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前回記事はこちら↓
▶シャンプーの洗浄成分を見極めてみよう① ~市販シャンプー編~
今日は前回から始めている「シャンプーの洗浄成分を読み解こう」という特集記事第二回目ですね!
前回もそうでしたが中々に内容が濃いので説明は省いてさっそく始めましょう(^^)v
前回は市販の安価価格帯のシャンプーをリストアップしてその主要成分を比較しました。
その結果が↓こちらですね。
どれも500ml500円~700円程度が相場の安価製品ですが、
殆どのアイテムが『ラウレス硫酸Na』や『ラウレス硫酸アンモニウム』という
硫酸系洗浄剤(サルフェート洗剤)が主体に配合されていました。
硫酸系洗剤は原価が安く大衆製品に非常に汎用されています。
ただ洗浄力が非常に高くやや刺激的なので敏感肌の方やアトピーの方の場合は稀に地肌に負担があったり、
パーマやカラーなどによるダメージヘアにはあまり適した洗浄剤ではありません。
もし自分が敏感肌やアトピーであったり、あきらかに髪が傷んでいるという場合は
硫酸系洗剤を主成分として配合したシャンプーを利用するのは控えた方が無難
だとかずのすけは考えています。
ただし実際には、
多くの普通肌の人や化学施術をしていない健康毛には全く問題なく使用できる場合が大半なので
使っていて今のところ特に問題が無い場合はそう邪険にする必要はありません。
あくまで地肌荒れや髪のダメージが顕著だと感じている場合に気にしてみて欲しいと思います。
もちろん硫酸系メインでも処方によっては低刺激な内容になっている場合もありますが、
メインの成分に硫酸系ではない低刺激型の洗浄剤を配合すれば
こういった地肌や髪の悩みに対処できる場合があります。
今日は市販でも購入可能のやや高額のシャンプーを例にしながら
現在利用されている低刺激型洗浄剤や
高額なわりに意外と微妙な洗浄剤(苦笑)についても紹介していきたいと思います!
◎市販の高額シャンプーの成分を見てみよう!
というわけで市販で購入できる(ちょっと)高額のシャンプーを適当に見繕ってみました。
次回がサロン専売品の話をするのでどこからどこまでが市販高額シャンプーなのか、という線引があまり具体的ではないのですが
基本的には僕のイメージで『そこそこ有名でかつちょっと高級なイメージがあるやつ』を選びました。
まずは最近の有名所ということでこちらから!
BOTANISTの『ボタニカルシャンプー』。
『ボタニカル』というパワーワードを引っさげて登場し、昨今突然人気を博しはじめたヘアケアブランドですね!
先日表参道を歩いていたらBOTANISTの専門路面店まで出来ていて、
「そんなに売れてたんだ。。」と驚いたものですが…笑
こちらは価格が1500円くらいと、
サロン専売品が2000円~というイメージがあるのとサロンではなくドラッグストアなどでも販売されているという点から一応このあたりを上限としてみました。
成分を見てみましょう。
これは普通にボトルの裏手に書いてあります。
こっちがモイスト↓。
<主要な洗浄成分>
コカミドプロピルベタイン、ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルアラニンNa、ラウラミドプロピルベタイン、ラウロイルサルコシンNa、ラウレス-4カルボン酸Na、ココイルグルタミン酸Na、デシルグルコシド
こっちがスムース↓。
<主要な洗浄成分>
ヒドロキシアルキル(C12-14)ヒドロキシエチルサルコシン、ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルサルコシンNa、コカミドプロピルベタイン、ラウレス-4カルボン酸Na
という感じです。
このアイテムは裏面にも書いてあるのですが
『ラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸Naフリー』
とあるように硫酸系洗剤を配合していません。
『コカミドプロピルベタイン』は前回両性イオン系界面活性剤の一種として紹介しました。
(難しい名前ですが『ヒドロキシアルキル(C12-14)ヒドロキシエチルサルコシン』も両性イオン系です。)
また『ココイルメチルタウリンNa』はスーパーマイルドシャンプーにも似た名前の成分が配合されていましたね。
その他は今までの市販安価シャンプーと比べると見覚えのない成分が結構見えますね。。
中々複雑そうです(;^^A
次に昔密かにかずのすけが太鼓判を押していた
クラシエさんの『ココンシュペール インナーコンフォートシャンプー』。
ラウレス-4カルボン酸Na、コカミドメチルMEA、ラウラミドプロピルベタイン、ココアンホ酢酸Na、ラウロイルメチルアラニンNa
こちらも「ラウレス」という言葉は見覚えがありますが、
硫酸系ではなく「カルボン酸Na」と書いてあります。
これも初登場の成分。
※ご利用者様のご感想では同シリーズの「エアリーブルーム」タイプの方が使用感が良好とのこと!
