2014W杯ゆるふわプレビュー 「俺よりでかそうな奴に会いに行く」 final | picture of player

2014W杯ゆるふわプレビュー 「俺よりでかそうな奴に会いに行く」 final

や、や、や、やっと終わったぞー!!!
part1  part2 part3  と頑張った俺をもっと褒めてくれ・・・!
というわけで、早速いってみよう!暑いし!




グループG



■ドイツ

ゲルマンである。気がつけば1996年ユーロ制覇以来、20年近くタイトルから遠ざかっている。その後凋落して「やべえ、若手鍛えねえとやべえ、イッヒやべえグーテンモルゲン」と思ってユースプログラムを整備して、それで育った若手が目白押し。イタリ(略)とかスペイ(略)とかと違って、ちゃんとやろうとしたことをできるゲルマン人優秀。06年W杯で自国開催で3位になって以来、次のユーロでは準優勝、10年南アでは3位、12年ユーロでは3位と好成績を収めているのだが、優勝だけがない。スペインに2回、イタリアに2回阻まれている。ぐぬぬ。よりによってこいつらに阻まれるとは、とはらわた煮えくり返っているであろう。今大会の優勝は悲願で、戦力的にも十分に整っている。メンバーは非常に優秀。鉄壁ノイアーがゴールマウスに鍵をかけ、ラーム、フンメルス、ボアテンク、メルテザッカーがいるDFラインは中々に優秀。また中盤もバスティアン・シュバインシュタイなんちゃら、エジル、クロース、ケディラがいて、アタッカーもミュラー、ゲッツェ、ロイス、シュールレといて、誰が出ても遜色はない。これだけの面子がいたら普通に優勝できそうなのだが、いかんせんレーブ監督@マフラーねじり派になんか気迫が足りない。ドイツといえばゲルマン魂。大和魂と並ぶ世界二大魂(というか2つしかないのだが)であるゲルマン魂を全面に押し出すのがドイツ戴冠の鍵となるのではないか。というわけで、レーブ監督もオシャレしてる場合ではなく、髪型は角刈り、鉄の規律と拳の制裁を全面に押し出して主にフンメルスあたりを難癖つけてぶん殴るべき。わがドイツに必要なのは鉄と血なのだ!ただ、やっぱり心配なのはレーブ監督なのよね。結局純粋なFWはクローゼくらいしかいないので、彼がだめになったときにどうするのか。ゲッツェにゼロトップやらせる気まんまんのようだが、そんなオサレサッカーでは打開できない事態もあるだろう。ゴメスを外してよかったのだろうか。古典的ストライカーであるゴメスはサッカーの試合に継続的に関与することができない。確か90分間でボール保持時間トータル15秒とか恐ろしいデータを見たことがあるのだが、ゴール前では恐ろしい武器となる。「パスとかいいから点を取れ!」の状況では、彼のような四の五の言わずに点を取るストライカーが必要だったのではないだろうか。チーム戦術にマッチしないながらもひたすらトーレスを使い続けたデル・ボスケとの差はそこらへんにありそうだが、今回はいかに。なんか日本と似た感じの選出基準でもある。先鋭化か幅か。それはサッカーの未来の話でもある。


・注目選手 トーマス・ミュラー
前大会で彗星の如く現れて得点王をゲットしたフットボールマシンである。その体格を生かした走り込みと水準以上のテクニック、更には無尽蔵の体力を生かして得点を量産する現代的フットボーラーである。感情のないフットボールマシンっぷりがいかにもドイツの選手という感じであり、たぶん自宅は真っ白な壁にベッドが一つあるだけの部屋に違いない。たまに冗談も言うのだが「アーセナル行きはないよ。ポドルスキーが自分をプレステでぼこぼこにする人を受け入れるはずがないからね」と全然面白くないのだが、これは笑ってあげないと死を覚悟しなければいけないのであり、無理矢理にでも笑え!笑うんだ!ドイツ人のジョークは正座して聞かなきゃいけない。今大会も不気味な走り込みで得点を量産し、つまらないジョークを飛ばして欲しいものである。あと、この男、死ぬほど髪型が無頓着なんだろうけど、そういう宗教なんだろうか。


