2014W杯ゆるふわプレビュー 「俺よりでかそうな奴に会いに行く」 | picture of player

2014W杯ゆるふわプレビュー 「俺よりでかそうな奴に会いに行く」

さて、あと3週間後に迫ってしまったW杯ですが、早いもんですな!
というわけで、まだ最終メンバーが決まってないところも多いですが、開幕までに急いで各国適当書き流しをやろうと思います!
やり始めてから、J1の1.5倍以上のチーム数という事実に気付いて慄然としましたが、もう始めちゃったのでがんばります死にたいです。

さて、今回は各チーム適当に書き流した後、注目選手を一人ピックアップ。
そして、W杯でお祭であるので、もう一人、そのチームで最も #chinkodekasou な男たちを上げていくという試みをしております!
ここでいうchinkodekasouな男は決して「実際にでかい」とか「棍棒のようだった」「あれを一言で表現するなら暴力としか言いようがない」「テポドン」という意味ではなく、chinkodekasouに見える、すなわち、男に対する最大限の賛辞であるということを先に宣言したいものであります!!

海外サッカーを網羅的に見てるわけでもないので、主な情報源はFootballistaの選手名鑑です!ありがとうFootballista!
というわけで、事実誤認があったら適当に指摘してくださいあと殴らないでください。




グループA


■ブラジル

さて、開催国である。優勝候補である。メンツを見ると非常に硬い。「硬いときのブラジルは強い」「男は長さよりも硬さだ」「でもあなたのなら柔らかくても好き」という具合に、手堅いメンバーのときはブラジルが強いというのが定評。ロナウジーニョ、ロビーニョなどの浮ついたメンバーは一人も入らず、前線から最後尾まで強直勃起のような硬さを出してきた。フェリポン好みのソリッドな面々である。チアゴ・シウヴァとダヴィド・ルイスのCBコンビにパウリーニョとグスタヴォのボランチとか相手にするのは考えるだけでやになってくる。おまけにラミレスとフェルナンジーニョが控えのボランチとかどうなってんの。ただ、コンフェデで見せたように対スペインについては非常に強いと思われるが、主な攻め手がショートカウンターであること、FWがしょぼいことから、けっこう引かれると手詰まりになることが予想される。フレッジとかジョーとかモンテディオ山形にいても別に違和感ないし。そこをこじ開けるのはまあオスカル、ネイマール、フッキなのであるが、彼らも特にブラジルマジシャンってわけでもないしね。飛び道具もベルナルジくらいしかいない。トーナメント入ったら意外と苦戦しそうで、対スペイン用に仕上げたのにスペインと対戦する前にあっさり負けるという可能性もけっこうありそう。あまりにも遊びが少ないような気がするので、ガンソとか呼んで10番つけさせて延々とベンチの肥やしにしとくとかの余裕をもってほしかった。どうしてもサンバ感が足りない。我々がブラジルに求めているのは、2002年大会で試合終盤に出てきてひたすらドリブルをして時間を稼いでいたデニウソンのような存在なのだ。


・注目選手 ネイマール

地元開催で国民の期待を一身に背負うのがネイマールである。94年にはロマーリオは応えた。98年のロナウドはだめだった。02年はフェリポンが背負ってた。06年と10年はカカが背負ってだめだった。今度はどうだろうか。地元ということもあって、そのプレッシャーはすさまじいものがあると思われる。うまくいかないときにはスケープゴートになる可能性も大である。ネイマール潰れりゃみなこける。キャラクター的にもスターだし、彼の代わりを務められる選手はちょっと見当たらない。もし怪我でもしたら史上最も陰気なブラジル代表になってしまう。フェリポンならだいじょうぶだろうが、十分に彼を守って欲しいものである。しかし、顔が本当に本田@あえて孤立しているにそっくりだ。二十数年前に本田@ミラン花魁大混乱の父親が謎のブラジル出張をかましていた、という事実で家庭内紛争が始まったりしたりはしないのだろうか。情報、求む。


