【超純水】と【アルカリイオン水】で毛穴つるつる美肌に?!めちゃくちゃ怪しい商品を実際に買ってみた | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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ちょっと前にTwitterのフォロワー様より教えていただいてですね。

 

こういう商品を買ってみました↓。。

 

image


これね、

 

「ととのうみすと」

 

という商品で、一応以下のサイトから購入できます。

(購入はしなくて良いです。苦笑)

 

ととのうみすと


最初なんて読めば良いか一瞬戸惑う感じですよね。(^_^;)

 

 

え?ととうの…とと…??

 

…あ、「整(ととの)うミスト」か!

 

と10秒くらい考えた人がどれくらいいたでしょう。

(え?僕だけ??(@_@;)笑)




まぁ冗談はさておき、、

 

 

まずこの商品、一体どういうものなのか?というと

 

 








毛穴の悩みにシュッと拭きかけて30秒待って洗い流すか拭き取りすると、毛穴の黒ずみ汚れが落ちて美肌になる!

 

 

という商品のようです。


そんでその洗浄メカニズムがまた香ばしくてですね…(苦笑)









「超純水」+「アルカリイオン水」

 

毛穴の汚れを浮かして落とすんだそう。苦笑

 

 

 

  • マイナスイオンたっぷりの高アルカリイオン水を使用
  • 金属イオンや微生物などの不純物をほとんど含まない高純度な超純水

 

 

 

…へぇ~~。。。。

 

そうなんだ。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの…、、、

 

 

はっきり言って良いですか?

 

 

 

これを読んで

 

「めっちゃ怪しいな!!」

 

って思わない人は、人生正直に生きすぎだと思います。(;^_^A

 

 

 

世の中そんな優しく出来てないんですよ…。。。

 

どんな物事においても常に「疑い」の目は持っておいた方が良いです。。

 

 

 

◎めちゃ怪しげな商品「ととのうみすと」…色んな注意点

 

 

 

何が怪しいかを説明する前に、

 

まずこの商品の「正体」を検証してみたいと思います。

 

 

 

それで、これを購入する前に

 

「一体何が入っているのかな?全成分はどこかかな?」

 

とホームページを物色していたんですが

 

 

これがね…

 

どこを探しても全成分が書いていません。

 

 

 

これはね、皆さんに口を酸っぱくしてお伝えしたいことのひとつなんですが、

 

 

通販で購入可能の化粧品

 

全成分が公式ホームページのどこにも載っていない商品はまず避けましょう。

 

 

詳しくは次回の記事でも書きますが、

 

当たり前といえば当たり前のことですよね…。

 

 

 

で、仕方ないので現品を購入してみました。

 

 

ちなみにこれ、

 

上のサイトから購入すると

 

 

特別キャンペーン中で

 

通常価格4500円のところ、今なら1980円で買えるんです!!!

 

 

お買い得~~…と言いたいところですが、

 

こういうのって必ず裏がありますので注意して下さいね。

 

 

今回も例に漏れず、最近よくある「定期購入に自動的に移行する」というシステムです。

 

 

 

初回は安く買えるんだけど、勝手に定期購入に自動で登録されて、

 

毎月とか2ヶ月後とかに勝手に商品を送ってきて自動で決済処理が行われるという方式。

 

大抵の場合次回購入は定価か、多少安いもののそれなりに高額の請求があります。

 

 

また定期購入の解約が結構めんどくさいことが多いです。

 

電話一本で解約!と言いつつ電話が繋がらないとか、メールでは手続き出来ない(理由は謎)とか、

 

何かしら理由付けて解約させて貰えなかったりってところが多いです。

 

 

 

ここは一応ホームページでは30日以内は全額返金とか電話でもメールでも簡単解約とあるのですが…

 

実際どうかは分からないですが今度試してみますね…(苦笑)

 

口コミを見る感じではすぐ解約させて貰えそうですが。。

 

 

 

ただ本当に悪質なところもあって、

 

そういう場合は「消費生活センター」などに相談するとすぐに解約して貰えたりします。

 

 

ぶっちゃけ「定期購入自動移行システム」は大きな問題だな…と僕は感じているので

 

今後特定商取引法などでも取り締まって欲しいなぁと思っていますが…。

 

 

 

 

 

◎「ととのうみすと」の全成分やその正体について

 

 

それで、話が逸れましたが

 

実際に商品を取り寄せてみたので全成分を入手することに成功しました。

 

image

 

 

めっちゃ見にくいんで頑張って写してみました(^_^;)

 

