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■日本代表■4年後のロシアを見据えてアイウォンチュー part1 GK&CB編

さて、W杯も終わってぽっかりと開いたこの心の穴をどうしてくれようか。
行きずりの男と寝ても満たされないっ!あたい、あたい、サッカーじゃなきゃもう満たされないのっ!!
そんなあなたのために、W杯のことを考えましょう。

というわけで、次のW杯に出そうなメンバーをちょっと探ってみようということで。
今回は散々な結果に終わってしまったが、やはりそういう場合はきちんと反省した後はすぐに切り替えることが大事である。切り替え切り替えー!!集中集中ーーー!マイボッマイボッ!!イ・ドングッ!!アダダニハワガラナイデショウネェ!!
はやく忘れたいのです、今回の大会を。

今日からJ1も最下位もとい再開したしね!!
では早速いってみましょうかー。


■GK

・川島永嗣(スタンダール・リエージュ)
今回は特に見せ場がほとんどないままに終わってしまったが、やはり現時点でセービングの技術は1位だろう。そして、現在31歳だが、GKは息の長いポジションなので、まだまだ技術の向上が見込める。追い抜いてくる奴がいなければ、普通に候補。足元を重視しない監督なら、なおのこと。ただ、川島のクソキックで相手ボールに、というのがポゼッション型チームにとっては地味に効いてくると思うので、もうちょっとなんとかなりませんかね。そして何よりも大事なのはその気迫であり、なぜか国歌斉唱のときから般若の形相をしていることも。きみはあれか、祖父が特攻隊だったりしたのか。ともかく、守護神候補の中ではぶっちぎりの異形感があるので、そこはプラス材料。キーパーが頭おかしいところは強いよ。


・西川周作(浦和レッズ)
おそらく次の大会の第一候補。その足元は恐ろしいほどの冴えを見せていて、国内キーパーではぶっちぎり。パントキックはほんとに美しくて、ある試合のキックの軌道を上空から見るとちょうど大仏の形になっていたという(未確認)。まさに現代型GKなわけであるが、川島と比べるとセービング技術がちょっと不安。ザンビア戦でもミスってたし、クロス対応とかちょっとおかしい感じ。だいぶ改善されてはいるけれど。そして、現代っ子のせいなのか、気迫もそれほど感じられない。キーパーとは自分がミスってもそれをかき消すくらいの大声でセンターバックを怒鳴りつけるのが正解なのである。というわけで、少し迫力をつけるために、ゲカスさんの「寒冷殺人拳」に対抗して顔に「熱波活人蹴」というタトゥーを入れること推奨。


・権田修一(FC東京)
ロンドン五輪の正守護神だった男。GKの技術はそこそこだが、日々進歩してる感じ。時々、とんでもないのを止めることがある。ただ、ロンドン五輪準決勝で若干やらかし気味のところもあったので、1試合を通しての集中という点で課題があるような感じ。足元はたいしたことなく、川島よりはマシ程度。なぜかネタキャラとして扱われているので、そこらへんをもっと進歩させていくと、ネタキャラから変人へと進化していくので、どんどん奇行をしてみたらいいと思う。試合中に揚げ饅頭食べたりとか、常にキャップを被ってみるとか、相手FWに噛み付いてみるとか。奇人枠は必ずある。己の中の狂気を解放するのだ。


・東口順昭(G大阪)
冷静なセービングが光る新潟牧場産。安定感が非常にあり、ミスが少ない。前任者が前任者なので、相対的にG大阪では非常によく見えるという役得もあるが、実力は確か。当たってるときは「残念、そこは東口だ」という状態になることもけっこうある。キックはよくわからんが、まあ普通な感じ? 西川のセービング次第では本命に躍り出る可能性もある。ただ、いかんせん4年後はもう32歳であり、ぎりぎりの年齢。ラストチャンスか。顔は割と面白い顔してる。


・林@非アゴ(鳥栖)
広島の林@アゴじゃないほう。とにかくでかい。195cm。足元はたいしたことなく、林@アゴに比べればマシ程度。どっかんどっかん蹴る鳥栖だからさほど問題にはなっていないが。シュートストッピングは非常に強い。ただ、いかんせんなぜかクロス対応が弱かったり、1試合に1回くらいはなんか怪しいプレイをする印象。そういおうポカ癖をなくすためにも、早く広島の林@アゴと合体して、完全体として日本代表を狙っていって欲しいものである。さらにアゴが進化して、それでシュートをはじき出せるはずである。


・櫛引政敏(清水)
おそらくリオ五輪の正GKとなるであろう選手。清水でも正GKの座をがっちりと掴んでおり、ミスの少ないGKである。足元、ハイボールも含めて、変なところがあんまりない。ここらへんはロマン枠だろうか。能力はあるけど、キーパーはそれ以外の部分もけっこうあるからなあ。ただ、川口は23歳でフランスの舞台に立ってたからなあ。そろそろ一回りしてそういう選手が出てきてもいいかな、と。表情はなんかずっと自信なさそうだなと思ってたんだけど、そうじゃなくて、元々そういう顔だってことが最近わかった。


・守田達弥(新潟牧場)
東口を出してどうなることかと思ったが、全然遜色なかった超大型GK。候補の中ではかなりでかい191cm。ノイアーが193cmなので、サイズだけなら対抗できる。ただ、その分遅いかというとそんなこともなく、鋭いセーブを見せて安定感もある。キックは知らん。とにかくそのデカさで俺たちに夢を見させてくれる存在。年齢も23歳と若く、ロマン枠以外のなにものでもないが、第3GKとかでとりあえず連れてってもいいなじゃないのかしらん。あだ名の「ジャンボ」は夢がある。顔は歌舞伎役者系。




■CB

・吉田麻也(サウサンプトン)
W杯前には「やらかす」「やらかさないわけがない」「むしろやらかせ」「やらかすほうに1000パパスタソプーロス」くらいに思われていたのだが、今大会ではかなりよくやっていたのではないだろうか。大柄なギリシャやコートジボワールの身体能力高めの連中にも競り勝っていた。しかも、なんか知らんけどパワープレーで上がっても競り勝ってたというよくわからん空中戦の強さを見せていた。無駄だったけど。まだ25歳なので、当然次の大会でも主力として出てもらわなければ困る。課題はDFのリーダーシップを取ることと、対地戦か。スピード系にはからっきし弱いので、ネイキッドな状態で正対したときに、がっちり止めろとは言わないが、なんとかぶち抜かれないようにして欲しいものである。攻撃ではキックの精度はいいので、それを前線に打ち込める勇気を持て。森重のほうがテクニックないのに前に刺せてたってのは、吉田としてはいかんでしょ。ただ、あからさまに性格軽そうなので、キャプテンとかにはしないでね。


・森重真人(FC東京)
今大会守備の要になると予想したが、出場は1試合だけとなった。ただ、コートジボワール戦の失点は別に森重のせいではなかった。というか、あんなどフリーで上げられてちゃコンパ兄でも無理だわ。空中戦でも特に負けてなかったし、ぶっちぎられることもほとんどなかったので、2試合目以降スケープゴート的に外されたのはちょっとかわいそうだった。ただ、まだ27歳で次もある。とりあえずFC東京で監督のポマードからイタリアのイロハを学んで代表の守備の要として君臨していただきたい。足元もそんな優れてるわけではないんだけど、勇気があるのか、楔はいいの通すよね。もしチャンスあったら海外行ったほうがいいんだけどなー。まあ4年後レギュラーかどうかはわからんが、確実にいるでしょ。万能DFとして精進を重ねていっていただきたい。


・塩谷司(広島)
今回サプライズ候補だったわけだが、惜しくも選外になったニューカマー。DFはスピードがあって空中戦も弱くないので、対人は抜群に強い。ただ、脚光を浴びてるのはその攻撃力。広島ではその攻め上がりがスイッチになっており、ぬらぬらと前線に現れては得点を叩き込んでいる。FKも蹴れるし、ゴール前で切り返してシュート叩き込んだりと、やたらとPA内で冷静なのが光るので、FC東京の武藤@三代目ぬか喜びストライカーに爪の垢でも煎じて飲ませてやりたい。ただ、今回選ばれなかったのは、ずっと3バックのチームにいたので、やはり4バックへの適応がよくわからんというところもあるのだろう。4バックのセンターバックとしては、海外のでかぶつには苦労しそうな感じ。そして、攻撃力があるといっても、サイドバックとしてのそれとは若干違う感じなので、その枠も難しい。4バックなら守備的なサイドバックとしてあるかも。3バックなら確実に候補に入ってくる。


・山下“ルーキーズ”達也(C大阪)
セレッソが誇る肉体の悪魔。最近髪を切ってルーキーズ感がだいぶ薄くなってしまったのが実に残念。とにかく高さ、速さは日本人離れしてる。裏を取られても平気で追いつけるのはすごい。多少のポジショニングミスはどうにかしているのだが、それができるのでかえってポジショニングが適当だったりして、あっさりとヘッドを叩き込まれてたりするのだがタマに傷。なんだかナイジェリア人みたいなCBである。ACLでも身体能力で通じなくなると途端に役立たずになり、山東のラブちゃんにボコボコにされるという脆いところを見せてしまった。足元はうまくはないが、つなげなくもないという程度。岩政よりは上。「センターバックは四の五の言わずに弾き返せばいいんだよ!!」というイングランドロングボール学会所属の監督になれば、確実に選ばれてくるだろう。素材は素晴らしいので、こういう選手こそ身体能力が通じない海外に言って色々学んできたほうがいいんだけどなー。ただし、26歳と意外と年を食っており、プレースタイル的には次がぎりぎりか。


・高橋“クローズ”祥平(大宮)
西に山下がいれば東には高橋がいる。北関東に巣食うヤンキー。身体能力は高くて身長はそんなに高くないものの競り合いに強く、スピードもある。そしてすごく意外なことにラインの統率もできちゃったりする。大宮が今のところかなりアレでソレなのだが、菊地と高橋がいなかったらとっくにこのチームは壊れている。足元も悪くない。ただ、ものっすごく頭が悪い。北関東ヤンキーのごとく瞬間湯沸かし器であり、あっという間に冷静さを失える便利な機械。それさえなければいいDFなんだけど、これって直るんだろうか。22歳と若いから、と思いたい。ただ、高橋と山下が二人で並ぶDFラインは日本が世界に誇るヤンキー文化の結晶だと思えるので、東アジアカップとかでいいから一度見せて欲しいものである。バックアップは「ヤンキー卒業したけど俺たちのヤンチャは終わらない」のG大阪岩下で。


・岩波拓也(神戸)
優勝争いするJ1チームでばりばりのレギュラーである20歳。まだまだポカをすることはあるが、とにかく期待されてる。スピードはそんなにないが、高さがあり、体の強さもある。そして特筆すべきはキックの精度。「お前はフランク・デブールか」というような高精度フィードを両サイドに振り分けられる。あんまり神戸では生かされてないけど。当然、次のリオ五輪では主軸。アジアの泥沼を手倉森@五輪を逃したら五厘にしちゃうね、と共に戦い抜き、是非次のW杯には間に合ってほしいものである。ただ、その次も、もしかしたら次の次もある。DFリーダーとしてインテリジェンスを磨いて、焦らずじっくりいってくだしあ。顔はじゃがいもに似てる。


・植田直通(鹿島)

トニーニョ・セレーゾ期待の身体能力爆発系。とにかくスピード、高さがあって素材は野球の大谷クラスの超一級品。ただ、いかんせん経験が足りなすぎて、鹿島でも時々素人みたいなポジションでふらふらしていることがある。よくセレーゾは我慢して使ってるもんだと思う。頭がいいのか悪いのか判断できるレベルでもまだないが、決してよくはなさそうな気がする。ただ、ガチの身体能力で海外FWを潰せる可能性を持った数少ないDFの一人なので、鹿島さんとしては苦労するだろうが大事に育ててもらいたいものである。次はさすがに間に合わないかなー。もし選ばれることになったら、とりあえず次はネイマールの背中に得意のテコンドーでかかと落としを決めてやって、大会公認のヒールとなっていただたいものである。顔はなんか漫画ゴラクでヤクザで出てきそう。


・昌子源(鹿島)
今シーズンからレギュラーをゲットしたこちらも鹿島の新星。W杯前には合宿にも呼ばれていた。去年はなぜかサイドバックとかやらされることもあったが、攻撃性能はほぼゼロに近い。特に身体能力抜群系ではないのだが、とにかく粘り強く守る印象。隣の植田がけっこうアレなので、余計に頭いい感じに見える。この機会を逃さず、カバーリング能力を磨いてもらって、金子、羽田などのうまく育たなかった鹿島CBの系譜には連ならないようにがんばっていただきたい。鹿島は4バックだけど、意外と3バックだとなぜかいつもメンバーにいる、みたいなDFになってるかもしれない。顔はサツマイモに似てる。


・西野貴治(G大阪)
G大阪の誇るイケメンセンターバック。身長が高く、空中戦はけっこう強い。また、対地戦も決して弱くなく、足元もうまい。非常にバランスの取れた新世代センターバックという印象。なのだが、なぜかG大阪では今年あまり使われず、長谷川監督の迷いの犠牲者となっている感も。G大阪で一番いいCBだと思うんだけど。まあなんかずっと見てる人ならわかる粗がなんかあるのかもしれん。ただ、やはり代表の集客ということを考えると若手のイケメンというものは確保しておきたいものであり、他の若手がイモ系とか劇画系ばっかりなので、こういうジャニーズ枠は確保しておきたいところ。内田と並ぶ右サイドとか・・・儲かりまっせぇ、電通はん・・・!


・遠藤航(湘南)
湘南炎のサッカーで、守備の中心を担う男。唯一のJ2からの選出。ユース代表を歴任しているエリートでもある。ただ、2010年にU-19で韓国にぼこぼこにされたときには、身体能力でがっつり負けていた。なにしろ、今回唯一の180cm以下であり、公称177cmである(たぶんもっと小さい)。ただ、湘南では去年から炎の攻撃サッカーをしていたので、数的不利でももがいてなんとかすることも多かった。なんともならないこともけっこう多かったが、それは彼のせいではない。世界的な潮流を考えればセンターバックとしては小さすぎるが、日本に生息する「小さくてもセンターバックできる学会(初代会長中西永輔)」の希望の星である。ただ、今大会のガリー・メデルの活躍とかメキシコのサルシードを見ると、やってやれないこともないという感じであり、俺もそんなんみたいから是非頑張って欲しい。まあ、現実的に考えれば3バックの場合の要員か。顔は少年である。


(追加)

・鈴木大輔(柏)
すっかり忘れていたので追加。ロンドン五輪で吉田の隣にいた人。安心・安全・信頼の新潟牧場産であり、柏に移籍してからは紆余曲折ありつつもレギュラーを確保。高さ、強さがあり、ディフェンスのレベルは高い。足元はそこそこあっていいキック蹴れるんだが、なんか組み立てのセンスがあんまりないのか、割と3バックでフリーなのに放っておかれてることが多いというのが悲しいところ。その点で森重や吉田には劣るところか。ここを鍛えていきたいところだが、ネルシーニョがそんなことを期待しているのかどうかはイマイチ不明。3バック、4バックのどちらにも対応可能。なんかすごく苦労人顔であり、「年の離れた弟と妹を鉄工所のバイトで養ってる」感がすごく出ていて、たぶん帰り際には社長の奥さんから「ほら、これ持って帰りなさいよ!」と山盛りの唐揚げを貰って満面の笑みを浮かべること間違いなし。この面を伸ばしていけば「おしん」大好きの日本国民の指示も得られるのではないか。とりあえず試合中にガム噛むのはやめよう。そして、「あの頭につけるよくわかんない紐」ではなく、「ねじりはちまき」をつけること推奨。似合うぞ。



ぱっと思いついただけなので、抜けもけっこうあるかもねー。でも気にしない!
順々にポジション別にやっていくよーん。
次はSB&ボランチ!

2014W杯炎のレビュー「俺よりでかい奴はたくさんいた」 敗者編 part6 & 勝者編

さてさてさてさて、ついにきましたよ、ファイナル!!
part1part2part3part4part5 に続いて、最終回だ!
終わっちゃったよーー。疲れたけど悲しいぜ。



■アルゼンチン
「マラドーナよもう一度」を合言葉に決勝まで進んできたが、ついに精根尽き果てた。開幕当初は低調な滑り出し。グループリーグ初戦でボスニア相手に5バックを選択するも、ぐずぐず。試合後にはメッシに「やっぱ4バックじゃね?」と言われる始末で、サベーラ監督もすぐ4バックに。次のイラン戦は圧倒的に支配しながらも中東の時間空費戦術につかまって、終了間際にメッシの曲芸でなんとか勝ち越し。最終戦はのびのびナイジェリア相手に殴り合いをして、3-2で辛くも勝利。「これはちょっとこの先ないだろうな」と思っていたが、そこはさすがアルゼンチン。決勝トーナメントからは豹変した。それまで不安定だった守備を急に締め始め、危ない場面を作られながらも点を取られない。その分、点も取れないのでスイス戦では達人メッシが延長後半にようやく動いたことで決勝点となった。次のベルギー戦はスコアは1-0だったが、割と余裕の展開。開始早々にイグアインがイグアインせずにちゃんと点を取ったので、その後は守り倒した。ベルギーの行動が「突撃」と「もっと突撃」と「全てを捨てて突撃」しかなかったので、マスチェラーノにしてみたらお得意様だっただろう。ただ、この試合でメッシに次ぐ攻撃の核だったロード・オブ・ザ・ディ・マリアを失ったのは、痛恨だった。そして、準決勝。今大会屈指の人を愚弄するチームであるオランダを相手にした神経戦。両チームロッベンとメッシという最終兵器がいつ起動するかというロシアンルーレットのような試合で、両者不発のまま結局タイムアップ。ここまでたびたび不安定さを見せていたGKロメロが覚醒してPKを止めまくって、なんとか制した。そして、決勝。休養日が1日多く、準決勝で開催国ブラジルを地獄に叩き落したドイツの下馬評がすさまじく高かったが、そんなものなど関係ないとばかりに互角の展開。マスチェラーノとサバレタを中心とした高質な守備はブラジルとは比べ物にならずに、ドイツを沈黙させた。また、攻撃でも決定機自体の数はもしかしたらドイツより多かったかもしれないが、イグアインが絶好のチャンスをイグアイーーーンししまい、延長に訪れた絶好機も三つ編みハゲがループシュートを外してものにすることができない。最後はそのマスチェラーノが「ドイツのモリッシー」ことアンドレ・シュールレに振り切られて上げられたクロスをゲッツ板谷に決められて万事休す。マラドーナがもたらした栄光の再現とはならなかった。正直、ここまで来るとは思わなかった。前線はメッシを中心として派手だったが、後方ではマスチェラーノ、サバレタ以外にパッとした面子がいないアンバランスな構成。どこかでそのアンバランスさによってコケるかと思ったが、そのアンバランスなままで歪みをなんとか他でカバーしながら決勝まで進んだことは驚嘆に値する。「攻撃はメッシ、守備はマスチェラーノ」という4年前となんら変わらない伝統的アルヘンスタイルを貫き通してしまった。全然モダンではないし、クラシカルこの上ないのだが、それでも単純な分、強い。これがサベーラ監督の差配なのか、それとも「アルゼンチン代表」という集合生命体の本能なのかはよくわからん。たぶん後者。ただ、ラベッシによく真似をされたり、メッシに監督扱いされなかったり、選手たちから思いっきりバカにされながら、それでもガゴに代えてビリア、フェルナンデスに代えてデミチェリスをレギュラーに抜擢し、大会中に4-2-3-1に固めてメッシの働きやすい環境を整えるなど、サベーラ監督は地味に仕事をしていた。その万年係長的風貌からにじみ出る悲哀が優勝したドイツ代表を選見てるときにピークに達したけど、全然俺に涙がこみ上げてこなかったのは内緒だ。国境や宗教を超えて、おっさんには等しく価値はない。さて、またしても戴冠を逃したアルゼンチンだが、その未来はよくわからない。大名人メッシは次も出るだろうが、アグエロは「息を吸うたびに故障する」というスペランカーになっており、イグアインはイグアインだし、パラシオとサバレタは禿げている。そして何よりマスチェラーノはもう30歳で次があるかどうかはわからない。ディ・二つの塔・マリアとメッシだけがワールドクラス、というチームになってもおかしくないだろう。下の世代については無知なのだが、ペケルマンがいなくなってから育成壊滅的という話もあり、次はともかく「メッシ以後」はかなりやばいことになってるかもしれない。まあ結局マラドーナもどきのメッシが出てきたように、メッシもどきやマスチェラーノもどき、周辺を固める禿げが勝手に出てきそうな気もするけど。


・chinkodekakatta ハビエル・マスチェラーノ
今大会の最優秀選手兼監督。バルサで中盤で使われない鬱憤を晴らしているのか、とにかく中盤で大暴れ。ベスト16でシャキリ、ベスト8でアザール、ベスト4でロッベン、そして決勝の相手のドイツには特にエースがいないから現れる奴全員と各国エース級をとにかく潰しまくり、ロッベン相手には「肛門が開くほどのタックル」というよく状態はわからないのだが、とんでもなく激しい潰し方をした模様。「経験がなかった」って俺らも初めて聞いてリアクションできねーよ、そんな話。ともかく、「振り返ればマスチェラーノ」「わたしマスチェラーノ、あなたの後ろにいるの」という具合にあらゆるピンチに顔を出し続けた。今大会アルゼンチンの守備が決壊しなかったのは、彼と守備に専念したサバレタのおかげ。走らないメッシの分まで走り続け、中盤に空いた穴を埋めることに関しては現在世界一ではないかとの定評もあり、今のマスチェラーノだったら娘が嫁いでぽっかりと開いた心の穴もきっちりと埋めてくれるのではないかとの噂も。決勝の最後に勝ち越された後は、守備だけではなく、信じがたい持ち上がりでファールを誘発させたり、考えられるかぎり最高のプレーを披露し続けた。だが、それでも届かなかった。現在30歳にして次の大会ではたいがいガタがきてそうなのだが、シメオネから引き継いだ「アルゼンチンの泥部分」のバトンを渡す相手も特にいなさそうなので、普通に次の大会も老体を引きずってメンバーに選ばれてそう。あまそれでもきっちり仕事はすると思うが。余談ではあるが、めっちゃ性欲強そう。結婚してるのかどうか気になって「マスチェラーノ 結婚」でググっても何も出てこないのは、アレなのですか、男たちの挽歌ということなのですか。でもどっちでも俺たちはマスチェラーノが大好きだぜ!!(ちょっと距離をとりながら)。いい監督になりそうだね、マスチェラーノは。


・chinkoaruno? リオネル・メッシ
現サッカーピラミッドの頂点、永世バロンドールのメッシだったが、結局マラドーナにはなれなかった。今大会チーム・メッシとして「メッシと心中」「メッシこけたらみなこける」「メッシの怠慢はいい怠慢」とばかりに、彼中心のチームを作った。そのため、彼はほとんど走らず、解説の岡田さんから「走らんわぁ、ほんと走らんわぁ」と苦言を呈されるほどの散歩っぷり。目の前をドリブルしてる選手がいても小指一本も動かさず、どこまで近づいたらメッシが動くかという「ドキドキ☆メッシ」というスリルゲームが展開されていたという噂も。実際、ツイッターではメッシがたまに守備をすると「クララが立った!」くらいの扱いを受けていたほどの動かなさだった。ただ、それでこのチームはいいのである。メッシはボールを持ったら2人、3人と外せる能力はあり、チームとしてそれを是認してるのなら、それでいいのである。ただ、マラドーナとの違いはその能力というよりも佇まいか。マラドーナがあくまで感情を剥き出しにする「人間」だったのに対して、メッシはその真逆の「達人」や「仙人」といった非現実的な存在になりつつある。感情をほとんど表に出さず、ただ淡々と与えられたタスクをこなしているのは、W杯決勝という否が応にもテンションMAX不可避の舞台においても変わらず、その姿はなんだか気味悪ささえ感じた。象徴的だったのは先制されて迎えた延長後半終了間際。起死回生のFKのチャンスにボールを吹かして、薄ら笑いを浮かべていたことである。「外れんだろ、わかってんだよ」くらいの感じであり、なんか常人には理解できない領域に精神状態が達している模様。5年連続バロンドール、CLもリーガも取っており、もうほとんど手に入れるものは手に入れている。W杯MVPなんぞゴミくらいにしか思ってないだろう。技術的にはあのロナウドでさえ比肩できず、虚無的な感情になってもおかしくはない。できれば彼に刺激があるような環境をと思うが、唯一手に入れてないW杯を目の前にしてこれだと、今のサッカー界では難しいのかもなあ。突然引退しても、別に驚かないと思う。ただ、我々としてはできれば「人間宣言」して早く下界に戻ってきて欲しいのであり、そのためにも香川のようにドスケベライブチャット動画の流出はよ。エロは世界だけじゃなくてメッシも救う。




