『トワイライト 初恋』 | やりすぎ限界映画入門

やりすぎ限界映画入門

ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

■「やりすぎ限界映画工房」
■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『トワイライト 初恋』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

2008年/アメリカ映画/122分
監督:キャサリン・ハードウィック
出演:クリステン・スチュワート/ロバート・パティンソン/テイラー・ロートナー/アシュリー・グリーン/ジャクソン・ラスボーン/ニッキー・リード/ケラン・ラッツ/ピーター・ファシネリ/エリザベス・リーサー/ビリー・バーク

2009年 第25回 やりすぎ限界映画祭
2009年 ベスト10 第4位:『トワイライト 初恋』
やりすぎ限界女優賞/やりすぎ限界男優賞/やりすぎ限界監督賞/やりすぎ限界脚本賞:『トワイライト 初恋』

D.B.G.生涯の映画ベスト100
第66位『トワイライト 初恋』
(『ニュームーン トワイライト・サーガ』『エクリプス トワイライト・サーガ』『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part1』『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』の全5部作を含めて)



[ネタバレ注意!]※見終わった人が読んで下さい。



やりすぎ限界女優賞:クリステン・スチュワート


やりすぎ限界男優賞:ロバート・パティンソン


■第4稿 2019年 3月5日 版

[序文『トワイライト・サーガ』5部作「少女極限妄想」]



『トワイライト・サーガ』5部作が大ヒットしたのは、人間の現実があまりに苦しすぎるから。人間は誰だって「幸せ」になりたい。僕だって「幸せ」になりたい。現実が苦しければ苦しいほど「幸せ」への憧れは強くなる。現実が苦しすぎるから、人間は映画を見て「現実を忘れたい」のかもしれない。『トワイライト・サーガ』5部作で主人公イザベラ・スワンが手に入れた、「絶対ありえない」までの「究極の恋愛」が、この世の99.9999……%の「男」「女」が絶対到達できない「理想の恋愛」=「極限の幸せ」に見えた。



人間は大人になると現実が見える。ベラが手に入れた「究極の恋愛」など、この世に「絶対ありえない」現実。だが「少女」は違う。恐れを知らないパワーを持つ「少女」に「現実」など見えない。絵に描いたまでに究極の、「この世に女性として生まれこれ以上幸せにはなれない」までに究極の、ベラが手に入れた「理想の恋愛」「極限の幸せ」が、男の僕には、「恐れを知らない少女」だけが抱ける「少女極限妄想」に見えた。



だが「少女極限妄想」は「少女」だけしか抱けないのか? 僕は「違う」と信じる。「少女」だけではない「全ての人間」が、何歳になっても「理想の恋愛」「極限の幸せ」が何かを「確信」できるから。「確信」することで、人間は自分が進むべき「道」が見える。「挑戦」は何歳になってもできる。僕は『トワイライト・サーガ』5部作が見せる「少女極限妄想」が、「全ての人間」に、「自分が生涯を懸けて何を成し遂げねばならないか?」の「真実」を思い知らせてくれると信じる。

[「女性だけじゃない」「俺もエドワードになりたい」]



だが『トワイライト・サーガ』5部作に「理想の恋愛」「極限の幸せ」を見たのは「女性だけじゃない」。「男」の僕自身が、「俺もこうなりたい」と憧れた。



この世に男として生まれた「僕の」「極限の幸せ」は、ベラのような “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” との結婚。ベラを「完全悩殺」したエドワードに心から「嫉妬」した。心から羨ましいと憧れ、「震撼」「驚愕」「圧倒」、そして「尊敬」した。「俺もこうなりたい」=「俺もエドワードになりたい」。ベラの「少女極限妄想」を「完全実現」させたエドワードにおしっこは全部出尽くした。



だがどうやってエドワードは、ベラを「完全悩殺」まで追い込んだのか? “ダイナマイト・ボンバー・ギャル” と結婚するには「男として」現実に、「少女極限妄想」をどこまで「満足」させるかが勝負。「男として」僕は、一体何をしたらエドワードに近づけるのか? 僕は生涯を懸けて「エドワードが成し遂げたこと」を追究しなければならなくなった。ベラを「完全悩殺」したエドワードの「力」、“ラブ・パワー” が何かを。

[「愛の力」= “ラブ・パワー” ]



この世に「恋愛は人生の花」である以上の、「心のときめき」「幸福感」を超える喜びはない。「見つめ合う」ことから始まる「男」「女」の「手が触れ合う」「キス」などのコミュニケーションは、人間の体に「極限オキシトシン」を生み出す。この「極限オキシトシン」が、人間の体内に眠る「潜在能力」を引き出すのかもしれない。



なぜ人間は恋愛によって「心のときめき」「幸福感」を味わうと、「やりたくないことが平気でできてしまう不思議な力」が湧き出るのか? 「極限オキシトシン」の影響かは謎だが、僕自身「女性に愛される」時の「心のときめき」「幸福感」で、自分の体内に眠る「潜在能力」=「やりたくないことが平気でできてしまう不思議な力」が湧き出ることを実感する。この「やりたくないことが平気でできてしまう不思議な力」が、僕は「愛の力」= “ラブ・パワー” だと考えてる。

