■『エクリプス トワイライト・サーガ』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]
2010年/アメリカ映画/125分
監督:デヴィッド・スレイド
出演:クリステン・スチュワート/ロバート・パティンソン/テイラー・ロートナー/アシュリー・グリーン/ジャクソン・ラスボーン/ニッキー・リード/ケラン・ラッツ/ピーター・ファシネリ/エリザベス・リーサー/ダコタ・ファニング/ティンセル・コーリー/ブライス・ダラス・ハワード
2010年 第26回 やりすぎ限界映画祭
■2010年 ベスト10 第2位:『エクリプス トワイライト・サーガ』
■やりすぎ限界グランプリ/やりすぎ限界女優賞/やりすぎ限界男優賞/やりすぎ限界監督賞/やりすぎ限界脚本賞:『エクリプス トワイライト・サーガ』
D.B.G.生涯の映画ベスト100
■第66位『エクリプス トワイライト・サーガ』
(『トワイライト 初恋』『ニュームーン トワイライト・サーガ』『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part1』『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』の全5部作を含めて)
[ネタバレ注意!]※見終わった人が読んで下さい。
■やりすぎ限界女優賞:クリステン・スチュワート
■やりすぎ限界男優賞:ロバート・パティンソン
■やりすぎ限界女優賞:アシュリー・グリーン
■やりすぎ限界男優賞:テイラー・ロートナー
■やりすぎ限界女優賞:ブライス・ダラス・ハワード
■第2稿 2019年 3月25日 版
[第3作目『エクリプス トワイライト・サーガ』「愛の物語」]
『トワイライト・サーガ』5部作の「第3章」『エクリプス トワイライト・サーガ』は、ベラ・スワン(クリステン・スチュワート)とエドワード・カレン(ロバート・パティンソン)の「婚約」。二人が “変身” と「婚約」を誓う「愛の物語」。エドワードのプロポーズにベラは「結婚」を承諾する。
[「3人」の正しい「信念」「価値観」「倫理観」]
「吸血鬼」「人狼」「少女極限妄想」……。「絶対ありえない」5部作の世界が、「もし」、全部「現実」だったら、人間はどんな行動をするだろう? 自分ならどうするだろうか? 「ベラ」「エドワード」「ジェイコブ」、「3人」の正しい「信念」「価値観」「倫理観」に「ガン見」するほど惹き込まれた。3作目『エクリプス トワイライト・サーガ』の極限のくそリアリズムに、僕はかなり「共感」した。
[もし「自分がジェイコブだったら?」]
「人狼」と「吸血鬼」が宿敵となった歴史に、ジェイコブ(テイラー・ロートナー)は親族や仲間を殺された過去を背負ってる。もし「自分がジェイコブだったら?」、仲間を殺した「仇」への「恨み」は永遠に消えない。「結婚したい女」が「仇」と結婚しようとしてたら、僕も命懸けで止めるかもしれない。
「恋人」がいる女性を、男はあきらめずに想い続けることができるか? 自分がジェイコブと同じ年の頃を思い出す。僕にこれほどの勇気はなかった。最強の “ラブ・パワー” を持つエドワードの前でジェイコブは絶対怯まない。もし「僕だったら」、“恋敵” がエドワードならすぐあきらめて他の女性を探す。エドワードに「挑戦」する勇気など絶対出ない。
だがジェイコブは、最強の “ラブ・パワー” を持つエドワードの「恋人」から、エドワードの目の前で「キス」を奪った。この世の男の99.9999……%が「絶対真似できない」ことを成し遂げた。「愛される」には自分が「愛する」しかない。ジェイコブは「愛する」ことがどれほど女性を追い込むか、「愛される」ことの真実を全世界に証明した。エドワードを追いつめた最強の “ラブ・パワー” が何か? “最強の恋敵” が現れた時、男はどう戦うのか? ジェイコブの「教え」を「尊敬」するしかなかった。
[もし「自分がベラだったら?」]
■「ジェイコブ!
キスして
私から お願いするわ
キスしてちょうだい」
エドワードとの結婚を誓い「人狼」の宿敵となる人生を決断した。“変身” は「仇」の一族となるジェイコブとの「絶縁」を意味する。卒業式が終われば殺し合う関係性に変化するかもしれない。僕は男だが、女性のベラの「最期の別れ」の気持ちが理解できた。自分と「結婚したい」と言ってくれた人間を、「大切な存在」と思うことに共感した。
結婚は一人としかできない。もし「自分がベラだったら?」、僕もジェイコブに “親友” のままずっとそばにいてほしいと思うだろう。僕もそんな女性がいたら、“親友” としてそばにいてほしい。ジェイコブの “ラブ・パワー” はエドワードに負けたが、その強さは殆ど同じ。相手がエドワードでなかったら、ベラとジェイコブと結ばれてたと思う。
「婚約」を知ったジェイコブが自殺したら、エドワードだけではない、カレン家の全滅となるかもしれない。もし「自分がベラだったら?」 ベラは50歳の大人ではない。「キスしてちょうだい」に魂を撃ち砕かれた。ジェイコブに「キス」を許した「捨て身」の決断に、エドワードを「愛する」 “ラブ・パワー” がどれほど強いかを思い知らされる。
[もし「自分がエドワードだったら?」]
「知ってる」……。3作目『エクリプス トワイライト・サーガ』の全てが、このエドワードの台詞に収斂されてるように見える。普通の男だったら絶対ジェイコブに勝てない。もし「僕だったら?」、ジェイコブの “ラブ・パワー” に負けて絶対ベラを奪われた。「全米のティーンが熱狂」した、この世の女子の殆どを「骨抜き」にした、ジェイコブを撃ち砕いた、エドワードの極限 “ラブ・パワー” を見つめる。
魅力的な女性であればあるほど “恋敵” は多く現れる。「つき合う」「結婚」には多くの “恋敵” 達に勝たねば到達できない。“極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” への「挑戦」がどれほど困難を極めるか思い知らされる。
もし「自分がエドワードだったら?」、恋人が目の前で他の男と「キス」するのを見て耐えられるか? 僕なら「嫉妬」で気が狂い、正直にジェイコブを殺したいと思う。冷静でいられるほどカッコつけられない。取り乱して冷静さを失い、ベラをあきらめたかもしれない。また “誰も知らない戦い Part2” がもし「現実」だったら? 「嫉妬」に負けてジェイコブに「頭を下げない」か「頭を下げる」か? 「雪山」の事態までも決断できるか? かつてない極限 “試練” がエドワードを試す。
■「あと半年 戻らなければ
俺がベラを幸せにできた
本当だ
ベラには俺のほうが
いい相手だと思わないか?」
「それは考えた
お前ならベラを守れる
ベラも人間として
生きられる
僕も それを望む」
目の前で他の男に恋人を抱かれ耐えられるか? 「ベラも人間として 生きられる」ジェイコブの言葉には説得力がある。エドワードはここで説得されて身を引くか? 「ベラを想い続けること」を貫くのか?
「 “殺す” と言いたいが… やめとく ベラが傷つく」「でも僕は二度と彼女に 無理強いする気はない」。「真」の極限 “ラブ・パワー” を貫くエドワード。何が起きても「まずベラのことを考える」。「ベラの意思」が「絶対」である限り、「エドワードは絶対身を引いてはいけない」。『エクソシスト』級のジェイコブの説得を撃ち砕いた正しい決断を「尊敬」した。
エドワードを「守る」ため、「婚約者」の前で他の男と「キス」したベラ。「絶対許されない」ことへのエドワードの「信念」「価値観」「倫理観」が問われる。この世に「嫉妬」しない人間などいない。僕なら気が狂ってたかもしれない。
[極限 “ラブ・パワー” -エドワード-「信頼」]
■「見たのね」
「見てないが
彼の心の声が聞こえた」
「なぜ あんなことを…」
「彼への愛だ」
「それ以上に あなたを…」
「知ってる」
…………「知ってる」。「男が何を成し遂げねばならないのか?」 「罪悪感」「錯乱」「後悔」「悔恨」「不安」……。「パニック」を起こし、自殺しかねない「婚約者」を支え、「守る」こと。
「知ってる」という「一言」に込めたエドワードの極限 “ラブ・パワー” 「信頼」。“ラブ・パワー” 「信頼」の前に、僕は生きてきた「全人生」を「反省」。エドワードの「教え」「知ってる」が、『エクリプス トワイライト・サーガ』を極限のやりすぎ限界映画に到達させた。「3人」の正しい「信念」「価値観」「倫理観」に「ガン見」するほど惹き込まれた。『トワイライト・サーガ』5部作が、全世界で大ヒットした理由を理解した。
[「少女極限妄想」 “親友” ]
“親友”。「男」にとってこれほどの「苦しみ」はない。“親友” は絶対「恋人」になれない。恋人がいる男を遠くから眺めるしかない「屈辱」。「魅力がない」自分を認めるしかない「悔しさ」。「恋人」になれない「苦しみ」を思い出す。他人事に見えない「屈辱」「悔しさ」に、傷口に唐辛子を擦り込まれる衝撃で「完全共感」した。
[「少女極限妄想」 “最悪の敵” ]
「自分が他人にしたことは、いずれ全部自分に返ってくる」。『トワイライト 初恋』で、エドワードに恋人を殺された “最悪の敵” ヴィクトリアがベラの命を狙う。「自分と同じ苦しみ」をエドワードに与える「復讐」。“最悪の敵” の存在が、二人の「秘密の共有」を『トワイライト 初恋』の「10乗」に到達させる。
[「少女極限妄想」 “和解” ]