・chinkodekasou バスティアン・シュバインシュタイなんとか
でかいというかこの名前からはいぼいぼとかを想像してしまう。スピードのないイマイチなサイドアタッカーとして代表に名を連ねていたのだが、中央にコンバートされてから才能が開花。サイドでは止められていたドリブルが中央では非常に有効な持ち上がりに。守備でも働けるし、非常に頭のいい選手である。間違いなく今大会もドイツを支える心臓となるだろう。バラックとはまた違うタイプの選手だが、それになりうる存在もある。こういった本来オフェンシブな選手が後方に移って才能開花というのはけっこうあって、ピルロや長谷部なんかもそのパターンで、この現象をゼンデン現象に対抗して「ピルロコンバート」あるいは「シュバインシュタイなんとかシンドローム」、あるいは「長谷部の部署移動」と名づけていきたい。その逆で失敗する場合も多々あり、それを代表するものとして「家長左遷」と名づけたい。




■ポルトガル

「ストライカーがいない・・・ストライカーがいない・・・」そういい続けて早10年以上経っているが、やっぱり今回もストライカーがいない。トップ候補はポスティガかアルメイダって、その争いだったらハーフナー・マイクでも十分勝負になるんじゃないだろうかという予感。ただ、もうトップが頼りにならないこと前提でチームを作っていると思うので、特に問題にもならなそう。チームの中心はバロンドール&チャンピオンズリーグ制覇でノリにノッてるクリスティアーノ・ナルシスト・ロナウド。逆サイドのナニはクラブで出場があまりなかったので、今年は休養十分だけど試合勘がない。ロナウドの一点突破サッカーになるだろう。ただ、最近はもう「わかっていても点を取られた」から「何やってるのかよくわからないうちに点を取られた」の領域にまで進化しているので、彼の単騎特攻でもそこそこ点はとれそう。DFも鬼畜ペペを中心として固く、MFのモウティーニョ、ベローゾ、ラウール・メイレレレレレレレレレレレレレスは華はないが堅実でテクニカル。また、22歳のウィリアム・カルバーリョは走攻守の三拍子揃ったパーフェクトアンカーだとの評判も。そう考えると、やはりそこそこ強い陣容となっている。ただ、長年同じ面子でやってることでコンビネーションもよいのだが、逆にチームの年齢がぐっと上がってしまっている。平均年齢28.1歳は今大会出場チームで最高の値。突出して年を取ってる選手がいなくてこの年齢というのは、けっこうやばめ。今大会はかなりの消耗戦になることが予想されるので、試合が進めば進むほどしんどいことになってくるだろう。そして、最後に今大会はリカルド・クアレスマ大先生が代表落ちしたというのは、ショッキングなニュースである。「アウトサイドの魔術師」の異名を持ったクアレスマは、インテル以降めっきり調子を崩していたが、復調してきたとのことだったが惜しくも落選。大きな大会では基本的にベンチの置物と化していたのだが、その彼がいない。ただ、ベンチのマスコットというよりはほとんど疫病神みたいな感じだったので、これはかえって幸運かもしれない。「フィーゴ2世」と呼ばれたクアレスマがついに開花することなく終わるのは、「フィーゴ2世」の称号がポルトガルにおいて死亡フラグとなるということを更に我々に強く印象付ける。もう「2世」禁止な。


