■『好きっていいなよ。』
☆☆☆☆★★[90]
2014年/日本映画/102分
監督:日向朝子
出演:川口春奈/福士蒼汰/市川知宏/足立梨花/永瀬匡/西崎莉麻/山本涼介/八木アリサ/寺門ジモン/永池南津子/渡辺満里奈/菊池亜希子
■2014年 劇場公開作品 75本目
■第2稿 2020年 10月3日 版
[「菊池亜希子」の「映画」10作目]
「菊池亜希子」の「映画」10作目『好きっていいなよ。』に、僕が「崇拝」する恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「菊池亜希子」は「3回」しか映らなかった! 「菊池亜希子」が見たかった「だけ」で、「アラ50」の僕が「高校生」の恋愛映画を見てしまった。だが『森崎書店の日々』の「日向朝子監督」と知り、「油断できない」と思った。
[「黒冬」「他人のことを考えられない人間」]
僕には「黒冬」しかなかった。鬱屈した思春期の、とにかく女にモテない僕に「青春」はなかった。ずっとフラれ続けた僕は、女性不信に陥った。「自分に自信が持てない」「苦しみ」で「女を信用できない」マイナス思考から抜け出せなくなった。
「自殺」を考えるまでのマイナス思考が、「この世に僕を好きになる女は一人もいない」という「妄想」「思い込み」に到達した。だが今は、マイナス思考こそが女を怖がらせ、遠ざけさせてしまったのだと思い知る。
「女を怖がらせた」からフラれた。自業自得。「楽しい会話」で「安心」させることができなかった。「相手がどうしたら喜ぶのか?」を考える「想像力」がなかった。「相手がどうしたら喜ぶのか?」が考えられなかった理由は、僕が「他人のことを考えられない人間」だったからに尽きる。
冷静に「女も人間」だと、「鶏」レベルの想像力では考えられなかった。僕自身も「怖い人間には近づけない」のに、「相手が何で怖がってるか?」を「考えもしなかった」。運動ができないからモテない訳ではなかった。「他人のことを考えられない人間」だからモテなかったのだ。
[「恋愛バイブル」]
「相手がどんな人間か?」興味を持つのは「男」も「女」も同じ。相手が僕に興味を持つ可能性があることさえ、マイナス思考で見えてなかった。「女が僕に興味を持つ」など、僕には全く考えられなかった。
『好きっていいなよ。』の原作マンガが、「恋愛バイブル」と言われることを思い知る。橘めい(川口春奈)と黒沢大和(福士蒼汰)を見て、「恋愛バイブル」だと「納得」した。
[「アラ50」が全人生を「反省」]
■「今のは 挨拶代わりのキス
今のは かわいいなーと
思った人へのキス
今のは
進展したい人へのキス
今のは…
目の前にいる人に対しての
気持ちのあるキス」
「今」でも、「僕には絶対真似できない」。この「ものすごいキス」は、「ジャニーズ系超イケメン」「モデル系超イケメン」ではない、「僕には絶対真似できない」。
「俺もこうなりたい」ように、女性が「私もこうなりたい」と同じく思うことを、僕は最近まで冷静に考えられなかった。「知らなかった」自分がとても哀しい。
現実は「ジャニーズ系超イケメン」「モデル系超イケメン」でなくても恋愛はできる。この世の全ての女性が、「ジャニーズ系超イケメン」「モデル系超イケメン」としか恋愛しない訳ではない。「ものすごいキス」を「したい」か「したくない」かは女性によるが、「ジャニーズ系超イケメン」「モデル系超イケメン」でなくても、「その女性が好きな男」とは「親密になりたい」ことが今は解かるようになった。
「ものすごいキス」ができるまで、「相手がどうしたら喜ぶのか?」を考え「楽しい会話」で女性を「安心」させること。女性を「楽しい」「幸せ」な気持ちにさせることなど、思春期の僕には考えられなかった。「ものすごいキス」が、「これでもか」という、「女性がどうしたら喜ぶのか考えろ」という「日向朝子監督」の「教え」に見えてしまった。
「高校生」の恋愛映画を見て、僕の過去がどれほど歪んでたかを思い知る。「恋愛バイブル」の前に「アラ50」が全人生を「反省」。僕の「過去の間違い」を大きい方がパンツにつくまで思い知らされた。
[「こうでなければならなかった」]
■「俺ね
あの蹴りに
惚れたんだよ
回し蹴り めいの」
「え…」
「周りに なんて
言われようと 自分貫いて
物怖じしない姿勢
うん
マジで
かっこいいと思った
俺のほうが
よっぽど かっこ悪いよ
めいには なんか…
こういう俺もいるってこと
見てほしかった
俺のポイント
下がったっしょ」
「こっちの大和のほうが
人間ぽくて ずーっといい」
「ジャニーズ系超イケメン」「モデル系超イケメン」の大和には絶対なれないが、「相手がどうしたら喜ぶのか?」を考え「楽しい会話」で女性を「安心」させることは、「努力」で真似できるようになるかもしれない。女性の前で男は「こうでなければならなかった」「教え」に、「アラ50」が「再起不能」。
[「全台詞」が「極限台詞集」]
■「自分を
さらけ出しちゃったら
自分が どうなっちゃうのか
想像できない
分かんない
怖いの」
「したいこと
すればいいだろ めいは
今までも これからも
恋愛だって一緒だよ
わけ わかんなくなって
めちゃくちゃになっちまえよ!
好きになるのが
怖いっていう前に
好きになんなきゃ
何も 始まんねえだろ
俺は とっくに
めいのこと 好きなんだぞ」
『好きっていいなよ。』の「全台詞」が「極限台詞集」。「これでもか」という「楽しい会話」で女性を「安心」させる。僕は『HANA-BI』の寺島進になるしかなかった。「俺は ああいう風には 生きられないんだろうなぁ」…………。
竹村海までが「これでもか」。「待って! やめて! 私のために戦わないで」級、「これじゃ『トワイライト』じゃないか」……。「恋愛バイブル」に「アラ50」が追い込まれた。
[「菊池亜希子」最強の存在感「極限の美」]
わずか「3回」だったが、僕が「崇拝」する恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「菊池亜希子」は最強の存在感だった。圧倒的な「極限の美」は、他の追従を許さない領域にまで僕は見えた。
恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” が何人かいたが、他には『傷だらけの悪魔』の「足立梨花」が印象に残った。「高校生」が遠い世界に見えたので、「3回」しか映らなかった「菊池亜希子」が、とても気高い存在に見えた。
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画像 2019年 8月