・chinkodekasou チアゴ・シウバ
表の大将がネイマールなら、裏の大将がこのキャプテンであるチアゴ・シウバだろう。超顔こええ。現世界最強CBである。スピード、パワー、高さ、足元のテクニックどれをとっても世界トップレベルで、隙が全くない。コンフェデでやったときとか、岡崎が何度襲い掛かっても抜ける気がしなかった。ブラジル代表にたまに出てくる「両サイドバック上がりっぱなしでも平気で2人で守れるCB」である。幼い頃からマルセロみたいなのばっかり横にいたら、そりゃイヤでも何でも守れるようになる。今回のブラジル代表はソリッドなので、そんなにDFで孤立することもないのがちょっと残念。是非追いかける展開でサイドバック上がりっぱなし、パウリーニョ行ったきりの状況で鬼神のごとく一人で攻撃を止めまくる姿を見てみたいものである。今、一番、岩に近いCB。




■クロアチア

おなじみの名前と新しい名前が出てるクロアチアである。前回大会は不出場。予選ではバルカンお得意のチーム内不協和音でチームが吹っ飛びかけたが、そこはレジェンド・二個小鉢の登場でなんとかおさめ、プレーオフから本選へと滑り込んだ。MFは優秀なのが揃う。レアル・マドリーでレギュラーのモドリッチが中心で、セビージャの王様ラキティッチ、インテルの新星コヴァチッチ、夢を見させて早10年のニコ・ロマン枠・クラニツァールなどテクニカルな選手が揃う。また、前線も饅頭キッチン@グアルディオラいつか殺すを中心にオリッチ、ダ・シルヴァ、イェラビッチなど特徴がある選手がいて面白い。ただ、割と名前の通った前線に比べ、DFはちょっとトーンダウンして、がくっと面子が落ちる。所属クラブの格も中盤以降よりはだいぶ落ちる感じ。おまけに予選でDFの中心だったシムニッチ大将がハイル・ヒトラーをキメてしまって出場停止。世界面白ネーム第5位のチョルルカが統率し、覚醒したロヴレンかシルデンフェルトがいるCBはまあまあだが、左サイドバックが本来MFのプラニッチでイマイッチ。右サイドバックのクロアチアの魂・スルナも年を食ったしね。正直、ブラジルを食うほどのインパクトは全然感じない。奇しくも前回出場の2006年はブラジルと同じグループだったわけだが、初戦に全てを賭けすぎてしまったため、負けたその後はずるずる。今回もブラジルとオープニングゲームで当たるわけなので、適当に流していい感じにブラジルにやられておこう。「最初強めにマンジュキッチが当たって、後は流れで」。ニコ・クラニツァールの1ボランチとかいいんじゃないだろうか。もしくはモドリッチ1トップとか。メキシコとの一騎打ちになるだろうから、3戦目にすべてを賭けろ。


・注目選手 マテオ・コバチッチ
代表でトップ下を務める20歳。バルカン系テクニシャンの系譜を継いでいて、むらっ気たっぷりだが、爆発すると手がつけられない。ドリブルもいけるしパスも出せる。インテルではマッツァーリ特殊戦術の下で絶賛混乱中だったが、終盤にはレギュラーをゲット。知性を鍛えるためにもよかったのではないだろうか。おそらく決戦となるであろう3戦目のメキシコ戦ではおそらく1ボランチでくる相手の隙間で受け、蹂躙してもらいたいものである。なんつうか、この若さでこれだけやれると期待せざるを得ないよね。なお、顔はけっこう残念な部類の模様。