・注目選手 ペペ
レアル・マドリードにおいて「ペペ時代」を築いた怪物センターバック。ラウールが抜けて以来のレアル・マドリードは「ロナウド時代」でも「セルヒオ・ラモス時代」でも「シャビ・アロンソ時代」でもなく「ぺぺ時代」であり、その結実がこの前のCL優勝である。ぺぺ、決勝出てなかったけど。守備能力はかなりのものがあるのだが、真骨頂は見ている者を凍りつかせるようなえげつないファウル。その完璧な人選、タイミング、躊躇のなさなどは完全にプロの技であり、狙った獲物をピンポイントで壊す力はピカ一。その荒くれる姿を見て、WWEのビンス・マクマホンがコンタクトを取りかけたが「あれはガチすぎる」と連絡をとりやめたとの噂も。さすがにレアル・マドリードに王朝を築いただけのことはある。ブラジルサンバでお祭気分の今大会においても「あんたらが勘違いするのは結構だが、俺は戦いにきた」と、観客席を恐怖のどん底に陥れるファウルを存分に見せてくれることだろう。「見て!!ケディラを・・・食ってる・・・!!」


・chinkodekasou クリスティアーノ・ロナウド
5年連続受賞で永世バロンドール名人になりつつあったメッシの牙城を崩し、ついに悲願成就を果たしたナルシスト。すちゃらかウインガーだったのは過去の話、今ではあらゆる局面で点を取れるパーフェクトアタッカーとして完成した。今回のW杯、全盛期で迎える彼は心に期するものがあるだろう。ただ、戦力的にはちょっと優勝は厳しいかなって感じなのだが、まあ得点王とかは狙えるかもしれない。無名からのマンチェスターUへの移籍、そしてレアル・マドリーでの苦悶の日々、ライバルであるメッシとの争い、CL優勝を獲得とドラマ性に満ちており、メッシよりも共感しやすいスターだ。その食事制限から筋力トレーニングによって作られた肉体は芸術品に近い。彼のたゆまぬ努力のせいなのであるが、まあなんつうかナルシストは基本的に気持ち悪いわけであり、少しでも努力を怠るとけっこう高い確率で辻仁成になってしまうので、読者ナルシストの方々はクリスティアーノを目指して日々たゆまぬ努力を続けて欲しい。俺は嫌いじゃないけどね、ロナウド。でも、年取ったら、どうすんだろうな、こいつ。監督とかはからっきし向いてなさそうだし、やっぱり俳優業でカントナフォロワーか。なお、肝心のカントナ氏の演技は(以下カンフーキック)




■ガーナ

ガーナ、ガーナ、ガーナー、ガーナ、ガーナ、ガーナー、ガーナ、堅実ー(ロート製薬のテーマで)。と歌になるほどにアフリカ屈指の組織力を持つガーナ。前大会はスアレスの「神の手」に阻まれてベスト4を逃す。まあその後PK決められなかったのが悪いんだけど。今回もまとまったチーム力で今度こそを狙う。特に強烈なのは前線。黒い彗星ことギャンはアホみたいなスピードを持った選手で、28歳と全盛期。普段は中東で適当にやってるので、コンディションも上々だろう。また右サイドのアンドレ・アイウエオはマルセイユの切り札的な選手で非常にテクニカル。ちょっと普通にやったら止められなさそうな、いいアタッカー。左サイドのアサモアもユベントスで活躍する、フィジカルなアタッカーである。また、トップ下の超人ケビン・プリンス・ボアテンクは、FWやらせてもボランチやらせてもそこそこできるという、パワーとテクニックを併せ持った非常にいい選手。創造性はそんないのだが、勤勉でとにかく強烈。ただ、問題はボランチのミランコンビで、エシェンは全盛期の力はもうなく、ミランでもベンチを暖める日々。ムンタリに関しては説明はいらないだろう。ムンタリであるという事実以上にこの男を説明する言葉は要らない。彼らは非常に精力的ではあるのだが、ゲームをコントロールしたりする司令塔の役割はできない。ゲルマンとポルトガルを相手に、ここが持つかどうか。基本的にはフィジカルを全面に押し出して前線からボールを奪い、ショートカウンターというのがゲームプランだろう。それしかないといえばないのだが、それがあまりにも強烈なのでそれだけでもいけてしまう。ムンタリを除けば全体的にパカっぽい選手は少なく、アフリカンパワーはこう使え、という好例である。彼らを率いるのはアッピアー監督。え、あのステファン・アッピアー?と思ったのだが、どうもアッピアー別人の模様。紛らわしい。また、招集候補に一応名を連ねるデイビッド・アッカムというベッカムのパチもんみたいな名前の選手もいるので要注意。そんなアッピアー別人監督だが、チームがうまくいかず、「あれ?チームのスピードが遅い?」「急に動かなくなった!」など気になったら、是非ガナガナガーナ速をインストールして欲しい。大抵の問題は解決するはずである。詳細については、ガナガナガーナ速で検索、検索ぅ!!


