか?」

「うちの彩芽も、中学生組は一緒にお墓に報告行って、それからくるってさ。葉子はもう済ませたからって先に……まぁ皆それなりに希望したところには受かってて良かったわ」

確かにと頷く。一人だけ落ちたりとかしてたら目も当てられない。まぁ、受かったからこそ一度集まろうという話になったのだから落ちていたらその話ももっと小規模に別々にとなっていたかもしれないが。

「そういえばおじさんとおばさんは?」

「せっかくだからと大人は大人で集まってるらしいです。だから今日はこの家は私達だけです」

そっかとソファに腰掛けた竜太のすぐ前に菓子盆を置く、少しばかり美郷や伊能さんからは取りにくい位置だ。美郷は昔からおかし食べすぎて夕飯食べられなくなるし、逆に竜太はいつも食べ過ぎだ。

「あ、そうだこれ、行くなら一品ぐらい持ってくべきだからせめてって」

そう言って竜太からメロンを渡される。弦城さんか真琴さんかからだろう。

中学生が揃う前にと黒木さんも美郷と竜太が来て止まっていた調理を再開させる。持って来ようかとも思ったそうだが早く入ってこっちで作る事に決めたらしい。

私は私で用意はしたが割り当てを決めた時に担当がケーキになったので前日に終わらせた。メロンはケーキを出す時に一緒に出そう。

「私も飲み物は買ってきたから冷蔵庫入れとくね」

美郷がそう言って私の手を離してキッチンに向かう。よくよく考えればそれほどひっついていた方が不自然なのだけど少し名残惜しい。

「……さて、そろそろ彼等との通信の準備もしないとね。クラヴィスエンジェモンが最後には調整に来てくれるはずだけど……まぁ、先に調整しておいた方が楽だし」

伊能さんと鳥谷さんがモニターやらマイクやらと準備を始める。

さて私はどうしてようかと思っていると携帯が鳴って陸達がもう少しで着くと知らされた。

外は寒かっただろうし、そういえば美郷も竜太もついさっき来たのだから温かいお茶ぐらいは準備しておこうか、私もキッチンに向かう事にした。






ほぅと口から出た息は白い雲になる。僕はほとんど話したことがなかった。だからこれはほとんど付き添いの様な形だった。それは少し悲しい。

「じゃあな、兄貴」

可憐さんがそう言って、僕達はそこを後にした。

家に着くまでの間は大体才葉さんが向こうでどうしていたかという話になった。

僕と彩芽さんは大体メールとか電話とかで聞いていた話でもあったけども、その口調は楽しそうで嬉しかった。少し不安な影が見え隠れしていたけども。

まぁ三月からは僕も向こうにいる訳だし、潔く引いてやろうという気はない。

「ただいま」

僕がそう言いながら入るとそれぞれお邪魔しますと言いながら上っていく。

「少し冷めてしまったかもしれないけど、お茶を淹れていたんです」

「冷めてる様なら僕が温めるよ」

確かに少し温くなっていたお茶を魔術で温める。ミスティモンとの繋がりは今もまたある。世界の境界は修復されていってるそうだけど、パートナーの繋がりは切れていないから一応今もこうした事はできる。

「天見の兄貴はお茶淹れるの上手だな、兄貴が淹れたみたいな感じがする」

「……よかったら教えましょうか?」

そう兄ちゃんが言うと、天見くんで大丈夫?私の方が多分上手いわよと藍さんが名乗りを上げた。

「じゃあ私も」

と亜紀乃さんが出ると、じゃあと美郷さんもノリで手を挙げようとしたけど兄ちゃんがその手を掴んでゆっくりと首を横に振る。亜紀乃さんも葉子さんの方をじーっと見て挙げないでねと目で語っていた。そして竜太先輩は挙げようとしていた手をゆっくり下ろした。

