日記「今日見た映画 2012」5『わが母の記』 | やりすぎ限界映画入門

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■『わが母の記』
☆☆☆☆★★[90]

2011年/日本映画/118分
監督:原田眞人
出演:役所広司/樹木希林/宮崎あおい/南果歩/キムラ緑子/ミムラ/赤間麻里子/菊池亜希子/三浦貴大菊/真野恵里菜/三國連太郎

■2012年 劇場公開作品 5本目

[「菊池亜希子」の「映画」6作目]



「菊池亜希子」の「映画」6作目『わが母の記』。「井上靖」の自伝的小説『花の下』『月光』『雪の面』の短編三部作の映画化など全く知らなかった。見終わってから調べ、小説家「井上靖」のことも「初めて知った」。あまりに知らないことが多すぎることを「反省」した。

[「他人事ではない」]



僕の母は今、お婆ちゃん(樹木希林)と殆ど同じ年齢。運よく母はまだボケてないが、明日ボケても全く不思議ではない。逆にボケてないのが「超幸運」で、仏様に感謝するしかない。「他人事ではない」極限のくそリアリズムに、「いつかこうなる」ことを覚悟するしかなかった。

[「ものすごい親不孝」な「罪悪感」]



父が亡くなってるので、親が死ぬ心境は体験した。母もいつ亡くなってもおかしくない年齢で、お婆ちゃんの姿が僕にはどうしても母に重なって見えてしまう。明日にでもこうなることにしか見えなかった。僕は「結婚」もしてなくて、父にも孫の顔を見せてやることができなかった。母が生きてるうちに「結婚」できるかも危ない状態で、僕が「ものすごい親不孝」な「罪悪感」を思い知らされるしかない。今となっては「ものすごい親不孝」をチャラにすることは、もはやムダな足掻きだが、今はできるだけ母と過ごす時間を多くしてる。

[「無償の愛」]



母の子供への「無償の愛」には、僕自身今までの人生で「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」だった。本当に「もし」僕が人を殺しても、「殺してません」と言いかねないことを思い知らされてきた。多くの母親を描いた映画がそうであるように、母の「無償の愛」には生涯頭が上がらない。『わが母の記』を見て、「自分の母の死を考えること」が辛かった。

洪作(役所広司)が「捨てられた」と思ってた記憶が、実は違ってた真実はすごかった。

[「菊池亜希子」「極限の美」]



「菊池亜希子」「極限の美」を見ることで、僕は「自分の母の死を考えること」から離れようとした。


『東京の嘘』
『探偵物語』
『ぐるりのこと。』
『森崎書店の日々』
『ファの豆腐』

『よだかのほし』
『豆大福ものがたり』
『ROUTE 42』
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