[「愛される」には自分が「愛する」しかない]



ベラを「完全悩殺」することとは「愛される」こと。「自分が他人にしたことは、いずれ全部自分に返ってくる」。永遠に「心のときめき」「幸福感」を手に入れ続けるための “試練”。「愛される」には自分が「愛する」しかない。



「どこまで愛するか」が「どこまで愛されるか」なのかもしれない。「人間は絶対楽して得しない」。「対等な関係」=「一方的に愛する片想いから愛される関係性への変化」に到達するため、僕にできることは、“ラブ・パワー” で「相手を想い続けること」以外もはや何一つない。



「相手を想い続けること」は場合によって最強の「やりたくないこと」= ”試練” と化す。「つき合う」「結婚」へのどんな ”試練” にも挑む僕の “ラブ・パワー” を女性は試す。「対等な関係」への到達は、力尽き果てるまで僕が相手を想い続けることができた時、初めて成し遂げられるのかもしれない。

[「全米のティーンが熱狂」「共感」した「現実」]



『トワイライト・サーガ』5部作で、エドワードの “ラブ・パワー” が、ベラの “ラブ・パワー” 「やりたくないことが平気でできてしまう不思議な力」、死を恐れない「勇気」「犠牲心」「正義感」を目覚めさせた。「全米のティーンが熱狂」「共感」した「現実」から目を背けることはできない。この世の「女子」の殆どを「骨抜き」にしたエドワードの極限 “ラブ・パワー” =「少女極限妄想」が何かの具体に迫りたい。



だが「吸血鬼」エドワードの “ラブ・パワー” はあまりに「壮絶」。「人間」の男の99.9999……%が絶対真似できない。だが「絶対あきらめてはいけない」。自分の欠点を一つでも多く100個、1000個と克服することで、現実に「少しでも」エドワードに「近づく」「努力」はできる。ベラの「少女極限妄想」を撃ち砕いたエドワードの極限 “ラブ・パワー” から、僕達はきっと何かを学べるはずだ。

[第1作目『トワイライト 初恋』「愛の物語」]



『トワイライト・サーガ』5部作の「第1章」『トワイライト 初恋』は、ベラ・スワン(クリステン・スチュワート)とエドワード・カレン(ロバート・パティンソン)の「出逢い」。二人が惹かれ合い深く結ばれるまでの「愛の物語」。「人間」と「吸血鬼」という極限 “試練” と対峙しながらも、二人はお互いを「運命の相手」と確信する。

[「少女極限妄想」 “試練” ]



“ラブ・パワー” が相手の心を撃ち砕いた時、「一方的に愛する片想いから愛される関係性への変化」が始まる。「両想い」への変化は、「相手を想い続けること」の “試練” を、「男」「女」お互いが相手の「苦しみ」を「どこまで一緒に共有できるか」という新たな “試練” に変える。



恋愛において「信念」「価値観」「倫理観」の違いや衝突こそ “試練”。二人が乗り越える極限 “試練” は、人種や性別など超越した「人間」と「吸血鬼」。「相手を想い続けること」=「愛する」とは何か? ベラを愛するエドワードは “ラブ・パワー” で「血を吸いたい衝動」の “試練” を乗り越える。エドワードの “ラブ・パワー” が、ベラの “ラブ・パワー” を目覚めさせ「血を吸われる恐怖」を乗り越えさせる。二人が一つ一つ “試練” を乗り越える積み重ねで「対等な関係」へ近づく「理想の恋愛」。「少女極限妄想」 “試練” に「全米のティーンが熱狂」した。

[「少女極限妄想」 “包容力” ]



女が男を「悩殺」するのは普通だが、男が女を「完全悩殺」するなど「絶対ありえない」。「あんたに殺されたくねえ」。「スコフィールド・キッド」と同じく、僕はエドワードの前で「死を覚悟」した。



車を「素手で押し止めた」力。山の頂上から絶景を見せる力。危険を察知して車で助けにくる力。エドワードがベラを「完全悩殺」した「能力」の全てが “包容力”。女性がどれほど男に「愛されたい」か「守られたい」か。死ぬほど欲しいと「全米のティーンが熱狂」した “包容力” から目を背けてはならない。エドワードの圧倒的極限 “ラブ・パワー” 「守る」「一途」「やさしさ」は、“包容力” が何かを思い知らせる。「少女極限妄想」 “包容力” でおしっこ垂れ流しまで追い込まれた。

[「少女極限妄想」 “超能力” ]



「人間が吸血鬼になる方法は ないの?」 1918年から永遠に老いないエドワードの「不老不死」と「永遠の美」。“敏捷” “強いパワー” “不死身”。「完全悩殺」を成し遂げたエドワードの “包容力” の “核” は「吸血鬼」の “超能力”。“超能力” を手に入れれば “本物” の「極限の幸せ」= “永遠の幸せ” に到達できる。ベラの心は決まった。



“包容力” を超越したエドワードのやりすぎ限界 “超能力”。死ぬほど「全米のティーンが熱狂」した “「少女極限妄想」 “超能力” におしっこは全部出尽くした。だが「不老不死」は無理でも若さの「維持」は人間にもできる。僕も体を鍛え、エドワードに「近づく」「努力」を「少しでも」したい。

[「少女極限妄想」 “誰も知らない戦い Part1” ]



「男」「女」お互いが相手の「苦しみ」を「どこまで一緒に共有できるか」。「苦しみ」の共有は「秘密の共有」。真実の「恋人同士」だけが秘密を共有する。“誰も知らない戦い” という「秘密の共有」は、「理想の恋愛」を成し遂げるための二人が乗り越えねばならない極限 “試練” となる。



『トワイライト・サーガ』5部作最大の3つの極限 “試練”。『トワイライト 初恋』の “誰も知らない戦い Part1”。『エクリプス トワイライト・サーガ』の “誰も知らない戦い Part2”。『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』の “誰も知らない戦い Part3”。二人が乗り越えねばならない「最初」の “試練” が今始まる。



カレン家と関わりジェームズに命を狙われるベラ。ベラを守るため家出させるエドワード。だがベラは父親に吸血鬼の秘密を話せない。父娘の絆に深い溝が生まれる。もう人間の世界に戻れない二人だけの「秘密の共有」。そして戦いに巻き込まれたベラが瀕死の重傷を負う。だが命懸けでベラを「守る」エドワードの “ラブ・パワー” がジェームズを砕く。大きい方がパンツにつく衝撃。ベラのエドワードへの気持ちが “スピードの向こう側” の “棲息速度域” まで到達する。

[ “ラブ・パワー” -エドワード-「守る」]



「男が何を成し遂げねばならないのか?」 僕はエドワードから自分が足りないものを「これでもか」と「思い知らされた」。もはや「嫉妬」を超え、「アナキン・スカイウォーカー」となってエドワードに跪く以外なす術を失った。



どこにいても「必ず」ベラを「守る」。車を押し止めベラを「守る」。遠く離れた町でレイプされそうなベラを「守る」。バレエスタジオの死闘でベラを「守る」。「僕が守ります」。ベラを「完全悩殺」したエドワードの命懸けの “ラブ・パワー” 「守る」に震撼。気づいた時すでに漏らしてた。

[ “ラブ・パワー” -エドワード-「一途」]




エドワードの “ラブ・パワー” はこの世でたった一人ベラ「だけ」に捧げられる。もはやエドワードの「信念」「価値観」「倫理観」に、「浮気」など砂粒ほども存在しない。ベラを「完全悩殺」した「この世でたった一人だけに想いを貫く誠実さ」。エドワードの “ラブ・パワー” 「一途」に完全に跪いた。

[ “ラブ・パワー” -エドワード-「やさしさ」]




どんなことが起きても「まずベラのことを考える」エドワードの “ラブ・パワー” 「やさしさ」。ベラを「完全悩殺」した「他人のことを考える吸血鬼」。瞬間で「結婚」を決意させた壮絶 “ラブ・パワー” 「やさしさ」に、おしっこを漏らして震撼する以外もはやなす術はない。

[「俺もエドワードになりたい」極限台詞集①]



■「車を止めたわ
  素手で押し止めた」
 「誰も信じないよ」
 「人には言わないわ
  ただ真実が知りたいの」
 「感謝するだけでいい」


ベラが「完全悩殺」される衝撃の瞬間。今度生まれ変われるなら「俺もエドワードになりたい」。

[「俺もエドワードになりたい」極限台詞集②]



■「怖くなった」
 「そうか」
 「あなたがじゃない
  あなたを失うのが怖いの」
 「ずっと君を待ってた
  ライオンが羊に恋をした」
 「バカな羊ね」
 「頭のイカれたライオンさ」


「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」。エドワードの「壁ドン」におしっこを漏らして震撼する以外もはやなす術はない。

[「俺もエドワードになりたい」極限台詞集③]



■「そんなのイヤよ 絶対に!
  よくそんなこと 言えるわ
  私に遠くへ行けというの?
  あなたと
  離れられるわけない」
 「分かってる」
 「私を一人にしないで」
 「そばに いるよ」
 「お願い
  “離れる” なんて
  二度と言わないで」


……「あんたに殺されたくねえ」。「アナキン・スカイウォーカー」となってエドワードに跪く以外なす術を失った。

[「花畑」「咲き始め」]



ベラとエドワードの「愛」を象徴する「花畑」が『トワイライト 初恋』で「咲き始め」る。ベラと見つめ合うシーンで「俺もエドワードになりたい」と心から憧れた。



僕もエドワードの “超能力” がほしかった。もし “超能力” があったら今頃 “ダイナマイト・ボンバー・ギャル” と結婚してたかもしれない。だがまだあきらめてはいけない。僕は欠点を克服し、「少しでも」エドワードに「近づく」「努力」をしたい。




『トワイライト 初恋』
『ニュームーン トワイライト・サーガ』
『エクリプス トワイライト・サーガ』
『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part1』
『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』

画像 2019年 3月