■『ニュームーン トワイライト・サーガ』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]
2009年/アメリカ映画/130分
監督:クリス・ワイツ
出演:クリステン・スチュワート/ロバート・パティンソン/テイラー・ロートナー/アシュリー・グリーン/ジャクソン・ラスボーン/ニッキー・リード/ケラン・ラッツ/ピーター・ファシネリ/エリザベス・リーサー/ビリー・バーク/ダコタ・ファニング/ティンセル・コーリー
2009年 第25回 やりすぎ限界映画祭
■2009年 ベスト10 第4位:『ニュームーン トワイライト・サーガ』
■やりすぎ限界女優賞/やりすぎ限界男優賞/やりすぎ限界監督賞/やりすぎ限界脚本賞:『ニュームーン トワイライト・サーガ』
D.B.G.生涯の映画ベスト100
■第66位『ニュームーン トワイライト・サーガ』
(『トワイライト 初恋』『エクリプス トワイライト・サーガ』『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part1』『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』の全5部作を含めて)
[ネタバレ注意!]※見終わった人が読んで下さい。
■やりすぎ限界女優賞:クリステン・スチュワート
■やりすぎ限界男優賞:ロバート・パティンソン
■やりすぎ限界女優賞:アシュリー・グリーン
■やりすぎ限界男優賞:テイラー・ロートナー
■第2稿 2019年 3月16日 版
[第2作目『ニュームーン トワイライト・サーガ』「愛の物語」]
『トワイライト・サーガ』5部作の「第2章」『ニュームーン トワイライト・サーガ』は、ベラ・スワン(クリステン・スチュワート)とエドワード・カレン(ロバート・パティンソン)の「別れ」。別れた二人が『ロミオとジュリエット』のように互いに「自殺」を計る「愛の物語」。もはや二人は、お互いの存在なしに生きれないことを「確信」する。
[極限 “試練” 「別れ」]
「世間が許さぬ恋をして」、吸血鬼エドワードの「苦悩」「葛藤」が “棲息速度域” まで到達。ベラとの極限 “試練” 「別れ」を決意する。
「人間」と「吸血鬼」の恋愛は、ベラを常に命の危険に曝す。誕生日パーティでの「ジャスパー事件」、またベラを吸血鬼に “変身” させることは、ベラを自分と同じ「殺人鬼」「犯罪者」に変えてしまうこと。ベラには人間として「普通の幸せな生活を 送ってほしい」と、エドワードの極限 “ラブ・パワー” 「守る」「やさしさ」が、「別れ」を決断してしまう。
[「許されない恋愛」「良識という名の嘘」]
エドワードは「完全間違い」を犯した。この世の「良識」が「良識」でなくなる場合がある。かつて間違ったことのように意識されてた「LGBT」の恋愛も、もはや普通の常識となってしまった現代、今「許されない恋愛」として考えられるものに「近親婚」、「人種」「宗教」「年齢差」「格差」などの恋愛が考えられるが、はたして「近親婚」「人種」「宗教」「年齢差」「格差」の恋愛でさえ、本当に絶対「許されない恋愛」「完全間違い」なのかを考える。
『私の叔父さん』『SHAME -シェイム-』など、「近親婚」を題材にした映画は後を絶たない。「近親婚」が法律で禁止されてるのは、「遺伝子疾患」を持つ子供が産まれる確率が高いから。だが「良識」と言われることが「完全間違い」と成り得ることとは「死別」。「人間が絶対やってはいけないこと」とまで「確信」する。
「世間体」も「良識」も、「他人に迷惑を掛けない」なら全く関係ないと僕は思う。だが「遺伝子疾患」を持つ子供を産むことは、子供の人生に迷惑を掛けるので反対。だが「近親婚」を思いつめた二人が、ただ仲良く一緒に暮らすのは、「本人同士がそれでいい」なら「他人がとやかく言うことではない」。「近親婚」「人種」「宗教」「年齢差」「格差」などの恋愛で、「死別」に追い込む中傷をする方が「完全間違い」。「良識という名の嘘」において、エドワードが犯した「完全間違い」を見つめる。
[恋愛は「女性のもの」]
■「僕が君から去ったのは
ただ-
君を守るためだった
君には-
普通の幸せな生活を
送ってほしいと」
