機械人形化少女概説(1)
機械人形化少女概説(2)
機械人形化少女概説(3)
機械人形化少女概説(4)
機械人形化少女概説(5)

「転写」について
「移植」と比べると「転写」は、現代の医学技術の延長上にはまだ想像できない状態で、というのは、意識の転写の前提として、人間の脳の代替物になる人工知能が必要になってくるわけで、これが実現していれば人間のように考えるロボットも実現しているはずなので、この目標が達成されていない以上まだなかなか先が長い状態です。
それとパソコンのデータ転送みたいな感じで人間精神を形作っているといえるだけの最低限の脳の情報を人工知能に移すだけなら、普通に考えたらオリジナルの脳の情報はそのまま残るので、元の脳と転送先の人工脳とで複数の自分ができてしまうことになります。
これを回避して複製ではない純粋な転写ができるのかということと、その場合残された元の脳は一体どんな状態になるのかということが一応問題としては浮上してきます。
(元の脳を実質的に破壊してしまうことでこの困難の解決をはかる方法もあります。元の脳の持ち主がすぐに死んでしまう『8マン』は、それによって複製でも純粋な転写でもどちらでも説明がつく形になっています)

『精神転送(Wikipedia)』

【今回描いた絵】
高口悦子(分岐転写体・汎用人型ロボットPL23型309768号)