先週のサンデージャポンで紹介された海外のニュースで、父から譲り受けた遺産で
億万長者になった71歳の男が、番組収録後のトイレで、マイクオンになっているのを
忘れ、つぶやいた内容『なにをやったかって!もちろん全員殺したんだよ』により、
逮捕されたという内容が興味を引いた。男は、約5400億円の資産を保有している。
その番組は、その億万長者・ロバート・ダーストを6回のシリーズで追っているドキュ
メンタリー番組で、タイトルは『ザ・ジンクス:悪運─ロバート・ダーストの人生と死者
たち』という。ダーストは、3件の事件で注目されていた。
●1つめは、妻が失踪。
1973年共通の知人を介して知り合ったキャスリーン(キャシー)とダーストが結婚。
キャシーは美人で頭がよく、明るく快活な性格で誰からも好かれていた。結婚する
と二人は田舎で一緒に暮らし、自然食料品店を経営した。
結婚前から子どもはいらないと言っていたダーストだったが、76年にキャシーが
妊娠して子どもを産みたがると「子どもを生むなら離婚する」と言い、暴力をふるう
ようになった。その後も些細な事で暴力を振るわれるようになり、7年後に別居。
キャシーはニューヨークの名門医大に入学する。83年12月31日に友人女性のパー
ティに赴き、その間に夫ダーストと電話で口論になる。キャシーは怯えながら夫の
いるニューヨーク郊外のコテージに午後7時半頃に戻るが、その後の消息が不明
となった。そしてキャシーから「具合が悪いので欠席する」と電話が大学に連絡が
あり、これを最後にキャシーの消息が行方不明になった。
●2つめは、隣人がバラバラ殺人。
ダーストは、2011年に友人である隣人男性を殺害しバラバラにして遺棄した罪で
逮捕・起訴されたが、正当防衛を主張し無罪が言い渡された。
●3つめは知人が射殺された。
ダーストは3月14日、友人だった女性推理作家、スーザン・バーマンさんが2000年に
ロサンゼルスで射殺された事件の容疑者として、偽名で宿泊していたホテルで逮捕
された。16日に起訴するかどうかを判断する訴追の手続きがとられた。彼は、容疑
を否認している。
また、ロバート・ダーストをモデルに2010年には映画も作られた。タイトルは「幸せ
の行方」で、主役は ライアン・ゴズリング。映画「ドライヴ(2011年)」にも出たことの
ある俳優。監督は、アンドリュー・ジャレッキー。
この映画が作られた事により、監督にロバート・ダーストから直接、電話があった。
そこの事情を映画評論家の町山智浩氏がラジオ番組でこのように説明している。
(町山智浩) 『私には言い分があるんだ。あの映画では私が妻を殺したように描か
れているけれども、私にも言い分があるんだ。話がしたいんだ』っていうことで、その
ジャレッキーっていう監督のところに連絡を取ったんで、そのジャレッキー監督がロ
バート・ダーストとのインタビューをすることになって。それを元に作られたのがこの
『ザ・ジンクス』っていうテレビシリーズ、6話分なんですよ。
有り余るお金を持ち、生活には何不自由なく暮らしているのに、何が理由でそんな
に殺人事件や失踪事件と関わらなくてはならなかったのか?
この事件の詳細が記事になったら、もしくは本になったらぜひ読んでみたい。
参照:【迷宮入り事件】ライアン・ゴズリングが演じた連続殺人犯が殺害自白して
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