ベラの命を狙う「敵」はエドワードだけの敵ではない。ベラの「敵」はジェイコブの「敵」。ここに何世紀にも渡る「吸血鬼」と「人狼」の戦いが「休戦」を迎える。宿敵だったエドワードとジェイコブに起きる関係性の変化。二人のベラへの “ラブ・パワー” が「吸血鬼」と「人狼」が協力して戦う “和解” を導く。「愛の力」が戦争を減らす奇跡を『エクリプス トワイライト・サーガ』に見た。
[「少女極限妄想」 “誰も知らない戦い Part2” ]
『トワイライト 初恋』からの運命の対決。エドワード対ヴィクトリア最期の戦い。「決着」の時がくる。ジェイコブとの「キス」だけではない。「雪山」最終決戦「捨て身」の「囮」。命懸けの “ラブ・パワー” がエドワードを「守る」。
ヴィクトリアとライリーの攻撃で殺されそうになるエドワード。「第三の妻」が自らの血で族長タハアキを救った “勇気” 「キラユーテ族の伝説」。死を恐れないベラの “ラブ・パワー” 「守る」が極限領域で「爆発」。自ら腕を切り血を流す「捨て身」の攻撃を仕掛ける。
「婚約者」の「敵」を殺すのにもはや一瞬の迷いもない。エドワードの “ラブ・パワー” 「守る」が壮絶「スピード」でヴィクトリアを「破壊」。『トワイライト 初恋』の “誰も知らない戦い Part1” を「10乗」で超える激しさに「震撼」「驚愕」「圧倒」。大きい方がパンツについたことさえ気づかぬ「スピード」に、もはや涙を流しながら笑う以外なす術はなかった。
[「ジェイコブにさえなれなかった男」]
■「また来ていい?」
「少し時間をくれ
でも いつまでも待つ」
「私が変わる時まで?」
「その後でも」
「恋人」がいる女性をあきらめずに想い続ける。この「苦しみ」に耐えられる人間がこの世に何人いるだろう? 僕の人生はエドワードになれなかったどころか、「ジェイコブにさえなれなかった男」。「キスしてちょうだい」と言われるまで女性を「愛する」勇気はなかった。
これだけの「情熱」「信念」を貫いて生きるジェイコブに魂を撃たれた。「自分が他人にしたことは、いずれ全部自分に返ってくる」。ここまで「無償の愛」を捧げた「努力」が、『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』で “刻印” となって返ってきたのだろう。これが人間の「真実」だと僕は信じる。3作目に「ガン見」するほど惹き込まれた。
[「俺もエドワードになりたい」極限台詞集⑩]
■「僕はひざまずき…
指輪を差し出す
僕の母のだ
イザベラ・スワン
君を永遠に愛すると誓う
君と結婚する栄誉を
僕に与えてくれるか?」
「はい」
僕は、どこで自分の人生を間違えたのか……。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』のデ・ニーロの「影絵」が見えてきた。
[「俺もエドワードになりたい」極限台詞集⑪]
■「もしもベラが-
俺を選んだら…」
「選ばない」
「その時は-
俺を殺すか?」
「 “殺す” と言いたいが…
やめとく
ベラが傷つく」
……絶対「復讐」しない。
[「俺もエドワードになりたい」極限台詞集⑫]
■「ベラの気持ちは変わるかも」
「その時は去る」
…………「まずベラのことを考える」。
[「俺もエドワードになりたい」極限台詞集⑬]
■「ジェイコブ!
キスして
私から お願いするわ
キスしてちょうだい」
「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」。…………「俺もここまで愛されたい」。“極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” の「苦しみ」を感じた。僕はエドワードより「ベラに生まれ変わりたくなった」。
[「俺もエドワードになりたい」極限台詞集⑭]
■「見たのね」
「見てないが
彼の心の声が聞こえた」
「なぜ あんなことを…」
「彼への愛だ」
「それ以上に あなたを…」
「知ってる」
………………………………。
[「俺もエドワードになりたい」極限台詞集⑮]
■「二度とチャンスはないぞ
ベラを殺し-
自分と同じ苦しみを
僕に与えたいんだろ?
僕はジェームズを
引き裂き-
焼いて灰にした
僕は彼の存在を-
無に帰した」
「クあっこぃいッっ!!」 「瞬間」で漏らした。僕も “ダイナマイト・ボンバー・ギャル” の前で「二度とチャンスはないぞ」と叫びたかった……。『HANA-BI』の寺島進。「俺は ああいう風には 生きられないんだろうなぁ」……。
[「花畑」「満開」1回目]
ベラとエドワードの「愛」を象徴する「花畑」が『エクリプス トワイライト・サーガ』で1回目の「満開」になる。二人の「結婚」を祝福するかのような「極限の美」が咲き乱れる。
「極限の幸せ」は、「死や苦しみに直面した」極限 “試練” の先にあるのかもしれない。「自分が他人にしたことは、いずれ全部自分に返ってくる」 “ラブ・パワー” の、極限のくそリアリズムを『エクリプス トワイライト・サーガ』に見た。
■『トワイライト 初恋』
■『ニュームーン トワイライト・サーガ』
■『エクリプス トワイライト・サーガ』
■『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part1』
■『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』
画像 2019年 3月