・chinkodekasou マリオ・饅頭キッチン
相手はW杯にいないのだけれど、復讐に燃えるクロアチアの核弾頭。今年バイエルンでけっこう点を取りながらも「おまえ、下手だからいらんわ」とグアルディオラ@サッカー界のスティーブ・ジョブスにあっさりと言われてクビ。溜まりに溜まった鬱憤をこのW杯で晴らしてもらいたいものである。でかくて早くてそこそこうまい、というFWとしては欠点のない感じなのだが、レバンドフスキという上位互換が来てしまったためである。非情な世界だ。プレーオフで退場したために初戦は出れないが、まあどうせ負けるし問題ないだろう。メキシコのサルシードはスキンヘッドで50mくらい先から目を細めるとグアルディオラに見えないこともないので、存分に踏み潰していただきたい。しかし、なんでグアルディオラのおっさんはFWと揉めるのが趣味なのか。




■メキシコ

予選でめちゃめちゃ苦戦した中米の強国。監督もばんばん代わっていて、結局最後はミゲル・エレーラ監督が兼任の形となり、最後の最後に大陸間プレーオフを経てすべり込んだ。何がかわいそうってこんなごたごたしたチームに負けたニュージーランドである。毎回国内の選手が過半数を占め、毎回よくわからない人たちが出場しているのだが、結局見せるのはメキシコサッカー以外の何物でもないという、よくわからないチームである。W杯でのメキシコは「独自のサッカーを展開して強豪国をそこそこ苦しめるもアップセットは決して起こさない」で、、「苦しめられてチーム内に危機感を植え付けるも勝ち点は失わない」という強豪国にとっては至れりつくせりのかませ犬接待プレーを得意としている。ただ、今回は苦しめるまでいくかどうか。直前の監督交代のため、あまりにも準備期間が少ない。前線はペラルタ、チチャリート、ドス・サントスなどパンチの効いた面子が揃っているのだが、彼らを生かす形にまで持っていけるかどうかは疑わしい。MFはメディナ、エレーラ、ペーニャらしいが、ほとんど名前すら初めて聞いたのでよくわからない。DFはサルシド、マルケスなどのベテランをそろえていて、GKのコロナはオリンピック出てたやつだろうか。オリンピックではブラジルを屠ったわけだが、今回はそううまくいくとも思えず。とりあえず最後のクロアチア戦がすべてを決めると思うので、そこに全力を投入するしかない。試合前に毒入りタコスを送れ。


・注目選手 ジオバニ・ドス・サントス
神童と呼ばれて早何年、ようやく開花しつつある天才。まだ25歳というのが正直驚き。もう30くらいになってるかと思ったよ。バルサのときいくつだったんだ。バルサからいらねって言われていろんなクラブを渡り歩くうちに、持ち前のテクニックを試合に生かす術を心得てきた模様。昔からすんげえうまかったけど、マジで意味なかったからな、こいつ。メキシコの夢を一身に体現しているような男で、基本的に守備はしません。それでもいいのです。試合中何度か決定的な仕事ができれば。正直、他の国だったらロマン枠以外の何者でもないのだが、それに攻撃の命運をすべて託してしまうメキシコさんやっぱかっけーっす。そういや、弟はどうなった。


・chinkodekasou ラファエル・マルケス

皇帝がまだいた!すっかり忘れていた存在だったが、まだ代表にいたとは。終盤バルセロナ時代はCB&アンカーで活躍。CBらしくない美しいロングフィードとCBらしくないうっかり守備で観客をショック死寸前に追い込んだ。今回がおそらく代表ラストダンス。すっかり遅くなってるであろう守備が果たしてこのレベルで通用するのかは微妙というかたぶんずったずたにされるのだが、文句言われるような立場でもないので、まあよかろう。1試合に2、3度美しい軌道のロングフィードを見せれば、もう試合は終わったも同然である。予選の苦戦の一因でもあるような気もするが、まあそれも気にするな。皇帝に文句を言うなど、あってはならないのだ!マンコ・カパック!(インカ帝国クスコ王国初代皇帝) ※指摘してくれた人ありがとう!!