「ところで、向こうからの連絡はどうなってるんですか亜紀乃さん」

「主に【闇】のリリスモンの方がごたついてるって連絡があったわ。藍と話したいデジモンが多すぎて揉めてるとかなんとか……こっちもざっくり【闇】側【光】側で二面しか用意してないから繋がってもちょっともたつくかも」

彩芽さんがそうですか……と少し誇らしげで少し悲しげに返事する。

兄ちゃんが人望がある様で羨ましいですねと藍さんにチクチク嫌味を言うと、天見くんは回線パンクさせるほど人望がなくてこっちこそ羨ましいとネチネチ返す。

「タネモン、なんか風謡お姉ちゃんの模写によるとなんかすごく育ったらしいから楽しみにしてたんだけど……そんな話せないか」

「明日の昼までずっと開いて置く予定だから大丈夫。もしどうしても混み合ってダメなら……こっちに携帯とか有線で繋げば文章とか写真とか、短い動画のやり取りはできる様にするから。あ、でもテレビ電話はちょっと難しいかも」

ごめんねと言う亜紀乃さんの顔は申し訳なさそうに見えた。大分表情がコロコロ変わる様になって来た気がする。

「代わりに今から葉子がみんなを笑顔にする一発芸やるから」

「亜紀乃!?」

「あれやれば?どんな料理でも得体の知れない物体になるやつ」

「食べ物で遊ぶのは良くないけど……飾り切りならお姉ちゃんできたよね?」

「できるけど……天見くん、果物ってあったりする?」

「そうですね……野菜室にも何かあったとは思いますが、キッチンに置いてある段ボールにリンゴがあるのと、竜太の持って来たメロンがありますね」

メロンは流石に遠慮しとくわと藍さんは言って果物を物色し始める。どうやらやるつもりらしく、彩芽さんもそっちに行く。

事の発端の亜紀乃さんは調整作業に戻っている。可憐はお菓子を摘みながら竜太先輩をおっさん呼ばわりしたり、銀二くんや美郷さんも一緒になっておっさんおっさん言ってるし、兄ちゃんはそんな美郷さんと手を繋ぎながら横顔を見てた。

ふと、お互いに余っていた才葉さんと目が合った。

実のところ今日はまだあまり話せてない。普段はメールのやり取りをしているからか、それとも記憶にある姿と雰囲気が変わっていたからだろうか。

少し髪が短くなったし、前髪をピンでまとめた事で、顔がよく見える様になった。前の髪型が悪かったというわけではないけど、少し明るく見える。

「……才葉さん、あの、メールしたの覚えてる?」

高校の合格発表はホワイトデーも過ぎた頃で、バレンタインデーの時には、終わってから渡したいと言われていたから、僕もホワイトデーの分は次に会った時にとメールを返した。

「うん、えと、ここにあるよ」

才葉さんがそう言って肩からかけていた鞄に手を当てた。

「僕の方のも取ってくるから、ちょっと待ってて」

「あ、その、私も行くよ」

もう少しで美郷さんの部屋になるから片付けている途中の自分の部屋に才葉さんも一緒に付いてくる。

思えば、あの時はここに才葉さんも寝泊まりしてたんだっけ。

なんだかほんの少しここに二人でいるのが気恥ずかしく感じた。

僕の気持ちはいつのまにか当然の様に周知されていたし、才葉さんの気持ちも当然の様にいつのまにか知っていて、付き合ってるのかどうなのか、よくわからない関係のままここにいる。

バレンタインデーは、実際のところ特にチョコである理由がない。だから、お返しもキャンディとかマシュマロとかでなくてもいいはずだ。

それに、重いと思われるかも知れないけども、僕の選んだものを身に付けたり使ったりしていて欲しいという気持ちもある。ちゃんとした告白をして、それで、渡そうとは思ってた。

アクセサリーとかではなくてハンカチなのは、少しだけ臆病だとは思うけども、美郷さんに兄ちゃんの情報と引き換えにどんなのが好きそうとか調べてもらった。

あと、銀二君が一時期ハンカチの可能性って無限大だよなという話を頻繁にしてきていて、ハンカチ使って間接キスとかは流石にキザだなとは思ったけども、マーキングとしてとか、長く使ってもらえるとか場所を問わないとかは賛同してしまった事もある。

