日記「今日見た映画 2016」72『古都』 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

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■『古都』
☆☆☆☆★★[90]

2016年/日本映画/117分
監督:Yuki Saito
出演:松雪泰子/橋本愛/成海璃子/蒼れいな/蒼あんな/葉山奨之/栗塚旭/迫田孝也/伊原剛志/奥田瑛二

■2016年 劇場公開作品 72本目

「2016年」の審査終了間際、残りの作品に何を見るか? 「気づくと」「橋本愛」を見てた。どれほど僕が「橋本愛」が好きかを自分自身で思い知った。

「日本人として初めてノーベル文学賞を受賞した川端康成の『古都』の新たな映画化」など全く知らなかった。「反省」するしかなく、見終わってからまた調べた。

「続編映画は絶対1作目から見なければならない」。調べると「2016年」本作の『古都』は、川端康成の「小説」『古都』の「その後の話の映画化」だと知る。「小説」を知らないと理解できない映画だった。何かの作品の直接の「続編映画」ではないが、「続編映画」の感覚に近い。やはり殆ど内容を奥までは理解できなかった。

見終わってから気づくが、川端康成の『古都』の映画は今回が初めてではない。当然過去に「そのまま」映画化した作品が今でも見れるので、それを見てから見ればよかったのだ。例えに近いのは『刑事グラハム 凍りついた欲望』(『レッド・ドラゴン レクター博士の沈黙』)と『羊たちの沈黙』のようなもので、「前作」を見ることはできたのだ。「かなり」「反省」した。

がしかし、「続編映画は絶対1作目から見なければならない」のに、「やってしまった」「失敗」は、もう見終わってからは取り返せない。しょうがないので「2016年」の『古都』と「小説」の『古都』を、『インファナル・アフェア』と『インファナル・アフェア 無限序曲』のように「解釈」しようと「悪あがき」をした。見終わってから「小説」の内容などを調べた。

調べてから映画を振り返る。本作『古都』でものすごく強い印象は、「外国人」が日本にきて見たい風景を「これでもか」というまで「極限の美」に映してること。「全シーン」が「日本」「京都」の「極限の美」だった。みんなが「旅行に行って見たいもの」を「徹底的」に見せた。

また「日本人」の歴史が「家」をものすごく重要視する価値観だったこと。現代でもまだ京都に、その価値観が消えずに重く残ってることを知った。「家」を継ぐことに苦しむ人間が消えないことを思い知った。

また圧倒的な「日本」「京都」の「極限の美」を引き立てる、「女優陣」の美しさも半端ではなかった。恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「橋本愛」を筆頭に、「松雪泰子」、恐るべき「双子姉妹」の「蒼れいな」「蒼あんな」、「ぺ・ドゥナ」に似た「成海璃子」、彼女達の「極限の美」に「眩暈」が起きた。

特にラスト、恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「橋本愛」の「日本舞踊」に「時間が止まった」。この世のものではない美しさに、「ユダ」が「南斗水鳥拳」を見て「棒を落とす」のと同じ心境になった。


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画像 2019年 6月