・注目選手 マイケル・エシェン
モウリーニョ時代のチェルシーで猛威を振るったのも今は昔、何度か怪我を繰り返すたびにスケールが縮んでいき、レアル・マドリーで虫干しにされた後に移籍したミランではすっかり昔の面影はなし。あのスケール感はどこにいった。まだ31歳と老け込む年でもないんだが。パワーと機動力を生かす身体能力寄りのスタイルのため、年とともに違うプレイスタイルを模索していかないとけっこうすぐに消えてしまうのかもしれない。ただ、隣の相棒がムンタリである以上彼がしっかりしないと中盤が全く締まらなくなってしまう。このW杯を復活の契機として、またあの元気爆発エネルギッシュな姿を見せていただきたい。なんか変にまじめなのもいけないのかもしれない。隣のムンタリの無責任な姿を見て、「あ、これでもいいんだ」とくよくよ悩むことをやめたほうが、メンタル的にはいいだろう。そして、俺はムンタリのことは大好きであり、リスペクトしているのであって、決してバカにしているわけではないンタリ。


・chinkodekasou
ガーナ代表のあだ名は「ブラック・スターズ」というものであり、それは当然選手の下半(以下濃厚なロッテお口の恋人ガーナミルクチョコレート)




■アメリカ

ヤンキーどもが球蹴りである。何回出場して好成績を残そうともずっとマイナー感が拭えないアメリカサッカー代表だが、今回も当然のように出場。アジア予選もけっこうアレだが、北中米予選もかなりアレだと思う。今大会は死のグループに入ってしまったので、ご愁傷様という感じである。ヤンキーどもを率いるのはアメリカ大好きクリンスマン。基本カウンターチームだったアメリカにポゼッションを植えつけたとのこと。ただ、大体今までの例から見るとおり、カウンターチームに中途半端にポゼッションさせるのは死亡フラグである。そのクリンスマンはメンバーを選ぶ段階で代表の象徴でもあったドノバンを落選させた。そして息子が「あーっはっは、ドノバン、あーっはっは!!(原文ママ)」とツイッターでやらかしてしまい、親父にめっちゃ怒られたらしい。マジどうでもいい。ただ、代表キャップ156試合のレジェンドを外したのはかなり勇気のいる決断だっただろう。「外れるのはバン、ドノバン」。また、二重国籍選手をばんばん招集しまくっており、DFブルックス、MFでバイエルン所属のジュリアス・グリーンなど微妙なレベルの外国人を次々と呼んでいる。特に注目はトップのヨハンソン。レギュラーのアルティドールがサンダーランドでさっぱり使われなかったこともあり、今季オランダリーグ17ゴールの彼に期待が高まる。ただ、チームの主軸は今季エバートンで絶好調だったGKティム・ハワード、ボランチの元ローマのブラッドリー、そしてトップ下の一人シャブ&ASKAのクリント・デンプシーという元々いた連中になるだろう。そして、びっくりしたのは左サイドバックがビーズリーということ。まだいたのか。というか、まだ32歳なのか。あれ?この人アメリカ大会にいなかったっけ?と思ったら、それはコビ・ジョーンズだった。なぜか同じフォルダに入っている。アメリカ人で足の速いサイドアタッカーはきちんとシリアルナンバーを振って欲しいものである。