■カメルーン

前回大会では混乱の末に日本にいいようにかもられた野生の王国が今回もエントリー。前大会ではああ!FWばっかりだよ!サイドが誰もいないよ!ということで、エトー大先生に右サイドを走らせたりしていたのだが、なんと今回もサイドを走らせる模様。MFの面子を見ると、なんかマティプやソング、マクーン、エノーなどボランチばっかりのような気がするのだが、気のせいだろうか。またFWもイドリスやチュポ・モティング、エトーなどセンターの選手ばっかりなのも気のせいだろうか。ムカンジョとかはサイドの選手らしいけど、どんな選手だかはわからない。DFもエンクルーとアス=エコトちゃん以外はよくわからない。細かいことは気にするな!ってことなのだろう。カメルーンと言えば恒例の内紛であり、今回もエトーVSソングVSフィンケという三面デスマッチが既に開催されている模様。毎回内紛するためにワールドカップ来てるんじゃねえのかという気がしないでもない。フィンケに内紛を収められそうな気が全くしないので、もうこうなったら鎮火するのは諦めてがんがん燃え上がらせ、そのまま火の玉となってブラジルに突撃してはどうだろうか。自分の身も焼け落ちるとは思うが、サッカー王国に火傷くらいは負わせることができるかもしれない。愛称は「不屈のライオン」だが、トラトラトラの精神で奇襲にすべてを賭けていただきたい。


・注目プレイヤー アレクサンドル・ソング
「お、俺はベンゲルなんか嫌いなんだー!!」とプレミアNo.1ボランチの称号をかなぐりすてて移籍したものの、移籍先のバルサではどうにもフィットせず、なんかセンターバックとかやらされる始末。最近では出番も減っており、ちらほら移籍という話も。競争相手がブスケッツじゃ、まあ無理だよな。「ベンゲル・・・俺は間違っていたのか・・・」と、アーセナルから出ていったセスク、フレブ、フラミニなどが陥った迷路に嵌っている。うまくいったのってナスリくらいじゃないだろうか。アーセナルはアーセナルで特殊な戦術なのよね。さて、前回のワールドカップはなんか叔父のソングがもめたとかなんかでパッとしなかったので、今回は就職活動も兼ねてがんばっていただきたいもの。と思いきや、チームの重鎮エトーと揉めに揉めている。そのエネルギーを試合に向けて欲しいのだが、それができたら苦労しないという話で。いいパス出すんだけどなー。もったいない。


・chinkodekasou サミュエル・エトー

一度は代表引退を表明したものの、大統領直々のお願いによって復帰というアフリカ感満載の展開によって代表に復帰した代表の顔・・・のはずなのだが、そもそも根本的な問題として、我が強くてリーダーに全然向いてない性格であり、彼にキャプテンを任せるのは知名度としてはよくてもチーム的にはどうなんだろうか。近年で最も国際的に成功したカメルーン人であることは確かなのだが、それとキャプテンをやるというのは全くの別問題。彼が出た3度のW杯では、サウジアラビアに一勝しただけという疫病神的な側面もある。今回も全くうまくいきそうな感じが全然ないのだが、おそらく代表ラストダンスだろうし、なんとか自分を殺し、チームを団結させて欲しいものである。まー、99%無理だろうし、それをやっちゃうとエトーじゃない、ってのもあるけどね。狂犬、いまだ死なず。






