森林整備法人の救済活動が開始
朝日は11月10日に「森林整備法人の巨額負債問題、国に負担要請へ」を配信。
記事は、巨額負債を抱える森林整備法人を所管する地元自治体とメーンバンクの農林漁業金融公庫が、負債返済策を共同で考える検討会の初会合を11日に開くと報じる。双方とも森林法人への金融支援は限界、という認識で一致しており、検討会は、国に新たな負担を求める形の返済策をまとめる見通しとか。参加自治体は岩手、京都、滋賀など16府県で、年内に数回開いて返済策をまとめるとのこと。森林法人の返済負担を減らすため、国による金利負担の肩代わりや無利息の借り換え資金の提供などを求めると見られると記事は伝える。森林整備法人は戦後の木材需要の高まりを受けて設立され、地権者から山を借り、造・育林を請け負ってきており、全国の40法人で計1兆2000億円超の負債があるとか。農林公庫は16年度末で39法人に4433億円を貸し付けており、公庫への元利返済が滞った場合、地元自治体が損失を補償する契約となっているため、法人の負債は各自治体の大きな負担につながると記事は警告する。
都が通勤手当を6ヶ月定期計算で支給したら34億円の節減効果
読売は11月10日に「東京都で判明、職員の定期代で年34億円無駄遣い」を配信。
記事は、東京都が16年度から、職員への通勤定期券代の支給基準を1か月分から割安な6か月分に変更したところ、1年間に約34億円を節約できたことがわかったと報じる。都によると、現在、都の職員定数は約18万人で、この75%が通勤定期代の支給対象になっており、15年度の総支給額は305億6000万円だったが、16年度から6か月定期に基準を改めたところ、総支給額は前年度比約37億円減の268億1000万円で済んだとか。16年度は職員数が15年度より約1600人減っており、都が“節約効果”を試算したところ、34億4000万円と算出されたとのこと。
脱税がらみで外国から情報提供要請があった場合に応じられるよう法改正
時 事は11月10日に「海外の脱税調査協力で法改正へ=課税利益なくても捜索可能に-財務省」を配信。
記事は、財務省が9日、租税条約を締結している相手国から脱税事件調査への協力要請があった場合、税務当局が国内の関係先に対して捜索、差し押さえなどの強制調査に乗り出せるよう法改正を行う検討に入ったと報じる。与党と調整した上で18年の通常国会で租税条約実施特例法改正案の提出を目指すと記事は伝える。同年4月に施行したい考えとか。日本はこれまで米国や英国など45カ国と租税条約を締結したが、ほとんどのケースで税務調査に必要な情報を交換する条項が盛り込まれているものの、この条項の適用は国内法の範囲内とする規定があり、相手国から刑事告発を目的とした情報提供の要請があっても、国内法では日本の課税利益なしに情報収集できないことになっているとか。
道警不正経理で国への返還額が増加
毎日は11月9日に「<道警不正経理>検査院、国への返還額に470万円の追加」〔道警不正経理取材班〕を配信。
記事は、北海道警の不正経理問題で、会計検査院が16年度決算検査報告の中で「検査を実施した範囲では道警の調査結果と異なる事態は認められなかった」と道警の内部調査結果を追認したが、集計に誤りがあるとして、国への返還額に約470万円の追加があると指摘したと報じる。道警は9日の道公安委員会に諮った後、返還するか判断するとのこと。報告書によると、12年度まで全道のほとんどの警察署で正規の予算執行手続きを経ずに事実と異なる支出関係書類を作成し、「運営費」をねん出していたとのこと。会計検査院として道警の不正経理を初めて「組織的、慣行的」と指摘する一方、「12年度までの記録が残っておらず、当時の会計担当者らの記憶による証言に基づいたため、検査に限界があった」(司法検査課)としているとか。
北海道労働局の不正経理
毎日は11月9日に「<北海道労働局>816万円が不正支出 会計検査院が指摘」〔横田愛〕を配信。