・注目選手 クリント・デンプシー
うちの高校に同級生でいたら間違いなく「シャブさん」とあだ名がついてしまう、ほんとに顔色の悪い男。ただその攻撃能力は古巣のフラムは間違いなく中心だった。トッテナムでも最初はよかったのだが、去年はベイルの引き立て役にしかなれず、色々悟ってアメリカに帰還。今季のトテナムのアレさを見てると、残ってもらってもよかったかもしれない。非常に頑張る選手なのだが、やっぱり顔色が悪いので、見ているこっちがハラハラしてしまう。この冬は短期レンタルで沈み行くフラムに戻ってきたが、そこで「短期レンタルなのになんでそんなに?」ってほど一人で孤軍奮闘してた。まじめな男である。惜しむらくはそこまでのいい選手なのに頬のこけ具合と顔色の悪さで常に不気味に見られてしまうこと。同僚のアルティドールを見て欲しい。なんかおにぎりみたいな顔をしてるので、これを見習ってドラッグとは早々に手を切って・・・ちがう、やってない。ダメ、絶対。イジメ、かっこ悪い。ポニョ、くすり、すきーー!!


・chinkodekasou ティム・ハワード
マンチェスターUで失格の烙印を押され、一時は大スランプに陥るも、エバートンで復活。そこからはプレミアで最も安定したGKの一人として活躍している。いやね、マンU時代も悪いキーパーじゃなかったよ。ファン・デル・サールがきちゃったのが悪い。以前からの驚異的な反応に加えて、年をとってミスが減ってきた。ただ、なんというかアメリカ人GKというものは基本的に報われないものである。かつての名手ケイシー・ケラーも実力はあるのに流浪を繰り返し、代表の第2GKであるブラッド・グザンも1点もののシーンを驚異的なセービングで何度も止める実力を持ちながら、いかんせんチームがアストンビラのために焼け石に水である。ハワードはそれに比べられば恵まれているほうではあると思うのだが、それでもやはり最初につく枕詞は「マンチェスターUで失敗した」である。不憫だ。こういういいキーパーが何かタイトルを取ってほしいなあと思う。アメリカ代表ではちょっときつそうなので、エバートンにいる間にマルティネス監督なんとか頼みまっせ。





グループH



■ベルギー

並々ならぬ期待感とそれと同じくらいのコケ感を内包している危うい強豪未満。我々にとってサッカーでのベルギーといえば草刈場であり、シーフォでプロドームであり、キリンカップのお友達だったわけだが、近年優秀な若手が出てきており、いつの間にやら各国リーグオールスター級の面子になっている。GKクルトワはCL決勝で信じがたい冷静さを見せたし、控えのミニョレもリバプールのゴールに鍵をかけたりクソキックを連発したりしていた。DFの中心はバンサン・コンパ兄。たまにやらかす以外は対人、カバーリング、足元とすべて揃ったパーフェクトCB。他にもフェルトンゲン、、アルデルワイレルトレララレトントンなど安定の面子。中盤も人材が多い。マンチェスターファンに叩かれまくったフェライニだが能力は高い。同じアフロコンビのウィツェルと共に中盤を締める。そのほかにもデンベレ、デ・ブルイネなど主力級が揃う。ただ、ローマで活躍するナインゴランが入らなかったのは驚きだった。そして、アタッカーも怖い。エースのベンテケがいないのは非常に痛いが、今最も呂布に近い男ルカクがトップを張り、サイドには王様アザール、エバートンでひたすら切り裂いたミララスがいるこの面子は強烈。控えには、ナポリのドリブラーメルテンスと今季マンチェスターUで台頭した「外国映画でイケてない主人公をいじめる小賢しい同級生役顔」のヤヌザイ、トッテナムで期待感だけはすごかったシャドリもいる。そして、監督はあのウィルモッツ。日韓ワールドカップ初戦で日本相手にオーバーヘッドを叩き込んだあの男である。監督としての主な役割はバランス維持と気合注入となっている模様。さらに、平均身長は184.5cmで参加国中3位で、平均年齢も2番目に和解と言うことで、暑いブラジルでも十分に戦えるだろう。ただ、なんか面子を見ると躍進する感が満々なのだけれど、相当な感じでコケそうな雰囲気も同じくらいしている。親善試合とは言え、日本と対戦したときには途中から急にコントロールが利かなくなって日本にずっと押し込まれまくっていたり、ベテランがいないこともあって一度崩れると歯止めが利かなくなるような。そこを締めるようなキャラがいないんだよねえ。勢いに乗れれば、上までいくかも。でもそんなにW杯は甘くない。


