5月25日、岩手県の文化センターで行われていたAKB握手会で悲劇
は起きた。


● 現場は血の海
梅田悟容疑者はテントに入るなり、手提げバッグから、刃渡り二十セ

ンチの折り畳み式のノコギリを取り出すと、先頭にいたAKB48の人気

メンバー・川栄李奈(かわえい りな)と入山杏奈(いりやま あんな)、

止めに入ったアルバイト男性スタッフを切りつけた。


現場は血の海と化し、偶然梅田の後ろに並んでいた母娘にまで帰り血
が飛んでいたという。
その犯人、梅田悟容疑者の生い立ちから事件の背景に関して、週刊

文春6月5日号が、記事を載せている。


梅田悟

「取り調べに対し、梅田は『人が集まるところで誰か殺そうと思った』
『メンバーなら誰でもよかった』と供述している。握手会には自らCD
を購入して参加したが、AKBのファンではなく、『二人の名前すら知ら
なかった』と話している」
(社会部記者)


川栄、入山は右手の指を骨折、入山は東部にも深い傷を負い、搬送

された病院で3時間もの手術を受けた。


けがをした川栄李奈(19)と入山杏奈(18)は5月26日の夕方、盛岡市

の病院を退院した。2人とも深く帽子をかぶって、ケガをした手をタオ

ルでくるみ、川栄は大きなマスクをかけていた。顔にもキズを負った

のか。報道陣に「すみません、ご心配をおかけしました。東京に帰りま

す。ありがとうございました」と語った。


● 息子には友達がいません
ところで、犯人の梅田悟は青森県十和田市出身。
ASKAの覚せい剤所持の逮捕に伴い、いっしょに逮捕され”シャブ

愛人”と書かれた栩内香澄美(とちないかすみ )も、青森県の出身。


ぼくと同じ青森県出身の派遣の女性が、「青森県は、注目されている

事件の2つの出身県なのよ・・・」と、嘆いていた。

『そういえば、7人死亡した秋葉原通り魔事件の加藤智大も、青森県

出身だったなぁ』と、ぼくは思い出していた。


梅田と共に暮らす母親は、息子の凶行を知って方を落として、週刊

文春の記者にこう話した。


「最初に事件を知らされたときは、オレオレ詐欺かと思いました。今も

信じられない。
事件前日の朝から、出かけたまま帰ってこなくて、部屋を見るとパソ

コンや下着が二組なくなっていた。


押入れでは片方の歯をビニールテープでグルグルに巻いた(犯行び

使われた物とは別の)ノコギリを見つけました。私が野良仕事で使うも

のです。家出したかと思って心配していたら、まさかあんなことになっ

てるとは・・・・・・。


息子には友達がいません。年賀状も来ないし、大人になって家に誰

かを連れて来ることもありませんでした。彼女も今まで一度もいなかっ

たと思います。私が一番の理解者でした。」


梅田は幼い頃に両親が離婚し、姉と共に、母、叔父に育てられた。
母親は、息子がイジメにあっていたと証言する。


「入学してすぐ『クサイ』とか、『人間じゃない』と言われたらしく、
一週間で『学校に行きたくない』って。家の中で騒いで壁を蹴っ飛ばし

たり、ティッシュ箱をなげつけてくることもありました。

最初はそれでも行かせていたのですが、耐えかねて二年のとき通信

制の高校へ編入し、無事卒業しました。それから今まで、交通整理の

アルバイトなどを転々としていた」


バイト代は月に十万前後。パソコンを購入してからは一日中部屋に

籠り、パソコンに向かう日が続いたという。


● オレは仕事ができないんだ
彼は体が弱い母親を助けたいという思いが強かった。2012年に大阪へ

行った。
「『向こうは給料が高いから』って、ハローワークで自分で調べて。

知り合いもいないし、都会は向かないから反対したんですけど」(同前)

大阪では警備会社に住み込みで勤務した。月給は約20万円で、3万

円を残して全部母親に送っていた。

「私が丈夫じゃないから、楽させたいと思ったのかもしれない。言葉は
あまりいわない。給料をもらうとすぐ振り込んでくれるんです」


その大阪で精神的に不安定となり、体調を崩して精神科を受診して

いる。そこで発達障害(対人関係がうまくいかない。環境になじめな

い)と診断された。

大阪での一人暮らしは、数か月で断念。職場になじめず、体調を崩し、
昨年5月に実家に帰った。青森県から精神障害者保健福祉手帳2級

の交付を受けた。


「『オレは仕事ができないんだ』といっていましたね。自分は仕事がし

たいのに、コミュニケーションとかが苦手だから友だちができない、

話す人がいないと。仕事がしたかったと思うんだけどね」(同前)


梅田の25歳までの人生を考えたときに、思うようにならない輝きに

乏しい人生だったとは思う。しかし、このような流血事件を犯したとい

う事は25歳という若さで、さらに自分の人生の可能性に自らフタを

してしまった事になる。


文春の記事が最後にまとめているように、どんな事情があるにせよ、

梅田の凶行は許されるべきことではない。そして、「握手会」という

ビジネスモデル自体を考え直す必要があるのではないか?


7人組アイドルグループ・Berryz工房が31日、大阪のヤマダ電機で

新曲「愛はいつも君の中に/普通、アイドル10年やってらんないで

しょ!?」の発売記念イベントを行った。

AKB48が握手会で襲撃された事件を受け、厳戒態勢で握手会も

敢行されたという。


警備体制を強化とは言うが、人間自体が凶器ともなりうる人もいるのに、
はたして大丈夫なのだろうか・・・・・・・


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参照:Berryz工房 厳戒態勢で握手会
    週刊文春2014年6月5日号


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