その他幾つか系統の似通ったシャンプーを集めてみた表がこちらです↓。
今回も前回同様に主要な洗浄剤とその最も配合量が多い成分を参考に大まかなシャンプーのタイプ分けをしています。
ちなみにクラシエの「いち髪」なんかは結構お求めやすいシャンプーですが、メーカーさんと成分的にこちらに含めました(^^;)
実際は市販安価帯のシャンプーとそう変わらないお値段のアイテムです。
こうやって見ますと、
前回の安価シャンプーとは打って変わってかなり様々な種類の成分がありますね。
これらのタイプをを大きく分けていくと
- タウリン系
- アミノ酸系
- カルボン酸系
- スルホン酸系
◎混同しないで!『タウリン系洗浄剤』と『アミノ酸系洗浄剤』について
前回記事の最後で紹介したスーパーマイルドシャンプーにも配合されていた
【ココイルメチルタウリンタウリンNa】や、
ボタニカルシャンプーに配合されていた
【ココイルメチルタウリンNa】
などは『タウリン系洗浄剤』です。
対して
【ラウロイルメチルアラニンNa】や【ココイルグルタミン酸Na】などの名前で表示されているのが
代表的な低刺激型洗浄成分、
『アミノ酸系洗浄剤』です。
『アミノ酸系界面活性剤』という風に言われる場合もあります。
ご覧の通り
アミノ酸系は『アミノ酸』という成分が色々あるので結構沢山の種類があります。
主には「◯◯グルタミン酸~」と「◯◯メチルアラニン~」が使われやすいですね。
アミノ酸系界面活性剤に関する詳細はこちらに既にまとめていますのでより詳しく知りたい方はぜひ御覧くださいm(_ _)m
アミノ酸系洗浄剤はとても低刺激の洗浄剤で、分解性も良好。
敏感肌やアトピー肌の洗浄に向いている点に加え
ダメージヘアの洗浄に用いてもダメージを進行させないなど非常に優秀な成分です。
ただし洗浄力はその分かなり穏やかなので、
デメリットは「しっかり洗えない」という点です。
これだけではワックスや被膜重めのトリートメントはほとんど落とせないですし、
洗浄力差による地肌の痒みなどの原因になる場合もあります。
低刺激といえど上手に使わないと難しい一面もあります。
また「タウリン」という成分はアミノ酸とよく似ている構造を持っているので
場合によってはタウリン系もアミノ酸系に含めてしまう考え方もあるのですが、
厳密にはタウリンはアミノ酸系ではないですし性質も違うので
僕はこの二つは分けて考えた方が良いと思っています。
タウリン系とアミノ酸系の重要なポイントは
洗浄力は基本的に【タウリン系>アミノ酸系】となってる
ということです。
なのでタウリン系洗浄剤をベースにしているシャンプーはアミノ酸系シャンプーより比較的高めの洗浄力を持つことになります。
ただしその分低刺激性はアミノ酸系洗浄剤の方が上。
もちろん硫酸系洗浄剤などと比較すればタウリン系の方が断然低刺激です。
ただボタニカルシャンプーなどのように
『両性イオン界面活性剤』を主成分にしていてタウリン系を助剤で配合するようにすると
かなり洗浄力が抑えられます。
以上、タウリン系洗浄剤とアミノ酸系洗浄剤の違いについてしっかり覚えておきましょう!