アイビー、つまり蔦が好きだというのはほんの少し意外だったけど。

「あ、あの、陸くん。その、実はね、言わなきゃいけないことがあって」

僕から言おうと思ってたのに先に才葉さんが話し出した。

「……その、これ、チョコじゃないの」

少し意表を突かれたけど、でも果たして言わなきゃいけないというほどの事とも思えなくて、少し不思議に思って答えかねてると、才葉さんの口は続けて動いた。

「えと、これ……ハンカチ、なの」

それはかなり驚いたけど、まぁ被る事もあるかと、むしろハンカチを渡されてハンカチを返すなら渡しやすいかも知れないなんて思っていると、暖かい部屋の中なのに顔を赤くしながら才葉さんは続ける。

「その……しかもね?アイビーの刺繍が……」

それには流石に驚いて、なんでと原因を探すとそれは当然の様に見つかった。美郷さんだ。

「あの……最初に思いついたのは、私で、後で渡すなら、陸君がものを送ってくれる様ならお揃いにしたいなって……蒲田君に相談して、そしたら、任せろって」

銀二君の一時期のハンカチ語りはその為だったと。才葉さんは申し訳なさそうなのに、僕の口元は緩んだ緩んで仕方がなかった。

「陸君、きっと真面目にどんなのあげたら喜ぶだろうって考えてくれるだろうから、誰か頼るだろうなって……鈴芽さんは、暴走しそうだし、竜太さんは、不自然極まりないし、きっと頼ってくるとしたら美郷さんだと思って、あらかじめそういう事があったらってお願いしておいて……それで、ア、アイビーを選んだの」

アイビーって聞いた時、どんなのだったかと思って調べた。それはなんとなく見覚えがあるもので、個人的に特に印象に残ったのはその花言葉だった。

永遠の愛、結婚。

才葉さんなりに、互いに気持ちを知ってるとは言ってもという考えなのだとしたら、それは、とても素敵な事だと思う。

「その、花言葉とか……調べた?」

僕は頷いて、綺麗に包装してもらったそれを才葉さんに渡した。

「僕も……才葉さんの事、好きだから」

才葉さんが恥ずかしそうに鞄に手を入れて、ほぼ同じ大きさのそれを僕に手渡す。

なんだか、指輪の交換みたいだとふと思って、少し気恥ずかしくて目を逸らした。

風を感じる。確かに閉めたはずの扉から風が流れているのを感じる。久々に強めにミスティモンから力を借りて魔術を行使すると美郷さんと亜紀乃さんと竜太先輩が逃げようとしていた。

一瞬追いかけようかと思ったけど、改めてきっちり扉を閉めて、鍵をかけた。

「その、もう少しだけ二人でいたいんだけど……」

そう言うと、才葉さんは意を決した様に僕に向かって近づいて、少し顔を上に向けて背伸びをし……






「リクが久しぶりに力持ってったみたい、悪いけどこの機材持つには若干力足りない」

「マァ、頑張レ」

そう言いながらケラモンは軽いものだけ持っていく。全くと思いながらなんとか持ち上がらないかとやっていると他にも幾らかの機材らしきものを持ち上げたネオデビモンが少しだけ爪の先を荷物の下に差し込んで持ち上げてくれた。

「後の機材は俺が運んでおく。ツメモンも、アイと話したいデジモン達を整理する方を手伝いに行って欲しい。メタルガルルモンがいるが一番アイと話したいやつに整理させてまとまるわけがないからな」

ネオデビモンもかなり話したい方だろうにと思いながらありがとうと頭を下げて訓練場に向かう。ネオデビモンはとても気がいい。逆にメタルガルルモンは苦手だ。というよりもメタルガルルモンとヴァルキリモンの仲が悪いせいでなんだかギクシャクしてる。

