週刊文春にて、作家・林真理子が百田尚樹(ひゃくた なおき)のノンフィクショ
ン「殉愛」に関して書いていた。読み始めたら、途中でやめられなくなり、
半徹夜で読み終えたとの事。
その本「殉愛」は大阪の芸人・やしきたかじんの闘病の日々と、彼を献身的に
看護する奥さんとの日々を描いており、発売後たちまちベストセラーとなった。
ところで、林真理子は、その本をめぐる騒動の事も述べている。美談として
書かれているその妻が、実はイタリア人と結婚していて重婚の疑いがある事、
また、ネットで検索すると、献身妻がウェディング姿で、イタリア人の旦那
とキスをしている写真が、彼女のフェイスブックに載っている。
林真理子が言うには、こういうとるに足らない、すごくくだらない、だけどもの
すごく面白いことを、記事にしてくれるのが週刊誌。きっと大特集をやってく
れるはずと、期待した。でも、一ヶ月近くたって、巷でこれだけ話題になって
も、どの週刊誌も一行も報じない。
やしき氏の長女がこの本によって「名誉を傷つけられた」と提訴し、出版差し
止めを要求したが、相変わらずテレビも週刊誌も報道しない。「この言論統制
は何なんだ!」と怒る。
「やしきたかじんの新妻は遺産めあてでは」と最初に書きたてたのは週刊誌
ではなかったのか。つまり、流行作家・百田のお世話になっている、新潮社も
文藝春秋も、講談社も彼に気を使って記事に書けないのだ、と・・・・。
『私は全週刊誌に言いたい。もうジャーナリズムなんて名乗らない方がいい。
自分のところにとって都合の悪いことは徹底的に知らんぷりを決め込む
なんて、誰が朝日新聞のことを叩けるであろうか」と、憤慨していた。
その翌週の文春に出たのは、当の百田尚樹による回答。それは、世間で言
われている二重婚の否定、そして自分は未亡人に二百時間以上取材して、
「彼女のたかじん氏への愛は真実のものと感じた、自分の目に曇りがあった
とはとても思えない」と書いている。
やしきたかじんが死んでまだ間もないうちにこのような本を出すのは、売ると
いう観点ではいいタイミングだったのか・・・・・・・。しかし、インタビューだけで
一冊の本というのも気が早いような気がするし、もう少し時間をかけて色々
背景を調べてから、書く必要があったのではないか。
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