佐藤るり

「日経新聞の記者がAV女優だった」という話題の記事を出した「週刊文春
10月9日号」。その時、ネット上では批判的なコメントが数多く寄せられたと
いう。


「ある意味、安定の週刊文春w」
「過去暴露とか身内暴露とか最悪だよな」
「下衆の極み」
「AV女優が記者になったらあかんの?」
「朝日とのバトルで世論を味方につけたと誤解してるからこういう調子こく

ん だよ」

「日経をディスりたかったんだろうけどまんまと失敗したな」
「この子、ちゃんと自分なりに主張してるから大したもんだと思うぜ?」
「もし記者として有能なんだったら別にいいんじゃねえの?」
「佐藤るりを かなりよく知ってる時点で、記者もお世話になったことあるん
だろ?」
「ジャーナリズムとか称して職業差別とかw」


それぞれが、もっともな意見なのだが、面白さ第一主義のぼくとしては、

週刊文春の記事はなかなか読みごたえがあって、楽しめた。
また、佐藤るり(鈴木涼美:すずき・すずみ)の名を広める結果につながり、
本人にとって悪いことではなかったはずだ。


彼女は鈴木涼美のペンネームで『「AV女優」の社会学』(青土社)という本

を出しているのだが、記事が出たあとで、その本はけっこう売れたのでは

なかろうか?
実際、ぼくも本屋に行ったときに探したくらいだ。


AV女優「佐藤るり」は2004年にデビューした。単体では12作をリリース。
企画女優としての活動を含めると70本以上に出演した人気女優だった。

その後、彼女は業界から忽然と姿を消す。


そして現在、日経新聞の社内である噂が広まった。
「社の上層部にAV出演がばれてしまい、退職に追い込まれた女性記者が

いる」
それが佐藤るりだ。

彼女は慶応の環境情報学部を卒業後、東大の大学院の進学する。2009年

に日経新聞に入社後は、東京本社地方部に所属し都庁クラブに長く出入り

していた。


2013年に整理部に異動し、1年半務めた今年9月末に突然退社した。
日経新聞在籍中の2013年6月、鈴木涼美のペンネームで『「AV女優」の

社会学』という本を上梓している。同書は朝日新聞の書評で取り上げられ

るなど評価が高く、新進気鋭の書き手として執筆依頼が殺到した。


日経に入社した経緯についてはこう語った。
「やっぱりAV出演に後悔もありました。消えない過去ですから。で、ちゃん

とした職業につきたいと思い、人に話を聞く職業に興味を持って日経を選ん

だんです。


記者も面白い仕事でした。ただ、もっと自由な立場で表現活動をしていき

たいと思うようになった。

『「AV女優」の社会学』は会社の許可を得て出版したのですが、こんなふ

うに自分が見てきた夜の世界や女性が働く現場などをテーマ―にもっと

書いていきたいきたいと思ったのです。ただ、日経出身をネタに暴露本の

ようなものを書くことに興味はありません」


そして、今週号(10月25日号)の週刊現代にも彼女の名前が登場する。
現代のセックス産業を分析するとして、このような意見を掲載している。

「セックス産業には独特の魅力があります。(中略)セックス産業の入り口

は社会の中にいくらでも転がっていて、女性を引きつける魅力をそれなりに

兼ね備えています。

なので、高学歴であろうと美人であろうと、たまたまその世界に触れるきっ

かけがあれば、引き寄せられる余地はいくらでもあるように私は感じてい

ます。」


その前ブレの後に、週刊現代の記者による風俗店の潜入取材の体験記に

つながっていく。
しかし、その体験記はそこいらに転がっている風俗記事とあまり変わらず、
そしてまた唐突に彼女の次の言葉で終わる。


「(中略)たとえば私にとっては、AV女優になれば、月に3日働いて100万円

が手に入るという、魅力的な入口があった。
そこから自分をキャラクター化して売り出す楽しさや、ファンとの交流、作品

を作り上げる充実感、新しいことにチャレンジする刺激などを知って、その

コなりの楽しみ方や充実感を獲得していくのです」

鈴木涼美の名は、風俗記事を意味ありげに見せる飾りのような効果に

使っているだけ。
頁数は、週刊現代の方が約2倍あるものの、週刊文春の方が記事として

は、鈴木涼美をきちんと取り上げており、内容的に上と感じた。


鈴木涼美は、『新聞記者なのに、AV女優の経験もあった』というスキャン

ダル性だけではなく、彼女の文章は読みやすく、伝えたい内容にも共感を

呼ぶ。
ぼくは、鈴木涼美の今後の活動に期待したい。

週刊現代141025


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参照:「日経新聞記者がAV女優だった」 週刊文春の記事にネット上は批判殺到
PR:「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか