1型糖尿病患者として。市民公開シンポジウム「社会的スティグマのない社会をめざして」に向けて④ | 1型糖尿病患者のぼやき。さかぞー監督のブログ。

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膵臓のβ細胞を失ったことをきっかけに社会福祉士になりました/1型糖尿病(2014.4~)/社会福祉士(2016.4~)/糖尿病患者向け住宅建設計画中/元大学バドミントン部監督


いよいよ明日になりましたが、このたび以下のシンポジウムにて、1型糖尿病の当事者パネリストとして、お話しする機会をいただきました😀


【4/8(土)開催】「市民公開シンポジウム2023

社会的スティグマのない社会をめざして〜「自己責任」という社会的圧力に抗う方法を考える〜」
https://ssb45.peatix.com/view 


社会的スティグマに奪われた尊厳や権利の回復について、参加者の皆様と一緒に考える機会になればいいなあって思っています。


社会的スティグマに関心をお持ちの方々、お時間が許されましたらぜひご参加下さいませ😊


こちらのブログにおきましては、シンポジウム当日に向けて、考えや気持ちを整理して文字にしていこうと思います。


というわけで、年度替わりのばたばたで間が空いてしまいましたが、前々記事までは、糖尿病に対する偏った認識を刷り込まれている大多数の人々に対して、自分が糖尿病って思われるのは煩わしかったり面倒だったりするよなあ、なんだったら誤解や偏見や無理解のせいで理不尽に恥ずかしい思いをさせられたりすることだってあるし、そうした嫌な思いをしないためにも、できれば自分が糖尿病患者であることを不特定多数の人に公開するのは避けたいなあ、って思う気持ちが、1型糖尿病患者であることをオープンにして生きてきた私の中にも、まだまだ根深くあることに気づかされたことを書いてきました。


そして、そういう糖尿病であることを隠したい気持ち、つまりそれは糖尿病患者に対する社会的スティグマが患者である私の中に内在化したセルフスティグマであるわけですが、患者自身が持つ糖尿病であることを隠したい気持ち、そうしたセルフスティグマが患者の意識の中に根強くあることが、実は糖尿病に対する社会的スティグマを再生産し、さらに助長しているのではないかということについて述べたように思います。


イニシャル表記という匿名に、アノニマスの原則に甘えていては、そうしたセルフスティグマが社会的スティグマを再生産する悪循環を断ち切れないのではないか。


その負の無限ループを断ち切るためには、患者である私が、実名で顔を出して言葉を発さなければならないのではないか。


社会から糖尿病に対するスティグマを取り除くために、実名でお話しするべきと考えた理由は、以上のとおりとなります。


このことについて、導入でお話しようと思っているのですが、全部話すとそれだけで時間が終わってしまいますので、バシッと端的にお伝えできるようにしなければならないですね。


さて、明日はどんなお話をしようかなあ…


実名でお話ししたいと思った経緯の後は、


・病気の受容について…1型糖尿病になったことを受け入れるのは容易だけど、1型糖尿病患者として生きる人生受け入れるのはすごく難しいことについて。


・ふつうの日常生活を手に入れるためにものすごく努力が必要なことについて。それは自己責任という言葉で安直に括られるレベルでは到底ないことについて。


・結婚、就職、団信の審査に通って住宅ローンを組むといった、人生における重大な局面でほど、個人の努力だけでは乗り越えることが難しい困難に直面することについて。特に就職と住宅ローンについては、実体験をお話しできれば。


・社会に望むことについては、糖尿病に限らずですが、病気であろうとなかろうと、障害があろうとなかろうと、何者であろうとなかろうと、誰しもがあらゆる可能性に挑戦できる世の中であってほしいということ。そうした権利を理不尽に奪う世の中であってほしくないことかなあ。


・あと糖尿病患者さんに向けてお伝えしたいこととして、社会的スティグマにより理不尽に奪われた尊厳や権利を回復するために、患者自身が立ち上がり、それぞれのできる範囲で闘ってソーシャルアクションを起こしていければいいよね、っていうことかな。


二十分ではこんなに全部お話しできないかもしれませんが、なんとか頑張りたいと思います。


そんなこんなで、先日ミニベロでIDDM Caffeさんにお邪魔しました。



信号待ちの一瞬です。ミニベロ生活楽しんでいます🚲


桜ももう終わりですね🌸


【続く】


♣1型糖尿病患者である私が、団信付加の住宅ローンを組み中古戸建てを購入するまでの、あれやこれやをブログ記事にしてみました。三年近く前の記事になりますが、住宅ローンを組むにあたりスティグマや社会的障壁に直面され悔しい思いをされている方々への、少しでもエンパワメントになりましたら幸いです。