ぼくが住む埼玉県の最寄の駅のショッピングモールにも、「ユニクロ」ができ
た。安いのに、品質は良くオシャレというイメージがユニクロには定着してい
るから、埼玉の中でも田舎の部類に入る地域なのに、なんとか商売として
成り立つのであろう。
ところで、そのユニクロにとてもイメージを悪くするニュースが入ってきた。
「ユニクロ」の製品などを製造する中国の2工場について、国際人権NGO
「ヒューマンライツ・ナウ」などは15日、「長時間の過重労働や危険な労働
環境がある」として、ユニクロを展開するファーストリテイリングに改善を促
すよう勧告したとの事。
HRNは、香港に拠点を置くNGO「SACOM」とともに、中国の大手衣料
工場のパシフィック社とルンタイ社について調査。2014年7~8月には、
調査員が労働者として工場に潜入した。さらに、工場近くのレストランや寮、
売店などで聞き取り調査を行うなどして、報告書をまとめたという。
報告書によると、夏場には38度を超すエアコンのない室内で、男性労働者
の多くが上半身裸で働き、女性労働者の制服も汗でぬれているという。
「あまりの暑さに夏には失神するものもいる、状況はまるで地獄だ」と話した。
高温手当てが支払われることもあるが「実際、無意味に等しい」という。
工場内は換気も十分でなく、染料などの化学薬品がポリバケツに無造作に
入れられ、毒性のある化学物質が保管されている部屋にも排水が流れ込ん
でいるとした。
パシフィック社には罰金制度が数多くあり、労働者が8分遅刻すると、2時間
分の給料が差し引かれることもあったという。
2社の基本給はそれぞれ月1550元(約2万9100円)と1310元(約2万
4600円)で、工場所在地の最低賃金。労働者は1人あたり1日平均11時間
働き、休みは月1~2日だったとの事。
華やかなコマーシャルで、イメージアップを図ってきたユニクロの影では、こ
のような中国の犠牲労働者が支えていたという構図が見えてくる。
この報告書を受けて、ファーストリテイリングは「指摘された問題点について、
早急に是正するよう強く要請するとともに、改善の実現に全面的に協力する」
などとするコメントを出したとの事。
参照:ユニクロ"残酷工場"で何が起きているのか
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