水、アルギニン、フィチン酸、酸化銀、アーチチョーク葉エキス、(アスペルギルス/乳酸桿菌/レウコノストック/ペディオコッカス/サッカロミセス)/(オオムギ種子/ダイズ種子/コメ/アズキ種子/ナタマメ種子/ハトムギ種子/ヒエ種子/アワ種子/キビ種子/アメリカブドウ/リンゴ/ウンシュウミカン/ヤマブドウ/バナナ/モモ/ウメ/ナシ/イチジク/スイカ/セイヨウカボチャ/カキ/パパイア/アンズ/ニンポーキンカン/カリン/ヨーロッパキイチゴ/クリ/ビワ/クコ/ナツメ/ユズ/モモルジカグロスベノリ/オタネニンジン/キャベツ(葉/茎)/シソ葉/ヤマグワ葉/ドグダミ/ヨモギ/ヤブカンゾウ花/サツマイモ根/キクイモ塊根/ニンジン根/ダイコン根/ハス根茎/タマネギ根/カブ根/ゴボウ根/ヤマユリ根/サトイモ塊根/ヤマノイモ根茎/クワイ塊茎/カンゾウ根/アカバギンナンソウ葉/マコンブ葉/ワカメ葉/モズク/オニグルミ種子/イチョウ種子/マタタビ/ゴマ種子/ヤマブシタケ子実体/マイタケ子実体/シイタケ子実体)発酵エキス、BG

 

 

なんか凄く沢山成分が入っているように見えますが、

 

実は、全成分数は「水」含めて7種類だけです。苦笑

 

 

(アスペルギルス/乳酸桿菌/レウコノストック/ペディオコッカス/サッカロミセス)/(オオムギ種子/ダイズ種子/コメ/アズキ種子/ナタマメ種子/ハトムギ種子/ヒエ種子/アワ種子/キビ種子/アメリカブドウ/リンゴ/ウンシュウミカン/ヤマブドウ/バナナ/モモ/ウメ/ナシ/イチジク/スイカ/セイヨウカボチャ/カキ/パパイア/アンズ/ニンポーキンカン/カリン/ヨーロッパキイチゴ/クリ/ビワ/クコ/ナツメ/ユズ/モモルジカグロスベノリ/オタネニンジン/キャベツ(葉/茎)/シソ葉/ヤマグワ葉/ドグダミ/ヨモギ/ヤブカンゾウ花/サツマイモ根/キクイモ塊根/ニンジン根/ダイコン根/ハス根茎/タマネギ根/カブ根/ゴボウ根/ヤマユリ根/サトイモ塊根/ヤマノイモ根茎/クワイ塊茎/カンゾウ根/アカバギンナンソウ葉/マコンブ葉/ワカメ葉/モズク/オニグルミ種子/イチョウ種子/マタタビ/ゴマ種子/ヤマブシタケ子実体/マイタケ子実体/シイタケ子実体)発酵エキス

 

 

は、実はこれだけで1つの成分

 

僕が知る限りこれ以上に長い名前の成分はないですね…。

 

簡単に言えばここにある野菜やらなんやらを混ぜて発酵させて作ったエキスです。

 

 

 

 

多分ここに書いてある「65種類の酵素」ってやつなんだと思いますが、

 

そもそも「発酵エキス」と「酵素」って全然別物だと思うのですけど本当に65種類も酵素入っているのかな?

 

 

しかも酵素ってタンパク質分解酵素とか脂質分解酵素とかが基本で、

 

仕事の大半は「分解すること」です。

 

僕のイメージでは多くの酵素は皮膚常在菌などのタンパク質組織を分解してしまうため、

 

どちらかというと生育阻害や抗菌・殺菌剤として働くという印象の方が強いですけどね。

 

 

 

まぁいずれにせよ効果は…、、、多分、特に無いかな?と思います。

 

 

いっぱい植物の名前が書いてあるし発酵とかあるしなんか良さそうだけど、

 

これには明確な理由があります。

 

この理由は後述しますね。

 

 

フィチン酸は「キレート剤」で、酸化銀は「殺菌剤」です。この場合は「防腐剤」の代用として入っているのだと思います。

 

いずれも製品安定化剤のような立ち位置ですね。

 

 

アーチチョークエキスは収れん作用のタンニン類を多く含む植物エキスです。

 

ハマメリスエキスと似た作用があります。

 

微弱炎症を起こすことで毛穴を収れんさせて一時的に毛穴を閉じる効果がある成分。

 

 

(微弱炎症なので肌が弱いと毛穴荒れを起こすこともある)

 

 

 

 

そして1番重要なのが、【アルギニン】です。

 

 

 

これは皆さんはあまり馴染みはないかもしれませんが、

 

「塩基性アミノ酸」という物質の一種で、

 

「塩基性」とは「アルカリ性」のことですので…

 

 

実は代表的なアルカリ剤(pH調整剤)なのです。

 

 

 

 

 

◎ととのうみすとの「pH」を測ってみると…

 

 

 

最近アルカリ剤とかアルカリイオン水の話をずっとやっていたので、

 

ブログを読んで下さっている皆様はなんとなく予想できたかもしれませんが…。

 

 

 

まずはこちら、「pH試験紙」を用いてやってみましょうね。

 

ご存じの通り、赤くなれば酸性、濃紺になればアルカリ性ということが分かります。

 

image

 

 

やるぞやるぞ~…

 

image




シュッ…


image



…!!!???