グループB


■スペイン

ワールドカップ、ユーロと現在世界王者のスペインだが、ワールドカップ連覇は中々に厳しい状況だろう。4年前は無類の支配力を発揮したティキタカだが、最近ではティキタカ破りの研究が進み、バルセロナでさえも無敵の強さに陰りが見えてきた。元々スペインはバルサと比べるとそこまでパス回し無間地獄ではなかったが、まあ本質は似たようなものであるので、これは危機。案の定、対スペインハードチューニングモードで仕上げてきているブラジルには、コンフェデで普通に負けた。あかん。また、パス回しの中心を担うイニエスタは元々怪我がち、シャビ大先生もお得意の性格悪い発言が出てきてない。シャビ大先生の調子のバロメーターは悪口のキレと比例しているので、これは由々しき事態でござる。結局守勢に回ったときに脆いので支配率上げましょうって思想なので、カウンターとか食らうと普通に死にます。対策が進む中、そこをどうするか。まあとにかく支配率上げるしか手立てはないような気がするのだけれど。あとはゲーゲンプレッシング。それが4年前より年をとった中盤でできるかどうか。ただ、光明はCFの目処が立ったこと。ソルダードがトッテナムで自分を見失い、ネグレドは怪我から復帰したて、ジョレンテは代表に合わないことこの上なく、このままでは俺たちのトーレス大先生にまたすべてを委ねなければならないのかと暗澹たる気持ちに陥っていたが、ここにきてジエゴ・コスタという中盤にも絡めて点も取れ、前から守備もできるというスーパーFWが出てきた。デル=ボスケ監督はサイン寸前だったトーレス金融との契約書を慌てて破り捨てたことだろう。本格FWの登場で、スペインはよくなるのか悪くなるのか。なんか返って中途半端になって変になりそうな予感も。しかしまあ、シルバが控え、カソルラとマタがメンバーぎりぎりという豊富な中盤の駒を生かして普通にグループリーグは抜けると思うけど、そっから先は薄ぼんやり。途中で敗退した場合には、シャビ大先生には是非ブラジルのピッチ状態をディスりまくって、ブラジル国民にほんわかした笑いをさせてもらいたいものである。


・注目プレイヤー セルヒオ・ブスケッツ
シャビ大先生がゆっくりと衰えていく中、中盤の肝はやはりこの男。試合中に間違った選択肢をすることがほとんどない。スペインを一身に体現したような男である。スペイン人選手にして体格が大きいのもプラス材料。おそらく今最も高値のつくアンカーの1人だろう。ただ、ひたすら地味。とにかく地味。アンカーの位置でくるくる回ってパスを捌きまくってるのだが、やっぱり地味。監督のデル・ボスケとしては地味であることに徹する彼に全幅の信頼を置いているのだろうが、そろそろぶち切れてWシャビの尻拭いをやめて炎のオーバーラップを見せてもいいのではないだろうか。たぶん、セルヒオ・ラモスあたりにどつかれると思うけど。ちなみに父親はクライフバルサの時に足元の技術を買われてGKを務めていたが、まじでGK技術がクソで笑えるほどだった。


・chinkodekasou フェルナンド・トーレス
「師匠」と呼ばれるユーロ得点王は、歴史の中でもトーレスだけだろう。アトレティコ、リバプール時代の疾風のようなフォームはどこへやら、チェルシー移籍後は完全にネタ枠になってしまった。点は取らないわ、余計なことするわで常にチェルシー放出リストの上位を占めている。ただ、我々はみんなトーレス師匠が大好きである。たとえばこの前のリバプールを地獄に落とした試合のように、普段は全く点をとらないのに、大事な試合でほんとどうでもいい点をとるという全く空気読まない感じが、我々の心をくすぐるのだろう。今回は正直選ばれるかどうかはわからない。しかし、もし選ばれたら、全力を持って我々のイライラを刺激し、適度に中盤と全く噛み合わない気配を見せながら、ほんとにどうでもいいところで点を取って、トーレス劇場を開催していただきたいものである。




