■『わたしは、ダニエル・ブレイク』
☆☆☆☆★★[90]
2016年/イギリス=フランス=ベルギー映画/100分
監督:ケン・ローチ
出演:デイヴ・ジョーンズ/ヘイリー・スクワイアーズ/ディラン・フィリップ・マキアナン/ブリアナ・シャン/ケイト・ラッター/シャロン・パーシー/ケマ・シカズウェ
■2017年 劇場公開作品 7本目
実際に似た境遇にいる大勢の人達の、「誰かの話」が基になってるのだと思う。あまりに生々しくて実話に見えた。
パソコンが使えないと社会保障が貰えない現実に驚愕した。パソコンを使えない老人が泣き寝入りするしかない現実が、「本当のこと」であってはいけないと思った。イギリスの真実なのだろうか? 実際自分がこの年齢ではないので、「これは真実である」と見せられても、すぐにちゃんと調べることはできない。調べて「本当のこと」だったら他人事ではない恐怖で、日本の制度がどうなのかも不安になってしまう。
見た人全員「何とかならないの?」と思うだろう。見た人全員に、今ある社会の現状に対し「何とかならないの?」と思わせられることが、映画がこの世に存在する偉大な理由の一つだと思う。引退を撤回してまで撮った「ケン・ローチ監督」のやさしい気持ちを感じた。
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画像 2019年 7月