■ドイツ
大会前に大本命にあげられながら、全く空気を読まないドイツにプレッシャーなどあるはずもなく、そのまま物量と多彩さで押し切った。おめでとう!!グループリーグでは初戦からその強さを見せ付ける。ライバルと目されたポルトガルに対して開始からフルスロットルで、途中にはペペのおイタがあったこともあり、ミュラーのハットトリックで4-0で粉砕。容赦がなさすぎる。2戦目のガーナ戦は好試合でドローだったが、三戦目の談合でいいアメリカ戦も全く空気を読まないがちんこの殴り合いで押し切って勝利。下馬評どおりの首位通過となった。グループリーグ初戦では伏兵アルジェリア相手に大苦戦。規律のあるプレスを掻い潜ることができなかったが、延長までいってなんとか地力で押し切った。ベスト8はライバルフランスだったが、フランスが思ったほど迫力がなかったこともあり、ここは無難に勝ちきる。そして、運命のベスト4ではドイツの「空気読まなさ」が炸裂。バイタルの守備に難を抱えるブラジル相手に、サイドに振る→マイナスクロスのウイイレハメ技プレーで粉砕。前半30分で5点という鬼畜プレーをした後も手を緩めることはなく、その後に2点追加。「そこまですることないんじゃないか・・・?」という周囲の感想にも「何が?スポーツって楽しいよね!」と笑顔で答えるその姿に、本当の鬼畜とは無邪気さだと全世界が怖気ついた。そして、決勝。さすがにブラジル相手のようにはうまく行かなかったが、ここでは物量が生きる。先発予定だったケディラがアウトになって代替出場のクラマー@あのクラマーの孫じゃないまで脳震盪でアウトとなるも、そこを淡々とアンドレ・モリッシー・シュールレ投入で乗り切り、決勝点はそのシュールレのクロスからこれまた途中出場のゲッツェ@魔物の下半身のボレーーーー!だったことは象徴的。マスチェラーノを中心として食い下がっていたアルゼンチンを振り切った。守備ではけっこう危なくて、フンメルスが狙われてポカし放題でやばかったのだが、イェロメ・鞍馬天狗がMOM級の活躍でアルゼンチンを止め続けたし、他の選手たちも往年のゲルマン魂を発揮してしぶとく守りつづけたのは素晴らしかった。かくして、90年西ドイツ以来のワールドカップ制覇とあいなったのである(講談調)。ぱちぱちぱちぱち。おめでとう!! さて、今大会のドイツの特徴はその多彩さと物量だった。フンメルスがダメならメルテザッカーがいるし、シュヴァインシュタイなんちゃらが怪我ならラームが中盤に回るし、前線がダメならゲッツェもシュールレもドラックスラーもいる。そして、今大会壁となり続けたノイアーがたとえいなくなっても、ツィーラーやヴァイデンフェラーが代役になっただろう。メッシとマスチェラーノのアルゼンチン、ネイマールのブラジル、ロッベンのオランダと代替不可能な選手のチームが多かった中で、唯一「○○のチーム」ではなかった。それを可能にしたのはレーヴ@髭剃り跡に乳液付けてるを中心としたスタッフが長年積み上げた戦略性であり、マルチな能力で質の高いモダンな選手を多数輩出したドイツサッカー協会の育成の賜物だろう。そういう若い選手とクローゼやラーム、シュヴァインシュタイなんちゃらなどのゲルマン魂を持つ老兵たちがうまく組み合わさったチームは、間違いなく今大会ナンバーワンの完成度だっただろう。基本的にでかくて強い奴らが速さとボール扱いまで手に入れたのだから、そりゃ強い。若い選手が多く、これからしばらくはドイツの天下が続きそうであるが、ただ、考えてみると4年前も「これからはスペインの時代だな」とみんなが思っていたけどたいして長く続かなかったので、今雌伏しているどっかのサッカーき○がいが何かとんでもないことをしてドイツを倒すのもそんな遠い未来ではないよな、と。だからサッカーは面白いのである。


・chinkodekakatta トーマス・ミュラー
「ドイツ製サッカーサイボーグ」「世界で最も空気を読まないドイツの中で最も空気を読まない男」ということで今大会も暴れまわった。初戦のポルトガル戦では無慈悲極まりないハットトリックで粉砕すると、次のガーナ戦では得点はないものの最終プレーでガーナDFと交錯して血まみれになるも、何事もなかったかのように立ち上がるその姿は全世界に恐怖を与えた。そして、次の「空気読まない対決」のアメリカでは無駄な殴り合いの末に決勝点。それからしばらくはおとなしかったのだが、ベスト4ではまたも鬼畜さを発揮。「あれ?ここあいてるぞ?」と思ったらそこを反復的に突き続けるというマシーン的性質で、マルセロ裏のスペースを蹂躙。ブラジルの全国民の希望を奪い去った。死体蹴りだろうがなんだろうが平気でできるその行動はゲルマン魂を具現化したといえるものであり、我々の想像する「ドイツ」を人間にするとこうなる。「話の通じなさ」「空気の読めなさ」はおそらく世界でもトップ3くらいに位置するのであり、「わびさび」を理解させるためには年単位の時間が必要かもしれない。そんなミュラーだが、今大会ではひどいダンスを踊る姿 (地味に隣のノイアーもダサい)が話題になたったり、「やたらとソックスを下げたがる」性質などが確認されたり、クソつまらない冗談を優勝の集合写真でやる姿が目撃されているのだが、それで人間味を増すというよりももっと狂気的な何かを感じてしまうという負のスパイラル。信じられないことにいまだに24歳であり、最低でもあと2大会はこの男に付き合わなければいけなそう。日本とかは最も苦手にするタイプなので、本大会で当たらないことを祈るのみである。そして、その後の大会もサイドバックにコンバートとかで普通に出てそう。誰か高圧電流とか流しとけ。でも大好きだ、この選手。


・chinkodekakatta マヌエル・ノイアー
ゴールデン・グローブ賞をゲットしたドイツの正GKにして、リベロを兼務していた男前。ハイラインを敷く割にはDFのスピードがあまりなかったドイツ。アルジェリア戦などではけっこうな頻度でラインを破られていた。その場合どうするかというと、ドイツは「ノイアーが全部カバーする」という斬新なソリューションを提案。ノイアーは与えられたタスクを完璧にこなし、アルジェリア戦のヒートマップは完全にGKじゃなかったと話題に。ベッケンバウアー、マテウス、ザマーと引き継がれていたリベロの魂は生きていた。決勝では飛び出してイグアインに故ジャンボ鶴田氏を彷彿とさせるジャンピングニーパッドまでも披露。ノイアー!オー!ノイアー!オー!(使いまわし)また、ブラジル戦では本業のGKとしても大活躍。大量点を取られた後に捨身で「何とか一点を」と迫り来るブラジル人たちのシュートを無慈悲に弾き返しまくり、なんとかオスカルが1点をねじ込んだ時には本気でぶち切れて周りを怒りまくっていた。なんだろ、飯屋で親方が弟子を怒鳴り散らすのを見たときの「そこまでしなくてもいいじゃん」感満載。ミュラーがいるから目立たないだけであって、この男の空気読まなさも相当なものである。なんというか、キーパーとしての技術もすごいのだが、個人としてキーパーとは違う何かになりつつある。決勝では岡田さんと福西解説員に「ノイアーの存在感でシュートを外した」という解説をされているシーンが3度くらいあり、この歴戦の男たちでさえその存在に圧倒されており、たぶん近くで見たら5メートルくらいに見えるんだと思うし、次の大会で身長ほんとに伸びてても別に驚かないし、目からビームとか出しても「ドイツの技術力は世界一だな」くらいにしか思わない。





さて、最後にベストイレブンとアレだったイレブンを軽く。
コメントは散々記事の中でしたので、なしでね。



ベストイレブン

GK マヌエル・ノイアー(ドイツ)
DF パブロ・サバレタ(アルゼンチン)
DF ロン・フラール(オランダ)
DF ヴァンサン・コンパ兄(ベルギー)
DF フィリップ・ラーム(ドイツ)
MF ハビエル・マスチェラーノ(アルゼンチン)
MF トニ・クロース(ドイツ)
MF ナイジェル・デ・ヨング師範代(オランダ)
MF オスカル(ブラジル)
MF ハメス・ロドリゲス(コロンビア)
FW アリエン・ロッベン(オランダ)

控え
GK ケイロル・ナバス(コスタリカ)
GK ギジェルモ・オチョア(メキシコ)
DF ガリー・メデル(チリ)
DF イェロメ・鞍馬天狗(ドイツ)
DF マジド・ブゲラ(アルジェリア)
DF リカルド・ロドリゲス(スイス)
MF マイケル・ブラッドリー(アメリカ)
MF アンヘル・ディ・マリア(アルゼンチン)
MF ディルク・カイト(オランダ)
FW アンドレ・モリッシー・シュールレ(ドイツ)
FW ネイマール(ブラジル)
FW ジェルダン・シャキリ(スイス)


監督 ルイス・ファン・ハール(オランダ)




アレだったイレブン

GK イケル・カシージャス(スペイン)
DF ファン・スニガ(コロンビア)
DF ダビド・ルイス(ブラジル)
DF ペペ(ポルトガル)
MF アレクサンドル・ソング(カメルーン)
MF サリー・ムンタリ(ガーナ)
MF ケビン・プリンス・鞍馬天狗(ガーナ)
MF ゲオルギオス・サマラス(ギリシャ)
FW フレッジ(ブラジル)
FW ルイス・スアレス(ウルグアイ)
FW マリオ・バロテッリ(イタリア)


監督 サフェト・スシッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
フィジカル・コーチ ゲイリー・レーウィン(イングランド)
ボーナス支払い カメルーンサッカー協会
公式Twitter担当 アマラ・アテインズ (ナスリの彼女)




以上、死ぬほど楽しかったぜ、W杯!!!
次はアジアカップだーーーー!!

2014W杯炎のレビュー「俺よりでかい奴はたくさんいた」 敗者編 part5

さて、今回は小刻みに刻んでいくよ!!
どうせお前ら決勝までヒマなんだろ?わかってんだよ。俺もだけどな!!

というわけでpart1part2part3part4 に続いていくぜ!
こんなにpartを続けたのは初めてさ・・・!



■ブラジル
やややややややややややっやっやっやってしまった!!おうふふふふ(過呼吸)。王国の威信を賭けた自国開催の結末はこれ以上ない悲惨なものとなってしまった。全国民の期待を一身に背負って臨んだグループリーグは順調。まずはクロアチアを3-1で一蹴。ただ、この試合は主審Nishimuraの助力なしではどうなったかはわからなかったものだ。そのあとはメキシコというかオチョア相手にスコアレスドローに終わったものの、チームの体をなしていないカメルーンをボコボコにして、危なげなく首位通過。初戦は怪しかったものの、さすが王国ブラジル。「硬い時のブラジルは強い」「男は長さよりも硬さだ」「この薬で10代の硬さを取り戻そう」ということを証明。かと思いきや、決勝トーナメントからはいきなり苦難。捨て身のプレスを仕掛けるチリ相手にPKまでもつれ込む大苦戦。PK戦ではなんとか勝ったが、PK戦の最中に神に祈るやつは出始めるし、五体投地のように体を地面に投げ出す者もいた。いや、運に任せすぎだろ。何か異常なメンタル状態に陥っていることが感じられる一場面だった。そして次は強豪コロンビア。ここはフェリポンに今大会の殺し屋を命ぜられたでザ・退場するかしないかは主審の匙加減次第・フェルナンジーニョをキーマン・ハメスにぶつけ、運よく退場しなかったことでなんとか勝利。ただ、この試合でチアゴ・シウバは累積イエローで次戦出場停止。ネイマールはスニガに往年の故ジャンボ鶴田氏を彷彿とさせるジャンピングニーパッドによって腰椎骨折という大けがで大会終了。スーニガ!オー!スーニガ!オー!勝ったものの、攻守の要を失ったのは痛恨だった。そんないろんな意味で背骨を抜かれたブラジルだったが、特に工夫もなくそのまま選手を変えただけ。準決勝で当たったのは、最悪の相手であるドイツ。「空気?うまいよね」と空気を呼吸のため以外に使うことを知らないドイツは、「もうちょっと花持たせてやれよ」と見てるこっちが思うくらい最初からフルスロットル。ご存じのとおり30分で試合を決められてしまいあばばばばば。元々、チアゴ・シウバの超人的な守備能力に守備は依存し、攻撃はネイマールの持ち上がりに依存していたブラジルになすすべはない。7失点という史上最悪に近い敗戦で、これにてゲームオーバーとなってしまった。ともかく、今回の代表は硬かったがでかくなかった。もちろんサッカーの話である。対スペイン用というかそれしか人材がいなかったのだろうが、ショートカウンターに特化したチームであり、それ以外の攻撃はネイマール突撃しかなかったので、彼がいなくなれば点は取れなくなるのは必然。オスカルは頑張っていたが、チームにアンドレもいないし、そもそもボールがこないので下がって組み立てをしなければならず、彼一人では限界がある。そして、なにしろ、前線はフレッジである。何の冗談かと思う。たぶん「千葉の夏からの新ブラジル人」とか紹介されても「へえ、けっこういいの獲ったな」くらいに思ってそのままそうめん食べ続けるくらいの選手である。控えのジョーもまた然りであり、フレッジ&ジョーのおとぼけ探偵コンビ感ハンパない。彼らに繋ぐボランチも行ってこいが基本のパウリーニョと潰し屋しかおらず、繋げる選手がいない。また守備も硬いとは言われるが攻撃に破壊力がないのでマルセロが頻繁に上がらねばならず、大会を通してその裏は狙われ続けた。それをカバーしなければいけないダビド・ルイスは羅針盤をなくした船のようにピッチ上を漂流し続けた。チアゴ・シウバの代わりに入ったダンテもアフロだったし、最終ラインに3人アフロを並べるのはさすがにラスタ感が強すぎて、故ボブ・マーリィ氏激賞。つるっぱげマイコンの肩身も狭かっただろう。結局、レベルは全然違うが、日本と同じでプランBがなかった。「硬い時のブラジルは強い」というが、結局2010年も今回もそれで失敗した。この格言は徐々に効果を失っており、これからは「硬さに加えてテクニックも」「前も後ろもぐちゃぐちゃだ・・・」「おいおい口では嫌がっても体はベルナルジじゃないか」というキャッチフレーズで王国復活を目指して頑張っていただきたい。もちろんサッカーの話である。ただ、人材はいるのかね。特にトップとボランチ。


・chinkokatakatta ネイマール
自国開催&優勝候補というこれ以上ないプレッシャーを一身に背負い続けた若きアタッカーは無念の負傷で大会を終えた。実際、彼はやれることはやっていたと思う。バルサにいるときと比べて全然いい形でボールが入らないのだが、それをスピードとテクニックでなんとか前線に運び、時には回転数がちょっと多すぎるネイマールロールでファウルをゲット。トップのフレッジはフレッジなので頼りにならず、サイドのフッキさんは筋肉でボールを運ぶシングルタスクマシーンだし、オスカルは組み立てで下がってしまうしで、文字通りの孤軍奮闘を続けた。彼自身も初の欧州移籍後であり、怪我上がりということもあって、コンディションはよくなかったが、それでも才能は見せられたのではないだろうか。ただ、最後の虐殺の現場にいなかったことで「ネイマールがいたら」という期待感がますます強まってしまっているのも事実。実際あの試合にネイマールがいたところで焼け石に水どころか焼け石にガリガリ君だったと思うのだが、それでも彼の不在が一つのエクスキューズになってしまった。怪我がそんなに深刻じゃなくてよかったが、次のW杯で彼にかかるプレッシャーはハンパないものがあるだろう。ただ、彼のキャラクターならそれさえも乗り越えられるかもしれない。とりあえず養生して、手始めに次の南米選手権で再びジャンピングニーパッドで襲ってきたスニガをそのままパワーボムで叩きつけて復讐をするところから始めるといい。もしパワーボムの練習がしたかったら、全日本プロレス、ノア、井筒部屋、福岡県警などいくつかいいジムを知っているのでネイマールくん連絡ください。


・chinkoshobokatta ダビド・ルイス
今回の惨劇の戦犯のようになってしまったダビド・ルイスくん。出場停止のチアゴ・シウバからキャプテンマークを渡されたが、王国の門を閉じることはできなかった。1点を取られたところで本来は落ち着かせなければいけない立場なのに、なぜか一番頭に血が昇ってしまい、突然頻繁にドリブルで持ち上がりを始めるというよくわからない人。当然守備を統率できるはずもなく、2点目、3点目と同じようなパターンから失点。必ずしも彼だけに責任があるわけではないが、誰もが「チアゴ・シウバがいたら」と思ったに違いない。つなんかモウリーニョから全くセンターバックとして信頼されない理由がわかった気がする。対人の強さ、スピード、足元などは折り紙つきなのだが今のところは「チアゴ・シウバが隣にいないとただの血の気の多いアフロ」であり「顔の怖いブライアン・メイ」であることを全世界に証明してしまった。チアゴ・シウバもそろそろ三十路だし、いい加減一人立ちしてもらいたいものだが、いかんせん来シーズンはチアゴ・シウバのいるパリSGに移籍することが決定済み。パリSGのDFは強化されていいだろうが、ダビド・ルイスの知力が向上することはなさそうである。もうこうなったらいっそのことチアゴ・シウバもアフロにしてよりシナジーを生み出すことにしてはどうだろうか。たぶんチアゴ・シウバ超嫌がるけど、あの準決勝で被ってた小学生みたいな帽子よりましだと思う。このいかつい2人のおんぶにだっこな関係は見ていて別に楽しくないのだが、それでもサッカー系腐女子は薄い本を書けたりするのだろうか。詳細求む。作品は送ってこなくてよい。





■オランダ
ヨーロッパを統帥する4672戦無敗ダイヤモンドの名将(自称)ルイス・ファン・ハール監督に率いられたオレンジ軍団はベスト4で散った。大会まえにチームの中盤の要であるストロートマンが怪我でアウト。また、ファン・デルデルゼルダの伝説・ファールトも怪我でアウト。DFラインは若手だらけ、中盤も面子が落ちるということで全然手駒が足りない状況に、ファン・ハールは5バックを選択。これがピタリとはまった。苦戦を予想された前回王者のスペイン相手にサッカーをさせなかった。フラール、デ・ヨング師範代を中心とした守備が素晴らしく、特にデ・ヨング師範代はシミュレーションをしたトーレス師匠に説教するなど絶好調。空飛ぶファン・ペルシーの活躍もあり、5得点で文字通り粉砕。完全にスペインの息の根を止めてしまった。続くオーストラリア戦はケーヒルに手を焼くものの勝ち抜き、最後のチリ戦は消化試合ながらも2-0で勝ち、グループ首位で通過した。ただ、決勝トーナメントに入ってからは苦戦続き。メキシコ相手には後半終了間際になんとかスナイデル砲で追いついた上に、位置、回転、飛距離、演技点全て10点満点の必殺ロッベンロールによりPKをゲット。グーチャンネジャドロールなどとは年季が違うことを見せつけた。そして次は同じように引いてくるコスタリカ相手に大苦戦。オフサイドの山を築き、120分でスコアレスドロー。ただ、PK戦を前にまたも七つの海を制覇した8721戦無敗オリハルコンの名将(自称)の奇跡の采配が炸裂する。なんとPK戦を前にしてキーパーの交代を命じたのだ。その日まで相手のPKの癖をインプットさせていたというクルルを送り出したが、これが大成功。クルルは蹴る前に相手のキッカーに一言何か囁いていくという抜群の性格の悪さを見せ、2本のPKをストップ。見事に勝利をもぎ取った。正GKシレッセン「・・・」。そして迎えたアルゼンチン戦。ブラジルVSドイツのアホっぽい試合とは打って変わった神経戦となった準決勝らしい試合。守備を固めてメッシにすべてを託すアルゼンチンの用心深い戦い方を前にして、今回ばかりは全銀河を駆け巡る20700戦無敗ダークマターの名将(自称)も打つ手はなかった。ていうか、もう選手は疲れ切ってるわ、手駒はないわで、ない袖は振れない状態。前半でマルティンス・インディが壊れてしまったのも、痛かった。ただ、大会を通してこの戦力でよくやったのではないだろうか。若手が並ぶDFラインはフラールが鬼神のような働きで統帥し、不安が多かった中盤もナイジェル・デ・ヨング師範代がなんとか保ち続けた。アウトサイドでもブリント息子のフィードは美しかったし、「なんか役に立つだろう」と連れてったカイトが途中からスタメンを張ると、目に見えて安定感を増した。そして、前線。ロッベンは期待通りの活躍で、ナイスダイブ。スナイデルは衰えを指摘されていたが、出れば出るほどよくなっていき、ほぼフル出場。唯一、ファン・ペルシーだけが、怪我の影響もあったのか、2戦目以降はまるっきり何の役にも立たなかった。これにストロートマンがいれば、と悔やむ方もいるだろうが、もしいたらたぶんファン・ハールは別の選択肢を取っていたのかもなあと思うので、どっちがよかったかはもうifの話である。ただ、まだ元気だが、ファン・ペルシー、デ・ヨング師範代、スナイデル@嫁がアレ、ロッベンあたりはそろそろ後釜を考えたいところ。レンスとかデ・パイとかいかにも小粒感が否めないのだが、大丈夫なのだろうか。ただ、いざとなったら200騎で10万の兵を蹴散らした50373戦無敗賢者の石の名将(自称)ルイス・ファン・ハールを呼び戻せばよいのである。死んだら、クローンを作って(以下STAP細胞はあります!)


・chinkodekakatta ディルク・カイト
「あれ?なんでメンバーにいるの?」というのが大方の人の感想だったはずだ。リバプールで最強のDFWとして一世を風靡した後はトルコに渡ったので、その後若干行方不明扱いになっていた。ただ、しっかりフェネルでは主力として活躍していたようなのだが、いかんせんヨーロッパトップレベルとは違って認識されにくい。で、俺もなんか「もしものときのため」と「主にベンチのまとめ役」だと思ってたら、消化試合の3戦目で出場したら具合がよかったのか、そこからは最後までスタメン。衰えたとはいえ、いまだに健在の恐怖の運動量を生かしてサイドを駆け回り、絶対に頭の悪い失い方をしない経験を存分に発揮してサイドに安定を与えた。特にメキシコ戦では最初左のウイングバックからスタートし、途中から右に移り、最後のパワープレーではFWまで上がってロングボールを競るという酷使っぷり。次のコスタリカ戦、準決勝のアルゼンチン戦でも左右入れ替えて使われ、さすがオランダ!ゼンデン現象の発生地!ウイングからサイドバックどころか左右も入れ替えたぜ!と思ったが、カイトは元々ウイングではなくFWだったので、この現象をなんといったらいいかと思ったのだが、普通に「フィリップ・コクー」ですべて説明できることに気付いた。ただ、稀代のマルチマン・コクーも左サイド限定だったため、カイトはその上を行くとも言えるかもしれない(CBはやってないが)。しかし、久々にカイトを見たのだが、やっぱりうまい。特に足元の技術に優れているわけではないし、なんか若干ドタバタしているのだが、浮き球の処理とかを間違うことはないし、体の入れ方などで工夫してボールを変な失い方をしない。こういう「うまい」選手が労働者をするところが、オランダの強みなのだろうな。日本こねえかなあ。是非カイトには2年後のユーロにも出場して、CBとして相手のボールを弾き返し、シレッセン退場に伴ってキーパーもこなし、なぜか監督の座に収まっているクライファートをクーデターで追い出して監督までこなして、是非コクー越えを果たしてもらいたいものである。


・chinkogachigachi ルイス・ファン・ハール
開幕前には「主力いねえし、もう心はマンチェスターなんじゃねえの」とか言われいたし、俺もそう思ってたのだが、甘かった。この性格の悪い男が「強豪をボコボコにして自尊心をずたずたにする」機会を逃すはずがない。がっちがちのぎっちぎち。最初5バックでいくといったときにはついに暑さにやられたかと思ったが、それは周到に準備された罠だった。まんまとスペインを撃破し、これで波に乗った。その後も打つ手がズバリ。カイトのマルチロールも当たったし、クルルンPK投入の富山第一高校メソッドもピンポイント。散々内容が悪いと批判しながらも「あのキーパー交代はよかった」あのくちと言わしめて、ツンデレさせてやった。やりたい放題やり尽くしたところで戦力の限界がきたので、ここまでやればもう大満足の大会だっただろう。ルイス・ファン・ハールの強みでもあり弱みでもあるところは「傲慢さ」である。自らの考えに絶対的な自信を持ち、それを何があっても変えはしない。今大会もおよそオランダらしからぬ(と思われている)守備的な戦いをしたので、負けていれば大批判を受けただろう。実際、前回のオランダ代表、バルセロナ第2期ではうまくいかず、追われるようにして監督の座を降ろされた。だから、今回のようにうまくいっている時は選手の人心掌握も完璧だし、やることなすことうまくいく。ただ、駄目になった時はとことん駄目であり、そういう時は選手ともうまくいかず、リベリをして「生きる喜びなんてかけらもなかった」と言わしめるほど嫌悪される。しかし、この男は全く気にしない。なぜなら傲慢だからである。傲慢だから、失敗して致命傷になるほどの傷を負いながら、そのたびに不死鳥の如く蘇り、また表舞台に帰ってくる。ゾンビ系監督の大家と言えるだろうし、ジョージ・A・ロメロ監督は生きているうちにスタジアムを舞台とした「フットボール・ゾンビ」の映画を撮るべき。さて、成功の後には次の仕事が待っている。香川のいるマンチェスターユナイテッドである。おそらくファーガソン時代からこびりついた汚れを一掃してくれることだろう。成功するか失敗するかはまだわからないが、クラブそのものも破壊しかねない諸刃の剣だということは知っておいたほうがいいかもしれない。香川はなあ・・・使われねえだろうなあ。まあそれはともかく、是非近い未来、ヘスス・スアレス、モウリーニョ、ベンゲル、クライフ、アラーダイス、マガト、ホジソン、そしてファン・ハールの錚々たる面子で「朝まで生サッカー」の対談をして欲しいものである。たぶん、最終的には殴り合いになるけど、殴り合いだとファン・ハール強そうだな。恥も外聞もなくメリケンサック使いそうだし。



次がたぶん最後だ!
覚悟しろ!!