恋愛において「男」「女」が抱える負担を考える。男の役割「労働」と女の役割「出産」「育児」。「育児」は手伝えても、男に「出産」を背負う「苦しみ」は解らない。「出産」の「苦しみ」を想像すると、恋愛は「女性のもの」、主導権は女性にあると僕は思う。男は「少女極限妄想」の前に「下僕」と化し、「言いなり」になる以外なす術はないのだろう。
「男が何を成し遂げねばならないのか?」 「女性をその気にさせてしまった」ら、もう「男は責任を取らねばならない」。「女性が結婚したいと思う」まで「完全悩殺」に追い込んでしまったら、もはや男は「絶対結婚しなければならない」。
「普通の幸せな生活を 送ってほしい」と強引に別れたエドワードだが、それでベラが「自殺」したら「本末転倒」。「何で別れたのか?」「全部意味を失う」。「死別」ほどバカな話はない。『ロミオとジュリエット』の悲劇を「命懸けで阻止した」ベラの “ラブ・パワー” 「守る」に、「全米のティーンが熱狂」。気づいた時僕は涙を流しながら笑い、おしっこを漏らしてた。
「ベラをその気にさせてしまった」「ベラが結婚したいと思う」まで追い込んでしまったエドワードに、もはや「選択肢」などない。エドワードはベラと「絶対結婚しなければならない」。ベラに「自殺」「死別」させるなど「エドワードが絶対やってはいけないこと」。『ニュームーン トワイライト・サーガ』が思い知らせた「許されない恋愛」「良識という名の嘘」に、おしっこを漏らして震撼する以外もはやなす術はなかった。
[「少女極限妄想」 “最強の恋敵” ]
エドワードとの「別れ」でどん底に堕ちたベラを救ったのは “最強の恋敵” ジェイコブ(テイラー・ロートナー)。だがジェイコブは「吸血鬼」の宿敵である「キラユーテ族の伝説」の「オオカミ人間」だった! もはや「絶対ありえない」。
「理想の恋愛」を成し遂げる「男」の最重要課題「少女極限妄想」 “包容力”。“超能力” はその “包容力” の極限 “棲息速度域” に存在する。
“超能力” を持つ「最強」「イケメン」の男二人に「求婚」される恐るべき「理想の恋愛」。「吸血鬼」エドワードと「オオカミ人間」ジェイコブの「求婚」は、まるで「トム・クルーズ」と「ブラッド・ピット」に「求婚」されるのと同じ。「少女極限妄想」が何かを思い知らせた『トワイライト・サーガ』5部作に、おしっこ垂れ流しだった。
[「少女極限妄想」 “最強の敵” ]
ベラとエドワードの「極限の幸せ」を阻むもの。二人が乗り越える極限 “試練”= “最強の敵” は吸血鬼一族の王族「ヴォルトゥーリ」。『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』で極限領域に到達する “誰も知らない戦い Part3” の序章が『ニュームーン トワイライト・サーガ』より始まる。ベラの「心が読めない能力」がアロの関心を惹く。
魂を奪うことに罪悪感を抱くエドワードはベラの “変身” に反対。だが吸血鬼の掟で秘密を知ったベラの命をアロが狙う。究極の選択を強いられるエドワードの迷い。“棲息速度域” に到達する「秘密の共有」。最強の極限 “試練”= “最強の敵” 「ヴォルトゥーリ」が二人の前に立ちはだかる。
[ “ラブ・パワー” -エドワード-「やさしさ」]
ベラと別れたエドワードに、もはや幸せなどなかった。“ラブ・パワー” 「やさしさ」が「幻」となってベラを「守る」。
“ラブ・パワー” が「幻」を生み出すまで「相手を想い続けること」を貫くエドワード。「少女極限妄想」を満足させる「努力」が何かを見せる。ベラに愛されるための恐るべき「愛」「情熱」に漏らした。
[ “ラブ・パワー” -ベラ-「一途」]
「エドワードがベラにしたことは、いずれ全部エドワードに返ってくる」。“危険なマネをして会えるなら いくらでもする”。
『トワイライト 初恋』でベラを「完全悩殺」したエドワードの “ラブ・パワー” が、ベラの “ラブ・パワー” を「完全覚醒」させる。エドワードへの極限 “ラブ・パワー” 「一途」が、ベラを「自殺」に追い込む。ここまでベラに愛されたエドワードに心から「嫉妬」した。
[ “ラブ・パワー” -エドワード-「一途」]
「完全」『ロミオとジュリエット』。ベラが死んだと誤解したエドワードの “ラブ・パワー” 「一途」が、「自殺」を決意させる。「ヴォルトゥーリ」に「処刑」を嘆願するエドワード。「別れ」の「後悔」を自殺するほど思い知る。
