機械人形化少女概説(1)
機械人形化少女概説(2)
機械人形化少女概説(3)
機械人形化少女概説(4)

脳を肉体から分離して生存させるだけではなく、他の肉体に移植するところまでやる脳移植ものの古典としては、人間の首だけを生かしておいてそれを死人の体にくっつけるベリャーエフの『ドウエル教授の首』(これは厳密には脳だけの移植ではないですが)、同じベリャーエフの作品で人間の脳を象に移植する『ホイッチ―トイッチ』、バローズの火星シリーズの1つで老婆の脳と若い女性の脳を交換する『火星の交換頭脳』、青年将校の脳を醜い合成人間に移植する『火星の合成人間』などがあります。

「移植」は「転写」や「改変」と比較すると、元の人間との意識の連続性や単独性が保たれていることが直感的には明らかであり、現代の医学技術の延長線上にあることが確実で突飛なオーバーテクノロジーを導入する必要性が少ないので、リアルな設定の話が作りやすいとはいえます。

【今回描いた絵】
大和路亜紀(火星開拓士)