『デジモンアドベンチャー02ザビギニング』感想【ネタバレあり】 | 星流の二番目のたな

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デジモンフロンティアおよびデジモンアドベンチャー02の二次創作(小説)中心に稼働します。たまに検証や物理的な制作もします。
続き物、二次創作の苦手な方はご注意くださいませ。

自分の体調不良で、すっかり書くのが遅くなってしまいましたが、『デジモンアドベンチャー02ザビギニング』の感想です!

 

今回も今回とて安定の新宿バルト9へ。
コラボカフェをやっていて、ポスターがあったり、コラボドリンク売ってたりしました。

 
 
 
 
ブイモンドリンク買って、アクリルコースターをゲット。
賢&ワームモンでした!
 
 
 
3回見に行って、特典もコンプリートしましたよー。
あと映画館の物販でパンフレットと、ルイ&ウッコモンのボールペン買いました。
 

さて、ここからネタバレありですので、ご注意ください。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

まずざっくり全体の感想を言うと、星流的にはめっちゃ良きでした!

02メンバーはそれぞれらしさが出てましたし、ルイ君周りの話も割とするっと飲み込めましたね。

 

<02メンバーのキャラ造形>

まず大輔は相変わらずのシンプル思考と熱さ、そしてラーメン愛が良かったですね。あの大輔がいてこそ02の雰囲気が出るよなあと。

あと、大輔が冷静な思考をできるようになった理由がラーメンなのも一貫性があって好き。

ブイモンは大輔以上に熱いし、大輔との阿吽の呼吸が、ルイ君達に対して二人が積み上げてきた会話と信頼を感じて良かったですね。

ラーメンせっせと作ってるのもかわいい。

 

賢はルイに「パートナーデジモンと向き合うこと」の大切さを説く立場で、そうだよね、一番その重みを知ってるもんね……と。賢も、「パートナーデジモンを死なせてしまった子ども」なんですよね。

ワームモンも「賢ちゃんはちゃんと向き合ってくれた」とパートナーデジモン側から認めててくれて、本当良い子……。

OPの女の子に対するジト目は可愛い。賢と京が付き合ってることに対してはどう思ってるんだろ、京ならよし!なんだろうか。

あと、大輔だけでは飛べるデジモンに進化できないせいで巻き込まれる賢達は笑いました。デジフェス2023のねぷたの下りといい、大輔に甘くない?(笑)

ちなみに、デジフェス2023以来、星流はインペリアルドラモンFMを見るとねぷたを思い出す呪いにかかっています(笑)

 

京は大輔に負けず劣らず元気いっぱいだし、辛い状況でも諦めないところが京らしいなと。

屋上で賢を励ますシーンは、02本編で暗黒の力に怯えるヒカリを励ますシーンを思い出しました。「ビンゴ!」も出てましたね。

あと、大輔と賢がいちゃいちゃしてて嫉妬するの可愛い。

ところでデジタルゲートで国境越える時って……うん、きっと出入国手続きしてないですよね(笑)

ホークモンは京の「ホークモン!」の声だけで京が何を求めてるか分かってて、昭和の夫婦みたいなやり取りだなと(笑)

 

伊織はOPで書類仕事に疲れてる姿が見られて、ちょっと新鮮。ぐたっとしてる伊織珍しいな。

何とかマルチコンピュータ部なんて所属してたんですね。02のパソコン面は京のイメージありますけど、伊織も割とこなしそう。

最後の雪合戦の下りで、大輔にキレる下りも面白かったです。伊織は成長して新しい一面を見せつつ、それもまた伊織らしいなと思わせてくれましたね。

アルマジモンは、OPで伊織だけでなく事務所のみなさんの世話まで焼いてて笑いました。あの事務所の看板猫ならぬ看板デジモンになりそう。

 

タケルはウッコモンを倒すのをためらっていましたが、「パートナーデジモンを突然奪われる痛み」を知っているからこそ、それを他の子に味わわせたくないんだな、と感じました。

笑えるシーンだと、警察に見つかった理由の下りを天丼してるシーン大好きです(笑)初見で笑い声が漏れましたもん。

結局、雪合戦の後で大人とか光子郎とか太一とかに叱られてるんだろうな(笑)

あと、車運転してるのを見ると分かりやすく「成長したな」って思いますね。

パタモンは、ちょいちょい難しい話についてけてなくて可愛いなと。まあ、難しい話はタケルが考えてくれそうだしね!←

 

ヒカリはホメオスタシスと一番接しているので、その話題に対する反応も一番早かったですね。

テイルモンとパートナーになるまでは紆余曲折ありましたが、だからこそ自分たちで築いたものって自信が持てますよね。

あと、雪合戦の下りで、クールぶるテイルモンに忍び寄って特大の雪を被せるヒカリ可愛い。それに乗るテイルモンも可愛い。

 

<ルイ君周り>

初見の時点で、子どもにはどうしようもない家庭環境とか、ルイとウッコモンのすれ違いとか、優しいけど切ない話で良かったです。

ストーリーを理解したうえで、2回目、3回目に見に行くとルイやウッコモンの心情が分かるようになってきてこの2人が好きになりました。これが片山さんのおっしゃっていた「噛めば噛むほど味が出るスルメのような作品」か。