2014W杯炎のレビュー「俺よりでかい奴はたくさんいた」 敗者編 part4

part1part2part3 から続くよ!!敗北は敗北だよ!!




■フランス
ドイツとの百年戦争に屈して敗北したカエル野郎ども。2010年のあのことを思い出すと、くっ・・・頭がっ・・・ド、ドメネク・・・?いったいそれは誰のことなんだ?と並行世界に飛びたくなってしまうので、下馬評は低かったのだが、いきなり初戦のホンジュラス戦で爆発。まあ相手が相手だったのだが、この試合で代表では冴えなかったベンゼマが遂に覚醒。リベリとかナスリとか邪魔者がいなくなったこともあり、前線で自由を謳歌。今大会シャキリと短足No.1を争ったヴァルブエナ、名前がどう考えても潰し屋タイプのテクニシャン・グリーズマンと有機的に絡み、2得点をゲット。続いてスイス戦でもベンゼマは止まらない。ジルーがトップで左サイドに映ってからもチャンスメイクにシュートに大活躍。5得点の原動力となり、終了間際にはシュートを決めたものの笛が鳴った後というブザービーターまがいも決めてみた。超喜んでて笑える。遂に王様の覚醒や!最高のベンゼマや!デイリースポーツフランス優勝特集号発売や!となったが、そう甘くはなかった。決勝トーナメント一回戦では堅守ナイジェリアを攻めあぐねたが、なんとかこじ開けたものの、次は不倶戴天の敵ドイッチュランド。普通に戦って、普通に負けました。今大会初めての同格以上の敵には、これまでごまかせていたキャバイェ横のスペースをがんがん使われ、スコアは1-0なもののほぼ完敗。終盤には鬼将軍デシャンが余りの手駒の少なさにフリーズ。リベリとナスリがいないということが、ここにきてダメージとなった。有効な手立てをほとんど打てず、残念無念の敗北となった。ただ、ドメネクとナスリとエヴラがぶっ壊した後にブランが立て直せなかったチームを、戦う集団に変えたデシャンはお見事。多少暴力と恫喝は使っただろうが、許容範囲内である。ナスリの彼女は「ワールドクラスの選手がいなかったからね、あーーはっはっ!」と言っていたようだが、アバズレの言うことなど気にせず、そのままずっと呼ばないでよい。DFラインは固いし、中盤も中々に磐石。ベンゼマを軸として、ヴァルブエナ、グリーズマンが絡み、マテュイディとポグバが雪崩れ込んでくる攻撃は中々迫力があった。次のユーロにはもう1枚、2枚切り札を作れれば、十分に戦えるだろう。そのためにもナスリを干し続ける必要があり、デシャン監督は代表発表のたびに「ナ、ナ、ナ、ナス・・・ナス・・・ナスタシッチはセルビア人だったね、べろべろーーん」とかやって、ナスリの彼女を挑発し続けてもらいたい。


・chinkoshobokatta ベンゼマ
「今度こそ最高のベンゼマだ」と期待を抱かせる開幕だったが、試合が進むにつれて尻すぼみ。結局いつものベンゼマに逆戻りしてしまった。リベリとナスリがいないことで攻撃の中心を担ったが、弱い相手にはそれが有効に機能するのだが、相手が強くなると途端に姿を消してしまう。特にドイツ戦ではザ・インフルエンザ・フンメルスに気合負けしてる場面も多々あり、戦う前から負けてた印象。確かにうまいのだ。本当にうまい。だけど、なんというか、高密度の試合になってしまうと急速に気持ちが冷えていくのが見えるようで、ジダンやリベリなどの旧エースたちと比べるとそこがまだ全然違う。ブラジルVSコロンビア戦を見てもわかるとおり、サッカーはある意味で戦いなのだ。やはり相手をどついてでも点をもぎ取るという泥臭さがないといけない。そういうわけで、やはりベンゼマには偉大なる先人にならって、頭突きの練習をしてもらいたい。まずはクラシコでスアレスに一発、そしてマドリード・ダービーではヴァランのベンチにボール蹴り込みで飛び出てきたシメオネにカウンターで頭突きをキメてもらいたい。ただ、たぶん、返り討ちにあうけどな!気をつけて!!




■コロンビア
王国ブラジルの前に敗北したが、いいチームだった。開幕にエース・ファルカオが間に合わず、ちょっと暗雲が立ち込めかけたが、グループリーグは余裕綽々。ギリシャを一蹴した後、コートジボワールも一捻り。最後の日本戦では二軍を出した上にモンドラゴンを出場させてW杯最年長記録を更新させる左団扇の展開。ちくしょうめ!そして、グループリーグ突破をした後は南米選手権が始まったわけだが、そこでは勝手にスアレスくんが退場してくれたので、難敵ウルグアイもあっさりと沈めた。そして、王国ブラジルとの対戦である。チリに大苦戦、ルイス・グスタヴォが出場停止ということで、コロンビアこれはワンチャンどころかけっこう有利じゃないの?俺らマジ下克上で南米天下唯我独尊?という下馬評だったのだが、そこはさすがにブラジル。先制点をセットプレーで決められた後は激しい中盤の守備でキーマンであるハメス・ロドリゲスを封殺され、追加点まで決められた。終盤にはPKを獲得して1点差に迫ったものの、最後まで追いつくことはできなかった。よくよく考えてみれば今大会初めて同格以上の敵と当たったわけで、そこで開始早々に先制点を決められたことは痛恨だった。もうちょっと上に行けたかもしれないが、チームとしては上出来じゃないだろうか。94年のバルデラマドリームが崩壊して以来、コロンビアは凋落の一途を辿っていて、今回は久々の出場。いつの間にか各国オールスターのような布陣になっていたのは、育成の賜物か。ただ、その暗黒期をイバン・コルドバやアスプリージャなどが地味に繋いでいたことを忘れてはならない。とくにこれと言った戦術的特徴はないのだが、FWは破壊力があり、中盤はよく働き、最終ラインは堅牢だった。ハメス・ロドリゲスに代表されるように極めて個人能力が高いチームをペケルマンがうまく有機的に組み合わせたといえるだろう。最終戦でFWのグティエレスが完全に消されたことを思うと、ここにファルカオがいればどうなったのか、と思わざるを得ない。ただ、もしかしたらファルカオがいたらハメス・ロドリゲスが消えてたかもしれないし、そこはわからんね。あと、気になったのはクアドラード。沙悟浄似の風貌の彼は、ものすごく知力が低いがドリブル突破力だけはすさまじいというプレースタイルで、無駄なシザースやフェイントを駆使してピッチ上のあらゆるところにフリーダムに現れて味方と敵を混乱に陥れていた。こういう選手ってスタメンで使うとロクなことがないのだけれど、なんとなく機能してた感じなので不思議。これ以上彼が成長するのだろうかという気はするのだが、まあなんかどっかで戦術眼をちょっとでもいいから獲得して欲しい。4年後は、おそらく全盛期を迎えるであろうハメス・ロドリゲスとキンテロあたりにどれだけワーカーたちを配せるかというのが勝負かな。ともかく有望である。いいチームだった。ただ、ネイマールを壊したスニガは急いで身を隠すために偽パスポートを作り、千葉に飛べ。謎のスーパー右サイドバック・エメルソンとして匿ってあげるから。


・chinkodekakatta ハメス・ロドリゲス

今大会最高のモテ男になった22歳のエース。ネット上では「ハメハメ・ロドリゲス」「ハメドリゲス男」「バクシーシ・ロドリゲス」など散々なあだ名を付けられながらも、イケメンを貶めるモテない男たちの僻みなど一蹴。その爽やかなあどけない笑顔で世界中の女性たちを虜にした。ただ、顔だけではないのが恐ろしいところ。今大会全試合で得点し、目下得点ランキングトップ。ウルグアイ戦では大会ベストゴール候補の振り向き様の浮き球ボレーーーーー、日本戦ではとどめを刺すチップキックなど、随所に技術の高さを窺わせるオシャレ得点を決めた。さらに得点だけでなく、キープやパスも一級品。ブラジル戦では厳戒態勢の中盤で何度もボールを受けては突破していき、何度もファウルをもらった。特に、「お前は退場したいのか」と見てるこちらがハラハラするようなラグビープレーを展開していたフェルナンジーニョを体重移動だけで抜いていったりして、「天は人に二物も三物も与える」という現実を目の当たりにし、とにかく運命とか呪った。ともかく、このスター性にビッグクラブが放っておくはずもなく、本人も「スペインとかいいよね」と言い出してるので、早晩高いレベルでのプレーが見られるのではないだろうか。今後の課題は、二個師団単位で持ちかけられる甘い誘惑とどう付き合っていくかである。既婚者なのでそうそう言い寄ってくる女子を抱くわけにもいかず、これからは理性との戦いとなるだろう。ただ、スキャンダルが起きてこそスターという話もあるので、是非口も尻も軽い女性にまんまと引っ掛かって「やっぱりハメドリゲス男だった」「ハメ外しロドリゲスの間違いだろ?」「タイガーウッズの再来」などと我々非モテ集団の溜飲を下げさせてもらいたいものであるが、きっと「それでも好き(はあと)」という女子の方が多いはずであり、まったくもってけしからない話であり、コロンビアは内戦に陥って(以下単純呪詛ロングボール)




■ベルギー
下馬評が高く、ポテンシャルの高さは見せたが、それだけだったベルギー。グループリーグは割と楽なところに入ったので、ロシア、韓国、アルジェリアを一蹴し、余裕でグループ首位突破。ただ、決勝戦では不屈のアメリカに延長までもつれ込まれて追い詰められ、疲弊すると同時に戦術の幅がないことも露呈。アルゼンチン戦ではその不安が当たり、先制点をイグアインボレーーーーーで決められた後には、フェライニの力押し、ルカクの力押し、メルテンスごり押し以外のごり押し戦術は特になく、そんなものが百戦錬磨のマスチェラーノやサバレタに通じるはずもなく、なんかパッとしないまま終わってしまった。下馬評の高さに比べたら、あまりにもあっさりとした敗戦といわざるを得ない。基本的に個の能力は高いのだが、それを組み合わせてグループとして強いのかというと非常に微妙である。大アフロフェライニがふらふらと上がっていってしまうので組み立ては小アフロウィツェルにほとんど任せきりで、アルゼンチンクラスが相手だとかなり苦労をしていた。それでもある程度個人能力で運べちゃうのは恐ろしいかぎりなのだが、もうちょいなんとかならんかったか。また攻撃の選手もアザールを始めとして特攻型が多く、少し頭が使えてるのが太る稲本ことデ・ブルイネくらいしかおらず、「押してだめならもっと押す、それでもだめならこじ開ける」という武田騎馬軍的力技でドアごとぶっ壊してきたのだが、ついに石の扉を持つ強豪国と当たると通じなくなった。その罪は選手の戦術眼もあるが、監督のウィルモッツが負うべきだろう。ルカクを使いこなすことができずにサブ落ちさせた後は、采配としては基本的に「困ったらルカクとメルテンス(orミララス)を入れる」くらいしかなく、硬直した采配が目立った。細かいことできないならルカクとフェライニにばんばん放り込んでカオスを起こせばいいのに、それすらもできない。中盤でクレバーに働けるデンベレも無視され続け、もっとクレバーなナインゴランはそもそも選外となっており、なんというかもったいない感がすごい。高級焼酎でウーロンハイ作られたようなものである。「うまいだろ?」って、まあそりゃウーロンハイはうまいけどさ、なあ、指でかき混ぜないでよ、ほら、あと氷もそんな入れすぎだし、そもそもこぼれてるしさ。ジーコジャパンを突き詰めるところまで突き詰めるとここまでいく、という例を見せていただいてありがたい。久々の古豪復活で上々の成績だと思うかもしれないが、ルカク、オニギリ、ベンテケ、アザール、デ・ブルイネなど若くて才能のある選手が多いので、早々にまともな監督を連れてきたほうが吉である。なんか次もやる気満々そうなのが、怖いのだけれど。最終戦でメッシだろうがイグアインだろうが止めに止めまくったキャプテン・コンパ兄の苦悩は続きそうなので、是非コンパをバンバン開いて気分転換して欲しい。


・chinkoshobokatta マルアン・フェライニ
戦術ミサイル・亜不露8号は不発。エヴァートンで大成功、マンチェスターUでは出てくるたびにブーイングと取り扱いが非常に難しい選手なのだが、ウィルモッツ監督はうまく使えなかった。基本前線に上がってなんぼの選手であり、それを自分でもわかってるのか持ち場を放棄してふらふらと前に行ってしまうのが、守備面では大きくマイナス。それを戦術的に抑制するわけでもなく、カバーを当てるわけでもなかったので、中盤の底では小アフロウィツェルが孤独死寸前。また、上がっていっても、細かいタッチができるわけでもなく、ウインガーというわけでもないカットインしてくるアザールなどとは相性が悪く、前線の漬物石のようになってしまう。シンプルに頭を狙うのだが、一番いいボールを蹴っていたのが元々CBの左SBヴェルトンゲンというところがなんともかんとも。もちろんハマれば反則級であるのだが、普通に置いてはうまくいかず、機能させるには色々なお膳立てが必要な魔貫光殺砲のような選手であり、カカロット急募というところ。これをうまく機能させてたモイーズさんは名将なのかもしれない。個人的にはトップ下でふらふらさせる以外には使い道がなさそうな気はするのだが、まあともかく新監督待ち。クラブでも、今をときめく百戦百勝の軍神ファン・ハールが「さっさとクソアフロ売っちまえ」とか言ってるらしく、個人としても正念場。もうちょっとボランチができればいいんだがなあ。




■コスタリカ
今大会最大のサプライズチームは結局無敗のまま大会を去っていった。大会前にはわが日本相手に大逆転を食らい、「コスタリカは弱者。よくぞまぁ、ここまで弱い相手を探したものだと逆に感心したくなる」と俺たちの4231にディスられていたのだが、これ親善試合だったのマジ忘れてたわー、ただの調整試合だったわー。杉山茂樹さん、御呼吸の方はしておられますでしょうか?また、プレビューで「チリポ国立公園」のことしか紹介しなかった俺からも謝罪いたします。ともかく、ばっちり親善試合で調整した後には、本番で実力を遺憾なく発揮。初戦ではスアレス抜きとは言え強豪のウルグアイがぬるーく入ってきたところを、3-1で一蹴。ウルグアイとしては「ちょww おまwww」と言いたいところだろうが、勝負の世界である。勢いに乗ったコスタリカは続くイタリアも沈め、早々に2戦でグループリーグ突破を決めた。誰もが予想もしなかった快進撃だが、運のいいことに次の相手はギリシャ。終了間際のシャカリキギリシャでPK戦までもっていかれるが、そこでも勝ちきり、同国史上初のベスト8となった。ベスト8でもオランダ相手に90分ではスコアレスドロー。延長も守り倒してPK戦までもつれ込み、そこではファン・ハールのクルル大作戦によって沈められたが、PK戦はもうしょうがない。戦術的には基本専守防衛5バックなのだが、そのラインが面白かった。2010年の日本のようにドン引きというわけではなく、細かくライン調整を仕掛けて高さを保ち、オランダ相手には山のようにオフサイドを取っていた。おそらくドン引きでは守れないと踏んだのだろうが、中々できることではない。やはり国内リーグの選手主体だから連携を作るのが簡単だったのか、と思ったが、主力はほとんど国外組。連携を構築したピント監督の手腕が光る。また攻撃でもエース・キャンベルが裏を狙い続け、その隙間でブライアン・彫りが深すぎて瞳が見えない・ルイスとボラーニョス@ヘアバンドの大将がうまくボールを受けて時間を作った。特にブライアン・ルイスとヘアバンドはキープ力が高くて滅多なことではボールを奪われず、その間にラインを上げる時間を作れたのは大きい。大事なのは、当然彼らもハードワークしていたということだ。今回は運もあったと思う。スアレスがいればどうなったかわからないし、初戦を落としていたら次がどうなったかもわからない。ただ、運を引き寄せるのは常に勇敢なチームであり、決断ができたチームだ。コスタリカは割り切った中で戦うことができたので、運を見方にする権利は十分にあった。非常によいチームだった。胸を張って国に帰っていただきたい。国に帰った後は、おそらくわが国を代表するサッカーライターが訪問して謝罪する予定となっておりますので、適当にお相手してあげてください。


・chinkodekakatta ケイラー・ナバス
オチョア、ハワードと並んで今大会あらゆるシュートを弾き続けた守護神。あらゆるシュートが吸い込まれていくオチョアは神がかりだったが、ナバスは特に吸い込まれてたわけではないのが余計におそろしい。5バックで引いてるとは言っても、強国相手にはやはりけっこうチャンスを作られていたのだが、そこに立ちはだかったがこの男だった。雨あられのシュートを撃たれるものの、ほとんどすべてをはじき出し、結局2失点のみ。その止めっぷりに、もしかしたらナバスならば神戸市議会議員の号泣も止められたのではないだろうかと思わせてくれるほど。「シュートは・・・コスタリカ人の問題やないですかぁ・・・命がけでッヘッヘエエェエェエエイア゛ァアン!!!オランダニハワカラナイデショウネエ・・・」。今回の活躍で移籍金もだいぶ上がったらしく、所属先のレバンテは商売する気満々。苦しめられたファン・ハール監督が来季から所属するマンチェスターユナイテッド様、レンタルバックで守護神がいなくなってしまうアトレティコ・マドリー様、ハンダノビッチで商売したいインテル・ミラノ様など、どしどしオファーをお待ちしております。




敗者だか勝者だかもうわかんないな!!
もうちょっとだけ続くんじゃ!

2014W杯炎のレビュー「俺よりでかい奴はたくさんいた」 敗者編 part3

決勝トーナメントで負けても!敗者は敗者だ!!敗北はみなに平等だ!!
part1part2  から続く!!



■チリ
前回王者スペインを屠り、王国ブラジルを最後の最後まで追い詰めた最強のチャレンジャー。無尽蔵の体力を生かして継続するプレスにスペインもブラジルもたじたじ。スペインは全く形を作れず粉砕され、ブラジルもギロチンの下で目をつぶるまでに追い込まれた。前線からの機能的なプレスが素晴らしく、ブラジル相手には両サイドを高い位置から嵌め込んでマルセロ、アウヴェスのサイドバック兼ウイングを上がらせず、また2列目にも強烈なプレスをかけてオスカルとネイマールを試合から消し去った。また、守備だけではなくヴィダルサスーン、アレクシス・サンチェスを中心としたカウンターも素晴らしく、フィニッシャーのバルガス、彷徨うチリ人のバルディビアとともに相手を苦しませるに十分だった。結局は丁半博打によってベスト16で姿を消すこととなったが、今大会でも上位に位置するテンションの高いチームだった。サンパオリ監督は前任者ビエルサが植え付けた戦術をうまく消化し、チームを機能させたと言えるだろう。ただ、このサンパオリ監督は狂信的ビエルサ教信者らしく、指導者になりたての頃は「ビエルサの記者会見を録音して何度も聞いていた」とか「ビエルサは神だ」と言ったりとか、かなり重度のビエルサ中毒者らしい。あまり一つの神に仕えると視野が狭くなってしまうので、少しバカンスに出て多様な考え方を学んできたほうがいいのではないだろうか。オススメはロシア代表かイングランド代表であり、その想像を絶するシュールなサッカー観を学び、「こ、これが世界か・・・」と驚愕していただきたい。


・chinkodekakatta ガリー・メデル
今大会チリの躍進を支えた小さいけどでかかった男。3バックの中央に位置してバックラインでのパスワークの中心となって堅実なテクニックを披露したが、見ごたえがあったのは守備。公称171㎝の小さな身長ながら、競り勝つ競り勝つ。なんで競り勝ってんだかよくわかんないので、きっとジャンピングシューズを履いていたか、「ジャンプがすごく高くなる」スタンド使いなのだと思う。ブラジル戦では故障を抱えてテーピングをしながらも最後まで戦い抜き、男を見せた。「チリのガットゥーゾ」の異名はダテじゃない。所属のカーディフでは身長のせいもあって基本はMFとして扱われているようで、そもそも競技違いなんじゃないかという疑いもあるので、早めにスペインに復帰したほうが幸せになりそうである。また、プレビューでは「チリ人のは小さそう」という誤った認識をしていましたことを陳謝いたします。ガリー・メデルのようにでかい男もいることがわかったので、今後は「チリ人にはでかい奴もいるが、基本的には国土同様細長い」という認識を持ち、内外にアピールしていきたい、そう考えております。



■ウルグアイ

今大会最大のお笑いチームとなってしまった前回4位。初戦は低調な内容に終始し、伏兵コスタリカに完敗してしまったものの、2戦目のイングランド戦では満を持して悪魔スアレス降誕。先制点をヘッドでお見舞いし、ルーニーに同点に追いつかれた後には裏抜けからあっさりと仕留める大活躍でイングランドを沈没させた。さすが俺たちのスアレス!!そして、運命のイタリアとの第3戦目が始まってしまうのである。ここから先はみなさんご存知のとおり。引き分けでは敗退決定なウルグアイは終盤まで無得点。スアレスもほとんど封じられていいところがなく、イライラを募らせてキエッリーニの首元にがぶり。1年ぶり3度目のおイタが功を奏したのか、直後のCKからゴディンがヘッドでズドン。見事グループ勝ち抜け。こう着した状況を常識破りの方法で覆す!さすが俺たちのスアレス!!このまま世界制覇や!!Vやねん!!となるわけもなく、あっさりとお縄となりました。抗議むなしく判決は覆らず、そしてチームは決勝トーナメント1回戦でスアレス抜きでコロンビアと対決。地力に勝るコロンビアに対して、フォルランが衰え、スアレスがいない中、カバーニが1人3役こなす仕組みは無理があった。当然のようにハメス・ロドリゲス改め羽鳥くんにスーパーボレーを叩き込まれ、轟沈させられた。ただ、チームとしてはここらへんが潮時だったかもしれない。4年前からほとんど面子が変わってないチームは、フォルランに象徴されるように随所に衰えが見られ、前大会の迫力はまるでない。ここらへんでリストアすべきだろう。ただ、「スアレスは何もやってない!むしろ犠牲者だ!」とルガーノが意味不明な供述をするなどしており、どうも審判とキエッリーニのせいにしてるっぽい。そういう風に敗戦の理由を外因に求めちゃうと素直に出直せないと思うんだけどね。適度なところで締めたほうがいいと思うよん。というわけで、スアレスに国としてお仕置きをするところから始めよう!!ウルグアイと言えばやはり牧畜。今回おイタをした歯に浄化の意味も込めて焼印を(以下ウルグアイ式焼き土下座)


・chinkodekakatta ルイス・スアレス
やるぞやるぞと思われていながら、本当にやってしまうというのはもうなんつうか逆スーパースター。まじで噛むとは思わなかった。そんなにうまそうだったかキエッリーニ。適度に熟成されてたのかキエッリーニ。俺もちょっと食べたくなってきたぞキエッリーニ。しかし、やった後に歯を抑えて苦しがるとかしちゃってもう爆笑。少しは隠せよ、お前!!てな感じなので隠し通せるはずもなく、4ヶ月間の一切のサッカー活動禁止という重い罰が下された。なお、この「一切のサッカー活動」については線引きがどこからというのが重要であり、「ウイニングイレブン」はサッカー活動に入り、「ファミコン版初代キャプテン翼」はコマンド式だからぎりぎりオッケーになると思われるので、余っている人はファミコン版キャプテン翼をモンテヴィデオに送ろう!!まあ、4ヶ月サッカー禁止しようが、足を切り落とされようが、この男の辞書に「反省」という二文字はないので、ビタイチ改心する気はないだろう。そこがこの男の魅力でもあるのだが、絶対に金とか貸したくないし、もし娘がスアレスを彼氏として紹介してきたらすぐさまショットガンで撃ち殺すくらいには信頼していない。移籍先として噂されるバルセロナができることは、まずおっきな病院に連れてって頭に電極とか刺して強力電流をかぶっ放すことだと思う。たぶん効かないけどな!!!それかクラシコでペペと悪魔合体させてカオス×カオスでロウになったりするかと思いきや外道ができてがっかりだこの野郎!!




