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世間はお盆まっただ中ですね！
僕は昨週から引き続き
ひとりでまつ毛美容液とにらめっこしております～楽しいな～（棒）
ちなみに例年だとこの時期はブログをお休みして実家に帰省していることが多いのですが、
今年は帰省せず東京でブログを書き続けております。
家に帰ってもすることがお墓参りくらいしかありませんし、
飼い猫も居るので今年はこちらに留まることにしました。
その分できる限り皆様に楽しんで頂けるブログをお届けしたいなと思っています！
というわけで本題に移りますね！
今日も前回記事の続きになります。
▶本当に伸びる！？【まつ毛美容液】の成分特徴とできるだけ避けるべき商品＆危険な副作用
↑では、
「色素沈着の報告があるものはプロスタ系成分が入っている」
という話をしました。
これはルミガンなどの点眼薬に入っている「ビマトプロスト」などプロスタグランジンと類似構造を持った成分です。（プロスタグランジン構造類似体）
プロスタグランジンは確かにまつ毛が伸びますが色素沈着や視覚異常、皮膚障害などの様々な副作用が懸念されるので、
その類似成分であっても日常的に使うのは極力避けるべきと僕は考えています。
なので、
「～～プロスタ○○」や「～～プロステ××」のような名前の成分が入っているまつ毛美容液はできるだけ使わないようにしましょう。
という話をしました。
ちなみに前回説明したように、上記のような成分が入っている製品は
・リバイタラッシュ（エチルタフルプロスタミド）
・ビューティーラッシュ（イソプロピルクロプロステネート）
・ラピッドラッシュ（イソプロピルクロプロステネート）
などが知られています。
一応これで成分表を見ればプロスタ系成分を避けて商品を選ぶことができるようになったと思います。
◎「プロスタ系成分が入っていないはずなのに色素沈着の副作用が報告されている商品」について
ただね、、、
これはあくまで「成分表に書いてあれば」の話なんですよね。
実は先ほど言った
「色素沈着の副作用があるものにはプロスタ系が入っている」
という考え方に基づくと、少し気になることがあります。
前回のアンケートで得られた表をもう一度よく見て頂けると、
先ほどのリバイタラッシュ、ビューティーラッシュ、ラピッドラッシュ（、ルミガン、ケアプロスト）以外にも、
「エグータム（エマーキット）」と「ラッシュアディクト」という商品にも
【色素沈着】の副作用の報告があるんですよ。
まぁ頻度的にはそう多くはないみたいなのですが
ネットで調べてもやはりいずれの商品も稀に色素沈着が出るという口コミがありました。
しかし、
いずれの成分も成分表にはプロスタ系成分は書かれていません。
だからネットで調べると「プロスタグランジンは入っていないから安心！」みたいな記事もいくつか散見されます。
なるほど…。
しかしね、
前回も言ったんですが
そもそも「色素沈着」っていう副作用は、
他の成分ではあまりポピュラーなものではない
というか、
プロスタグランジン以外では僕は色素沈着が起こるような成分は知らないんですよ(^_^;)
「火の無いところに煙は立たない」ということわざがありますが、
プロスタグランジン入っていないのに色素沈着が起こる
って…これはもの凄く変なんですよね。
まぁプロスタ系入っていなくても強く擦ったりすれば色素沈着することもありますが、
まぶたや目周辺みたいなセンシティブな部位を
色素沈着が起こるほどそう強く擦ることって中々考えにくいのですよね…。
◎「エマーキット」と「ビューティーラッシュ」…成分表の不可解な酷似性
そこで、ひとつ面白いこと（？）に気付きました。
特に「エマーキット」の成分なんですが、、
な～んか見覚えがあったんですよね。
成分をじっと見つめていたら、なんとなくデジャビュを感じたんです。
どう見覚えがあったかというと…。
これはさきほど、プロスタ系成分が入っている製品として紹介した
ビューティーラッシュの成分。
これ、よくよく見比べてみると面白いことに気付きませんか？
分かりやすいように書きだしてみました↓
ブルーで表記しているのは共通している成分。
レッドで表記しているのはエマーキットには書いていない成分。
分かりますか？
なんと、
エマーキットとビューティーラッシュの成分表は、
「グリセリン」「ヒドロキシエチルセルロース」と、
肝心の「イソプロピルクロプロステネート」以外の成分が
全て記載順序から何まで共通しているんです。
これは、一体どういうことなのでしょうか？
僕はこれまで色んな化粧品を見てきましたが、
こんな植物エキスからポリマーの種類、配合ペプチドの種類まで全て同じというような類似した成分表なんて、
実は中身は全く同じ成分だった
というケース以外見たことが無いです。
エマーキットとエグータムは全く同じ成分なので、
これは普通にあり得ることです。
しかしこの2つは全く同じなのではなくて特定成分だけ書いていないというかなり特殊なケース。
成分の分析をかけたわけではないので確実には言えませんが
僕ならこれは
本当は全く同じ成分のはずなのに、
エマーキット側はいくつかの成分を何らかの理由で隠して記載している
というように解釈します。
（そう解釈せざるを得ないという方が正しいですが。）
◎「エマーキット」には成分表には書かれていない【隠された成分】がある（かもしれない）！？
これを見て特定成分を抜いて製造しているという解釈もできないことはありませんが、