感想を書く上で欠かせない情報なのでちょっとだけ情報開示すると、星流自身もルイ君に似た家庭環境を経験しています。

なので、4歳児ルイ君の言動とか親の振る舞いとかに既視感があったし、共感してしまったんですね。

過去を見たルイ君の「してほしいことは何もない」っていう諦念のこもった言葉も分かります。この感想を書くことで、読者の方々に哀れまれたり、励まされたりしたいと思ってないですし。あくまで感想を書くために必要な情報だから開示しているまでですので。

2度目の過去のシーンでルイ君が母親に語りかけるシーンは、状況としては「通りすがりの他人が語りかける」という構図なんですが、あそこのルイ君の言葉を4歳児ルイ君の言葉として置き換えると、すごく切々としていますね。その後、母親が改心するところまで含めて、「4歳児ルイ君が本当に望んでいたIF」だなあと。

 

4歳児ルイ君の言葉や感情の影響を受けて生まれたウッコモンの振る舞いも、考えてみると結構納得ができるなと思っています。

ああいう家庭環境に置かれた子どもって、「親の感情を先読みして、親を怒らせないように、笑ってくれるように振る舞おうとする」という傾向があるんですね。親がどうしてほしいかは、いちいち聞くと怒られるので、聞かずに正解を選べるか、という振る舞いになります。

その部分を、根本になっている恐怖心を除いて抜き出したら、相手の幸せを先読みするデジモンが生まれてもおかしくないなと思いました。

ルイ君に暴力を振るわれて、逆らわずに「気が済むまでやっていいよ」って言うのも、「親に暴力を振るわれても逆らわない」4歳児ルイ君の影響ありそうだな、と。

 

2度目の過去で二人が初めて会ったベランダでちゃんと会話するシーンも良かったですね。

二人とも、本当はお互いのこと大好きですもんね。

ウッコモンの献身が目立ちますけど、実はルイ君も自分でボコボコに壊したデジヴァイスを捨てずに持っていますし、ウッコモンが現れた時は東京タワーを登ってまで接触しようとしてますから。

 

最後の雪合戦のシーンでは、ルイ君がとても楽しそうに雪合戦していてこっちも幸せな気持ちになりました。

ルイ君としては初めて会った選ばれし子ども達だし、ちゃんとお友達になれて良かったね……。ウッコモンと一緒に幸せになれ。

 

<戦闘シーンや映像美>

1本の映画の中に、やりたいシーンを全部詰め込んで成立させてて、すごいなと思いました。

通常進化の形態全部出してましたよね。アーマー進化まで考えると入りきらなくなっちゃうので、通常進化に絞ったのは正解かなと思います。

特に、最終決戦の時の進化ラッシュのつなぎが映像も音楽もきれい!

気づいたら、星流めっちゃニヤニヤしながら見てましたもん。(星流は無自覚で感情が顔に出てることが多い)

アクションもガンガン動いててカッコいい!

ビッグウッコモンは、おぞましいと美しいが共存しているビジュアルで、ラスボス感ありましたね。

 

あと、夕方の導入、夜の重い話からの戦闘、朝焼けの戦闘後のルイ君の涙に、光輝く雪原での雪合戦と、時間経過の描写が良かったです。シーンの心情とも合っていましたし。

 

<ウッコモンの設定>

結構根本に関わる設定でしたけど、星流的には「そういうこともあるだろう」っていう受け止めでしたね。

社会人になって働いていると、「末端の社員が考えてやったことと、それを会社としてどのような位置づけにするかは一致しないことがある」というのを実感しますし(笑)別にそういうつもりでこの仕事やったわけじゃないんだけどな……っていう(笑)

ウッコモンのやったことと、それをホメオスタシスがどういう位置づけで活用したかは別、というのは十分成り立つと思います。

 

あと、デジヴァイスについては、triとか絆とかで「スマホがデジヴァイスの力を媒介することで、デジヴァイス自体を持っていなくてもデジモンを進化させられる」という設定が出されていたので、前からデジヴァイスというのは常に持ち歩くべきものではなくなってたんですよね。ここぞという時に出してくるもの、みたいな。

無印で出てきた紋章も、02で消えたけど進化はさせられるよ、という説明になっていましたし、あの世界観的にアイテムはきっかけであって必須ではないのかなと。

それもあって、デジヴァイスという証明書がなくてもパートナーだよ、というのは星流的にはするっと飲み込めましたね。

あと、星流の最推しであるフロンティアは最終話でデジヴァイス消えてますしね! デジヴァイス消えても十闘士との絆は消えませんし!(どさくさに紛れて推し作品の話をするな)

 

ここからは星流の妄想になるんですけど、あの世界で将来的に全ての人間にパートナーデジモンがいるという環境になるには、デジモンって進化しづらい方がいいのでは?と思うんです。

だって、戦争に転用したらデジモンってめちゃめちゃ強い兵器ですもん。人間の言葉通じるし、どんどん進化して強くなるし、パートナーの人間さえいれば、死んでもデジタマになって記憶持ちで生き返るし。

そう考えると、人間とデジモンの幸せのためには、パートナーデジモンって進化しづらい方がいいのかもな、と。

デジヴァイスがないことで進化しづらくなるのなら、その方がいいのかもしれません。

作品的には戦闘ないと映えないんですけどねー(苦笑)

 

 

長々と書いてしまいましたが、星流の感想は以上です!

特典のボイスドラマはまだ聞けていないので、そちらは聞いたら別記事で感想あげます。

あと、ポップアップストアなどにも行きましたが、それも別記事で書きます。

長文をお読みいただきありがとうございました!