■メキシコ
ブラジル相手に驚異のドローを演じたメキシコは、いつもどおりベスト16で散った。初戦はカメルーン@戦う前から絶賛崩壊を相手に楽勝だったが、ブラジル相手にはそうもいかず、押し込まれた。しかしそこを救ったのがGKオチョア。雨あられと降り注がれるシュートをすべて弾き返してドローに持ち込んだ。そして勝負の3戦目はかるーくクロアチアを料理し、すべて予定されていたかのようにベスト16に進出。さすがグループリーグの達人。ただ、またもやベスト8の壁に跳ね返された。オランダは運動量が少なく、前半から押し込んだのだが、山のようなチャンスを築きつつも結局はドス・サントス兄者の一発のみ。こういう展開だと当たり前のように罰を受けるわけで、運動量も減ったこともあってオランダのカイト大作戦によって押し込まれ、終了間際にスナイデルの問答無用の一発で同点。そして、ロスタイムにはロッベンオランダ潜水部隊長による巧妙なダ○イブによりPK献上し、それをフンテラールに決められた上に、ストⅡキックまで見せられて敗退。またもベスト8を逃す形となった。いろいろベスト8の厚い壁!などの意見もあるだろうが、予選落ち寸前のチームをなんとか建て直し、ここまでの状況にもってきたアミーゴ手倉森ことミゲル・エレーラ監督の手腕と体脂肪には素直に拍手を送りたい。ただ、どう見てもコーラ飲みすぎでタコス食いすぎのため、痛風になるから気をつけて。個人で気になったのはドス・サントス兄者。なんだかバルサで燻ってたのが遠い昔のようだが、いまだに25歳である。時空がねじ曲がっている。相変わらずフルタイムは持たないが、爆発力はワールドクラス。このまま体力がつくとは思えないのでビッグクラブの主力は難しいだろうが、中堅クラブのエースとして今後も活躍するのではないだろうか。ちなみに、弟はどうなったと思ったらバルサでまだ飼い殺されてるっぽい。いらないなら(千葉に)ください。そして、代表でも、マンチェスターでも、ひたすらに無視され続けたチチャリート・・・。そのとんでもない才能を生かすためにさっさと移籍しなさいな。いらないなら(千葉に)ください。


・chinkodekakatta ギジェルモ・オチョア
ブラジル戦で見せた神がかり的なセーブと、爆発アフロな髪型でで一躍時の人となった守護神。反応がすさまじく、なんかよくわからない至近距離のシュートを弾き飛ばしたりしていて、どうも脳を通して反応してるのではなく脊髄で反射しているのではないかと思うほど。その止め具合があまりにもすごいので、きっと今なら地球温暖化やイスラエル・パレスチナ問題も止められるし、魔法少女が陥った運命の輪廻も止められるはず。今大会もっとも株を上げたGKの一人ではないだろうか。そんなオチョあだが、現在無所属なので、すなわち肩書は無職。今一番熱い無職としてハローワークのポスターに起用されるという話も(未確認)。「職なんて、いらない」。次のクラブが決まってるのかどうかわからないが、この活躍はいい就職活動となったのではないだろうか。逆に言えばキーパーがアレなチームはオチョアをタダで取れるチャンスでもあるので、心に傷を負ってしまったキーパーがいるレアル・マドリー様、移籍金かからないなら誰でもいいACミラン様、組み立てとかややこしいことは言わないからとにかく弾き返すキーパーが欲しいニューカッスル様など、多数の応募をお待ちしております。




■ギリシャ
今大会最もよくわからない決勝進出チームだったが、ベスト16で散ることとなった。グループリーグはいきなりコロンビア相手に爆死。こりゃやばいと巻き直した日本戦ではカツラニスがあっさりと前半で退場し、絶体絶命。しかし、そこからが素晴らしかった。守り倒すというシングルタスクになると強い。日本の攻撃も拙かったが、それでもドローに持ち込んで中国製靴下クラスのペラペラの可能性を残す。そして、最終戦、ミトログルもゲカスも使い物にならないので、なんとここで俺たちのサマラスを1トップに起用。基本は守備を固めるものの、サマラスの謎のキープを生かした速攻を繰り出し、相手のパスミスからサマラスのスルーパスにサマリス@紛らわしいんだばかが先制点。その後はがちがちに守り倒したもののコートジボワールに追いつかれてまたもや絶対絶命。しかし、終了間際に俺たちのサマラスが地球を蹴ってPK獲得(ほんとはその前に足引っ掛けられてた)。これを見事に俺たちのサマラスが決めて、奇跡の決勝トーナメント進出となった。コスタリカにも先制されるものの、またもや終盤の有耶無耶からソクラテス・パパスタソプーロスがW杯史上最も長い名前の選手のゴールという死ぬほどどうでもいい記録で追いついた。しかし、結局点を奪えず、最後は寒冷殺人拳ハゲカスがPK失敗でジ・エンド。優位に立つと途端にプレーがはちゃめちゃになるという徹底したドマゾ体質は、天然ドSのドイツとかにしては債務不履行とかで苛めたくてしょうがないだろう。たぶん、ギリシャはベスト16中個人能力は最下位だろう。ただ、その意思の統一性は素晴らしかった。特に数的不利に陥った後の日本戦などはもう徹底して守ると決めたら、そこからは固い固い。個人能力で負けてても集団で勝てばよい。意思の統一があまり感じられなかった日本との差はそこだった。そこまで持ってきたフェルナンド・サントス監督は男だった。この後だが、特に目立った若手もいないので、まあ特別強くなる感じもしないのだが、毎回こんな感じでだらだらと出たり出なかったりするだろう。


・chinkodekakatta ゲオルギオス・サマラス
でかそうだと思ってはいたが、ほんとにでかかった。1戦目は空気。2戦目もたいしたことはできなかったのだが、3戦目に1トップに据えられて急遽覚醒。ロングボールは相変わらず胸トラできる高さにしか食いつかなかったが、そのよくわからないキープ力でなんとか攻撃を構築。同時に起用された異様に名前が長いドリブラー・クリストドゥロプロスとともにグループ突破の原動力となった。PAOK勢とオリンピアコス勢の微妙な緊張感の中、中立者としてその得体の知れない存在感を発揮。コートジボワール戦で偶然転がってきたボールでアシスト、そして、PK獲得&PK決めるともうMOM級の活躍を見せた。ただ、そこまでいってもギリシャ国内では「サマラスwwww」らしく、クレタ島生まれの島国差別を感じてしまう・・・と言いたいところだが、やっぱりプレー自体は何考えてんのかさっぱりわからず、あっちをふらふらこっちをふらふら、気合も入ってんだか入ってないんだか不明で、まああれだけネタにされる理由があるなと。ただ、俺たちはもうサマラスが大好きであり、ギリシャは名誉代表としてマスコット的にずっと扱っていけばよいのではないだろうか。っつうか、髪切れ。




■ナイジェリア
実はフランス戦しか見てない。なので軽い印象で言うと、やっぱりユニフォームが緑色だった。アルジェリアも緑なので、そこは差別化をはかってもいいのではないだろうか。あと付け加えるなら、堅い守備と攻撃はいつものナイジェリアン。ムサ、モーゼスという知力低めの元気印が単発で仕掛けるのが基本。オデムウィンギーは頭はいいと言っても、それは比較の問題であり、宇都宮家の大関高増というか、陶謙のところと陳登というか。お前らは人材でも探しとけ!評判のオナジくんもこの試合ではよくすごさがわからず。ミケルが鈍重な分、がんばってはいたけれどね。なんというか、いつものナイジェリアだったし、ハチャメチャな感じは年々薄くなっているような気がする。あ、唯一なんか右サイドバックのアンブローズはやばそうな感じがした。190cmでごりごり上がってくのは見ててけっこう楽しい。クロスもいいのをけっこう上げてたしね。現場からは以上です!!


・chinkoNigeria




■アルジェリア
感動的な敗戦だった。グループリーグではロシア、ベルギーなど曲者ぞろいのグループをなんとか潜り抜けた。大きかったのは韓国への勝利。おそらく相手も一番勝てると思ってきたはずだったが、その出鼻を思いっきり挫いてやった。特に規律正しい守備はどこを相手にしても破綻することがなく、相手を常に苦しめた。そして決勝トーナメントでは優勝候補のドイツ相手に奮戦。積極的なプレスでドイツのパスワークを寸断してカウンターを繰り出し、プレスがかからなくなってくると帰陣して静かにチャンスを窺い続けた。結局90分間ではスコアレスドロー。延長ではさすがに力尽きてシュールレに決められたが、それでも諦めずに何度もチャンスを作った。そして、延長終了間際、エジルにとどめを刺された後も力尽きず、ジャブがゴールを叩き込んで一矢を報いた。ドイツをここまで追い詰めたのは組織力。守備もさることながら、1トップのスリマニへの単調なカウンターだけではなく、じっくりと個人技を生かしたボール回し、スリマニに当ててからの2列目のフェグリ、ジャブなどのフォローは素晴らしかった。またボランチのブラヒミとベンタレブは普通にこのコンビでヨーロッパ中堅でやれるのではないかというほどうまく、舵を取るベンタレブとそれをフォローするブラヒミというグッドなコンビだった。特にベンタレブは19歳にしてこの落ち着きという末恐ろしさ満点だったが、こんなんがトッテナムに長くいるわけもないので、2、3年したら上位クラブに買われるだろう。さて、このコンビを見出したのも、組織を作ったのもすべてはハリルホジッチ監督。割と自由奔放であったろうチームに規律とスピリットを植えつけたその手腕はお見事。4年前はコートジボワールを理不尽に解任されてW杯の舞台には立てなかったが、今回は十分にリベンジを果たしたことだろう。こういう監督に是非日本を任せたいと思うのだが、まあーこねえだろうなあー。しかし、最後120分戦いながらも得点のために炎のオーバーラップを見せたCBのブゲラをにはかなりぐっときた。そうだよな、こういう試合をしたかったんだよ。


・chinkodekakatta イスラム・スリマニ

イスラムってすげえファーストネームだな。恥ずかしながら全く知らない名前だったのだが、いい選手だった。スピードがあって裏を狙えるので、常に事故の可能性を相手に付きまとわせる。また、競り合いにもそこそこ強く、テクニックも水準以上。なによりワンタッチでの落としがよく、再三アルジェリアのカウンターの基点となった。これだけだとまあちょっといいFWなのだが、ドイツ戦で見せた献身性はかなりぐっとくるものがあった。両足がつっても最後まで走り、一発を狙い続けた。実際そうなりかけたけど、エネルギーが残ってなかったね。この献身性は元からのものなんだろうか、それともハリルホジッチ監督が植えつけたものなんだろうか。さて、そんな彼はスポルティング・リスボン所属。今年は先発10試合で8得点とそこそこの結果を残している。そして、リスボンと言えば日本の田中順也の移籍先。TJはこんなの相手にしなきゃいけないんだなあ。でも左足だけは絶対勝ってるぜ。TJとスリマニの2トップが見たい。




■アメリカ
今大会最高の名勝負メーカー。4年前はダイハード・ドノヴァンによって劇場サッカーを展開したが、今大会でもいつの間にかスリリングな試合展開となっており、ハリウッドで培ったエンターテイメント精神が役に立ったと言えよう。スタジアム爆発がなかったのが不思議なくらい。逆境パワーをため込めばため込むほど力を発揮するというトム・クルーズもびっくりのエンターテイメント体質は、死のグループに入ったことでますます燃え上がった。初戦は強国ガーナ相手にいきなり先制するものの追いつかれ、そして終了間際に大逆転というジェットコースター展開。この試合でエース・アルティドールを失い、以降はシャブ&USAのデンプシーが最前線を務める非常事態も、それでまた逆境パワー追加。2戦目のポルトガル相手には今度は先制されて逆転するものの、後半ロスタイムに同点に追いつかれるという展開。そして、最後のドイツ戦はお互いドローでいいにもかかわらず、ゲルマン魂とフロンティアスピリットがそんな生ぬるい茶番を許すわけがない。「最初は強く当たって、それからもっと強く当たって、男と男の勝負だこの野郎!」と熱くなってしまい、激しいゲームを展開。結局「シャレの効かないドイツでも最もシャレの効かない男」ことトーマス・ミュラーに決勝点を決められてしまうが、善戦。得失点差でなんとか決勝トーナメントに残った。そして迎えたベルギー戦。圧倒的にボールを支配され、シュートを雨あられのように撃たれながらも、この大会で聖人へと進化したハワードが水際で得点を許さず、90分はスコアレスドロー。延長開始直後に得点、さらには追加点を奪われるが、それでへこたれる男たちではない。延長後半にグリーンが点をもぎ取ると、そこからはUSAコールに乗って不屈の反撃を見せた。結局、力及ばず負けたが、逆にすがすがしいほどの敗戦だった。サッカー的にはそれほど緻密な戦術ではない。オートマチックな約束事をいくつも設定し、それを足がもげようが実践するという歩兵突撃スタイル。個人技が優れた選手はシャブ合衆国のデンプシーとブラッドリーくらいで、その彼らにしても頑張ることが前提としてあるタイプ。とにかく走って戦うスタイルは、誰が見ても応援したくなる。対戦相手が割と単細胞系というかまともにやるチームが多かったのも、名勝負メーカーとしてはよかったのかもしれない。下手でもあほでもやれることはある。いつだって俺たちはアメリカに教わることは多いのである。是非次の大会では、試合終了10分前にはニコラス・ケイジがスタジアム内をテロリストを探して走り回り、トム・クルーズがヘリコプターでスタジアムに墜落し、ピッチ横ではシュワルツネッガーとスタローンが取っ組み合いをし、観客席でサミュエル・L・ジャクソンがスティーブ・ブシェーミにくどくど説教をするいうシーンを作り、名勝負力を高めてもらいたいものである。


・chinkodekakatta マイケル・ブラッドリー
スキンヘッドの誰よりも走るアメリカの心臓。基本的にチャンスのほとんどは彼を経由して作られた。アメリカの中ではかなりパスを出せるほうであることもあるが、相棒のジャーメイン・肉体・ジョーンズが基本的にフェライニのような単細胞のため、中盤は基本的に彼頼みであった。長短のパスの精度もけっこういいものを持っているのだが、驚くべきはその走行距離だ。中盤の底までパスをもらいに来て、サイドに振り分けたあとはなぜかフィニッシュにまで絡んでいるという驚異的運動量で、最後のベルギー戦では延長があったとは言え、16.69㎞を記録。なお、現人神メッシが今シーズン最も走らなかった試合は6.8kmです。もはやそれは競技が違うのでは?と思わざるをえない。アメリカの終盤の底力はチームの心臓が最後まで動き続けていたから。USAコールが鳴り響く終盤には、もうブルース・ウィリスにしか見えなかった。なんか試合中見てて誰かに似てるな、と思ったんだけど、あれだ、元デンマーク代表のグラベセンだ。まだ26歳という驚愕の事実を知ってしまったので、是非次の大会でもアメリカの魂としてがんばっていただきたい。そして、間違いなくでかいものはきっと星条旗のパンツに包まれている。




■スイス
今大会最初のぐっとくる試合を見せてくれたスイス。1戦目でエクアドルに先制されながらも後半開始早々に追いつくと、ロスタイムにドラマ。ボールを奪ったベーラミのバカが持ち上がるもごっついファウルで止められて一回転。しかしベーラミはそれでプレーをやめずに、すぐさま立ち上がってアドバンテージゲット。素早く展開したボールから、決勝点が生まれた。これがほとんどラストプレーだったので、ほぼベーラミの得点といってもいいだろう。この試合で乗っていくぜ!と思ったのだが、フランスには虐殺されました。センデロスが悪いのとベーラミのバカがポカったのが悪い。ベーラミの髪型もひどい。あと、最高のベンゼマが最高すぎたのも悪い。そして、3戦目はホンジュラスおいしいです。で、結局トーナメントではアルゼンチンを90分押さえ、最後の最後まで苦しめるも延長残り2分で現人神メッシ降臨により終了。惜しかったが、ベスト16の壁を破ることはできなかった。ただ、非常にいいチームだった。叩き込まれた攻守の切り替えの速さは非常に現代的。キーパーのベナリオは安定してるし、DFはこんないいジュルー見たことないってくらいよかったし、フォン・ベルゲンとのコンビはかなりよい。サイドバックはリヒトシュタイナーとロドリゲスは共に攻守共に安定。中盤もインレルとベーラミのバカは安定だし、攻撃的なところも釈迦とシャキリが違いを作る。4年前よりも全体的に選手のクオリティが上がってる感じであり、そりゃ強くなるよな、と。じゃあ、どうして勝てないのってなるとやっぱりストライカーかなあ、と。セフェロビッチは悪い選手ではないが決めきれるわけではないし、歯車系のFW。その分シャキリが張り切っていたが、ここにもう1枚強烈なのがいれば次のラウンドに進めるのかなーと。まあスイスにあんまり詳しくないのでそんな選手がいるのかどうかもよくわからないが。とりあえず、アルプスで牧童やってる子供の中には絶対ボールと山羊しか友達がいないサッカージャンキーがいるはずであり、アルプスの険しい山々をリフティングしながら登れるはずなので、スイスサッカー協会はそのスカウト網を重点的にアルプスに向けて欲しい。スイス人よ、勝ちたいのなら、まず山へ登れ。


・chikodekakatta ジェルダン・シャキリ
初見のプレーヤーだったが、いい意味でスイスっぽくないわがままさを持っていた選手。長短のパスが性格で、足が短いので重心の低いドリブルは中々推進力があり、何より破壊的な左足のキックが持ち味。その突拍子もなさと闘争心はどことなくルーマニアのハジを思わせる選手で、かなり好き。スイスっぽさ全然ない。ノーヨーデル、ノーハイジ。でかくないわけがない。ただ、ボールを長く持ってなんぼの選手なので、バイエルンで使われなかったのもなんとなくわかる。守備もそこそこするし、バイエルンじゃなければ活躍できるんじゃないだろか。はよ移籍しろ。千葉でもいいぞ。しかし、この選手今年バイエルンでほとんど出てないのにこの活躍ってのは、選手のコンディションについて色々考えさせられる。終盤まで出ずっぱりだったスペインの選手がカスカスになってたり、逆にあまり出番がなかった本田や香川が全然フィットしてなかったり、メンタルも含めてコンディション調整ってのはほんとに難しいんだなあ、と。おそらくシャキリは素敵なヨーグルトをたくさん食べさせてもらったはずである。ほら、ヨーグルトなら白い粉も目立たな(以下ヨーロレリヒーーーー)


次も敗者だよ!! ベッキーだよ!!

2014W杯炎のレビュー「俺よりでかい奴はたくさんいた」 敗者編 part2

さて、part1 から続きだよ!!
その間に何か余計な記事 があった気がするが、頭が痛くて思い出せないんだ・・・くっ・・・!




■エクアドル

1戦目でスイスに劇的な負け方を食らったのが運のつき。その後も結局勝てないまま、南米唯一のグループリーグ敗退国としてぐったりしながらW杯を終えた。特にスイス戦では完全に引き立て役。後半ロスタイムのラストプレーでベーラミを思いっきりファウルで潰すも、1回転したベーラミが即座に立ち上がってアドバンテージ。そのままの流れで出されたボールから決勝点献上という泣くに泣けない負け方を披露。2戦目ではグループ最弱のホンジュラスに順当に勝ったが、3戦目のフランスはメンバーを落としてきたにもかかわらず、山のような決定機を外して終戦となってしまった。南無南無。カウンターは確かに切れ味があり、特にチームの全得点をたたき出したエネル・バレンシア別人はかなりスピードがあっていい選手だった。ただ、カイセドは馬力と元気以外に注目点がなく、中盤もアントニオ・バレンシア本人が封じられるとインパクトはなく、総じて他の南米国と比べても一段落ちるチームだったのではないかな、と。ただ、戦う姿勢は面白かったので、また次のW杯で会えたら。アディオス!!


・chinkoshobokatta アントニオ・バレンシア
結局、ほとんど決定的な仕事ができなかった。スペースを奪われると何もできないのはマンUと同じで、実況の人は「ドリブル世界最速!ドリブル世界最速!」と連呼していたが、だからどうしたというか、そんなスペースあんまりなかった。最終戦では後半早々に退場してチームを苦境に導いてしまい、キャプテンとしての重責を果たせたとはとても言えなかった。残念、バレンシア。まあファン・ハール政権化ではかなり重用されそうな気がするので、ワールドカップのことは忘れてチームに集中していただきたい。ものごっつい干されるかもしれんので、その場合は元気にファン・ハールと殴り合っていただきたい。香川とかルーニーも仲間になるぞ、きっと。




■ホンジュラス
フランス相手にパラシオスが退場になって以降の姿を見てないので、なんともかんとも。とりあえずすさまじいラフプレーの連発でひいたのと、ポグバとかの超強面によくお前そんなことできんなボコられんぞと思いました。さすが世界荒廃選手権暴力の部1位 。現場からは以上です!


・chinkotokasouiumondaijanai




■ボスニア・ヘルツェゴビナ
開幕前の内紛の懸念ががっつり当たってしまった旧ユーゴのチームは、1勝したものの結局爆発的攻撃力を見せることなく大会を去った。守備やべーじゃんとさすがに監督も思ったのか、アルゼンチン戦ではテクニシャンのメドゥニャニン1ボランチ、サリホビッチのサイドバック、イビシェビッチとジェコの2トップをやってこなかったものの順当に力負け。次こそはと攻撃的に臨むも、ナイジェリアをこじ開けられずにあっさりと終戦。最終戦ではやけっぱちになり、監督の甥っ子と監督の兄がマネジメントするハジッチ、移籍金のキックバックが望めるヴィルシャイヴィッチを先発で使う。普通にイランには勝ったが、チームは最終的にばらばらになった。オシム御大の懸念通りとなってしまい、旧ユーゴの闇の深さを思い知らされた感がある。基本攻撃に連動性はあまりなく、ミシモビッチは往年の切れ味はちっともなく、ピャニッチだけはすさまじいセンスを見せていたが、ジェコはいつも通りジェコだった。それとベシッチは本来センターバックなのに中盤の広大なスペースをカバーするなど、ぐだぐだの守備の防波堤となった。とにもかくにも監督がアレ。スシッチ監督はアイデアに乏しく、チームを私物化して混乱と不安を与えただけだった。散々なチーム状況にオシム御大は、げきおこぷんぷん丸願わくばお命頂戴の介になっている思われるので、スシッチ監督はオシム御大の歴史講義30時間+炭鉱労働70時間で心を入れ替えてほしいものである。


・chinkodekakatta ミラレム・ピャニッチ
動きの少ない中盤の中でそのセンスとテクニックで唯一の希望となった。ベシッチと共に守備でもがんばったが、やはり攻撃は彼のセンスによるところが大きかった。ミシモビッチが若干ポンコツ化していたので、彼のところからしかチャンスはほとんどできない。基本棒立ちが多い前線の中で、細かく動きながらチャンスを作り続けた。ただ、それでもジェコはジェコであり、問答無用のイビシェビッチもいなかったので点に繋がることはなかった。ただ、実力は示した。近いうちにレアルかバルサかシティかパリかモナコかにはいそうである。




■イラン
アジアの意地を見せてくれたアラーの息子たち。ハイライトは2戦目のアルゼンチン戦。圧倒的な戦力差を前にしても粘り強く守備で対応。メッシには常に2枚で見てなんとか封じ、中央によりがちなアルゼンチンを89分までは抑えきった。結局最後にメッシをフリーにしてしまってやられたのは、もうしょうがない。また、ひきこもるだけではなくて時折カウンターでゴールに迫ることも何度かあった。特筆すべきだったのはその時間の潰し方。ちょっと触れればこの世の終わりのように転がる、転がったままピッチを横断、投票の際には牛歩戦術などアジアが誇る時間浪費術を披露。さすが第一人者のイランであり、ジョホールバルのアベドサデ以来の技術の蓄積がこの大会で発揮されたとも言える。終盤にはアルゼンチンの面子がいらいらを通り越して「もう、しょうがねえなあ、こいつら」的な顔になっていたような気がする。最終戦はボスニア・ヘルツェゴヴィナに普通に負けてしまったが、オーストラリアとともに男は見せた。アジア予選で時間使われると死ぬほどいらつくので罵倒する予定だが、また予選で一緒にがんばろーね。


・chinkodekakatta レザ・グーチャンネジャド
上述の時間稼ぎとカウンターの急先鋒となった逸材。とにかく接触ではすべて倒れる上に物理法則を無視した回転を加える必殺技「グーチャンネジャドロール」を炸裂させ、ファウルをもぎ取り続けた。今の最先端は無回転ではなく過回転である。その回転にはあのプルシェンコも興味をいだいたという噂も(未確認)。あまりにもファウルを取られるのでDFがちょっと手を抜くと、途端にスピードを生かして突破するという高度な心理戦も展開。交代するときまでたらたらしているという筋金入りの時間浪費家である。ちょっとした疑問なのだが、こういういわゆる「卑怯な行為」ってイスラム教ではどういう扱いになるんだろうか? 規範とかないのかな? ともかく、日本でいったら「佐村河内」「小保方」「勅使河原」「塩村議員」などの若干香ばしい苗字に当たると思われるグーチャンネジャドという舐めた姓のこの男に、これからも注目せざるを得ない。日本戦でやったら、思いっきり蹴ってやれ。




■ポルトガル

なにもかもうまくいかなかったW杯だった。でもW杯でよかったのなんて、ベスト4にいったドイツくらいだよねってことで通常営業だったのかも。1戦目でペペさんがペペってしまったので、ドイツ相手に大爆死。1人少なくなり、1トップのアウメイダを怪我で失い、なす術がなかった。気を取り直して臨んだアメリカ戦ではまたも1トップのポスティガが壊れ、今大会最もロナウドに舌打ちされたであろうエデルが再登場。終盤の混戦でなんとか引き分けに持ち込むも、ほぼ終戦。最終戦のガーナ相手にはロナウド一発で勝つものの当然のようにジ・エンド。ともかくチームの老朽化が目立った。ドイツ相手にはしょうがないものの、エース・ロナウドにボールを届ける仕組みがほとんどない。そんな状態ではバロンドールも何もできず、元気印のエデルにため息を送るばかりだった。カルバーリョが出てきてからはマシになったけど、中盤が思ったよりも全然機能しなかった模様。というか、みんな年取りすぎだ。あとナニーが想像以上にポンコツな選手になっている。やっぱ試合出ないとだめになるんだなあ、ほんと。ロナウドも次のユーロくらいまでが全盛期の最後だろうか。そこまでになんとかチームをリストアできればいいのだが、カルバーリョ中心の中盤を作れるかどうか。たぶん2年じゃ無理っぽいけど、ロナウドになんか獲らせてやりたいならがんばれ。


・chinkodekakatta ペペ
我々の期待するペペを存分に見せ付けてくれたペペ。何の脈絡も遺恨も見られなかった初戦に、いきなりミュラーに頭突きを敢行。ペペ界では頭突きは軽い挨拶だが、残念ここは人間界だった。当然レッドが出され、試合終了。相方のブルーノ・アウベスはいい迷惑である。ポルトガルを地獄に突き落としたわけだが、たぶん全然反省してない上にむしろあの程度で退場にさせた人間界のルールに首を傾げているに違いない。お前が人間に寄せろ。ペペファンへの朗報としては、スアレスがバルサにくるということ。クラシコでは間違いなくマッチアップするであろうし、夢のドリームマッチに今からワクワクが止まらない。是非バルセロナには大枚をつぎ込んでいただきたい。それはサッカーというエンターテイメントに対する未来への投資なのである。




■ガーナ
敗退組の中では1、2を争う実力者。グループが悪かった。あとムンタリが悪かった。アメリカにはUSAアタックで敗北をしてしまうものの、ドイツ相手にはハイテンションサッカーでまったくの五分。ただ、勝負の第三戦目を前にして、我らがムンタリたんとケビン・プリンス・鞍馬天狗がやってしまう。鞍馬天狗は監督に暴言を吐いてしまい、ムンタリたんはスタッフに鉄拳制裁をかますという、二つ合わせて技あり一本どころか、どっちも単独で完全な一本。というわけで、二人とも永久追放されました。そんな状態で試合に集中できるはずもなく、そんなよくないポルトガルとがんばって戦いながらも、ボイェのファンタスティックオウンゴールとロナウドの決定力にしてやられた。目立ったのはアンドレとジョーダンのアイウエオ兄弟。兄貴のアンドレは超絶テクニックでチャンスを量産、弟のジョーダンも準レギュラーとして活躍するなど大器の片鱗を見せた。しかし、ここで消えるのはもったいないチームだったなあ。間違いなくギリシャより強い。死のグループ怖いというよりも、どう考えてもムンタリとケビン・プリンス・鞍馬天狗が悪いので、ガーナサッカー協会は訴訟の準備を始めるべき。


・chinkoshobokatta ムンタリ
チームの中心となるべき存在ながら、そのハイパー暴力によってチームを完全にぶっ壊した。鞍馬天狗も相当アレだが、ムンタリはもっとひどい。最終戦の直前というタイミング、協会役員という言い訳の効かない人選といい、「ぶっ壊す」「こんな世界完全に滅ぼしてやる」という中二RPGのラスボス感、あるいは三井寿@不良時代的な強い意志を感じ、完全にプロの仕事である。さすがとしか言いようがない。比較的規律があると思われたガーナでさえこの体たらく、やはりドログバ王が君臨するコートジボワールのような人治主義がアフリカには最適なのだろうかと思わざるを得ない。さて、ムンタリもK・P・暴れん坊天狗も今回だけではなく永久追放となる模様。今後は、「アッピアー先生・・・サッカーがしたいです・・・」と言うかどうかに注目が集まるとBBCが伝えている(嘘)。間違いなく1ミリも反省していないことをスアレスよりも強く感じる。ムンタリに幸あれ。




■ロシア
カペッロの指導の下、静かに大会から去っていった。初戦はゴールキーパーのアキンフェフが「ふぇぇ・・・」となってしまって痛恨のキャッチミスで韓国にドロー。2戦目のベルギー戦は互角に戦いながらも、最後の最後でこじ開けられて痛恨の敗戦。勝たなきゃいけない3戦目、どんな布陣で来るかと思ったら、ケルツァコフ入れただけで後は普通。やってるサッカーも特に変わらず。ココリンの先制点まではよかったものの、その後アルジェリアに追いつかれて尻に火がつくかと思いきや、特に放り込みも何もせず、アルジェリアをほとんど脅かすことさえできなかった。淡々と、あまりにも淡々と死を待つその姿勢は若干不気味でさえあった。その後の記者会見でも特に悔しがるわけでもなく、スタッフが携帯いじってたという鬼女版のような宇都宮さんの情報も(このあと、スタッフはプーチンがおいしくいただきました)。お前ら、次の開催国なのにそれでいいのか。シャトフやココリンなどの若手が多いのが唯一の救いか。まあ、開催が迫るにつれてプーチンが圧力を強めてくるだろう。そっから本腰になるのだろうか。理由がよくわからないシベリアへの左遷や行方不明が増えるかもしれないが、それはロシアに生まれたのだからやむをえないと思ってがんばっていただきたい。

???「これから君に起こることはわかっているだろうね?」


・chikodekakatta ファビオ・カペッロ
つまらないつまらないと言われながらもどこ吹く風。相変わらずのカペッロソリッドサッカーを継続し、特に慌てることもなく普通に負けた。試合を見ていると、相変わらずの規律の強さとか前線の動かし方とかけっこう面白いことをやってるのだが、なんというかそれでも眠気を誘われてしまう。なんだろう、この熱のなさは。老人のセックスかよ。次の自国開催までの留任は決定しているので、あんまり結果が冴えずに熱もないと、現世界No.1クビ切りプレーヤーのあのお方に簡単に解任されてしまいそうである。ただ、カペッロはそれでもカペッロをやめるわけがないので、そろそろヘススッスススススススアレスさんとのガチ対談をやっていただき、最終的には老人同士の殴りあいという大島渚VS野坂昭如以来の黄金カードを全世界に生中継希望。サッカー的な希望は特にない。




■韓国
アジア最後の希望だったが、あっさりと沈んでしまった。1戦目は運よく引き分けることができたが、2戦目はこのグループで勝ち星を計算していたであろうアルジェリアにぐうの音も出ないほどの完敗。絶望感に襲われながらグループ最強ベルギーに挑むも一蹴されるという、まるで日本と同じような結果となった。この惨敗を受けて韓国国内では「戦う姿勢が足りない」「気合が足りん」「パク・チュヨンが悪い」という話に一部ではなっているようだ。俺も最後の意見には若干賛成なのだが、そもそも気合でどうにかなる類の話ではなく単純に体力を含めたサッカーの力が弱くて負けてしまったのであり、それを引き起こしたのは、ロクな監督を呼んでくることができず、結局経験の浅いホン・ミョンボ監督を火事場に突っ込むという手段で乗り切ろうとした韓国サッカー協会であることを認識しなければならないだろう。まあ、わが国の協会もあれだし、おたくも大変ですね、ということで。サッカー的にもあんまり印象はなかったかなあ。キ・ソンヨンの守備しなさをハン・グギョンが埋めて回ってる姿は涙を誘った。あと、パク・チュヨンじゃなくてキム・シンウクにしてばこばこ放り込んだほうがよかったかもね。まあ、日本と同じで後の祭りの上に、たいして結果に影響はない。


・chinkodekakatta ホン・ミョンボ監督

敗戦の将は常に責めを負うものであるが、かなりかわいそうなことになっている。チェ・ガンヒ監督の辞任の後、引き受け手が見つからない中、火中の栗を拾う形での就任。たしかにチーム成績的にはよくなかったので、ある程度の批判は受けなければならないだろう。ただ、そういう状況で監督を引き受けてくれただけで、協会はありがたかったはず。ホン・ミョンボの未来を協会の中に残すためにも、彼のことを守らなければならないだろう。ただ、協会を守るために、彼を人身御供に差し出してる感もあり、そこはなんだかなあという感じ。ひどい話だが、十分にあり得るだろう。ミョンボの兄貴、もし韓国に居場所がなくなったら、日本においで。




さあ、次は勝者?敗者?のレビューにそのうち続きまーす

2014W杯 敗者たちの戦いは終わらない「真の王者トーナメント」

ブラジルアマゾン某所



「やあ、君も来たのかい?」
「ああ、こんなエキサイティングなトーナメントがあるなんて聞いちゃ、ね」
「エキサイティングか・・・。ずいぶんと君も物好きだ」
「はは、でもそうじゃないか? W杯の敗者だけをアマゾンの奥地に集めてトーナメントをするだなんて聞いたこともない」
「当たり前さ、こんなことどうやって公表できるんだ」
「そうだな。大会の方式もイカれてる。勝ったチームはここから脱出して、負けたチームは残り続けなきゃならないなんて」
「これはW杯出場国に課せられた義務のようなものさ。第9回のメキシコ大会から開かれている。最後まで残ったチームを我々は『真の王者』と呼んでいる」
「ちなみに前回の真の王者はどこだったんだ?」
「フランスさ。内紛を起こして監督は雲隠れ、選手はボイコットで結局1試合もせずにこのアマゾンに残り続けた」
「なんてひどい・・・」
「彼らはだいぶポーカーがうまくなっていたね」
「トーナメント表を見せてくれよ。大会はどこまで進んでいるんだ?」
「もうベスト4が終わったところだ」
「もうそんなに!!状況はどうなっているんだ!」
「まあじっくり1試合ずつ説明してやるよ」



・A組4位カメルーン対B組3位スペイン
「これは普通にスペインが勝った」
「まあそうだろうな」
「0-3だ。ソングの出場停止が痛かったな」
「スペインの得点は?」
「トーレスが2点、シルバが1点だ。それもトーレスのアシスト」
「さすが、こういうところでは活躍するんだな」
「帰らせるのがもったいない働きだったよ」
「エトーは?」
「怪我だとか言って帰ってしまった」
「大統領令はどうしたんだ」


・C組4位日本対D組3位イタリア
「イタリアが2-4で勝った」
「妥当だな」
「日本もよく攻めたんだがね。地力の差だな」
「しかし2点も決められたのか」
「ピルロとブッフォンが怠慢としか言えないプレーをしていたからね。彼らはイタリアに帰りたくなかったようだね」
「ああ、イタリアには負けたことよりも怒っている女が少なくとも2人いるだろうからね」
「そうだ、キエッリーニの歯型は消えていたよ」
「ちなみにスアレスはこっちだったら出れてたのか?」
「馬鹿言わないでくれ、こっちしか出れないに決まってる」


・E組4位ホンジュラス対F組3位ボスニア・ヘルツェゴビナ
「ボスニアが0-3で勝った。完勝だったな」
「ホンジュラスは弱いな」
「おそらく今大会最弱だっただろう。ただ、それよりもボスニアのスタメンがよかった」
「どういうことだ?」
「売り込む先がないからね。監督の甥っ子や監督に移籍金が入ってくる選手をスタメンで出さなくてすむ」
「なるほど、ベストメンバーが組めたのか」
「監督のスシッチはまだアマゾンに残るようだね。選手たちがあの木に縛りつけていった」
「大きな蚊に何箇所も刺されているようだぞ」
「適切な罰だと思うよ。もう少し様子を見てみようじゃないか」


・G組4位ガーナ対H組3位ロシア
「これはいい試合だった。0-0で延長でも決着がつかず、PKでロシアの勝ちだ。またギャンが外した」
「カペッロもほっとしただろうね」
「年報11億がいていい場所じゃないからな。ガーナは主力の追放が痛かった」
「ムンタリとボアテンクかい?」
「それもそうだが、大会前にアイェウ兄弟も追放になった。アッピアー監督曰く、名前が呼びづらいからだそうだ」
「GKのクワラセイは呼びにくくないのか・・・」
「ほら、文化、違うから」


・B組4位オーストラリア対A組3位クロアチア
「ここは順当にクロアチアが勝った。1-3だ」
「内容はよかったのか?」
「互角だったね。ただ、レフェリーが2本PKをプレゼントしてくれた」
「もしかして、そのレフェリーは・・・?」
「ああ、開幕戦のあのジャパニーズさ」
「彼もこのアマゾンで木に縛りつけられるのは嫌だったんだな」
「オーストラリア人に縛られてるがね」


・D組4位イングランド対C組3位コートジボワール
「これはいい試合だった。イングランドはジェラードのミドルで先制したんだが、でもコートジボワールが2点叩き込んで1-2だった。もちろん、決めたのはドログバだ」
「このカードがこっちで見れたなんて!もっと早く来るべきだった!」
「実際いい試合だったが、監督がよくなかったね、イングランドは。『ドログバ対策は万全』と言っていたようだしね」
「イギリス人の自虐ジョークは本当に理解できないな」
「自分たちでもジョークだか本気だかもうわからなくなってるみたいだ」
「悲しいな、不況が長いせいだろう」


・F組4位イラン対E組3位エクアドル
「退屈なカードだった。0-0でPK。PKでも両者外しまくって結局イランが勝った」
「カウンターチーム同士だからね」
「それにしても限度があるだろう!あのイランのグーチャンなんちゃらはなぜ接触の度にマオ・アサダのように回転するんだ!」
「アサダをリスペクトしてるんじゃないのか?」
「イランにスケートリンクがあるとでもいうのかい、きみは」
「テヘランに去年できたらしいぞ」
「おお、クレイジー」


・H組4位韓国対G組3位ポルトガル
「これは普通にポルトガルが勝った。0-3だった。ロナウドのハットトリックだ」
「バロンドールの面目躍如というところだね」
「実際、彼はほっとしていたようだよ。あのFWのエデルと組まなくてよくなったから」
「彼は出ていなかったのかい?」
「当然だね。間違いに気づくのはいつも終わってからだよ」
「ペペは出ていたのかい?」
「もちろん。彼は韓国人を追いかけ回していたよ。正直、韓国のFWは気の毒だった」
「帰って助かるよ」
「一人だけ残ると言ったんだがね、何するかわからないから飛行機に押し込んだよ」



準々決勝

・A組4位カメルーン対C組4位日本
「1-3で日本が競り勝った」
「カメルーンはなかなか勝てないな」
「ソングが出場停止から戻ってきたんだがね、またこの試合でヨシダにエルボーを決めてしまった」
「ああ・・・」
「まあそれがなくても日本は勝っただろうがね。彼らは3-4-3をやったんだ」
「ザッケローニの十八番だな」
「まあぎこちなかったがね、やっぱり監督のやる気が違った」
「好きなことをやるべきだよな、監督は」


・E組4位ホンジュラス対G組4位ガーナ
「ここはガーナが勝ち切った。0-2だ」
「もう追放者は出てないのかい?」
「ああ、でもギャンは1本PKを外している」
「ホンジュラスはそれでも負けたのか・・・」
「彼らのラフプレーが逆にガーナに火をつけたようだね」
「フランスに同じことをして、ひどい結果になったじゃないか」
「人は中々学べないものだよ」


・B組4位オーストラリア対D組4位イングランド
「ここはサプライズがあった。オーストラリアが1-0で勝ったんだ」
「なんだって!番狂わせじゃないか!」
「いや、でも実際内容でもオーストラリアがよかったよ。彼らは若くてよく走る」
「イングランドも若いんだが・・・」
「ジェラードは年をとっているよ。彼の代わりはいないんだ。彼は人工呼吸器をつけながら走っていた」
「それはさすがにジョークだろう?」
「イングランド流のね。そういえば足を脱臼して『彼のワールドカップが終わった』と言われたフィジコがこの試合から復帰したんだ」
「それもジョークかい?」
「びっくりすることにジョークじゃないんだ。彼は松葉杖をついてこのアマゾンに現れたんだ、1人で・・・」


・E組3位エクアドル対H組4位韓国
「エクアドルの自滅だった。オウンゴールとミスがらみの偶然で1-2で韓国が勝った」
「ついてないな」
「往々にしてトーナメントはそういうことで決まるのさ」
「実力が足りなかったのかい?」
「そうでもない。よく『運を引き寄せるには実力がないと』というが、それは嘘だ。圧倒的な実力差がない限り、不運で負けることは常にありうる」
「確かにね。でも勝っても負けてもたいてい運のせいにはしないだろう?」
「みんな理由を欲しがるんだ。勝者には英雄が、敗者には戦犯が必要だからね」
「じゃあ、あの木に縛りつけられてるのは?」
「ホン・ミョンボ監督だ。グループリーグ敗退からずっと縛り付けられている」
「勝ったのに!それに、彼は火中の栗を拾った英雄じゃないか!」
「そんな過去のことはみんな忘れるんだよ。あとでほどいてきてあげよう」



準決勝

・A組4位カメルーン対E組4位ホンジュラス

「今大会最低の試合だった。両者2人ずつ退場、最終的には9人対9人で試合をやっていた」
「ベースボールの?」
「たちの悪いことにフットボールだ。結局ホンジュラスが勝ったよ。終了間際の得点で0-1だ」
「実力差はあったのかい?」
「9人になって実力もくそもないよ。何がなんだかわからないうちにパラシオスの兄だか弟だかがゴールをねじ込んだのさ」
「カメルーンはこれで決勝か・・・」
「また揉めていたようだね。勝利給ならぬ敗北給がどうとかこうとか」
「乗る飛行機もないのにな」



・D組4位イングランド対E組3位エクアドル
「なんとエクアドルが勝った」
「本当か、スコアは?」
「1-2だ。景気よく攻めるイングランドがパスカットされたところをカウンターで2発だ」
「おお、なんてことだ、イングランドはどうしたんだい?」
「ジェラードが壊れてしまった」
「ああ、ついに・・・誰が代わりを務めてるんだ?」
「ランパードがやっていたんだが、彼もハムストリングをやってしまった。最終的にはミルナーとルーニーが中盤の底に並んでいた」
「どういうことなんだ・・・?」
「わからない。本当にわからないんだ。なぜこうなったのか、我々も、そして彼らにもわからないだろうよ」



決勝

・A組4位カメルーン対D組4位イングランド
「さあ、決勝だ。ここからは一緒に見ようじゃないか」
「ようやく試合を見れる。お、イングランドが入ってきたね」
「すごいメンバーだ。右サイドバックにミルナー、中盤センターにルーニーとウィルシャーがいるぞ!!」
「なんてこった・・・こんな布陣誰にも思いつかないぞ・・・」
「さあ、次はカメルーンが入ってくるぞ・・・おや?」
「どうした?何かおかしなことでも?」
「いや、見慣れない選手がいると思わないか? あの9番だ」
「カメルーンの9番はエトーで離脱したはずじゃなかったかい?」
「そうだ。いないはずなんだ。じゃあ、私が見ているあいつは何者だ?」
「確かに少し色が白いな。ちょっと双眼鏡を貸してくれよ・・・ああ!!」
「どうしたんだ?」
「あれは・・・あれは・・・スアレス!」
「あのウルグアイの噛みつき男か?」
「間違いない!!日に焼けて色黒になっているんですぐにはわからなかったが、歯に血がついてる!!」
「なんてこった!これはどうなるんだ?」
「さすがに止めるだろ・・・いや、国歌斉唱が始まったぞ・・・おい、スアレスも歌ってるけど、彼は一体何を歌ってるんだ? ああ、終わった、次は握手が始まった。でも誰も気づきそうにもない。おいおい、チェルシーでのエトーのチームメイト・ケーヒルとも抱擁してるぞ!君の目は節穴か、ケーヒル!」
「なんてことだ、なんてことだ・・・」
「ピッチに散って行った・・・始まるらしい。笛が鳴ったぞ」
「クレイジーだ、こんなクレイジーなことが・・・」
「はははは!真の王者決定戦にふさわしいじゃないか!!」
「ああ!!!!ルーニーが首元を押さえてうずくまったぞ!!」




to be 絶対に続かない

2014W杯炎のレビュー「俺よりでかい奴はたくさんいた」 敗者編 part1

みんなーW杯楽しんでるかー!!!俺は楽しいぞー!!
さて、W杯も半ばではございますが、早々にレビューをぶち込みます。
え?まだ終わってないのに?
ノンノン、もう終わっちゃった人たちがいるじゃなーーーい?