記事は、会計検査院が8日、16年度決算検査報告で、北海道労働局で816万円が不正支出されていたと指摘したことを受け、道労働局が同日付で131人を処分したと報じる。処分の内訳は▽懲戒免職1人▽戒告6人▽訓告33人▽文書厳重注意25人▽口頭厳重注意66人で、記者会見した道労働局の寺岡忠嗣局長らは「労働行政に対する国民の信頼を著しく損ない、深くおわびする」と陳謝したが、組織的な不正との見方は否定したとのこと。検査では、16年4月に総務課職員3人が業者に架空請求書を作らせ約75万円を不正支出したことが明らかになっているが、ねん出した公金は道労働局長公宅の引っ越しの際にストーブ(約15万円)やカーペット(約9万円)、照明器具(約7万円)などの購入に充てたといい、不正経理を行った職員は「局の都合による引っ越しで、局長個人に負担をお願いできなかった」と説明しているとか。指摘を受け、当時の局長(04年7月退職)が全額返還したとのこと。この他、▽物品購入の架空請求で139万円、▽出張旅費の過大清算で211万円、▽札幌公共職業安定所の職員=同日付で懲戒免職=による公金詐取、窃盗事件で391万円、の不正支出が指摘されたとのこと。同局は今後、全額を国に返還する方針とか。また不正支出の他に、架空請求で業者に「預け金」を作り、必要なときに備品購入などに充てた不適正経理が5500万円、購入のつど清算せず一括払いしたものが944万円あるが、これらは、必要経費に充てたとして返還対象としないと記事は伝える。
世の中の流れが変わってきたので低調になった不正経理
朝日は11月10日に「年間予算の4割がカラ出張で支出 京都労働局の不正経理」を配信。
記事は、全国の6労働局で不正経理が明らかになった問題で、最も多い18人が懲戒処分になった京都労働局(京都市中京区)では、京都西陣公共職業安定所(同市上京区)が11年度に出張旅費の年間予算の約4割をカラ出張で支出していたことがわかったと報じる。同職業安定所は11年度から15年度までに京都労働局がつくった裏金2824万円のうち、最も多い778万円をプールしていたとか。同労働局によると、局全体で11年度の出張旅費の予算は1億3600万円、そのうち京都西陣公共職業安定所分の年間予算は1356万円で、うち519万円がカラ出張などで不正に支出されていたことが会計検査院の調べでわかったとのこと。帳簿などが残っていない10年度以前は不明とか。京都労働局では11年度、京都西陣公共職業安定所を含む府内の全8公共職業安定所と府雇用保険課(現・京都労働局職業安定部)で1714万円の裏金がつくられ、翌12年度には8公共職業安定所で747万円をプールし、13年度には7公共職業安定所で297万円、14年度には2公共職業安定所で61万円の不正な支出があり、15年度は京都田辺公共職業安定所だけがわずかだが続けていて、この間の総額は2824万円になるとのこと。京都労働局の小林淳総務部長は不正経理について「知らなかった。経理担当者は世の中の流れが変わってきたため、やめたと話している」と説明していると記事は伝える。
含み損を抱える北海道の土地開発公社
11月8日付け日本経済新聞地方経済面1面に「土地開発公社「解散」4割、土地8割未利用――道内13市が実施・検討」の記事。
記事は、土地開発公社について、市に代わり土地を先行取得し、最終的には自治体が簿価で買い取る仕組みだが、北海道では、道内景気が低迷していて開発計画が頓挫するケースが相次いでおり、未利用地の保有が長引くと、地価下落に伴う含み損や借入金の金利負担も増加するため、解散を検討する自治体が増えているとして、「今後の事業展開はなく役割を終えた」として未利用地を買い取ったうえで3月に公社を解散する予定の芦別市、今年度中の解散を決めた富良野市、今後、公社保有地を分割して買い取って25年度の解散を検討している江別市、今後十年程度かけて用地を買い取ったうえで解散する方針の札幌市や稚内市の名前を挙げる。道によると道内の商業地価格は5年前に比べ3割前後下落しており、約970億円分ある「塩漬け用地」の地価がこの間3割下落したとすれば、全公社が抱える含み損は3百億円規模に達する可能性があると記事は伝える。
朝日は労働保険特会を調べて記事を書いているが……
朝日は11月5日に「雇用・労災保険料から3800億円 厚労省外郭団体へ」を配信。