[ “ラブ・パワー” -ベラ-「一途」「守る」]
ジェイコブが極限領域まで精神状態が堕ちたベラに迫る。ジェイコブの “ラブ・パワー” 「守る」「一途」「やさしさ」の「慰め」が、揺れるベラの心を誘惑する。
だがジェイコブの “ラブ・パワー” がエドワードの “ラブ・パワー” を撃ち砕くことはできなかった。ジェイコブの「慰め」にとうとう負けそうになるベラ。ベラとジェイコブの唇が「一瞬」触れ合う。だがその時「運命の電話」が鳴る。“ラブ・パワー” 「嫉妬」で電話を切るジェイコブ。「逆上」するベラ。迷いが「一瞬」で消える。エドワードへの “ラブ・パワー” 「一途」が極限領域で爆発する。
“ラブ・パワー” 「一途」「守る」が、死を恐れないベラの「勇気」「犠牲心」「正義感」を覚醒させる。アリス(アシュリー・グリーン)とイタリアへ飛ぶベラ。「急げベラ」「エドワードの命を救え!」
[「俺もエドワードになりたい」極限台詞集④]
■「彼女は なぶり殺しにする
ゆっくりと
だが 俺は一瞬だ
約束する
痛みも何も感じない」
「エドワード 愛してる」
ローランの前で死を覚悟したベラが選んだ「最期の言葉」。「エドワード 愛してる」でおしっこは全部出尽くした。今度生まれ変わるなら絶対「俺もエドワードになりたい」。
[「俺もエドワードになりたい」極限台詞集⑤]
■「人間でいろと言った
見てて」
「お願いだ
僕のために」
「あなたに会いたいの」
「あんたに殺されたくねえ」。ベラを「自殺」に追い込むまで「完全悩殺」したエドワードに、「死を覚悟」した。
[「俺もエドワードになりたい」極限台詞集⑥]
■「誰から?」
「邪魔な奴だ」
「誰なの?」
「下がれ」
「エドワードからよ
あなたが死んだと思って
ロザリーが彼に伝えたの」
「なぜ私に代わらなかったの?」
「逆上」するまでの「完全悩殺」。「アナキン・スカイウォーカー」となってエドワードに跪く以外なす術を失った。
[「俺もエドワードになりたい」極限台詞集⑦]
■「私は大丈夫
あなたなしでも…」
「罪悪感じゃない
君なしでは
生きられなかった」
「でも私を捨てて…」
「あれはウソだ
君は僕のウソを
すぐに信じた」
「あなたが私を
愛するわけないもの
私は価値もない
ただの人間だから」
「ベラ
君は僕の すべてだ
すべてなんだ」
「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」。……俺も、エドワードのように生きたい。
[「俺もエドワードになりたい」極限台詞集⑧]
■「僕が君から去ったのは
ただ-
君を守るためだった
君には-
普通の幸せな生活を
送ってほしいと」
「簡単に去っていったわ」
「この100年で
一番 難しかったよ
誓うよ
二度と君を
悲しませないと
すまない」
極限のやりすぎ限界映画に震撼する以外もはやなす術はない。
[「俺もエドワードになりたい」極限台詞集⑨]
■「ジェイコブ
大好きよ
でも お願い
選ばせないで
答えは彼よ
彼しか ありえない」
「ベラ」
「お別れだ」
「彼女に言わせろ」
「急ごう」
「待って!
やめて!
私のために戦わないで」
「少女極限妄想」……。「トム・クルーズ」と「ブラッド・ピット」が自分のために戦う。この世の99.9999……%の人間が誰もここまで到達できない。気づいたら大きい方がパンツについてた。今度生まれ変わるなら、僕はエドワードより「ベラに生まれ変わりたくなった」。
[「花畑」「枯れ果て」]
ベラとエドワードの「愛」を象徴する「花畑」が『ニュームーン トワイライト・サーガ』では「枯れ果て」る。「枯れ果て」た「花畑」からベラの哀しみが伝わる。
本命の相手との意思に反した「破局」が、「死別」に追い込む極限のくそリアリズム。「女性が結婚したいと思う」まで追い込んでしまったら、もはや男は「絶対結婚しなければならない」。エドワードの「教え」を思い知る以外なす術を失った。
■『トワイライト 初恋』
■『ニュームーン トワイライト・サーガ』
■『エクリプス トワイライト・サーガ』
■『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part1』
■『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』
画像 2019年 3月