■『傷だらけの悪魔』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]
2017年/日本映画/97分
監督:山岸聖太
出演:足立梨花/江野沢愛美/加弥乃/岡田結実/藤田富/小南光司/仲谷香春/芋生悠/高野海琉/YUKINO/中島愛蘭/花影香音/福田愛美/吉増裕士/簑島宏美/岩井七世/川原亜矢子/宮地真緒
■2017年 劇場公開作品 8本目
恐るべき「やりすぎ限界映画」。「自分が他人にしたことは、いずれ全部自分に返ってくる」という、「人間」の真実を思い知る以外もはやなす術はない。
「マンガ原作映画」だと見終わってから知った。原作とどこが違うかは知らないが、原作を知らなくても「おしっこ漏らす」ほど怖かった。
中学生の時「江野沢愛美」をいじめてた「足立梨花」が、転校した高校で「江野沢愛美」と再会。かつての境遇が『第9地区』のように逆転する。「自分が他人にしたことは、いずれ全部自分に返ってくる」「罰」が「足立梨花」に下る。かつての「恨み」を晴らす「江野沢愛美」の、壮絶ないじめの復讐が始まる。
「本当に怖い」とビビったのは、「自分が他人にしたことは、いずれ全部自分に返ってくる」ことが、全ての人間に当てはまること。「復讐」などしたら、また「ただでは済まない」、また「やり返したらやり返される」という極限のくそリアリズム。『アウトレイジ』シリーズのように、「やり返される」「戦争」が永遠に終わらない恐怖を『傷だらけの悪魔』に見た。
「復讐」しなければ「江野沢愛美」が「正義」だった。だが壮絶な復讐をした「江野沢愛美」は「足立梨花」の「悪」を超える。人間こんなことしたら「絶対助からない」。一線を越えて「突っ走った」「江野沢愛美」に「死相」が見えた。「最期」の「仏様の裁き」に大きい方がパンツについた。
その他にも現代日本の「いじめ問題」がどんな状態かが「嘘」に見えない。「本当にそう見える」極限のくそリアリズムにまた大きい方がパンツについた。何とかならないのだろうか? 「いじめ問題」が根深く、どれほど解決が困難かを思い知らされる。こんな先生がいては「絶対いけない」。真剣に話し合って解決しなければならない、どれほど怖い問題かを思い知らされた。
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画像 2019年 7月