だとしても他の成分が並びからエキスの種類まで共通するなんておかしな話ですし、
なによりこのように考えれば、
先ほど言ったように
「プロスタ系成分が入っていないはずなのに明らかにまつ毛が伸びて、かつ色素沈着の副作用が少しでも報告されるなんておかしい」
という疑問が一挙に解決します。
つまり、
これはあくまで僕の仮説ですが、
エマーキットは実はビューティラッシュと全く同じ成分で
プロスタ系成分（イソプロピルクロプロステネート）も入っているが、
成分表ではこの成分が入っていないように偽装表示されている。
という可能性が非常に高いと考えられませんか？
だからまつ毛が本当に伸びるし、色素沈着の副作用報告が実際にあると。
（ちなみにpH値を計測したところほぼ同じだった）
ただ1点矛盾があって、
ビューティラッシュは原産国がアメリカで、
エマーキットは日本原産ということになっているんですね…(^^;)
アメリカ発？とも書いてあるけど製造元は水橋保寿堂製薬という富山の会社。
なんでもアメリカのまつ毛美容液を取り寄せてそのままのコンセプトで処方したみたいなことを公式ホームページには書いてありますね。
（そもそもプロスタ系成分は日本国内の工場だと普通は配合しない）
僕の仮説が正しければ、アメリカのまつ毛美容液の中身（ビューティーラッシュと同じもの）をそのまま輸入して容器とパッケージだけ変えて売っているという可能性もあるのかなと。
この辺が実際のところどうなのか、調べる術はあるのかないのか分かりませんが…。
結構怪しげなことになっている気がします。
ちなみにこの「水橋保寿堂製薬」ってどっかで聞いたことがあるなぁと思ったら…、、
▶【超純水】と【アルカリイオン水】で毛穴つるつる美肌に？！めちゃくちゃ怪しい商品を実際に買ってみた
▶続・怪しい商品買ってみた -成分は『水』だけ？魔法のミスト【ピュアイオンミスト】の正体とは-
この記事で解説している「ととのうみすと」とか「ピュアイオンミスト」の類似製品でもう一つ有名な
【エマルジョンリムーバー】
っていう商品の製造元なんだそうです。苦笑
pH=12くらいある水酸化Na水溶液（アルカリ電解水）をボトルに詰めて売っているだけというあれね。
だとしたらどんなことしててもおかしくないなぁと妙に納得してしまう自分がおります。苦笑
まぁ分析したわけでもないので断言も出来ませんが、
まつ毛が実際に伸びるという申告が異常に多いこと、
プロスタ系成分が入っていないはずなのに色素沈着の報告があること、
そしてビューティーラッシュとの不自然過ぎる共通点。
（＋エマルジョンリムーバーの製造元が作っていること。苦笑）
これらを考慮すると、上記のような仮説が1番しっくりくるように思います。
ちなみに「ラッシュアディクト」については成分隠しの確たる根拠を何も見つけられていないのですが、
上記のような商品がひとつでもあるということは…、、
そういう可能性も十分あり得るよね…ということです。
（ラッシュアディクトは色素沈着の報告数はエマーキット等に比べて特に少なめなので、本当に入っていない可能性もありそう？）
◎「エマーキット」は本当に安全か？薬機法違反が無いからと言って安全とは言い切れない。
それで、今回僕は何が言いたいかというと。
▶「まつ毛美容液」で危害急増！？偽医薬部外品や表示違反など、悪質な商品を見分けるためのポイント
しばらく前に国民生活センターが色んなまつ毛美容液を集めて調査をして資料をまとめたものを発表したんですが…
その資料を僕がまとめ直した表が↓これです。
ご覧の通り「エマーキット」も入っていますね。
これね、僕も資料を簡略化し過ぎたなと反省しているところがあるんですが…、、
この資料を見て
「エマーキットは安全なんだ！」
と解釈した人が結構いたっぽいんですよ。
Twitterのリプや引用リツイートで何名かいらっしゃいまして…
そのたびに「ちゃんと説明しなきゃ…」と心を痛めていたのですが…。。
確かに「エマーキット」は国民生活センターの調査では「問題なし」ということになっているんですが、
勘違いしてはいけません。。
これ、別に成分の安全性を調査したわけではないですからね？(;^_^A
この表からは安全か安全じゃないかなんて何も分かりません。
国民生活センターはあくまで「薬機法・広告表示法のルール違反をしていないか」ということしか調べてませんので、
広告上の問題は見つけられなかった＝「問題なし」
と僕が書いただけです。
つまり成分的な安全性は不明です。
逆に「表示に問題あり」は単に薬機法や広告表示のルール違反があったということで、
これはもちろん良いことではありませんが、これも安全性に関してはノータッチです。
（むしろ国内製造のものなら外国産のものよりは安全なものが多いと思います。）
それで、個人的な感想を言えば、
効果有り申告数が妙に多く、かつ異常あり申告数もかなり多いという結果が出ているので
効果の反面安全性面はあまり高くないのではないか？と僕は思っています。
良い効果だけ出て色素沈着が起こっていないという人も確かに多いので、
合っていると感じるなら今すぐやめなさいとまで言うつもりはありませんが…。
今回説明したように「成分隠し」の可能性が少なからずあるちょっと怪しげな商品ということは知っておいて欲しいと思います。
というわけで今日は以上です。
次回はまだ解説していないその他の商品（スカルプD・DHC・フローフシなど）についてまとめて行きます！
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