・注目選手 ロメル・ルカク
リアルに身体能力がやばいネクストドログバ。191cm、100kgとかどこの東海岸のオフェンスラインやねん、という驚異の体格。今シーズン修行に出されたエバートンでは基本的にはトップで大暴れするも、右サイドに位置してそこから切り込んでくるという恐怖のアタックも見せていた。おそろしい。まだ荒削りなところばかりなのだが、それでも理屈じゃなく点を取るという恐ろしい素材。上では呂布と書いたが、どちらかと言えば進撃しちゃう巨人のほうに近いかもしれない。相手DFは首筋を狙え。今大会はルカクから身体能力をかなり引いて、知性をたっぷり足したベンテケがいないので、もうルカクが頑張るしかない。所属元のチェルシーではジョゼっちと揉めてしまったらしくて戻ることはないようなので、このW杯で活躍して次の就職先を見つけていただきたい。千葉にきてもいいぞ。ちなみに、まだ21歳でじぇじぇじぇの能年玲奈ちゃんと同い年で2ヶ月違いの誕生日らしい。世界には色々な生まれ方がある。



・chinkodekasou マルコ・フェライニ
194cm、85kg。これで小さかったら詐欺である。魅惑の卑猥ネームを持つ彼も今季は苦難のシーズンだった。エバートン時代には細かいこと言われずに「どかーんと行け、どかーんと」という感じの指示だったので伸び伸びやれたのだが、マンチェスターUではチーム構成が崩壊していたこともあり、移籍金に見合った活躍はできなかった。ただ、体格を生かした守備はけっこう効いていた場面もあり、なんかモイーズの巻き添え食った感じ。代表では気心の知れた仲間がいるし、あんまり難しいことも言われなさそうなサッカーなので、是非がっつり下がった移籍金分を取り戻す活躍をしていただきたいものである。いろんな細かい仕事はリトルアフロのウィツェルとデンベレあたりに任せて、ルカクと一緒に元気よくゴール前に飛び込んで恐怖の空中戦を演出してもらいたいものである。解き放ってこそのフェライニであり、中盤の底でパス回させてもしょうがない。大活躍して上位進出した場合には朝のニュースで女子アナに名前を連呼されることになるので、そういう意味でもがんばっていただきたい。




■アルジェリア

アルジェリアについて一体何を書けというのか。と思ったのだが、前回大会よりも知ってる名前が増えてる。イェブダは相変わらずチームの主軸で要。そこにトッテナムで今季台頭した19歳のベンタレブが絡むボランチはほんの少しだけ勃起する。オフェンシブな位置にはバレンシアのフェグリとインテル所属のタイデルがいて、これも少しだけ勃起。トップは知らん。ジェブールとかスリマニとか誰だ。でも少し勃起しておく。現場からは以上です!!