◎洗浄力高めで低刺激!『カルボン酸系洗浄剤』について
次にココンシュペールで主成分に配合されていた
『ラウレス- 4カルボン酸Na』
という成分は【カルボン酸系洗浄剤】です。
「ラウレス-(数字)カルボン酸Na」や「ラウレス-(数字)酢酸Na」という成分がこれに当たります。
名前が『ラウレス硫酸Na』とよく似ているので
「ラウレス系だ!危険!」と過剰反応してしまう人も居ますが
これは全く別の成分です。
詳しいことは後日まとめますが、
重要なのはラウレスとかよりもその後ろに何の酸が使われているかです。
(実際「ラウレス」の部分はラウレス硫酸系と同じ形です。)
名前に「硫酸」が入っていれば洗浄力が高い洗浄剤、
でも名前に入っている酸が『カルボン酸』とか『酢酸』であれば
一転して低刺激の洗浄剤になります。
サロン専売系のシャンプーなどでは結構古くから使用されていた成分で、
昨今では『酸性石けん』というふうに呼ばれたりして親しまれていますね。
なぜ酸性石けんと呼ばれるかというと、
『カルボン酸』という部分が石けんと同じ構造であるにも関わらず
弱酸性にしても洗浄力が落ちないという特性があるからです。
(石けんはアルカリ性でしか洗浄力を発揮しません)
石けんのようにさっぱり洗えて微生物による分解性も高く、
かつお肌や髪に対する刺激性が低いことで有名。
コスト面や原料の臭気、色など多々使いにくい点もあるものの
比較的高めの洗浄力+アミノ酸系と同等の低刺激性を兼ね揃えているので
高めの洗浄力と低刺激性を両立したい人にとってはとても使いやすい洗浄成分です。
このタイプのシャンプーなら地肌の痒みなども比較的生じにくいですね!
◎実は低刺激型じゃない?!『スルホン酸系洗剤』について・・・
というわけで現在用いられている主要な低刺激型洗剤のうち
・タウリン系
・アミノ酸系
・カルボン酸系
の3パターンについて簡単に紹介しました。
一般に「硫酸系」と比べるとどれも低刺激で優しい洗浄力に設定されているのが基本です。
市販高価格帯なら敏感肌やアトピー肌、ハイダメージ毛にも対応可能のシャンプーもあるようですね!
しかし一方でちょっと注意して欲しいのが
『オレフィン(C14-16)スルホン酸Na』
という成分。
こちらの表でも「スルホン酸系」という風にタイプ分けした成分になりますが…、
こちらの成分、意外と1000円オーバーのやや高価格帯のシャンプーに配合されていますが、、
実は少々注意して欲しい成分なのです…!!
実際スルホン酸系洗剤でも化粧品に配合されているのは
『オレフィン(C14-16)スルホン酸Na』くらいのものです。
詳細はこちらで詳しく説明済みなので読んでみてほしいのですが
端的に言うとラウレス硫酸Naとあまり変わらない高洗浄力・高刺激性の成分になります。
原価はあまり高くない成分ながら硫酸系ではないので
「硫酸系不使用」とか「サルフェートフリー」がうたえる
のでメーカーサイドには結構人気ですね。
個人的には性能面では硫酸系とそんなに変わらないので
敏感肌やダメージヘアに対しては特筆してオススメの成分ではないです。
(むしろラウレス硫酸アンモニウムとかのほうがマシかもというレベル)
なので1000円オーバーの結構高めのシャンプーと言えどこれがメインに入っていると洗浄力や敏感肌への刺激性は高くついてしまうので注意して下さい。
(もちろん後ろの方にちょっと添加されている程度なら大して問題はありません!)
ちなみにちょっと前にあったジョンマス騒動でシャンプーに隠して配合されていた成分がこれ。
なので、
「スルホン酸系洗剤」は「硫酸系洗剤」と並んで
敏感肌・アトピー体質やダメージヘアなら避けたい成分ということになります。
主成分配合になっているシャンプーも多いのでどうぞご注意くださいね!
というわけで毎度のことながら非常に長くなりましたが(苦笑)、
次回の『サロン専売品編』ではこれまで紹介した洗浄剤成分全体のまとめと
新しく購入したアイテム含めてかずのすけオススメシャンプーもいくつか紹介していきたいと思います(^^)ゞ
(内容が難しいので記事は分けるかもしれません…)
▶シャンプーの洗浄成分まとめ①
▶シャンプーの洗浄成分まとめ②~かずのすけお勧めシャンプーの紹介~
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