おお、勝負とは残酷なもので勝者がいれば敗者もいる。
俺のワールドカップレビューなど誰も期待していないだろうが、まずはもう大会を去ることになってしまった人たちを取り上げたい。



■クロアチア

「王者ブラジル食っちゃるけん!」と火の玉で臨んだブラジル戦で日本人主審に疑惑のPKをとられて出鼻を挫かれ、次のカメルーン戦には勝ったものの、最後はメキシコにずたずたに切り裂かれて終戦とあいなった。左サイドでオリッチおじさんが奮闘するも守備では本来右サイドのヴァルサミコ酢が務める左サイドバックとともに穴になってしまった。また、モドリッチ、ラキティッチ、コバチッチの銀河系感溢れるテクニカルな中盤も輝きを見せたとは言い難く、初戦のみで企画倒れ。モドリッチにいたっては髪を切ったのでどこにいるのかよくわからない始末。そのあとは謎のブラジル系サミールを使ってみたりするもののうまくいかなかった。返す返すも初戦に引き分けられたらだいぶ違ってたと思うので、マジすまんす。でも、最終戦でハンド2発見逃されてたからとんとんということでよろしく。攻撃で目立ったのはモドリッチよりも、オリッチとペリシッチ。特にペリシッチは左利きだが右サイドに位置し、スピードはそんなにないものの強烈なシュートとキックで脅威となり、カメルーン戦では2発ぶち込んだ。大会を通してクロアチアのキーマンであった。そして、俺が最も注目したのはラキティッチの生え際であり、その「オフサイドぎりぎり・・・?いや、オフサイド、完全にオフサイド!戻りオフサイドモドリッチオフサイド!」でフラッグをぴんと上げなければならなかった。来季からはバルセロナだそうで、そのプレーと生え際を注視していきたい。ロン毛はあまりよくないらしいぞ。


・chinkodekakatta イビチャ・オリッチ
饅頭キッチン@対グアルディオラ専用爆撃機が1戦目に出られず、ペリシッチとともに攻撃を担ったのはおっさん・オリッチ。止まることのないエネルギッシュな働きで、1点目のマルセロのオウンゴールを誘発。「もしかしたらいけるかも?」とクロアチアを15分くらい思わせることに成功(後に誤解であることが判明)。おっさんなのにスピード勝負、思い切りのいいシュートと、とにかく過剰なプレーが魅力。一番笑ったのはものすごい勢いでゴールキーパーに向かって走っていき、途中で引っかかったかなんかで思いっきりこけて一回転した後、すぐに立ち上がって全速力で走っていったこと。おまえは止まれないのか。




■カメルーン
大会前からやるぞやるぞと思われていたのだが、やっぱりやらかしてしまったカメルーン代表。大会前にはボーナス支払いで揉めて飛行機をボイコットし、ボイコットした挙句に2選手をホテルに忘れかけるという難度Eの荒業を披露。また、初戦のメキシコ戦は普通に地力で負けた感じだったのでいいものの、2戦目はエトーがいなくなってタガが外れたのか、ソングが前を走っている饅頭キッチン@グアルディオラに集中するあまり後ろをとられたの背中に向けて突然打ち下ろしのスマッシュエルボーを炸裂させた。なぜやったのかは周りにも当人にもわからず、はからずも先日命日だった三沢光晴氏が降臨したとしか思えないわけであり、大川隆法先生の戯れという意見も(未確認)。また、その試合ではアス=エコトがなぜかチームメイトと揉めて頭突き合戦をしており、ダイヤー&ボウヤーの試合中の殴り合いを思い起こさせてほんわかした気分になれた。さら3戦目はすべての秩序とモラルが崩壊し、突き飛ばしたネイマールにその直後にシュートをたたきこまれるなどして、吉本新喜劇もびっくりのコミカルなスタイルを体現。ぶっちゃけ、ザンビアあたりが出てくれた方がよっぽど健闘したと思われ、アフリカサッカー協会は予選には成績だけではなく、「モラル」「学業」「服装」「W杯らしさ」という項目を作るべきであり、21世紀枠の導入も視野に入れるべきである。帰るまえに、日本に来て高野連に寄っていけ。


・chinkoshobokatta サミュエル・エトー
結局、崩壊するチームを食い止めることができず、いつもの野生の王国となってしまった。そのために大統領に呼ばれただろうに、敗退が決まってから「ほんとは辞退したかった」などと呟く始末。最初に言え。怪我をしてしまって出場もままならず、ソングも退場してしまったので、アス=エコトとチームメイトの喧嘩は代理戦争だったという見方も。まあエトーに限らず、故国に忠誠心がないのはこのチームの特徴で、「俺すげーチームいるから別にいいし」感がそこはかとなく出ているので、そんな状態じゃやっぱ勝てるわけがないよなあ、と。まずは規律の建て直しから始めていただきたいが、言ってるそばから「たぶんムリ」とリトルタカクが囁いております。



■スペイン
おおおおおおおおお俺たちの無敵艦隊が帰ってきたぞーーーー!!!!俺たちのような中年残骸サッカーファンからすると、近年の最強スペインはおかしかった。スペインと言えば前評判の高さとそれと最大落差の本番でのコケが醍醐味であり、それを揶揄して「無敵艦隊(笑)」と言われていた。それからすると、今回は優勝候補にあげられながらの無残な沈没は、かなり心をくすぐってくれた。ただ、オランダ戦前半はやっぱりスペインつえーなーと思った次第であり、すべてをファン・ハールと空飛ぶファン・ペルシーが砕いてしまったのかもしれない。少しずれるとここまで崩れるか、と改めてサッカーの怖さを思い知った。鬼のボール支配は疲れと相手の対策のせいで鳴りを潜め、奪われた後にすぐ囲むというゲーゲン・プレッシングも鋭さはなかった。また、急遽代表入りしたジエゴ・コスタが全然噛み合ってなかったが、彼にこだわったのも、ボール支配率を下げる一要因となっただろう。そうなると、元々ポゼッション前提で組まれたDFラインは脆く、大敗も必然のものだったのかもしれない。2回のユーロ制覇とW杯制覇は偉業とも言えるが、そろそろ王朝の交代の時期だろう。シャビ、ビジャ、カシージャスなどは代表を去るだろうが、幸いにも優秀な若手は掃いて捨てるほどいる。次の監督になぜかサム・アラーダイスを起用したりしない限りは、復権は近いだろう。


・chinkodekakatta アンドレス・イニエスタ
不調なチームの中にあって、ダヴィド・シルバとともになんとかチームを回していたのは、イニエスタ。相変わらずの超絶技巧でするするとドリブルで抜けていき、決定的なチャンスを何度も作った。何回見ても、なんでドリブルで抜けていくのかよくわからない。ヘスススススススッス・スアレッスッスススさん大喜びである。ただ、彼も30歳。おそらくピークで迎える最後のビッグマッチだったが、結果を残すことはできなかった。まあ、もうトロフィーたくさんとってるし、いっか。でも、これだけタイトルとっても、一度もバロンドールにならなかったというのは、やはり同僚のメッシさんがいたからというわけで、なかなかうまくいきませんな。そういえば、関係ないけど、ヘスッスッスススス・スアレッスッススッスウススさんは同姓のウルグアイ人のことをなんて思ってんだろう?遠い親戚とかだったらすげえ笑える。




■オーストラリア
アジアカップのトレーニングのために臨んだ今大会は、いいトレーニングになったと同時に、思った以上の健闘を見せてくれた。メンバーを見回しても、ウィルキンソン、デイヴィッドソン、ボザニッチ、レッキーだよ!、マッゴーワン、タガートなど「誰なんだお前らは」という面子が並んでいたが、若いので臆せず強豪にも立ち向かっていき、オランダをあわやというところまで追い詰めた。しかし、いかんせん戦闘力が足りずに敗北。ただ、アジアカップを本番だと思っている彼らは、相当手ごわい相手になることは間違いないだろう。「これは核の冬か・・・?」とオジェック後の荒廃した代表をなんとか立て直したポテスゴグルーとかいう謎の監督は優秀である。試合を見てて思ったのは、多少テクニックや経験がなくても体が強いので、けっこうどうとでもなるというところ。これは4年前に3引き分けで大会を去ったニュージーランドにも言える。もちろんそこから先に更にステップアップしていくにはかなり大変なのだけれども、アジアの中で唯一欧州を感じられるのはそこらへんなんだろうな、と思った。


・chinkodekakatta ティム・ケーヒル
やっぱりこの男はでかかった。若いチームにあって前線で脅威となり続けた。劣勢のチリ戦ではなんの脈絡もない状況からヘッドを叩き込み、オランダ戦ではスーパーボレーを披露。あまりのゴラッソに某サッカー好き芸人をして「知っとるけ!?あいつキューウェルっていうんやで!」と名前を間違えさせてしまった。今大会で代表は終わりだが、男ケーヒルここにありというのは示せたのではないだろうか。現在はアメリカにいるようだが、是非Jリーグでも見たい選手。鳥栖で豊田とツインタワーとか蹂躙できる気がする。また、甲府で盛田の同僚になってラーメン道を学び、オーストラリアでラーメンの伝道師となる道もあるだろう。カモン、ケーヒル!




■コートジボワール
意外とへぼかったアフリカ代表。日本戦はドログバが出てくるまではえっちらおっちらサッカーをやり、調子の悪い日本をほとんど崩せなかった。ビルドアップの仕組みもなんだかぎこちなく、日本のプレスがイマイチだったからボールを運べたものの、どうにもあな、という。最終的には特殊兵器ドログバの投入で力技で日本相手には勝ち切ったが、2戦目のコロンビア相手には普通に負け、ギリシャにはサマラスに沈められるという屈辱。目に止まったのはウイングの守備力のなさで、カルーとジェルビーニョは基本的に行ってこいでしかなく、そのあおりを食って、チーム内の最強戦力であるヤヤ・トゥーレが尻拭いをしなければならない場面が多々あり、それはチームとしていいのかという。また、肝心のヤヤ・トゥーレも「誕生日祝ってくれない」「お前らのせいで弟の見舞いに行けなかった」「早く結婚したらどうだ」などブラジルの地からなぜかマンチェスター・シティを遠隔無属性攻撃。プレーに集中しきれていない感もあり、ドログバの兄貴の鉄拳制裁が必要だったのではないだろうか。個人能力は高かったが、それをチームとして生かし切れなかった。チーム一丸となってタスクを遂行したギリシャとは戦力面で雲泥の差があったが、勝敗と敗退はそこらへんの差があったのだろう。


・chinkodekakatta ディディエ・ドログバ
存在感が違うこの男はやはりでかかった。日本戦では途中出場ながらも「ドログバだ・・・」「ドログバが来た!」「ドログバだ逃げろー!」とプチ災厄扱いされるほどの圧倒的存在。プレーでもそこから逆転劇を演出し、違いを見せつけた。Twitterで漫画家の平野耕太氏が、「ツイッターのトレンドワードが「ドログバ」じゃなくて、「ドログバさん」で上位に来てる時点で、日本全土が畏怖してる」とツイートしているが、まさに日本ではドログバさんになっており、もしドログバが日本に来たら、2万人くらいの町だったら即時降伏を選択するところも多いのではないか。ただ、その一方で人口900人の中津江村はカメルーンとの同盟があるので徹底抗戦を選んだという話も。まあとりあえず存在感は見せたのでよいのではないだろうか。ただ、この男が一度も決勝トーナメントに出れなかったってのも全く残酷な話である。




■日本
ややややや、やってしまった!「自分たちのサッカー」という出典不明の標語を掲げて臨んだが、結果は見事な爆死となってしまった。原因としては、まずは主力選手の不調。本田はかなりフィジカルが厳しい状態で、香川は自信喪失、長谷部は怪我上がり、遠藤は衰えという具合でセンターラインが整わず。また、対戦相手もそれなりに研究してきており、本田に入るところを潰す、外は捨てて中締めてればそうそうはやられない、フィジカルが弱いので強く当たる、という対策を打ってきた。そんな状態で俺たちのパスサッカーが炸裂することはなく、「点は取られるけど取り返す」チームから「点は取られるし、点は取れないし、取られ放題」のチームになってしまった。もちろん、個人能力の差は言うまでもない。結局「自分たちのサッカー」には相手がいるということを忘れてしまっていた。サッカーは相対的なもので、相手の力量によっては常に自分たちのサッカーをやれるわけではない。そうなったときにどうするかという手段を用意しておかなかったのは痛恨だった。直前の親善試合の結果やコンフェデでイタリアと殴り合ったことで、監督、選手ともに世界との距離を見誤ってしまったようにも見え、手痛いレッスンを喰らう羽目に陥った。盲目はこの世界では常に罰を受けるのだ。結局一番平静だったのが、ヨーロッパ経験の浅い大久保と実は一番修羅場をくぐっている内田だったというのは興味深い。ただ、普通に相手が対策をしてきて普通に負けたので、ここがスタートラインとも言える。選手たちは頑張った。でも足りなかった。そんな普通の認識が今回のW杯の収穫でもある。いけると思ってただけに失望も大きいだろうが、しばらく休んで次の一歩を踏み出してほしい。おつかれさまでした。


・chinkodekakatta 内田篤人
今回一番自然体で臨めていた我らがうっちー。普段チャンピオンズリーグやドイツで反則ウインガーとやり合ってるせいか、対人でもほとんど遅れをとることはなく、驚異的なカバーリングでピンチを救ってみたりもした。また、攻撃面でも手詰まりになることが多かったので、紅蓮ジョンソンばりの炎のオーバーラップから決定機を演出するなど、獅子奮迅の活躍だった。W杯の感想でも「普通のサッカーだった。11人対11人でボールは一つ。」と強心臓を披露。代表引退なんて話も出てるが、今引退されたら両サイドが酒井地獄と長友のフィジカルマシーンになってしまうので、もうちょっと待ってくれ。次期キャプテンでもいいと思っているんだから、少し休んだらまた頼むぜ。そして、相変わらずとってもかわいかったです(はあと)


・chinkoshobokatta ザッケローニ監督
まず、4年間監督をして、アジアカップ制覇、W杯出場を勝ち取ったのはザックの功績である。また、震災にも関わらず監督を続けてくれたことには感謝の念しかない。ありがとう。ただ、それとW杯での仕事の評価はまた別の話。率直に言って、最高の出来ではなかった。まずは自身の戦術を貫徹できなかったこと。「3-4-3」が代名詞につくように、プレッシングと縦への早いサッカーが得意でありながら、結局は主力選手たちの望む遅攻メインのサッカーとなってしまった。自身の戦術に選手が反発するのなら、その選手を外すという方法もあったはずだが、情の人ザックはそれをできず、妥協した。パスサッカーにザックの引き出しはない。寿司職人にカレー作らせるようなものである。また、うまくいかなかったときのために、長身FWやハードに働けるMFなどの戦術的な幅を用意しておくべきだと思っていたが、その手当てもなかった。結果、調子の悪い本田、香川、長谷部との心中という選択肢しか残されていなかった。そして、彼らのメンタルコントロールも適切な状態だったとは言いがたかった。もちろん、選手の個人能力が足りなかったことは明らかなので、監督がすべて責任を負うものでもない。ただ、絶望的な戦力でもなかったので、戦いようによっては、結果はともかくとしてもうちょっと希望の持てるサッカーができたのではないか、と思わずにいられない。妥協を繰り返してどっちつかずになってしまったのが、ザックにとっても選手にとっても不幸だった。ただ、コンフェデ、東欧遠征で空中分解しかけていたチームをまがりなりにもまとめたのはザックの力。楽しい4年間だった。本当にお疲れ様でした。でも、もっと怒ったり、鉄拳制裁してもよかったと思うよ。(以上の文章は「主力を使え」という協会・スポンサーの圧力がなかったという仮定に基づいてのものになります。圧力があった場合には別の文章になります)




■イタリア
やややややややややややってしまった!!やってしまったのである!名将プランデッリの下、意気揚々と乗り込み、最初のイングランド相手に快勝したはいいが、コスタリカに敗北したのが分岐点。ダブルゲームメーカーの片割れデ・ロッシを失い、最終戦では不可解な判定でイケメンマルキジオが退場になり、最後はスアレスに噛みつかれて終わった。あいつの歯には毒がある。盤石のイングランド戦を見ると、どうしてこうなったという感じなのだが、それが短期決戦の怖いところでもある。けっこう安定感のある面白いサッカーしてたと思うんだけどなあ。デ・ロッシとピルロが交互にボールさばきに出てくるシステムは真綿で相手の首を絞めるみたいでおもしろかった。グループリーグで敗退したチームの中で最も理不尽な感じかもしれない。さて、この敗退を受けてプランデッリ監督は辞任を表明。新時代の幕開けとなる。ピルロ、ブッフォンなどの重鎮はこれで終わりだろうが、幸いにもヴェラッティやインモービレ、ダルミアンなどの若手もいる。バロテッリの再教育も含めて、新しい監督の下で再出発となるだろう。できればもっとピルロのダンスとブッフォンの国歌斉唱を見たかったものだが。あと地味にカッサーノがほとんどよいところがなかったのは悲しかった。って思ってたら、まだピルロもブッフォンもわかんないのね。次のユーロくらいまではやって欲しいなー。


・chinkodekakatta ガブリエル・パレッタ
1戦目に先発して、衝撃の頭髪を披露してくれたパレッタ。彼については強い哀惜の念を持つ。これだけ男性ホルモン強かったら、きっとでかいだろう。というわけで、以下にイタリア語ができる友人にイタリア語のニュースサイト? の文章を訳してもらったものをここに載せておくこととする(訳は後半部分らしい)

「髪を切ってくれ。イタリア人はハゲに対して悪いイメージはもってないから、切ってくれ。むしろ、髪を失うことを受け入れないことが男として最悪なんだ。 難しいことだというのはわかっている。それに、不平等なことだというのもわかってる。ある人はハゲになり、ある人はそうならないなんて。髪の細胞は、30歳を過ぎると、死んでしまうらしい。髪がふさふさのサッカー選手の多くは、髪をぞんざいに扱って、頭上で馬鹿げたことをしでかしている。バロテッリを見てごらん。何キロものジェルと、何リットルもの油を使って、髪をべとべとにしている。それから、下を剃って上を長くするツーブロックにして、トサカを立てるなんていうことも。でも、パレッタよ、君はむしろ頭のてっぺんはゼロで、下が長い。これは、非常に見苦しい光景だ。ヨーロッパリーグからのパルマの排除の背後には、君の髪型があると言うやつはいないかい?ブラジルでFIFAの人たちも、君の髪型について、頑なに拒否する人もいるかもしれない。お願いだから、できる限りのことはしてくれ。ボヌッチかキエッリーニに、いいバリカンを訊いて、剃ってくれ。」




■イングランド
This is ホジソン。以上である。若手を大量に招集して、攻撃サッカーやる気まんまんだったのだが、我らがホジソンソンはうまく使うことができず。「ピルロ対策は万全」と考えうるかぎり最高のフラグを立てたイタリア戦では普通にパスを捌かれていた。そして、イタリアに脅威を与えていたスターリングをなぜか途中からサイドにおいてクロスマシーンに仕立て上げるなど、交代すればするほどぐちゃぐちゃになっていくというホジソンマジックを披露。ルーニーのポジションはいくつかわったのだろうか。そして、当然のように負けた。続いてのウルグアイ戦では、復活してきたスアレスにずたずたにされて終戦。相手も強かったとは言え、2戦で終わってしまったとはサッカー大国としては悲しい話である。おまけに3戦目も勝てなかったので、未勝利。結局、ホジソンに攻撃サッカーなどできるはずもなく、スタリッジ、ルーニー、スターリング、ウェルベックを並べた攻撃陣はあまりにもカオスで、オフェンスのメリットよりも守備面でのデメリットのほうが大きかった。そして、今日テレビで見たのだが、W杯出場監督年俸ランキングというのがあり、1位がカペッロで11億円もらっていたのだが、2位がなんとホジソンソンで5億円ももらっているという。イングランドの人たちは、空港で何かを投げる権利があると思う。ホジソンソンソンは続ける気まんまんなのが、この年俸でよくわかった。ともかく英国サッカー協会がすべきことは、ホジソンを解任して外国人監督でもなんでもいいから有能な監督をつけることである。違約金?まだわからないのか、手遅れになっても知らんぞーーーーーー!!!


・chinkoshobokatta ウェイン・ルーニー
W杯初得点は記録したものの、その本来の力はついぞ見せられなかった。ポジションが何度も変わったこともあるし、連携もうまくいってなかったのだが、そこをなんとかするのがエースの宿命。ただ、今大会キレを見せることはほとんどなく、戦ってはいたがスーパーではなかった。結局、大舞台では輝けないというレッテルも貼られたまま。なんかここ2、3年思ってるのだが、デビューが早かったので、もしかして衰えるのも早かったりするのだろうか? 点はとるものの、スーパールーニーを見ることが少なくなってきている。まあそんなの俺の懸念でしかないのだが、これで枯れていくにはまだ早すぎる。髪の毛はどんどん枯れていってるが増毛で持ち直した。プレーのほうもこの白い薬で増毛を・・・というのはまずいので、ファン・ハールの元で鍛えなおしてもらうとよい。「お前、サイドな」って言われて喧嘩しそうだけど。その場合は拳で決着をつけろ!!野生を取り戻すのだ!!



次もやるよー!part2はこちら!

2014W杯ゆるふわプレビュー 「俺よりでかそうな奴に会いに行く」 final

や、や、や、やっと終わったぞー!!!
part1  part2 part3  と頑張った俺をもっと褒めてくれ・・・!
というわけで、早速いってみよう!暑いし!




グループG



■ドイツ

ゲルマンである。気がつけば1996年ユーロ制覇以来、20年近くタイトルから遠ざかっている。その後凋落して「やべえ、若手鍛えねえとやべえ、イッヒやべえグーテンモルゲン」と思ってユースプログラムを整備して、それで育った若手が目白押し。イタリ(略)とかスペイ(略)とかと違って、ちゃんとやろうとしたことをできるゲルマン人優秀。06年W杯で自国開催で3位になって以来、次のユーロでは準優勝、10年南アでは3位、12年ユーロでは3位と好成績を収めているのだが、優勝だけがない。スペインに2回、イタリアに2回阻まれている。ぐぬぬ。よりによってこいつらに阻まれるとは、とはらわた煮えくり返っているであろう。今大会の優勝は悲願で、戦力的にも十分に整っている。メンバーは非常に優秀。鉄壁ノイアーがゴールマウスに鍵をかけ、ラーム、フンメルス、ボアテンク、メルテザッカーがいるDFラインは中々に優秀。また中盤もバスティアン・シュバインシュタイなんちゃら、エジル、クロース、ケディラがいて、アタッカーもミュラー、ゲッツェ、ロイス、シュールレといて、誰が出ても遜色はない。これだけの面子がいたら普通に優勝できそうなのだが、いかんせんレーブ監督@マフラーねじり派になんか気迫が足りない。ドイツといえばゲルマン魂。大和魂と並ぶ世界二大魂(というか2つしかないのだが)であるゲルマン魂を全面に押し出すのがドイツ戴冠の鍵となるのではないか。というわけで、レーブ監督もオシャレしてる場合ではなく、髪型は角刈り、鉄の規律と拳の制裁を全面に押し出して主にフンメルスあたりを難癖つけてぶん殴るべき。わがドイツに必要なのは鉄と血なのだ!ただ、やっぱり心配なのはレーブ監督なのよね。結局純粋なFWはクローゼくらいしかいないので、彼がだめになったときにどうするのか。ゲッツェにゼロトップやらせる気まんまんのようだが、そんなオサレサッカーでは打開できない事態もあるだろう。ゴメスを外してよかったのだろうか。古典的ストライカーであるゴメスはサッカーの試合に継続的に関与することができない。確か90分間でボール保持時間トータル15秒とか恐ろしいデータを見たことがあるのだが、ゴール前では恐ろしい武器となる。「パスとかいいから点を取れ!」の状況では、彼のような四の五の言わずに点を取るストライカーが必要だったのではないだろうか。チーム戦術にマッチしないながらもひたすらトーレスを使い続けたデル・ボスケとの差はそこらへんにありそうだが、今回はいかに。なんか日本と似た感じの選出基準でもある。先鋭化か幅か。それはサッカーの未来の話でもある。


・注目選手 トーマス・ミュラー
前大会で彗星の如く現れて得点王をゲットしたフットボールマシンである。その体格を生かした走り込みと水準以上のテクニック、更には無尽蔵の体力を生かして得点を量産する現代的フットボーラーである。感情のないフットボールマシンっぷりがいかにもドイツの選手という感じであり、たぶん自宅は真っ白な壁にベッドが一つあるだけの部屋に違いない。たまに冗談も言うのだが「アーセナル行きはないよ。ポドルスキーが自分をプレステでぼこぼこにする人を受け入れるはずがないからね」と全然面白くないのだが、これは笑ってあげないと死を覚悟しなければいけないのであり、無理矢理にでも笑え!笑うんだ!ドイツ人のジョークは正座して聞かなきゃいけない。今大会も不気味な走り込みで得点を量産し、つまらないジョークを飛ばして欲しいものである。あと、この男、死ぬほど髪型が無頓着なんだろうけど、そういう宗教なんだろうか。


・chinkodekasou バスティアン・シュバインシュタイなんとか
でかいというかこの名前からはいぼいぼとかを想像してしまう。スピードのないイマイチなサイドアタッカーとして代表に名を連ねていたのだが、中央にコンバートされてから才能が開花。サイドでは止められていたドリブルが中央では非常に有効な持ち上がりに。守備でも働けるし、非常に頭のいい選手である。間違いなく今大会もドイツを支える心臓となるだろう。バラックとはまた違うタイプの選手だが、それになりうる存在もある。こういった本来オフェンシブな選手が後方に移って才能開花というのはけっこうあって、ピルロや長谷部なんかもそのパターンで、この現象をゼンデン現象に対抗して「ピルロコンバート」あるいは「シュバインシュタイなんとかシンドローム」、あるいは「長谷部の部署移動」と名づけていきたい。その逆で失敗する場合も多々あり、それを代表するものとして「家長左遷」と名づけたい。