すーっと僕達の横を通り過ぎようとした緑色の服の妖精のデジモンの足をケラモンが掴む。

「ヴァイゼ、どこ行くつもり?」

「私はアヤメと話したい。アイは半ばどうでもいい、しかしこちらにあるそれはほとんどそっちに割かれてしまいそうだ。だからウェンディモンに向こうに届けてもらおうかと」

相応にヴァイゼの人格は残っていた様で、アヤメに対して姉か母かに向ける様な感情を持っているぐらいで明らかに年に釣り合わない性格をしている。しかもすでに成熟期、種族はピーターモン、ふわふわと自由に飛ぶ自由人にリクみたいに風が得意だったならと少し思うことがあるほどだ。

「向コウモ予定ガアル。コウイウ時ニハ裏技ガナイカロトスモンヲ頼ル」

ケラモンがロトスモンに投げるとヴァイゼはじゃあロトスモンを探すとまたふわふわ飛んでいった。

しかし、【闇】に出入りするのも大変だ。一応所属は違うけどもデジタマの運搬の為に月の半分ぐらいこっちにいる。

まぁそれも、ヴァルキリモンが作ったデジタマが多過ぎた事によるものだし、何もやることないよりはケルビモンとリリスモンの計算の元毎月少しずつ解凍されたデジタマを届ける仕事でもやれば暇は潰れる。

ヴァルキリモンは僕に対する猫可愛がりが過ぎるけど、それも悪くは感じないから仮になくなっても僕は『始まりの町』には残るだろう。最初は本音はリクを可愛がりたいだったのが透けてるように見えてたけど、最近になってその本質がショウが兄である様にそういう役をする事で家族の様に好きになりたいのだと気づいた。

不器用で愛らしい動機だと気づくと不思議と好ましく思えてくる。その分メタルガルルモンと関わると警戒されるのだけど……

とか思っていると訓練場に着き、振り向いたメタルガルルモンがなんとも言えない感じの顔をしていた。

ゴッドドラモンは近いとふとした時に周りがダメージ受けたりするから【光】の側にいるし、ナノモンも調整の為に向こうにいるし、ロトスモンは今回調整とか以外では不参加だ。一人だけいつでも見られるだろうとリリスモンがぶーたれた。

「あ、そうだケラモン、この前メタルシードラモンが美味しい紅茶持ってきたから今度『始まりの町』おいでよ」

「ワカッタ、今度ノ時ニデモネオデビモンニ付イテイク」

そんなやり取りをして、僕は剣に炎を灯して見やすいように振りながらその場にいるデジモン達の整理を始めた。





「バアルモンミスティモンと替わってよ」

ショウに仲良くできているというところを見せたかったのに、ツメモンとかヴァイゼと一緒の方がと行ってしまった。バアルモンとゴッドドラモンはこっちに来たけど最近の交流はあまりない。特にゴッドドラモンはふとした時に漏れるそれが一部の幼年期やデジタマには致死級だからぼくが『始まりの町』にいる内はそう頻繁に会わないだろう。

「ソンナコトモアロウカト、画像データハ送レル様準備シテアル。写真トカアレバ送レル」

ナノモンがそんな事を言う。ナノモンから繋がった管のついてるモニターにぼくにはよくわからないものがパパパパッと写っては消えたりする。

「なかったとしても記憶の画像を送れる形にするなら方法はある。それなら少し準備に時間はかかるが……今からでも夜までには準備できる」

バアルモンもそう言って何枚かの札を何かの機械とよくわからない品々に変えて何か始める。

それはそれとして楽しみなのを抑えられないでそわそわしながらチィリンモンの尻尾を弄っていると、無言でチィリンモンも尻尾を動かしてその手を解こうと始めた。ぼくも何を、と尻尾を意地でも弄り続ける。

「……その姿見せれば十分安心するんじゃねぇの?」

メタルシードラモンがそう呟くとナノモンの繋がってる機械の一つから先端にレンズのついたアームが出て撮影を始めた。まぁ安心するならいいかと無視しているとチィリンモンの逃れようという動きが激しくなった。