■オランダ

ルイス・ファン・ハール a.k.a “きちがい”率いるオランダ代表だが、すでにお手上げムードが若干出ている。中盤の中心であるストロートマンの離脱が決定。ストロートマンはパス出してよし、守備させてよし、頭もいいという3拍子揃ったMFで代えはいません!残念!解散!というわけにもいかないので、ルイス・エゴ・ファールも「やり方代えるかもしれん。早くマンチェスター行きたい」などと供述している模様。なお、代わりはスナイデルかラファエル・ファン・デルデルデル・ファールトになるようだ。トップ下じゃんか、あいつら。意外とMFの層がけっこう薄い。前線はおそらくロッベン、ペルシーでなんとかなる。ごり押しでも点は取れるだろう。しかし、毎度のようにDFがしょぼい。国外でプレーしてる選手はほとんどおらず、なんかあんだけでかいの多いんだからもうちょいマシなCBとか育ってもよさそうなものだが。フラールは悪い選手じゃないが、強豪国の軸って感じでもない。他も若いっていうのはあるにしても、ちょっとつらいもんがある。一応前回準優勝国だが、あんまり上を目指せそうな感じもないかな。デ・ヨングの兄貴のえげつないファールやロッベン劇場を楽しむのが今回の主眼だろうか。ただ、一つ気になったのはカイトが選ばれていること。驚異のワークホースが健在なのかわからないが、もしかしたら彼の経験がストロートマンの穴を違った形で埋めることになるかもね、と。敗退したあとのルイス・ファン・ハール・ザ・高慢の他の人間全員低脳だと思ってるスピーチが要注目。あと、右サイドバックのヤンマートは地方にあるコンビニの名前感がすごい。元酒屋で夜9時で閉まるやつ。


・注目選手 アリエン・ロッベン
サイドを駆けるハゲは今大会もハゲている。今年はグァルディオラの下で現代サッカーの粋を教えられたはずなのだが、そもそも基本的にはワンマンアーミーであり、グァルディオラもそんな感じで扱っていた。プレーパターンはシンプルでサイドでもらって中へのカットインがプレーの70%以上を占める。DFとしては読みきっているはずなのだが、それでも強引にこじ開けるというなんていうか無理矢理感溢れるアタッカー。ハゲのくせに。もう一人のエースであるファン・ペルシーと噛み合ってる感じも全然なく、2人して勝手に点を取ってる感じである。そんなロッベンももう30歳。おそらく最後のW杯となるだろうが、もうそんなことは気にせずに思う存分カットインしまくって、スナイデルとかに邪魔そうな顔をされてもらいたいものである。


・chinkodekasou ルイス・ファン・ハール
大会前にマンU行きが決定してしまい、半分くらいどうでもよくなってるはずのミスター“エゴ”である。世界有数の実績を持ちながら、その人格破綻っぷりによって職を追われ続けるという珍しい人でもある。また、バルサを優勝させて2度目の就任で崩壊、前のオランダ代表では2002年W杯を逃すという失態を演じながらも、AZとバイエルンで不死鳥の如く復活するという、なんつうか不死身系の監督でもある。チームを作るのは上手だが非情に頑固で、2002年予選最終盤でハッセルバインクをウイングで起用したのは今も目に焼きついて離れない。右サイドからセンタリング上げてるハッセルバインク、めっちゃせつない顔してた。マタとか香川はさっさとマンチェスターから引越しする準備を整えた方がいい。今回の代表は割と面子がしょぼい感じだが、その頑固さがチームをどう導くか。俺は崩壊させるほうに3000フンテラール。




■チリ


まずい、4年間このチームを1秒も見てない。ただ、面子を眺めるとけっこうやりそうな感じはある。アタッカーにはバルサで覚醒したサンチェスとバレンシアのバルガスをトップに置き、真ん中には魔術師バルディビア。その下にはパーフェクトMFであるユヴェントスのビダルが控える。そして切り札にはM・フェルナンデスがいるという。何をやろうと、これはけっこう点取れそうな気がする。反面、DFはよくわからん。右のワイドにいるイスラは見たことあるが、ほかはさっぱり。監督のサンパオリも国内が主戦場だったようで、ビエルサ信奉者以外の情報が入ってこない。まあスケールダウンしたオランダを十分に食う可能性はありそう。こういうちょこまかしたタイプのチーム、苦手だろうしね、オランダ。さて、これ以上何も語ることがない。こうなると面白ネームを探すしかやることがないのだが、ファビアン・オレジャナという、やったのはオレジャナイんだ感溢れる選手を見つけた。セルタ所属だそうな。あと、DFのホセ・ロハスが全然ロハス感がない顔をしててワロタ。