■ポルトガル

「ストライカーがいない・・・ストライカーがいない・・・」そういい続けて早10年以上経っているが、やっぱり今回もストライカーがいない。トップ候補はポスティガかアルメイダって、その争いだったらハーフナー・マイクでも十分勝負になるんじゃないだろうかという予感。ただ、もうトップが頼りにならないこと前提でチームを作っていると思うので、特に問題にもならなそう。チームの中心はバロンドール&チャンピオンズリーグ制覇でノリにノッてるクリスティアーノ・ナルシスト・ロナウド。逆サイドのナニはクラブで出場があまりなかったので、今年は休養十分だけど試合勘がない。ロナウドの一点突破サッカーになるだろう。ただ、最近はもう「わかっていても点を取られた」から「何やってるのかよくわからないうちに点を取られた」の領域にまで進化しているので、彼の単騎特攻でもそこそこ点はとれそう。DFも鬼畜ペペを中心として固く、MFのモウティーニョ、ベローゾ、ラウール・メイレレレレレレレレレレレレレスは華はないが堅実でテクニカル。また、22歳のウィリアム・カルバーリョは走攻守の三拍子揃ったパーフェクトアンカーだとの評判も。そう考えると、やはりそこそこ強い陣容となっている。ただ、長年同じ面子でやってることでコンビネーションもよいのだが、逆にチームの年齢がぐっと上がってしまっている。平均年齢28.1歳は今大会出場チームで最高の値。突出して年を取ってる選手がいなくてこの年齢というのは、けっこうやばめ。今大会はかなりの消耗戦になることが予想されるので、試合が進めば進むほどしんどいことになってくるだろう。そして、最後に今大会はリカルド・クアレスマ大先生が代表落ちしたというのは、ショッキングなニュースである。「アウトサイドの魔術師」の異名を持ったクアレスマは、インテル以降めっきり調子を崩していたが、復調してきたとのことだったが惜しくも落選。大きな大会では基本的にベンチの置物と化していたのだが、その彼がいない。ただ、ベンチのマスコットというよりはほとんど疫病神みたいな感じだったので、これはかえって幸運かもしれない。「フィーゴ2世」と呼ばれたクアレスマがついに開花することなく終わるのは、「フィーゴ2世」の称号がポルトガルにおいて死亡フラグとなるということを更に我々に強く印象付ける。もう「2世」禁止な。


・注目選手 ペペ
レアル・マドリードにおいて「ペペ時代」を築いた怪物センターバック。ラウールが抜けて以来のレアル・マドリードは「ロナウド時代」でも「セルヒオ・ラモス時代」でも「シャビ・アロンソ時代」でもなく「ぺぺ時代」であり、その結実がこの前のCL優勝である。ぺぺ、決勝出てなかったけど。守備能力はかなりのものがあるのだが、真骨頂は見ている者を凍りつかせるようなえげつないファウル。その完璧な人選、タイミング、躊躇のなさなどは完全にプロの技であり、狙った獲物をピンポイントで壊す力はピカ一。その荒くれる姿を見て、WWEのビンス・マクマホンがコンタクトを取りかけたが「あれはガチすぎる」と連絡をとりやめたとの噂も。さすがにレアル・マドリードに王朝を築いただけのことはある。ブラジルサンバでお祭気分の今大会においても「あんたらが勘違いするのは結構だが、俺は戦いにきた」と、観客席を恐怖のどん底に陥れるファウルを存分に見せてくれることだろう。「見て!!ケディラを・・・食ってる・・・!!」


・chinkodekasou クリスティアーノ・ロナウド
5年連続受賞で永世バロンドール名人になりつつあったメッシの牙城を崩し、ついに悲願成就を果たしたナルシスト。すちゃらかウインガーだったのは過去の話、今ではあらゆる局面で点を取れるパーフェクトアタッカーとして完成した。今回のW杯、全盛期で迎える彼は心に期するものがあるだろう。ただ、戦力的にはちょっと優勝は厳しいかなって感じなのだが、まあ得点王とかは狙えるかもしれない。無名からのマンチェスターUへの移籍、そしてレアル・マドリーでの苦悶の日々、ライバルであるメッシとの争い、CL優勝を獲得とドラマ性に満ちており、メッシよりも共感しやすいスターだ。その食事制限から筋力トレーニングによって作られた肉体は芸術品に近い。彼のたゆまぬ努力のせいなのであるが、まあなんつうかナルシストは基本的に気持ち悪いわけであり、少しでも努力を怠るとけっこう高い確率で辻仁成になってしまうので、読者ナルシストの方々はクリスティアーノを目指して日々たゆまぬ努力を続けて欲しい。俺は嫌いじゃないけどね、ロナウド。でも、年取ったら、どうすんだろうな、こいつ。監督とかはからっきし向いてなさそうだし、やっぱり俳優業でカントナフォロワーか。なお、肝心のカントナ氏の演技は(以下カンフーキック)




■ガーナ

ガーナ、ガーナ、ガーナー、ガーナ、ガーナ、ガーナー、ガーナ、堅実ー(ロート製薬のテーマで)。と歌になるほどにアフリカ屈指の組織力を持つガーナ。前大会はスアレスの「神の手」に阻まれてベスト4を逃す。まあその後PK決められなかったのが悪いんだけど。今回もまとまったチーム力で今度こそを狙う。特に強烈なのは前線。黒い彗星ことギャンはアホみたいなスピードを持った選手で、28歳と全盛期。普段は中東で適当にやってるので、コンディションも上々だろう。また右サイドのアンドレ・アイウエオはマルセイユの切り札的な選手で非常にテクニカル。ちょっと普通にやったら止められなさそうな、いいアタッカー。左サイドのアサモアもユベントスで活躍する、フィジカルなアタッカーである。また、トップ下の超人ケビン・プリンス・ボアテンクは、FWやらせてもボランチやらせてもそこそこできるという、パワーとテクニックを併せ持った非常にいい選手。創造性はそんないのだが、勤勉でとにかく強烈。ただ、問題はボランチのミランコンビで、エシェンは全盛期の力はもうなく、ミランでもベンチを暖める日々。ムンタリに関しては説明はいらないだろう。ムンタリであるという事実以上にこの男を説明する言葉は要らない。彼らは非常に精力的ではあるのだが、ゲームをコントロールしたりする司令塔の役割はできない。ゲルマンとポルトガルを相手に、ここが持つかどうか。基本的にはフィジカルを全面に押し出して前線からボールを奪い、ショートカウンターというのがゲームプランだろう。それしかないといえばないのだが、それがあまりにも強烈なのでそれだけでもいけてしまう。ムンタリを除けば全体的にパカっぽい選手は少なく、アフリカンパワーはこう使え、という好例である。彼らを率いるのはアッピアー監督。え、あのステファン・アッピアー?と思ったのだが、どうもアッピアー別人の模様。紛らわしい。また、招集候補に一応名を連ねるデイビッド・アッカムというベッカムのパチもんみたいな名前の選手もいるので要注意。そんなアッピアー別人監督だが、チームがうまくいかず、「あれ?チームのスピードが遅い?」「急に動かなくなった!」など気になったら、是非ガナガナガーナ速をインストールして欲しい。大抵の問題は解決するはずである。詳細については、ガナガナガーナ速で検索、検索ぅ!!


・注目選手 マイケル・エシェン
モウリーニョ時代のチェルシーで猛威を振るったのも今は昔、何度か怪我を繰り返すたびにスケールが縮んでいき、レアル・マドリーで虫干しにされた後に移籍したミランではすっかり昔の面影はなし。あのスケール感はどこにいった。まだ31歳と老け込む年でもないんだが。パワーと機動力を生かす身体能力寄りのスタイルのため、年とともに違うプレイスタイルを模索していかないとけっこうすぐに消えてしまうのかもしれない。ただ、隣の相棒がムンタリである以上彼がしっかりしないと中盤が全く締まらなくなってしまう。このW杯を復活の契機として、またあの元気爆発エネルギッシュな姿を見せていただきたい。なんか変にまじめなのもいけないのかもしれない。隣のムンタリの無責任な姿を見て、「あ、これでもいいんだ」とくよくよ悩むことをやめたほうが、メンタル的にはいいだろう。そして、俺はムンタリのことは大好きであり、リスペクトしているのであって、決してバカにしているわけではないンタリ。


・chinkodekasou
ガーナ代表のあだ名は「ブラック・スターズ」というものであり、それは当然選手の下半(以下濃厚なロッテお口の恋人ガーナミルクチョコレート)




■アメリカ

ヤンキーどもが球蹴りである。何回出場して好成績を残そうともずっとマイナー感が拭えないアメリカサッカー代表だが、今回も当然のように出場。アジア予選もけっこうアレだが、北中米予選もかなりアレだと思う。今大会は死のグループに入ってしまったので、ご愁傷様という感じである。ヤンキーどもを率いるのはアメリカ大好きクリンスマン。基本カウンターチームだったアメリカにポゼッションを植えつけたとのこと。ただ、大体今までの例から見るとおり、カウンターチームに中途半端にポゼッションさせるのは死亡フラグである。そのクリンスマンはメンバーを選ぶ段階で代表の象徴でもあったドノバンを落選させた。そして息子が「あーっはっは、ドノバン、あーっはっは!!(原文ママ)」とツイッターでやらかしてしまい、親父にめっちゃ怒られたらしい。マジどうでもいい。ただ、代表キャップ156試合のレジェンドを外したのはかなり勇気のいる決断だっただろう。「外れるのはバン、ドノバン」。また、二重国籍選手をばんばん招集しまくっており、DFブルックス、MFでバイエルン所属のジュリアス・グリーンなど微妙なレベルの外国人を次々と呼んでいる。特に注目はトップのヨハンソン。レギュラーのアルティドールがサンダーランドでさっぱり使われなかったこともあり、今季オランダリーグ17ゴールの彼に期待が高まる。ただ、チームの主軸は今季エバートンで絶好調だったGKティム・ハワード、ボランチの元ローマのブラッドリー、そしてトップ下の一人シャブ&ASKAのクリント・デンプシーという元々いた連中になるだろう。そして、びっくりしたのは左サイドバックがビーズリーということ。まだいたのか。というか、まだ32歳なのか。あれ?この人アメリカ大会にいなかったっけ?と思ったら、それはコビ・ジョーンズだった。なぜか同じフォルダに入っている。アメリカ人で足の速いサイドアタッカーはきちんとシリアルナンバーを振って欲しいものである。


・注目選手 クリント・デンプシー
うちの高校に同級生でいたら間違いなく「シャブさん」とあだ名がついてしまう、ほんとに顔色の悪い男。ただその攻撃能力は古巣のフラムは間違いなく中心だった。トッテナムでも最初はよかったのだが、去年はベイルの引き立て役にしかなれず、色々悟ってアメリカに帰還。今季のトテナムのアレさを見てると、残ってもらってもよかったかもしれない。非常に頑張る選手なのだが、やっぱり顔色が悪いので、見ているこっちがハラハラしてしまう。この冬は短期レンタルで沈み行くフラムに戻ってきたが、そこで「短期レンタルなのになんでそんなに?」ってほど一人で孤軍奮闘してた。まじめな男である。惜しむらくはそこまでのいい選手なのに頬のこけ具合と顔色の悪さで常に不気味に見られてしまうこと。同僚のアルティドールを見て欲しい。なんかおにぎりみたいな顔をしてるので、これを見習ってドラッグとは早々に手を切って・・・ちがう、やってない。ダメ、絶対。イジメ、かっこ悪い。ポニョ、くすり、すきーー!!


・chinkodekasou ティム・ハワード
マンチェスターUで失格の烙印を押され、一時は大スランプに陥るも、エバートンで復活。そこからはプレミアで最も安定したGKの一人として活躍している。いやね、マンU時代も悪いキーパーじゃなかったよ。ファン・デル・サールがきちゃったのが悪い。以前からの驚異的な反応に加えて、年をとってミスが減ってきた。ただ、なんというかアメリカ人GKというものは基本的に報われないものである。かつての名手ケイシー・ケラーも実力はあるのに流浪を繰り返し、代表の第2GKであるブラッド・グザンも1点もののシーンを驚異的なセービングで何度も止める実力を持ちながら、いかんせんチームがアストンビラのために焼け石に水である。ハワードはそれに比べられば恵まれているほうではあると思うのだが、それでもやはり最初につく枕詞は「マンチェスターUで失敗した」である。不憫だ。こういういいキーパーが何かタイトルを取ってほしいなあと思う。アメリカ代表ではちょっときつそうなので、エバートンにいる間にマルティネス監督なんとか頼みまっせ。





グループH



■ベルギー

並々ならぬ期待感とそれと同じくらいのコケ感を内包している危うい強豪未満。我々にとってサッカーでのベルギーといえば草刈場であり、シーフォでプロドームであり、キリンカップのお友達だったわけだが、近年優秀な若手が出てきており、いつの間にやら各国リーグオールスター級の面子になっている。GKクルトワはCL決勝で信じがたい冷静さを見せたし、控えのミニョレもリバプールのゴールに鍵をかけたりクソキックを連発したりしていた。DFの中心はバンサン・コンパ兄。たまにやらかす以外は対人、カバーリング、足元とすべて揃ったパーフェクトCB。他にもフェルトンゲン、、アルデルワイレルトレララレトントンなど安定の面子。中盤も人材が多い。マンチェスターファンに叩かれまくったフェライニだが能力は高い。同じアフロコンビのウィツェルと共に中盤を締める。そのほかにもデンベレ、デ・ブルイネなど主力級が揃う。ただ、ローマで活躍するナインゴランが入らなかったのは驚きだった。そして、アタッカーも怖い。エースのベンテケがいないのは非常に痛いが、今最も呂布に近い男ルカクがトップを張り、サイドには王様アザール、エバートンでひたすら切り裂いたミララスがいるこの面子は強烈。控えには、ナポリのドリブラーメルテンスと今季マンチェスターUで台頭した「外国映画でイケてない主人公をいじめる小賢しい同級生役顔」のヤヌザイ、トッテナムで期待感だけはすごかったシャドリもいる。そして、監督はあのウィルモッツ。日韓ワールドカップ初戦で日本相手にオーバーヘッドを叩き込んだあの男である。監督としての主な役割はバランス維持と気合注入となっている模様。さらに、平均身長は184.5cmで参加国中3位で、平均年齢も2番目に和解と言うことで、暑いブラジルでも十分に戦えるだろう。ただ、なんか面子を見ると躍進する感が満々なのだけれど、相当な感じでコケそうな雰囲気も同じくらいしている。親善試合とは言え、日本と対戦したときには途中から急にコントロールが利かなくなって日本にずっと押し込まれまくっていたり、ベテランがいないこともあって一度崩れると歯止めが利かなくなるような。そこを締めるようなキャラがいないんだよねえ。勢いに乗れれば、上までいくかも。でもそんなにW杯は甘くない。


・注目選手 ロメル・ルカク
リアルに身体能力がやばいネクストドログバ。191cm、100kgとかどこの東海岸のオフェンスラインやねん、という驚異の体格。今シーズン修行に出されたエバートンでは基本的にはトップで大暴れするも、右サイドに位置してそこから切り込んでくるという恐怖のアタックも見せていた。おそろしい。まだ荒削りなところばかりなのだが、それでも理屈じゃなく点を取るという恐ろしい素材。上では呂布と書いたが、どちらかと言えば進撃しちゃう巨人のほうに近いかもしれない。相手DFは首筋を狙え。今大会はルカクから身体能力をかなり引いて、知性をたっぷり足したベンテケがいないので、もうルカクが頑張るしかない。所属元のチェルシーではジョゼっちと揉めてしまったらしくて戻ることはないようなので、このW杯で活躍して次の就職先を見つけていただきたい。千葉にきてもいいぞ。ちなみに、まだ21歳でじぇじぇじぇの能年玲奈ちゃんと同い年で2ヶ月違いの誕生日らしい。世界には色々な生まれ方がある。



・chinkodekasou マルコ・フェライニ
194cm、85kg。これで小さかったら詐欺である。魅惑の卑猥ネームを持つ彼も今季は苦難のシーズンだった。エバートン時代には細かいこと言われずに「どかーんと行け、どかーんと」という感じの指示だったので伸び伸びやれたのだが、マンチェスターUではチーム構成が崩壊していたこともあり、移籍金に見合った活躍はできなかった。ただ、体格を生かした守備はけっこう効いていた場面もあり、なんかモイーズの巻き添え食った感じ。代表では気心の知れた仲間がいるし、あんまり難しいことも言われなさそうなサッカーなので、是非がっつり下がった移籍金分を取り戻す活躍をしていただきたいものである。いろんな細かい仕事はリトルアフロのウィツェルとデンベレあたりに任せて、ルカクと一緒に元気よくゴール前に飛び込んで恐怖の空中戦を演出してもらいたいものである。解き放ってこそのフェライニであり、中盤の底でパス回させてもしょうがない。大活躍して上位進出した場合には朝のニュースで女子アナに名前を連呼されることになるので、そういう意味でもがんばっていただきたい。




■アルジェリア

アルジェリアについて一体何を書けというのか。と思ったのだが、前回大会よりも知ってる名前が増えてる。イェブダは相変わらずチームの主軸で要。そこにトッテナムで今季台頭した19歳のベンタレブが絡むボランチはほんの少しだけ勃起する。オフェンシブな位置にはバレンシアのフェグリとインテル所属のタイデルがいて、これも少しだけ勃起。トップは知らん。ジェブールとかスリマニとか誰だ。でも少し勃起しておく。現場からは以上です!!


・注目選手 いない



・chinkodekasou
アルジェリア人のは乾いてそう




■ロシア

世界で最も硬い男ファビオ・カペッロが率いるロシア帝国。おそらく死ぬほどつまらない。面子も非常に地味。アルシャビンとかアルシャビンとかアルシャビンとか、実力はあるけどややこしい奴は必ず外すので、労働者ばかりが揃っている。一番のスターがザゴエフでしかもレギュラーじゃないとか、俺は何を楽しみに見ればいいのだ。チームの期待値を最大限出すのは得意な一方、得体の知れない期待感というものもすべて潰す監督のため、チームの実力どおりの結果が出るのが特徴。おそらく強い。このグループリーグで普通に1位じゃないだろうか。ただ決勝トーナメントでは普通にグループGから上がってきたチームに負けると思う。これ以上言うことは何もない。カペッロのチームほど語るべきことが少ないチームもないなあ。


・注目選手 アレクサンドル・サメドフ
右ウイングを務める不気味な男。ロシアリーグで何度か見たのだが、銀髪交じりの髪の毛で力強いドリブルを繰り返していた。アゼルバイジャンにルーツを持つらしく、あそこらへんの黒海沿岸のグルジア人とかアルメニア人とかコーカサスと呼ばれる地域の人たちが持つ不思議な感情のなさを持っている。スキタイ人を先祖に持つからなのかね。昔は傭兵だったよね、ここらへんの人ら。なんというか激しく右サイドを切り裂き続けるんだけど、表情全然変わらないというか、ひたすら仕事をしているだけというか。溢れる作業感。俺が見た試合だけかもしれないけど。ディナモ、CSKA、ロコモティフ、スパルタクのモスクワ4チームを渡り歩く謎の傭兵感がある男。アサシンになるのはこういう人らだったのかなあ、と思った次第。


・chinkodekasou ファビオ・カペッロ
もう一度言うが、世界で最も硬い男。サッカースタイルの話だが、アレもきっと硬い。我らがヘスス・スアレスの天敵としても知られており、過去には「凡夫カペッロ」「傷ついた鮭たるカペッロ」と罵られたことも。「傷ついた鮭」という言葉がいったい何を指しているのか不明だが、悪口であることは確実。とにかくリスクを嫌い、規律を重視するその姿勢は徹底されている。そのやるサッカーを見てるくらいだったらアスファルト舐めてるほうがまだマシというくらいにつまらない。中華料理屋に行ったら、延々ザーサイだけ食わされるようなもんである。「中華料理、おいしいでしょ?」ってそりゃ中華料理だけど、俺は麻婆豆腐とか食べてえんだよ。と言っても、もう30年近くこのスタイルでやってるため、耳を貸すわけもない。しかも、自分とこの監督としてはつまらなすぎて応援する気が失せるのだが、相手にすると硬くて相当やっかいな相手になるというめんどくささ。パスサッカーメインの潮流もどこ吹く風、今日もカペッロはバスを置く。このつまらないサッカーを懐かしく思う日も来るんだろうか。




■韓国


最後はお隣の韓国である。何代目かのアジアの壁として君臨したホン・ミョンボの兄貴が監督として挑む。一応現代的サッカーを志向しているのだが、基本的にパワーを生かしていくサッカーというのは変わりない。ただ、そのパワーが日本相手だと存分に発揮できるのだが、世界レベルになると普通になってしまうというのが悩みどころ。パスサッカーをやろうにも、コントロールタワーのキ・ソンヨンはキックがうまいだけのなんちゃってゲームメイカーでそういう素養はないし、相棒のハン・グギョンはボール狩った後はほぼ何もできない細貝タイプであり、トップ下のク・ジャチョルはセカンドストライカーである。パスサッカー無理。基本的にはサムスン製アジア電柱のキム・シンウクに放り込み、そのこぼれ球をク・ジャチョル、ソン・フンミン、イ・チョンヨンといったアタッカーが拾う形と、両翼のソン・フンミン、イ・チョンヨンがサイドから切り崩す形になるだろう。彼らは優秀なドリブラーなため、そこそこなんとかなる。守備はそこそこ。キム・ヨングォンは高さがあり、スピードもそこそこある。ホン・ジョンホがそれをカバーする感じか。ただサイドバックはキム・ジンスが壊れてしまった。パク・チュホが招集されたようだが、広島のファン・ソッコがやるんだろうか。グループ内でもベルギー、ロシアと比べると戦力的には厳しいが戦えないほどではない。アルジェリアとの力関係は知らん。日本も中々に厳しいし、オーストラリ、イランにいたっては絶望感さえ漂うほどのグループ。ハン・グギョン、キム・ヨングォン、キム・チャンス、ファン・ソッコ、キム・ボギョン、イ・グノという現・元Jリーガーたちも多いし、アジア勢としては枠を減らされないためにも、韓国にもぜひともがんばっていただきたい。そのためには、高麗人参と呼ぶ謎の精力増強剤(全くの合法であり公には何の問題ないはずだが検査とかはやめて欲しい)を駆使して、ぜひとも走り勝っていただきたい。ベルギーとかロシアとかあからさまに暑いの苦手そうだしね。試合前に毒入りキムチを送ること推奨。


・注目選手 キム・ボギョン
レギュラーでキャプテンのク・ジャチョルが同ポジションにいるので、今回は切り札としての起用が濃厚か。セレッソ大阪時代にはトップ下として君臨し、乾、清武と魅惑のコンビネーションを見せていた。てやんでえべらんめえなチーム状況だったカーディフでも中盤で唯一ボールを受けられる選手として活躍。相変わらずのテクニックを見せていた。ただ、テクニックはあるんだけど、韓国人らしくファイターでもあるところが特徴。正直、ファイター一本やりのク・ジャチョルよりも、ボギョンの方をスタメンにすべきだと思う。おそらく劣勢に陥ることが多いグループリーグ、必ず出番は来るはず。不貞腐れて暗黒面に陥ってしまった乾を反面教師として、是非ベンチでも腐らずに自分を律して欲しいものである。


・chinkodekasou ホン・ミョンボ
我らが兄貴が遂に代表監督である。平塚、柏で活躍したのはもう10年以上前か。チェ・ヨンスの兄貴もFCソウルで監督やってるし、韓国も新世代に移ってきてるんだなあ、と。今回の代表監督は中々難しい立場。予選途中で変わったチェ・ガンヒ監督はW杯出場を勝ち取ったものの、「本番は絶対やらん」と当初から言っていたため、交代。後任を右往左往して探していた韓国サッカー協会だが見つからず、ホープであるホン・ミョンボに白羽の矢が立った。ロンドン五輪では結果を残してはいたものの、さらに注目の集まるW杯の指揮という立場を受けるかどうかが注目されたが、「代表監督を断るという選択肢はない」という男前たっぷりな回答で、引き受けた。間違いなくでかい。今回は五輪代表監督をやっていたこともあって、かなり若いメンバーを揃えてきた。30代の選手は一人もいない。走り勝つ気まんまんである。若い選手の兄貴分として尻を叩き、彼らに力以上のものを出させて欲しい。あと、余計な旗とかは出させないように十分に気をつけてもらいたい。今度はシャレにならん。




さて、これで適当プレビュー終了!!おつかれさまでした、主に俺!!
あと長々と読んでくれたみなさん、ありがとう!


で、せっかくなんで予想もしときましょうかね。
グループ抜けは次のチームと見ました!


A ブラジル クロアチア
B スペイン チリ
C コロンビア 日本
D イタリア ウルグアイ
E フランス スイス
F アルゼンチン ナイジェリア
G ドイツ ガーナ
H ロシア ベルギー



決勝から先は運任せということですが、一応最後はブラジルVSドイツでドイツが優勝ということで。
南米大会初のヨーロッパ優勝というのも乙なものでしょう。あまり根拠はない。


では、後はもう楽しむだけ!!ありがとうW杯!!

2014W杯ゆるふわプレビュー 「俺よりでかそうな奴に会いに行く」 part3

やり始めたことを後悔してきているが、もうどうしようもない。
part1part2 に続いて、part3だ!!今日のオカズはイカフライだ!!



