小中学校で年間30日以上欠席した「不登校」の児童生徒は、平成18年度は12万6764人(前年度比3.7%増)に上ったことが9日、文部科学省の学校基本調査(速報)で分かった。平成13年度に過去最多の13万8722人をピークに減少していたが、5年ぶりに増加に転じた。
昨年相次いだいじめ問題を受け、不登校のきっかけについて今回から「いじめ」を選択肢に加えた結果、4688人(3.2%)が該当した。
調査は今年5月1日現在で全国の国公私立学校を対象に実施。不登校は小学校で2万3824人(4.9%増)、中学校で10万2940人(3.4%増)。中学では35人に1人と過去最悪の割合で、1クラスに1人不登校生徒がいることになる。
不登校のきっかけは、学習や進路の問題を中心とした「本人にかかわる問題」(31.2%)が最も多く、「いじめを除く友人関係」(15.6%)が続いた。小学校では「親子関係」(14.3%)も多かった。
今回から「いじめ」の項目を加え複数回答で実施した結果、「学業の不振」(7.9%)▽「家庭内の不和」(4.1%)▽「いじめ」(3.2%)▽「教師との関係」(1.6%)-などの理由も浮かんだ。
自分も経験が浅いながら、中学高校に勤めてきましたが、私学でも学校に来なかったり、来ても保健室登校の生徒はわずかながらいました。ただ、毎年のように勤務先が変わる講師の私(専任であっても担任を持たない新人)が赴任した時は、該当生徒は既にそういう状況で、自分にはどうする事も出来ない状態でした(>_<) 担任が保護者(状況によっては本人)と連絡を取り、せいぜい担任の先生を通じて、必要あらばプリントを渡すくらいしか・・・
確かに、いじめでそうなった子もいるそうですが、理由が外からははっきりしない場合の方が多いかもしれません。そう考えると「本人に関わる問題」が最大であるのは頷けます。ただ、その詳細は個々の状況によるでしょうから、これといった明確な解決方法を見付けるのは難しいかもしれません。
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では「学校、教師は指導力を高め、対策に取り組まねばならない。」などと書かれているもののあるが、率直に言って、学校や教師だけで解決出来るものではない。まして「本人の問題」となると、家庭や世の中の環境なども影響も大きいはず。学校が関わるのは6~7歳以降なので、それ以前の親の教育は重要と考えます。
もちろん、子供が通う「学校」に携わる教員の働きは必要であるが、すべてを学校へ責任を投げるマスコミの書き方には、少々腹立たしくさえ思えます。
原因は、その生徒の数だけあると思うので、その子に関わる人が皆で親身になって接していく事が、第一歩ではないでしょうか?うまく言えなくてすみません。
私は、そうした生徒達が入学する通信制サポート校でも勤務経験があります。黙り込んでいる生徒もいましたが、彼ら彼女らのほとんどは、本人や家庭が大きな問題を抱えているのが嘘のように伸び伸びと学校生活を送っていました。立ち直れるチャンスは色々あると信じています。