機械人形化少女概説(1)
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機械人形化少女概説(15)

サイボーグについて(3)
「サイボーグ」という言葉をメジャーにした最大の功労者ともいうべき『サイボーグ009』(石ノ森章太郎)は戦争の影ともいうべき軍需産業(死の商人)を取り扱った作品ですが、実質的なサイボーグ作品の開祖といわれる『使い切った男』(エドガー・アラン・ポー)もある意味で戦争の影を描いた作品といえるでしょう。洋画『ジョニーは戦場へ行った』小説『芋虫』邦画『キャタピラー』などの作品でたびたび描かれた五体や感覚器官を欠損して生ける屍と化した軍人の悲惨さを裏返しにコミカルに描いたブラックユーモアの効いた作品だからです(『使い切った男』の方がずっと昔の作品ではあるのですが)。本来ならブガブー&キカプー・インディアンとの戦いによって(というか残虐な拷問によって)手足や目や舌などの重要な器官を失ってしまい空虚な名誉だけが残った生ける屍の悲劇となるべきものが、作品中で語られる科学の発達の産物によってまるで眼鏡を新しくあつらえる程度の気軽さで失われた器官が回復しまうことにより悲劇が一転して滑稽な笑劇と化します。ご丁寧なことに手足や目などの部品ごとに別々の名前の一流職人が割り当てられており、それを当の軍人が(体を組み立てられていくさなかに)鼻高々で自慢することで滑稽さは極致に達します。

この小説を軍人(ジョン・A・B・C・スミスという名前!)を女性サイボーグに置き換えた現代風の作品にするにはどうすればいいかちょっと考えてみたのですが、舞台を異世界にして、軍人を姫騎士にブガブー&キカプー・インディアンをオークに置き換えると意外とうまくいきそうな気がします。

『ジョニーは戦場へ行った(Wikipedia)』

『芋虫 (小説)(Wikipedia)』

『キャタピラー (映画)(Wikipedia)』

『サイボーグ(Wikipedia)』

【今回描いた絵】(仮仕上げ)
瀬草瑠衣都(コミカルセクサロイド)

【最近描いた絵】

★001

【AI絵】夜の街に立つ機械化少女