記事は、企業や従業員が納める雇用保険などの保険料が主な財源となっている「労働保険特別会計」から15年度、厚生労働省の69の外郭団体に、補助金など計3800億円余りが支出されていたと報じる。17年度予算でも、62団体に計3600億円余が計上されており、このうち51団体の役員に、今年5月現在、延べ180人の同省出身者が就任しているとのこと。記事はこれを保険料から多額の資金が「天下り法人」に流れ込んでいた形と評する。団体の中には予算の無駄遣いが指摘されているところもあり、厚労省は見直しを進めていると記事は伝えるが、以降の記述には「予算の無駄遣いが指摘されている」団体のことは触れられていない。労働保険には、失業手当などをまかなう「雇用保険」と、職場などで事故にあった時の治療費などに充てる「労災保険」があり、同特会はそれぞれ「雇用勘定」と「労災勘定」に分かれていて、17年度予算で見ると、雇用勘定の収入は3兆2721億円となっていて、大半は企業や労働者からの保険料で、ほかに失業手当に充てるため一般会計からも4261億円が投じられており、失業手当などの保険給付への支出は2兆1782億円を見込んでいるとのこと。労災勘定では、保険料に一般会計13億円を加えた1兆527億円が入り、労災にあった人の治療費や年金支給などには9284億円を予定しているとか。各勘定での収支の差額の多くが外郭団体に流れ、保険給付と関係のない事業に使われると記事は評する〔保険給付に関係あるかどうかより、特会の目的に関係があるかどうかが大事なんだがなあ〕。決算額が確定している15年度の両勘定を調べたところ、厚労省所管の独立行政法人や公益法人など計69団体に、補助金など総額3807億2100万円が交付されており、うち16団体には両勘定から資金が交付されているとか。勘定別に見ると、雇用勘定からは44団体に計2697億6200万円が支出されていて、交付額が最も多かったのは、「雇用・能力開発機構」の約1519億円で、同勘定からの全交付額の6割近くを占めるとか。同機構は16年度、失業予防などが目的の「雇用保険3事業」の助成事業を31事業行っているが、利用実績を調べると、実績がゼロだった1事業など、予算に対して実際に使われた額が3%に満たないのが4事業あり、これらを含め、実績が予算額の半分以下の事業は13あって全体の4割を超えていると記事は伝える〔まさか、このことを予算の無駄遣いなどと思っているんじゃないだろうな〕。労災勘定では41団体に計1109億5900万円を支出しており、「労働福祉事業団」(現在は「労働者健康福祉機構」)の約572億円が最も多いとか。このうちの51団体の役員には、複数の団体で理事を兼務する者や、報酬を得ていない非常勤役員も含め、延べ180人の厚労省出身者が就任。同省OBの常勤役員が多い団体には、「高齢・障害者雇用支援機構」と「産業安全技術協会」の各5人、「福祉医療機構」の4人などがあると記事は伝える。こうした現状について、同省雇用保険課は「特別会計の予算執行などへの批判は厳粛に受け止め、事業の大幅な見直しを進めており、補助金なども絞り込んでいる。今後はさらに交付額、交付先の団体数ともに減るはずだ」としていると記事は伝える。
献血による健康被害に対する支援措置
共同は11月2日に「献血で健康被害、5万人超 治療費支払いの制度化検討」を配信。
記事は、16年度に献血した延べ約540万人のうち、めまいを起こしたり、気分が悪くなったりした人が5万6500人余りに上っていることが2日、厚生労働省の献血に関する懇談会で報告されたと報じる。治療が必要とされ医療費や交通費を受け取った人は802人いることも判明し、厚労省は、これまで各地の血液センターが独自の判断で支払っていた医療費や見舞金を見直し、制度化することを検討しているとのこと。
16.7~17.6に申告した法人の所得の総額が4年ぶりに40兆円台
毎日は11月2日に「<黒字申告法人>2年連続で増加 回復基調の企業業績反映」〔立山清也〕を配信。
記事は、今年6月末までの1年間に税務申告した企業などの法人のうち、黒字申告した割合が31.5%(前年比0.7ポイント増)と、2年連続で増加したことが国税庁のまとめで分かったと報じる。申告所得の総額も前年を11%上回る43兆1736億円で、4年ぶりに40兆円台を記録し、企業の業績が回復基調にある実態をうかがわせたと記事は解説する。国税庁によると、全国295万社のうち、過去最高の274万社が申告し、そのうち、黒字申告した法人1社あたりの所得金額は前年を8.1%上回る4945万円で、赤字申告した法人の欠損総額は、前年を17.9%下回る23兆3576億円だったとのこと。また、申告内容に疑問がある12万4000社を調査した結果、9万1000社から1兆4914億円の申告漏れが見つかり、うち悪質な所得隠しは2万4000社の3595億円だったとか。