 


image




いやいや、

ちょっと待って下さい。笑

 

 

 

 

もう一回確認するけど、

 

これ「顔」にかけるんですよね…????






あー、間違ってないですね…。

 

一瞬「激落ちくん」かな?と思ったんだけど…。(爆)

「水だけ」なのに汚れが落ちる?不思議の水【アルカリ電解水】の真相に迫る



pHメーターで具体的な数値を出してみると

 

image

pHはなんと11.1にも上ります。

 

 

 

 

あれ…???

 

これこないだやったアルカリ剤の記事でいう炭酸Na水溶液と殆ど変わんない数字ですよね?

 

重曹・セスキ炭酸ソーダ・炭酸ソーダって何? -『アルカリ剤』のpHを測ってみよう!-

 

 

炭酸Na(炭酸ソーダ)って結構強いアルカリ剤で、1%水溶液のpHは11.2になります。

 

 

つまり加水分解作用で油汚れも落とせる数値ではないでしょうか。

 

 

 

実際に油を落としてみると、

 

image

20mlのととのうみすとに0.2mlのオリーブオイルを滴下して、
image image

 

しっかり攪拌して流水で流してみました。

image image


この通り、かなり綺麗に落とせます↓。

image

image


実は「アルギニン」ってかなり強いアルカリ剤で、

 

水溶液は10.5~12くらいのpHになります。


つまり実際は超純水とかアルカリイオン水とかどうでもよくて、ただの「アルギニン溶液」ですよね。

(そもそも何か成分が混ざってる時点で「純水」ではなくないか??)



pH=11も超えれば普通に油汚れは加水分解で除去できます。

 

さらに、人の角質はアルカリ性に弱く、角質が溶解しやすくなるため

これを吹きかければ確かに角質除去効果があるということになります。

 

 

もしかしたら毛穴の黒ずみも多少は落とせるかもしれません。

 

 

 

◎「アルカリイオン水=ただのアルカリ性の水」!?消費者への説明が不足し過ぎ!

 

 

 

というわけで分かったかと思いますが、

 

「アルカリイオン水」で毛穴の汚れが落ちる、というのは言い換えれば

 

「強アルカリ性の水で角質や皮脂汚れを溶解して汚れを落としている」というだけ。

 

 

 

 

でも当然敏感肌への刺激は強い

 

毛穴が目立っている人は皮膚が炎症状態になっていることが大半なので、

 

このような肌に刺激を与えうる懸念のある製品を使用するのはかなりリスキーだと考えられます。

 

 

 

 

それと、

 

なぜさっき「酵素が入っていたとしても意味がない」と言ったかというと

 

 

【酵素】というものもタンパク質の一種なので、

 

アルカリが強い水の中にあると分解されて効果を失ってしまうのです。

 

 

僕は「酵素で美肌菌が育まれる」とかいう謎理論も既に意味不明だと思っていますが、

 

その前に酵素がアルカリ水溶液の中でちゃんと活きていることがまずあり得ないので

 

単純明快に「効果無し」と断言できます。

 

 

(そもそもこんなアルカリ環境で美肌菌が活躍できるわけがないんですが…;;)

 

 

 

 

まぁね、

 

世の中にはpH=11.3くらいの「強アルカリ性泉」という温泉があるくらいなので、

 

ちゃんと洗い流しで使えば直ちに肌が溶けたりすることはまぁないかなと思います。

 

 

 

なのでこれを

 

「pH=11.1の強アルカリ性水ですよ!アルカリの角質溶解作用で毛穴の黒ずみを分解して除去しますよ!でも長時間触れると肌刺激があるのでちゃんと使用後は洗い流して使ってね!」

 

って説明するのであれば

 

別に突っ込みドコロはありませんよね。

 

 

しかしホームページとかをどのように確認しても「アルカリイオンの力でなんとか~」「マイナスイオンがどうとか~」「超純水が云々~」などなど

 

明らかに十分な説明をしているとは言えません。

 

 

 

こんなふうに「強アルカリ性ですよ」ということを伝えないまま消費者に提供すると様々なリスクが発生するので

 

非常に問題のある商品ではないかと感じます。

 

 

それでいて「安心安全」とか平気で書いてしまうのですから…

 

 

薬機法で化粧品の広告では「安心安全」という言葉は使用してはいけないことになっています。

 

 

 

 

 

というわけで、

 

通販サイトも見れば見るほど突っ込みドコロ満載、商品も期待通りの製品で、

 

そんなにバク売れしているわけではないとは思いますが

 

注意喚起も兼ねて取り上げて見ました。

 

 

ただ、こういう商品はこれだけじゃなくて他にも沢山あります。

 

こんなの氷山の一角です。

 



見事にお手本のような要注意商品だったので、次回これをテーマに

 

「買わない方が良い化粧品の宣伝・広告の特徴」

 

をまとめてみたいと思いますね(;^_^)ゞ


では本日は以上です!




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