・注目選手 いない



・chinkodekasou
アルジェリア人のは乾いてそう




■ロシア

世界で最も硬い男ファビオ・カペッロが率いるロシア帝国。おそらく死ぬほどつまらない。面子も非常に地味。アルシャビンとかアルシャビンとかアルシャビンとか、実力はあるけどややこしい奴は必ず外すので、労働者ばかりが揃っている。一番のスターがザゴエフでしかもレギュラーじゃないとか、俺は何を楽しみに見ればいいのだ。チームの期待値を最大限出すのは得意な一方、得体の知れない期待感というものもすべて潰す監督のため、チームの実力どおりの結果が出るのが特徴。おそらく強い。このグループリーグで普通に1位じゃないだろうか。ただ決勝トーナメントでは普通にグループGから上がってきたチームに負けると思う。これ以上言うことは何もない。カペッロのチームほど語るべきことが少ないチームもないなあ。


・注目選手 アレクサンドル・サメドフ
右ウイングを務める不気味な男。ロシアリーグで何度か見たのだが、銀髪交じりの髪の毛で力強いドリブルを繰り返していた。アゼルバイジャンにルーツを持つらしく、あそこらへんの黒海沿岸のグルジア人とかアルメニア人とかコーカサスと呼ばれる地域の人たちが持つ不思議な感情のなさを持っている。スキタイ人を先祖に持つからなのかね。昔は傭兵だったよね、ここらへんの人ら。なんというか激しく右サイドを切り裂き続けるんだけど、表情全然変わらないというか、ひたすら仕事をしているだけというか。溢れる作業感。俺が見た試合だけかもしれないけど。ディナモ、CSKA、ロコモティフ、スパルタクのモスクワ4チームを渡り歩く謎の傭兵感がある男。アサシンになるのはこういう人らだったのかなあ、と思った次第。


・chinkodekasou ファビオ・カペッロ
もう一度言うが、世界で最も硬い男。サッカースタイルの話だが、アレもきっと硬い。我らがヘスス・スアレスの天敵としても知られており、過去には「凡夫カペッロ」「傷ついた鮭たるカペッロ」と罵られたことも。「傷ついた鮭」という言葉がいったい何を指しているのか不明だが、悪口であることは確実。とにかくリスクを嫌い、規律を重視するその姿勢は徹底されている。そのやるサッカーを見てるくらいだったらアスファルト舐めてるほうがまだマシというくらいにつまらない。中華料理屋に行ったら、延々ザーサイだけ食わされるようなもんである。「中華料理、おいしいでしょ?」ってそりゃ中華料理だけど、俺は麻婆豆腐とか食べてえんだよ。と言っても、もう30年近くこのスタイルでやってるため、耳を貸すわけもない。しかも、自分とこの監督としてはつまらなすぎて応援する気が失せるのだが、相手にすると硬くて相当やっかいな相手になるというめんどくささ。パスサッカーメインの潮流もどこ吹く風、今日もカペッロはバスを置く。このつまらないサッカーを懐かしく思う日も来るんだろうか。