「ところでミサトは大丈夫なのか……大学受験というのがどの程度のものかわかりませんがロトスモンが私に結果を伝えてくれないのはよもや落ちたからなのではと思うと……」

イージスドラモンがそんな事を言うが、落ちる事は心配してるけど特にミサト自体は不安に思ってないのもわかる。ミサトは逞しいから浮き沈みこそあれ大丈夫だろうという前提ありきの、少し落ち込んでるなら慰めたいがどう慰めようという程度の不安だ。

「我も心配だ……ロトスモン曰く、リュウタのいる国ではそれによってなかなかに生活水準も左右されるという……チャンスは一度ではないという話も聞いたがリュウタだからな……機会があっても成功するかどうか……せめてアイやその道に長じた者を頼れというアドバイスだけでもちゃんと実行してるならば良いのだが……」

実を言うと、ぼくはロトスモンから全員の結果を聞いている。だからミサトもリュウタも合格したのは知っている。だけどロトスモン曰くそういうのは本人の口から知らせるものだ。らしい。

なんだかアイやアヤメと話せないのがムカついての八つ当たりの為の嘘のようにも聞こえたけど最早悟りの力もないし、ホッとはしそうだけど悪いようにはならないだろうから放っておく。

「いい加減離しませんか?ヴァルキリモン」

蹄をひょいひょいと避けながら尚も尻尾を弄っていたら流石に怒らせたっぽい。

「じゃあクラヴィスエンジェモンが来たら離すよ。クラヴィスエンジェモンには後でプレゼント送ってもらうんだし、ショウとミサトとペアでつけられるペンダント、喜んでくれるかな?ねぇ喜んでくれるかなチィリンモン」

「えぇ、きっと喜ぶでしょう。でも今の私は少し怒ってます」

ぐるんとチィリンモンが体を縦に回す。流石につかまってると地面に擦るなと手を離す。

「ナノモンにはデータの消去をお願いします」

チィリンモンが突っかかってる内にクラヴィスエンジェモンもゲートを開いてアヌビモンと一緒にやってくる。

「機材の準備が整ったらすぐにでも始めましょう。向こうでの調整も済ませました」

クラヴィスエンジェモンがナノモンと話を少しして、鍵を回した。それは目に見えた大きなゲートではないのだろうが、繋がりが強くなったのを感じる。

ぼくは急いでモニターの前に陣取った。










はい、そういう訳でそういう感じでおしまいでございます。長いことおつきあいありがとうございました。

おそらくお察しの様に翔と美郷さんは付き合ってます。そして陸の部屋に今度から住みます。

この意味がお分かり頂けるでしょうか?

そう、美郷さんの手の届くところに翔の身分証明書があるわけです。戸籍謄本を郵便で取り寄せる事も出来ますし、二十歳以上の保証人二人用意すれば結婚も……という、はい。そういう事ですね。まぁかなり美郷さんとしても最終に近い手段です。

藍さんは藍で、わりと真面目に竜太をどう幸せにするかを考えてます。彩芽の育成がノーマルモードなら竜太は竜太の感性的にはイージーでも絶妙に周りから見るとハードでやりがいはあるっぽいです。周りから見ると好きなのでは?と勘違いされかねない感じの手のかけぶりです。もちろんそんなことはありません。

藍と竜太のカップリングはないです。かろうじてあり得るのは風謡さんと竜太の、私が全部できるから相性良ければ案山子でもいいカップリングぐらいです。藍のストレスがマッハ!