・注目選手 いない

・chinkodekasou
チリ人はみんな小さそう。




■オーストラリア


若いメンバーが揃った。4年間ミスター“ペンペン草”オジェックに任せたせいで、若手が全く登用されず。ベテランを擦り切れるまで使い倒してなんとかワールドカップ出場権を得たが、協会首脳はこれじゃまずいと気付いたのか、オジェックを首に。おせーよ。というわけで、ワールドカップメンバーには聞いたこともない若手がずらりと並ぶこととなった。誰だよ、ジェイソン・デヴィッドソンて。田中一郎みたいな名前だな。まあニールだのはもうそろそろきつかったのでいいのだが、正直ミリガンとスピラノビッチのJ2感溢れるCBでだいじょうぶだろうかという気がする。あと、まだまだトップレベルのシュウォーツァーが代表引退してしまったのは大ダメージ。この前チェルシーでもチェフの代わりに出ていて、遜色ない活躍をしていただけにね。代わりはマシュー・ライアンという選手らしいが「元マンUのマーク・ボスニッチが絶賛」って、それは「川越シェフが太鼓判のイタリアン」レベルの信用度のようなので要注意。MFではブレッシアーノはそのまま残っている。が、34歳。おそらくクリスタルパレスでピューリスの元で猛威を振るった「貧乏人のバラック」ことジェディナクが中心になるのだろう。なんかサイズもでかいし、すさまじいパワーだった。足元も悪くない。FWはケイヒルがやはり軸か。栗原がほとんど競り勝てなかったその驚異の空中戦の強さは今も健在。ただ、こいつも34歳だ。あとはケネディもいるが、腰の調子次第。なんだか光明が一つも見えないのだが、若手の爆発に賭けるしかない。ちなみに左サイドのオアーは内田とマッチアップしてあらゆる突破を全部止められてた。アジアカップも見据えての布陣というのだが、世の中広しといえど、ワールドカップを実験の材料にする国は中々あるまい。同じアジアとして幸運をあんまり祈ってない!


・注目選手 マーク・ミリガン


あんまり注目できるプレイヤーもいないのだが、元千葉ということで俺としてはやはりミリガンに注目したい。基本的な身体能力が高く、身長は180センチに満たないのに、けっこう空中戦も強い。ただ、W杯でレギュラーCBってのはどうなんだ。なんかちょんぼおかさないか、お母さんハラハラしちゃうわよ。また、センターバックなので披露する機会は少ないと思われるが、ミサイルのようなロングスローを投げ込むことができる。俺は国立競技場でそのロングスローをオーロイが直接頭でねじ込むという「ポートボール」を見た。いざとなったらケネディとケーヒルにばんばん放り込んでいくのも手。というか、それくらいしか攻め手が見当たらない。


・chinkodekasou ティム・ケーヒル

長年日本を苦しめたダイナマイトヘッダーも34歳。おそらく今大会が最後だろう。エバートンでモイーズに仕込まれた空中戦はまだまだ健在。意外とばこばこ放り込まれるのはスペインもいやかもしれない。また、空中戦も強いのだが、全く意味のわからないところで突然点をとるという、いい意味でも悪い意味でも流れを無視しがちなマップ兵器みたいなFWでもある。高くて強くて勝負強いという、我々が想像するオーストラリアを一身に体現する男。実は選手として相当好きなので、勝てないまでも、国際舞台で有終の美を飾ってくれることを願っておりまする。Jリーグでもきてくれねえかな。甲府とかきたら、すごいぜ。



part2 にたぶん続く!!続くかもよ!