グループE



■スイス

ヒッツフェルト率いるハイジの国。戦力はそこそこ揃ってる。特に中盤は多士済々で、ナポリのレジスタ・インレルが中心となり、隣にベーラミのバカが並ぶボランチは中々に堅固で、控えのジェマイリも非常に優秀。2列目にはバイエルンのシャキリが生きがよく、ボルシアMGの釈迦は若いながらも悟りを開いていて攻撃の中心を担うに十分。トップはそれに比べるとけっこう落ちるか。レギュラーのセフェロビッチは良く知らんが、ポジションを争うドルミッチは清武と長谷部の同僚だが、なんか頭悪そうだった。守備は悪くない。GKのベナリオはナイスな選手だし、CBは少し落ちるが、右サイドバックのリヒトシュタイナーはユヴェントス所属で超優秀。左サイドの謎のロドリゲスはよく知らないが、ツィーグラーを控えに追いやるのだから、中々の実力者だろう。これと言って穴がない。グループ突破も十分視野に入るだろう。しかし、いつもスイスは大体こうであり、弱みがない代わりに強みも特にない。前大会もスペインになぜか勝ったりしていたが、ほとんど記憶にないのはなぜだ。今回も適当にグループリーグは突破しそうだが、その先でひっそりと負けていく気がする。これだけではあまり面白くないので、スイスのことわざを一つ紹介。「ミルクはチーズになるが、チーズはミルクになれない」というもので、これは出てしまった結果は覆すことができないので物事を決めるときには慎重になるべきだという意味で、今大会のスイスも慎重にこのことわざのとおりやって欲しいのであるが、実はやっぱりこのことわざは今俺が考えたものであり、是非スイスに逆輸入していただきたいものである。そんなことできない?クララの意気地なし!!穀潰しの売国奴!!ヨーデルきちがい!!


・注目選手 ギョクハン・インレル
間違いなくこのチームの中心となるであろう、全然スイス感がない名前のキャプテン。守れて捌けてミドルシュートも撃てるという超人MFである。所属のナポリでも心臓を担う。ウディネ時代になんていい選手なんだろうこのハゲと思ったのだが、ずっといい選手のままであり、円熟味を増している。29歳とピークで迎えるW杯で、まあそんな上位行けそうな面子でもないのだが、自分の価値を示すことはできるはずである。この人と隣のベーラミのバカを見てるだけで、けっこうスイスは面白いかもしれない。見た目はスキンヘッドで怖そうだが、隣のベーラミも大概なので、全然スイス感がない。スイスというよりは、なんかニューヨークである。


・chinkodekasou オットマー・ヒッツフェルト
老将はひっそりとその指導者生活に幕を閉じる。その指導者人生のハイライトは二度のバイエルン時代。特にFCハリウッドと揶揄されたマテウスを中心とした我儘放題のチームをまとめあげてリーグを4回取らせたのはかなりの胆力がなければできない仕事。まちがいなくでかい。最後がスイスというのは、彼が現役時代を過ごした地だからというのもあるのだろう。前大会ではスペインを落としながらグループリーグ敗退というやってしまった感があるのだが、今回はフライとか文句言うやつもいないようだし、最後の花道を飾ってもらいたい。髪型がなんか菅原文太みたいなので、朝日ソーラーじゃけんの精神で臨めばだいじょうぶだ!!




■エクアドル

もう全くカビエデスの記憶しかないエクアドルである。予選はそこそこいい感じにストレートイン。速攻主体の南米カウンターなチームである。チームのキャプテンであり、精神的支柱でもあるマンチェスターU所属のバレンシア。サイドを一試合通して休まず上下動するタフさはすごいものがあり、カウンターチームのエクアドルでは肝になるだろう。ただ、FIFA調査によるとバレンシアは「ドリブルスピード世界最速」らしいのだが、それは明らかに間違っているので、FIFAには計器の調査やそもそもの計測方法、また統一球の反発係数などをしっかりと確認していただきたい。その他でヨーロッパに所属するので知ってるのはフィテッセのイバラくらいだが、死ぬほど雑な選手なので、バレンシアの控えでいいと思う。その他は南米所属がほとんどなのでよくわからないが、気になるのはトップのカイセド。死ぬほど怖い顔をしていて、選手説明が「ブルドーザーで敵をなぎ倒しながら突進する」と書かれており、その進撃の巨人感を一目見てみたいものである。「エクアドルの怪人」とか超こええじゃんか。そういえば、神戸に来るはずだったテノリオはどうしたのだろうか。ともかく、なんとかスイスを食えば、先が見えてくる。バレンシアとエクアドルの怪人コンビを軸にしてがんばっていただきたい。ちなみに3rdキーパーのグアグアの名前は今大会屈指の面白ネームである。


・注目選手 ジョアオ・ロハス
またロハスである。ロハスはやってるのか、南米。27歳で死亡したエース・ベニテスの後釜として、ジョーカー役を担うという。写真を見るかぎり、なんか意外とロハス感溢れる顔をしているので、ロハスロハスしていただきたいものである。これ以上言うことはありません。


・chinkodekasou アントニオ・バレンシア
香川ファンから悪魔のごとく罵られるエクアドルの英雄。ボールを運び出したら止まらないドリブラーは香川と抜群の相性の悪さを見せており、香川ファンからはヤングとともに「脳筋ドリブラー」「クロスきちがい」「QPRに帰れ」などの事実誤認を含む罵倒を受けていた。ただ、本来マンチェスターU的な選手といえば、バレンシアやヤングであり、後から来た香川にパス出さないので罵られるのは不当といえば不当。ファギーかモイーズに文句言えという話である。球離れは悪いが、とにかく最後まで一人でやりきるというプレースタイルは、エクアドルには合っている。カウンターで長い距離を運ぶことになるが、彼が何度運べるかで、エクアドルの命運は決まってくるだろう。割と嫌いじゃないな、こいつ。真面目だし。




■フランス

開幕前のナスリ祭ですっかり本番がどうでもよくなってしまった感のあるフランス。日本で言ったら、細貝の嫁さんがツイッターで「原博美とザッケローニはchinkoshobosou!!」と叫ぶようなものだろうか。それは引く。まあこれほど「自業自得」と言える落選も珍しいので、ナスリは精神修行のために裸足で火渡りとかしたらいいと思う。さて、ナスリはもうこれでいいとして、フランスの話。結局プレーオフまで行ったが、スペインと同組ならばやむなし。中々にいい戦力が揃っているのではないだろうか。GKのロリスは「趣味がカードゲーム」という根暗さ以外は安定したキーパーであり、DFもコシェルニーは無敵の対人職人で安定。バランもAマドリードベンチにボール蹴りこんだらまさかシメオネが飛び出してくるとは思わなくてchinkochijindaだろうが(普通は出てきません)、21歳にしてマドリードで準レギュラークラスは相当な逸材。是非次の対戦時にはもう一回蹴りこんで出てくるかどうかためし、シメオネルーレットのスリルを楽しんでいただきたい。右サイドのドゥビュッシーは疲れ知らずのマラソンランナーで、エブラは性格が悪い。中盤もマテュイディ&ポグバのフィジカルバカをキャバイェが操るというトリオはテクニック的にもフィジカル的にも夢がたっぷり。そして、前線はなんか胸板がすごいことになってるご存知リベリと中央がスチャラカ野郎ベンゼマ、右がとにかくエネルギッシュでとにかく足が短いバルブエナとタイプの違った選手が並ぶ。控えにもDFはマンガラ、サコ、サニャ、中盤にはシソコ、マブバ、前線にはジルーにグリーズマンと多士済々。普通に強そうだし、マジでナスリ必要ないわ、これ。なんかイングランドなんかより全然いいんだけど。予選突破は普通にやれば確定。ただ、お得意の内乱が起こると不穏な空気になるので、揉めそうになったときには、キャプテンのロリスが「人狼」をカスタマイズした「人ナスリ」というカードゲームで隠れナスリを早めに炙り出し、チームの和やかな雰囲気を保つようにしたらいいと思う。汝はナスリなりや?


・注目選手 カリム・ベンゼマ
こいつをストライカーだと思うから間違いなのよね。最前線にいる司令塔。抜群のテクニックとパス出しがうまくて、シュートセンスはあんまりない。でかい割にはヘディングも弱い。ただ、ジダンの代わりをやってると思えば、しっくりくる。彼がキープしてる間にバルブエナだのリベリだのポグバだのが飛び出していけば別に問題はないわけで。前ユーロでは同じポジションにナスリも入り込んできてすげえ邪魔してた。なんかやる気があるんだかないんだかよくわからない顔していて、見ているとイライラしてくるのだが、まあ前任者のハゲと同じように1秒時間を作る役割をしていると思って、フランス好きの方々は我慢してみてよう。でもなんでだろう、顔もプレースタイルもほんとに癇に障る。眉毛とか抜いてやりたい気持ちになるのだが、カントナとは対極にいるエースをみなさん温かい目で見守ろう。


・chinkodekasou ディディエ・デシャン
現役時代にはデサイーだろうがジダンだろうが平気で真っ赤な顔をして怒鳴りつけていた生粋の闘将である。メンバー選考で「役に立たない」とナスリをばっさり。チーム秩序を保つためには自分が悪者になろうがなんだろうが構わないという、本当のリーダーである。ここは地下室なの?ってくらい風通しの悪かったチームを健全な状態に戻した手腕はお見事。「将軍」はダテではない。でも、こんな上司いたら超怖くて、絶対やだ。戦力的にも今回はけっこう上までいけそうな雰囲気。あんまり注目はされてないのを利用して、2006年以来の上位進出をひっそりと狙って欲しい。もしチーム秩序が乱れたら、適当にベンゼマあたりを2、3発殴って規律を取り戻して欲しい、というかもうすでに鉄拳政治をやってる気がするので、ベンゼマはパンチの中心を外すヘッドスリップを体得しておくべき。




■ホンジュラス

全く書くことが思い浮かばない。カウンター主体のチームで、190センチクラスのコストリーとベンソンが並ぶ2トップがクロスをねじ込むという感じだと思われる。他に知ってる選手もほとんどいないので、ツイッターでホンジュラス情報を募集したところ、なんとあのサッカー戦術分析でぶいぶい言わしてる気鋭のライター・らいかーるとさん ら反応が。ワクテカしながらリンク先を開いてみたら、「行ったら殺される。手の付けられない無法地帯」 という現地のむごたらしい情報が。これを見て俺にどうしろと言うのだ、らいかーるとさん。ホンジュラス版シティ・オブ・ゴッドの脚本を書けということだろうか。それとも、適当なことばっかり言ってる俺にホンジュラスに行って死んでこい、という暗黙のメッセージなのだろうか(震え声)。これだからサッカー戦術分析界隈は怖いのである。みんなもどれだけ惹かれてもサッカー分析修羅の道に進むのは良く考えてからにしよう。と、サッカーどころではないお国事情ではあるのだが、まあそこは適当に置いといてサッカーを存分に楽しんで母国の悲劇を忘れて欲しいものである。


・注目選手 いない


・chinkodekasou
このマッドシティで生き残っているのだから当然でかいはずであり、あまりにもでかくてホンジュラスの治安の悪さの一因となっているとの説も。





グループF



■アルゼンチン

なんか俺の周りではけっこう評価の高いアルヘンティーナである。確かにFWは豪華。帝王メッシを中心に、アグエロ、イグアイン、ラベッシ、パラシオのうち最低2人が控えというのは非常に贅沢。テベスにいたっては招集さえされていない。ただ、FWだけでは勝てないのは過去何大会かのW杯で思い知ってるのがアルゼンチンでもある。MFはディ・マリアはスーパーな選手だが、ガゴはヨーロッパ一線級では通用しなかった選手であり、マスチェラーノは優秀だが一人で何かをできる選手ではない。そしてこの3人の控えがマキシ・ロドリゲスとバネガ、ホセ・ソサ、ビリアで、なんか違う感が溢れている。DFもガライとフェルナンデスがセンターだがスピードに難を抱えており、左サイドのロホは穴。右サイドのハゲレタは非常に優秀なサイドバックだが、DFラインはかなりの不安感を見せている。GKはさらに不安で、正守護神のロメロは今季出場機会がない。それでもサベーラ監督は新戦力を試そうとせず、今季絶好調のマラガGKカバジェロは一度も呼ばれてない。そもそもサベーラ監督は新戦力発掘に積極的ではなく、守備陣は放置のままだ。メッシによるメッシのためのチームを作ろうとしているのだが、今年それをやったバルセロナでは、メッシが走らなくなってしまった。あまり特別扱いもよろしくないのではないだろうか。前線+ディ・マリアの破壊力で取られてもそれ以上取ればいいじゃん、という思想なのかもしれないが、アルゼンチンが好成績を残しているときは大抵カウンターチームであり、堅固な守備がベースにあってのことだった。グループリーグも曲者ぞろいなので、もしかしたらけっこう危ないのでは、とも思っている。


・注目選手 パブロ・サバレタ
右サイドを疾走するハゲである。スター揃いのマンチェスターシティでも確固たる地位を築いており、攻守のバランスが非常に良い。特に攻撃でボールを持ってなんかできるわけではないのだが、フリーランニングのタイミングと質が絶妙で、相手を剥がすことができる貴重なランナー。代表ではメッシのお守りを攻守にわたって担うことになる。DFラインが不安定なこともあり、守備面でも負担は増えそうだが、やはり心底から縁の下の力持ち気質のマゾ体質のため、追い込まれれば追い込まれるほど光り輝くだろう、頭とか。なによりも驚愕なのは、これほどずる剥けながら、まだ29歳ということであり、天は献身性の代わりにサバレタから髪の毛を奪った、髪はいないのか!いや、神はいないのかという次第であり、近くのチームなのでルーニーに色々聞いたほうがいいと思う。


・chinkodekasou リオネル・メッシ

実際には小さいのだろうけど、現代のサッカーに君臨するサッカー現人神。そのプレーについては言わずもがな。一瞬目を離すと射抜くシュート能力、2人くらいのマークをものともしないドリブル能力、パサーとしても超一流とアタッカーとしては図抜けている。ただ、最近は怪我など不調が目立ち、メッシ仕様に組み上げられた所属チームはなぜか不調になり、メッシ自身もやる気をなくしてるのか、GKとほとんど変わらない走行距離を記録したこともある。ミステリアスである。最近気になってるのはメッシの物語性のなさ。バルサユースから鳴り物入りでトップに上がってそのまま頂点まで駆け上がった経歴で、発言で感情を露わにすることもなく、私生活は非常に謎。クリスチャーノ・ロナウドやスアレスのようなわかりやすさが微塵もなく、突然体調不良で試合中に嘔吐したりと、神秘的というか最近は不気味ささえ感じるようになっている。チームメイトとしても触れづらいのだが、エースでキャプテンがそれではよくない。やはりここは先人の知恵に習うべきであり、2002年にチームメイトを和ませる&98年の失敗をすべて忘れさせるためにとんでもない暴挙に打って出たロナウド大師匠を真似て、メッシも大五郎カットにすべき。チームメイトも爆笑、国民も困惑することだろうが、必要なのは殻を破ることなのだ。って、まじめにけっこうそう思う。チームメイトに神はいらない。




■ボスニア・ヘルツェゴビナ


火の玉サッカーで予選を駆け抜けたオシム御大の母国ボスニア・ヘルツェゴビナは、本大会でも特攻精神でアルゼンチンに立ち向かう。FWは強力、190cmクラスのジェコとイビシェビッチが並ぶ2トップはフィニッシュの局面で非常に強力。彼らを操るのもミシモビッチは多少中国で衰えを見せ始めたが、ピャニッチはちょっと手が付つけられないくらいうまい。この攻撃がハマれば、DFに不安のあるアルゼンチンは怖いことになるだろう。その反面、守備は不安感たっぷり。1ボランチを担うメドゥニャニンは本職2列目の技巧派レフティ。なぜそんなのを使う。DFも軸のスパヒッチは素晴らしいが、他は経験の浅い選手が揃い、不安定極まりない。被シュート数がとんでもないことになりそうで、GKベゴビッチがいくら優秀でも、限界がある。その不安定さから、最近の親善試合では連敗。不穏な空気に包まれたチームにとどめを刺すように、スシッチ監督は最終メンバーに実力不足の甥っ子を招集。完全な縁故招集であり、組織を作れない監督に愛想を尽かし始めていた主力選手たちはそっぽを向いてるらしい。オシム御大の尽力でなんとか協会をまとめ上げて初出場を勝ち取ったのに、台無しである。もう今さら監督代えたりできないので、このまま行くしかないのだが、初戦がグループ最強のアルゼンチンであり、ここで負けるとチーム秩序的に終わってしまうかもしれない。そうなる前にスシッチ監督を解任した上で、オシム御大出陣となったら我々としては非常に胸熱展開なのだが、おじいちゃん普通にW杯で死んでしまうので考えどころ。今さらDFはどうしようもないので、取られたら取り返すのバルカン火薬庫サッカーを開き直って、バカ試合を連発して欲しいものである。というか、監督も選手も、自分たちが何を代表しているのか、もう一度考え直してみるといい。


・注目選手 ズベズダン・ミシモビッチ
ファーストネームがズベズダンて。全体に200程度のダメージを与えそう(雷)。その抜群のテクニックをヴォルフスブルクが優勝したときに見せた抜群のパスと右足のキックを見ていたので、中国に来るといったときにはワクテカして待っていた。しかし、「あれ?これミシモビッチの廉価版ですか?」といった具合に、衰えてた。元々そんなに走る選手ではなかったが、さらに走らなくなっていて、右足の技術は相変わらずだったが、それを見せる機会自体がだいぶ減ってしまった感じ。おもてたんとちがーーーう!代表ではトップ下に君臨しているが、正直今ならピャニッチのほうが全然上であり、衰えても10番背負ってでかい面してチーム内紛争の一因になってなければいいのだが。まあまだプレースキックは衰えてないので、ジェコとイビシェビッチにばかばか放り込んで、点に絡んで周囲を黙らせて欲しい。って、ピャニッチがいて、蹴れるのかどうか知らんが。


・chinkodekasou エディン・ジェコ
ネグレドが怪我で消え、アグエロがスペランカーと化したマンチェスター・シティで、FWの軸となった。オシム御大が以前インタビューで「ジェコのようになんでもできるFW」と絶賛していたので、未見だった俺はだいぶ期待したのだが、ヴォルフスブルクで初めて見たときに「んん・・・?これはジェコ違いだろうか?ジェコ別人なのでは?」と思ったのは懐かしい。なんでもできるFWではない。巨体のため、基本的に動きは俊敏ではない。ドリブルをしようとしてもなんか抜ける感じもなく、ポストプレーも割と適当。ただ、四の五の言わずに点を取る能力はピカ一。ピャニッチの正確なクロスにイビシェビッチと共に雪崩込んでくるのはどの国が相手でも驚異だろう。年齢的にもチームの支柱となってもおかしくないのだが、特に混乱したチームをまとめるタイプでもないらしく、割と淡々とプレーしている。なんかチームが崩壊してても、いつものプレーを全く変わらずやってそう。いいのやら悪いのやら。




■イラン

「イランの首都はどこだー? イラーン、オイラーン、イラーン、何ラーン? イラーン、テヘラン!」という高校の歴史の先生のギャグでおなじみのイランである。ちなみにこの先生は「ブルータスお前モカなら俺キリマンジャロ」という必殺のギャグも持っていた。K先生、お元気だろうか。ともあれ、イランの話である。予選では韓国と小競り合いをしながら危なげなく首位通過。監督は「コーチをさせたら世界有数、監督させたらアレでソレ」でお馴染みのカルロス・ケイロスさんです。名古屋ではお世話になりました。しばらく見ない間に知らない名前が増えましたな。それでもMF中央に君臨するキャプテン・ネクナムは数少ない生き残り。33歳か。オサスナをチーム・ネクナムにするほどの影響力を持ち、ゲームのコントロールはお手の物。おそらく最後のW杯になるので、気合も乗ってるだろう。ほんといやらしいんだよな、こいつ。あと右MFのデジャガはドイツ出身ながらなぜかイランにいる。割とテクニックがあるいいMFだったと思う。ただ、ずっとトップ下でレギュラーだったジャバリとかいう選手が代表引退してしまって困ってるとのこと。また、日本でプレースる長谷川アーリア、アリア、アーリア、フワフワ!などのイランの血を持つ外国籍選手を呼ぼうとしたのだが、全滅したらしい。まあなんかクリンスマンに呼ばれたら行きたくなるけど、ケイロスだとなんか行きたくないよね。つかえねえな、ケイロス。イランというか中東の問題点として、アジアだとアドバンテージを持てる身体能力がW杯ではまるで通じず、コテンパンにやられるということが多いので、その点をどうにかしないと勝負にならないだろう。このグループの草刈場候補。


・注目選手 いない


・chinkodekasou レザ・グーチャンネジャド
この名前で小さかったら詐欺に近い。訴えられてもいいレベルだと思う。また、MFのマスド・ショジャエリもかなりのものを持ってそう。どちらも未見。・・・いや、プレーをだよ、見たことないのは。・・・違う、プレイじゃなくてね。うん、そうそう、ボールをね・・・。




■ナイジェリア

今回こそはといい続けて早何回目か。アフリカのトップと呼ばれて久しいが、W杯で結果はほとんど残してない。今回はDFが固いらしい。なのだが、DFラインはほとんど知らん奴ばかりでオボアボナとかオメルオとか面白ネームが並ぶ。唯一知ってる懐かしのヨボはレギュラーではない模様。ちなみに右サイドバックのアンブローズはセルティックでぶいぶい言わしてるらしく、190cmでサイドバックとか相手するだけでやんなってくる。というか、なぜかこのチームセンターバックの2人が185くらいで、サイドバックの2人が190cm、CBよりSBの方が高い、という世界で唯一のチームかもしれない。これはけっこう固いかも。また、キーパーのエニェアマはリール不動の守護神で、何試合か見たけど、いいキーパーだったな。アフリカにありがちな身体能力爆発タイプではない。中盤の軸はミケル。チェルシーでは控えになってしまっているが、代表では不動のレギュラー・・・なのだが、どうもこの男がチェルシーでよかったところを見たことがない。とりあえず、こいつもでかい。相棒はラツィオのオナジという面白ネームを持つ若手。今めちゃめちゃ評価が高いらしい。さて、ここからはアタッカーだが、これはかなり単調。監督との確執から代表を離れていたオデムウィンギーは中々クレバーだが、モーゼズ、オビンナ、ムサとかなりのスピード脳筋な面子が並ぶ。モーゼズとか移籍するたびに知力が減るという仕様になっているのかと思うほどで、最近は「元気」としか言いようがない。いい加減各国も身体能力爆発系への対処は20年前にできているので、封じ方も簡単。そうなったとき誰か変化をつけられる選手がいるかというと、いないんだな、これが。ただ、固めてカウンターは強いと思われるので、ボスニア・ヘルツェゴビナあたりがのこのこ出てきたらいい餌食にできるかも。


・注目選手 ピーター・オデムウィンギー
ストークでピッチを切り裂く疾風となっているオデムウィンギー。ロシア仕事を終えたあとは、ウェスト・ブロム、カーディフ、ストークとイングランド下位チームをどさ回りしている流浪のアフリカン。トップでもサイドでもいける。その速さはすさまじいものがあるのだが、いかんせんパワーと高さの不足は否めず、プレミアでトップクラスに行かないうちに、キャリアも終盤となってしまった。ウェストブロム時代とかは15点くらい取って、けっこうすごかったんだけどな。また、プレミアリーグを代表する面白ネームの持ち主であり、B&Bの「もみじまんじゅう!!」のリズムで「オデムウィンギー!!」と叫ぶとちょっとだけ元気になれるという特典つき。ナイジェリアの試合を見てて眠くなったら、オデムウィンギー!と叫んで少しでも眠気を吹っ飛ばしていこう。オデムウィンギー!!


・chinkodekasou ショラ・アメオビ
選ばれるかどうかはよくわからないが、ここは我らのアメオビ先生を紹介せざるを得ないだろう。ニューカッスルの未来として若い頃から期待されていたのだが、シアラーがいなくなろうが、二部に降格しようがそのたらたらしたスタイルは変わらず、ロクに成長もしないまま32歳になってしまった。191cmの恵まれた体格、その割には動ける運動能力、そこそこ使えるボールタッチとくれば、見た者を期待させざるを得なかったのだが、活躍したら怪我、そしてリハビリの無限ループだった。そのプレースタイルを一言で言えば「怠惰」であり、よくここまでニューカッスルが我慢したものだと思う。そういえばこの前「最近なんか絶好調」みたいな記事を見た気がするが、気のせいだろうか。たぶん才能の15%くらいしか使ってない。そんなアメオビもこの夏でニューカッスルを退団するという。尻に火が尽き始めたアメオビがでかそうな活躍を見せれば、ナイジェリアも躍進するかもしれない。でも、選ばれない可能性のが高い気もしてきた。




やっとあと8チームだ!!!
final に続く!