■韓国


最後はお隣の韓国である。何代目かのアジアの壁として君臨したホン・ミョンボの兄貴が監督として挑む。一応現代的サッカーを志向しているのだが、基本的にパワーを生かしていくサッカーというのは変わりない。ただ、そのパワーが日本相手だと存分に発揮できるのだが、世界レベルになると普通になってしまうというのが悩みどころ。パスサッカーをやろうにも、コントロールタワーのキ・ソンヨンはキックがうまいだけのなんちゃってゲームメイカーでそういう素養はないし、相棒のハン・グギョンはボール狩った後はほぼ何もできない細貝タイプであり、トップ下のク・ジャチョルはセカンドストライカーである。パスサッカー無理。基本的にはサムスン製アジア電柱のキム・シンウクに放り込み、そのこぼれ球をク・ジャチョル、ソン・フンミン、イ・チョンヨンといったアタッカーが拾う形と、両翼のソン・フンミン、イ・チョンヨンがサイドから切り崩す形になるだろう。彼らは優秀なドリブラーなため、そこそこなんとかなる。守備はそこそこ。キム・ヨングォンは高さがあり、スピードもそこそこある。ホン・ジョンホがそれをカバーする感じか。ただサイドバックはキム・ジンスが壊れてしまった。パク・チュホが招集されたようだが、広島のファン・ソッコがやるんだろうか。グループ内でもベルギー、ロシアと比べると戦力的には厳しいが戦えないほどではない。アルジェリアとの力関係は知らん。日本も中々に厳しいし、オーストラリ、イランにいたっては絶望感さえ漂うほどのグループ。ハン・グギョン、キム・ヨングォン、キム・チャンス、ファン・ソッコ、キム・ボギョン、イ・グノという現・元Jリーガーたちも多いし、アジア勢としては枠を減らされないためにも、韓国にもぜひともがんばっていただきたい。そのためには、高麗人参と呼ぶ謎の精力増強剤(全くの合法であり公には何の問題ないはずだが検査とかはやめて欲しい)を駆使して、ぜひとも走り勝っていただきたい。ベルギーとかロシアとかあからさまに暑いの苦手そうだしね。試合前に毒入りキムチを送ること推奨。


・注目選手 キム・ボギョン
レギュラーでキャプテンのク・ジャチョルが同ポジションにいるので、今回は切り札としての起用が濃厚か。セレッソ大阪時代にはトップ下として君臨し、乾、清武と魅惑のコンビネーションを見せていた。てやんでえべらんめえなチーム状況だったカーディフでも中盤で唯一ボールを受けられる選手として活躍。相変わらずのテクニックを見せていた。ただ、テクニックはあるんだけど、韓国人らしくファイターでもあるところが特徴。正直、ファイター一本やりのク・ジャチョルよりも、ボギョンの方をスタメンにすべきだと思う。おそらく劣勢に陥ることが多いグループリーグ、必ず出番は来るはず。不貞腐れて暗黒面に陥ってしまった乾を反面教師として、是非ベンチでも腐らずに自分を律して欲しいものである。


・chinkodekasou ホン・ミョンボ
我らが兄貴が遂に代表監督である。平塚、柏で活躍したのはもう10年以上前か。チェ・ヨンスの兄貴もFCソウルで監督やってるし、韓国も新世代に移ってきてるんだなあ、と。今回の代表監督は中々難しい立場。予選途中で変わったチェ・ガンヒ監督はW杯出場を勝ち取ったものの、「本番は絶対やらん」と当初から言っていたため、交代。後任を右往左往して探していた韓国サッカー協会だが見つからず、ホープであるホン・ミョンボに白羽の矢が立った。ロンドン五輪では結果を残してはいたものの、さらに注目の集まるW杯の指揮という立場を受けるかどうかが注目されたが、「代表監督を断るという選択肢はない」という男前たっぷりな回答で、引き受けた。間違いなくでかい。今回は五輪代表監督をやっていたこともあって、かなり若いメンバーを揃えてきた。30代の選手は一人もいない。走り勝つ気まんまんである。若い選手の兄貴分として尻を叩き、彼らに力以上のものを出させて欲しい。あと、余計な旗とかは出させないように十分に気をつけてもらいたい。今度はシャレにならん。




さて、これで適当プレビュー終了!!おつかれさまでした、主に俺!!
あと長々と読んでくれたみなさん、ありがとう!


で、せっかくなんで予想もしときましょうかね。
グループ抜けは次のチームと見ました!


A ブラジル クロアチア
B スペイン チリ
C コロンビア 日本
D イタリア ウルグアイ
E フランス スイス
F アルゼンチン ナイジェリア
G ドイツ ガーナ
H ロシア ベルギー



決勝から先は運任せということですが、一応最後はブラジルVSドイツでドイツが優勝ということで。
南米大会初のヨーロッパ優勝というのも乙なものでしょう。あまり根拠はない。


では、後はもう楽しむだけ!!ありがとうW杯!!