少年A

週刊文春を買って、改めて気が付いた。
元少年A(酒鬼薔薇聖斗)の書いた本『絶歌』が世間を相当、騒がせてい
ることを。


少年Aの犯罪を振り返りたい。
1997年、当時14歳の少年が小学生5人を襲い、3人が負傷し、2人
が死亡した。中でも土師淳(はせじゅん)くん(享年11)の殺害は、被害
者の首を切断し自らの中学校の正門前に晒した犯罪史に残る事件だった。
「さあ ゲームの始まりです」
被害者は口に、赤字で書き始められた挑発的な犯行声明をくわえさせられ
ていた。


思えば、最近会社の知り合いがこんな発言をしていた。
「さかきばら(酒鬼薔薇)が本をだしたねぇ。さかきばらでも本を出せた
んだから、オレも本を出せるんじゃないかな?でも会社勤めをしているか
ら、本が売れて別収入があったら、それはまずいのかな?」
と、まったくあきれるほどのバカ発想をする。


その男は、普段はたまに買う週刊誌と旅行雑誌と電車図鑑意外の本を読ん
でいない。何故、さかきばらが書いた本が売れるのかも、自分の文章力も
まったく考えていなくて、いつも瞬時の思いつきだけで発言をする。


「大丈夫。おまえが本を仮に書いても出版社が相手にしないし、自費出版
で強引に本屋に並べたとしても絶対、売れないから。売れるためには何か
賞を取っているとか、さかきばらと並ぶ犯罪者であるとか、よっぽどすご
い体験をしてるとかでないと、素人が書いても売れないから。
今、芥川賞を取った作家が『自分はなんでこんなに貧乏なんだろう?』と
いう想いを書いた本を出したのを知っている?作家は本が売れなくて本当
に生活に困って大変なんだから。」


と、説明したら、その男は笑いながら「そうか、売れるためにはまず殺人
しなくちゃなぁ」と笑っていた。

話が脱線してしまった。
週刊文春では、元少年A(酒鬼薔薇聖斗)の書いた本に関し15ページさ
いて、特集記事にしていた。それが、読み応えがあり、ひさびさに充実し
た1冊になっていた。


まず、Aが手紙を幻冬舎社長の見城徹社長に送りつけた事が書かれて

いる。たぶん、英国人リンゼイ・アン・ホーカーさんを殺害した市橋達也が
「逮捕されるまで空白の2年7ヶ月の記録」という本をそこの出版社から
出したことも大きかったのではないか?

見城氏は、Aから手紙を送られた事を、このように述べている。

「あの手紙を見たときは半信半疑だったよ。でも間違いなく当時テレビで
見た犯行声明と同じ文字だったから興奮した。何十枚にも及ぶ見事な

文章は、僕への熱烈なファンレター。エイベックス社長の松浦(勝人)と

僕が対談した五年前の正月のBS特番で僕のことを初めて知ったと書

いてあった。


僕の書いた『編集者としての病』、『異端者の快楽』(いずれも太田出版)

なんかも読んでたね。手紙には見事な『見城論』が語られていて、これ

だけで本に出来るくらい文学的なものだよ」


そこから見城氏が三人の特別チームを作り何度もAに原稿の直しを要求

した。結果的に、見城氏は本にするまでにはハードルがあり、あと2年は
かかると考え、本は出さないことを通告するつもりだった。「他の出版社
なら出すかもしれないぞ」と見城氏は伝えており、実際に太田出版を含め
た三社をAに提案していた。


Aも「もう本は出さなくていい」とまで言い出していた。
ところが、三月初旬に見城氏は都内のホテルでAと三度の対面をし、その
時にAが「太田出版で出させてください」と言い出したという。そして「太田

出版の社長にどうしても会いたい」と言ったとのこと。

太田出版の動きは早くて、Aと初めて会った三か月後には『絶歌』が発売
されることになったという。


週刊文春では、別ページにて「少年Aを神と崇める模倣犯列伝」と、題して
彼に影響を受けた殺人者を8名ほどあげていた。
例えば、知人女性殺害容疑で逮捕された名古屋大の女子学生(19)は、ツ

イッターでこんな呟きを残していた。


「7月7日!!酒鬼薔薇聖斗くん32歳の誕生日おめでとう♪」とお祝い。酒鬼
薔薇聖斗の発言などを紹介する「bot(ボット)」アカウントにもメッセージを

送り、返信がくると「返信もらえた死ぬほど嬉しい」と喜んだという。


同様に世間を震撼させた、昨年七月、佐世保しでの高一女子による同級生
の殺害事件。ここにも少年Aとの接点がみられるという。
「加害少女は猫を殺して解剖し、そこから人間の死に対する関心を深めて
いった。そのプロセスは少年Aと同じです。地元紙は、彼女は事件前、少年
Aの事件など少年犯罪の新聞報道を調べていたと報じています」
(取材した記者)

しかし、犯罪に興味を持つ予備軍が、犯罪者の本を読んで影響を受け、

結果的に自らも真の殺人者に至る『連鎖』というものは、怖い。
なぜなら、Aは、今回の本「絶歌」の中で、自分のアイドルは連続殺人者
であったことを述べている。


僕は野球選手の名前も、テレビタレントの名前もほとんど知らなかった。
当時の僕にとってのスターは、ジェフリー・ダーマー、テッド・バンディ、
アンドレィ・チカティロ、エドモンド・エミル・ケンパー、ジョン・ウェ
イン・ゲイシー・・・・・・。


世界にその名をとどろかせる連続猟奇殺人犯たちだった。映画『羊たちの
沈黙』の公開を皮切りに九十年代に巻き起こった”連続殺人鬼ブーム”に
僕も乗っかり、友達の家に揃っていた『週刊マーダーケースブック』や、
本屋にずらりと並んだロバート・K・レスラー、コリン・ウィルソンの異常犯罪

心理関係の本を読み耽った。


クラスの男子が好きなアイドルのプロフィールを覚えるように、僕はキャ
ラの立った殺人鬼ひとりひとりの少年期のトラウマ、犯行の手口、死体の
処理方法、逮捕されたきっかけ、裁判の経過などを片っ端から頭に詰め
込んだ。クラスの女子たちがジャニーズとのデートコースを何パターンも
考えている間、僕は人を殺す方法を何パターンも考えた。


同級生たちが芸能人やスポーツ選手になるのを夢みるように、僕は、”殺
人界のトリックスター”になることを夢見た。僕も彼らのように人々から恐れ

られたかった。怪物と呼ばれたかった。
「怪物」と呼ばれ、ひとりでも多くの人に憎まれ、否定され、拒絶されること

だけが、僕の望みであり、誇りであり、生きるよすがだった。
(「絶歌」元少年A  生きるよすが より)


というような、連続殺人者の心理も実際に少年A(酒鬼薔薇聖斗)の手記

を本にすることによって、わかる重要な事の一つであるとぼくは思う。しかし、
現在は彼の本を買って読むことすらが、犯罪者側に加担するかのような、
表立って言えない後ろめたい行為のような印象になっている。


そして、そんな批判にさらされているにもかかわらず、現在、本屋ではほ
とんど売り切れ状態で、アマゾンでも先に買った人が早くも中古品として

定価以上で売買している。新刊書としては増刷待ちの状態になっている。


参照:【神戸連続児童殺傷事件】元少年Aの「絶歌」出版までの舞台裏

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