竜太は恐ろしい事にマジで話す程の事が本編で完結してます。

亜紀乃さんは色々ごにょごにょやってそこそこのお金を手に入れ、鈴芽さんの仕事をちょこちょこ手伝いながら半分剣持家の子供状態で葉子さんと同じとこの別の部屋に入ってます。来年から葉子さんが家に戻るのを寂しがりつつ可憐の事を見守る予定です。

葉子さんは翔や藍と同じ大学ですが、別の学部になります。大学出たら亜紀乃さんとルームシェアしようという約束をしつつ、大学に通うには実家からの方が近いので実家に戻ります。

蒲田 銀二は記憶喪失の家出(推定)少女押し入れ匿ってた罪でお母さんから怒られお父さんから怒られ、しかし人助けは良い事だ、と褒められ、だが大人頼れボケナスと怒られたりしつつ、しれっと彩芽と可憐達と同じ高校に進みます。主に彩芽主催の勉強会の成果です。

可憐は事あるごとにお墓訪問系ではありますが前向きに頑張ってます。というか事あるごとにと言いましたが毎日のランニングコースに組み込んで毎朝憐におはようと言ってから一日を始めてます。

彩芽はもうなんとなくお察しだと思いますが、勉強会開いたりしつつ、やりたい事してます。最近スポーツ科学と栄養学に興味持ち出しました。肩入れすごい辺り姉妹です。

才葉は明るくなりました。転校して友達も増えて、まだ緊張してるとどもりますが、基本的にどもらなくなるほどになりました。まぁ可愛くて優しくてそれなりに明るくなったせいで狙ってる男子が発生したわけでもありますが……陸、筆まめなんですよ……ちなみにアイビーの花言葉ですが、実は結婚とかの他に、私は永遠にあなたを離さないとかもあります。美郷さん勧めから才葉がわかってて選んでます。互いに両想いであるとわかった状態で離れたのが不安と相まってちょっと……はい。

陸は、まぁこっちもアレです。ラテアートのハート作る練習したりとかちょこちょこっと好意を伝えたいし聞きたいし聞きたいし聞きたいし男の影見えて気が気でなかったりとかしつつ、今度から向こうに行くので一安心です。一人暮らしだから連れ込めるねとは美郷さんの談です。ブレて欲しい。

翔は、おつきあいしてることからわかるように、少し吹っ切れました。それの最も大きな変化はやはりデジタルワールドで済ませた訳ですが、束ねた髪を一度解いたり、色々ありました。結局結んでるのが落ち着くと髪自体はまた結んだんですが、それはなんの意味もない髪型でしかなくなりました。

大人達は基本変わりませんので割愛。

さて、そろそろ語りが長いよと思われそうですが、スミレ毒の時にもやったようにどんな話だったか振り返ってみますと、多分これは翔に関しては贖罪するかしないかの物語だったのかなと。

カラテンモンの時の件はそれの贖罪です。でも、今度のはつまりですね、美郷さんが死んだ時に間違えて美郷の傷を深くした贖罪というか、そんな感じです。まぁそうやって美郷と一緒に美都さんの事を本気で偲んだのはきっと美郷さんに寄り添った行為でもあったのでアレなんですが……あと、ドミニモン。罪を清算せずに背負い重ね死んだのがドミニモンです。

陸に関しては贖罪というより罪の清算の話だったのかなと。

それはもちろん、自分が死ねばという形でやろうとした亜紀乃さんを指しますが、亜紀乃さんの行いという点では同じ神峰殺害とかも美都さんを追い詰めた罪を清算させたと言えます。亜紀乃さんだけでなく、同時に一人で無理した葉子さんでもありますし、陸自身も翔に対しての気持ちはきっと罪にあたるでしょう。なんかそんなんです。そして、当然止められなかった間違った清算も……

こっちは清算の仕方が問われてたのだと思います。

あと、あれですね。最後のアポカリモンの後の二人ですが、あれは陸にとってもう助かるとわかった翔よりもミスティモン達との時間が大切になったという……察して下さい。

まぁ、実際のところ適当に書いてたので後乗せサクサク……というかちょい足しって感じですかね。スープに浸したらなんか違うとなってもおかしくないです。

なんか自分の解釈でいいと思います。

ではでは、改めて読んで頂きありがとうございました。
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