カラ出張で浮かせた金で送別会
毎日は12月9日に「<公金送別会>当時の新潟地検次席らを注意処分 東京高検」〔前谷宏〕を配信。
記事は、新潟公安調査事務所の首席調査官(59)らが出張旅費名目で浮かせた公金約23万円を職員の送別会などに充てた問題にからみ、東京高検が9日、この金を使った別の会合に出席したとして、当時の新潟地検次席検事と同事務局長を注意処分としたと報じる。新潟地検などによると、会合は15年12月に開かれ、地検から当時の検事正ら3人が参加し、飲食費は約6万円で、首席調査官が「空出張」で浮かせた金から支払ったとのこと。地検は「会合は会費制だったが、首席調査官が会費を受け取ろうとしなかった」と説明したと記事は伝える。会費は、会計検査が入った後の昨年5~6月に支払ったとか。検事正だけはすでに退官し、処分されなかったとのこと。首席調査官は昨年8月、関東公安調査局から業務上横領の疑いで刑事告発されたが、新潟地検は9日、「横領は予算を全額使い切るためで、私利私欲のためではない」などとし、起訴猶予処分としていたとのこと。23万円は全額国庫に返納されているとか。
成田の価格交渉方式は予定価格を上回る契約を容認
毎日は12月8日に「<成田官製談合>民営化後も落札率96.5% コスト減らず」を配信。
記事は、「成田国際空港」(旧・新東京国際空港公団)発注の電機関連工事を巡る官製談合事件で、民営化された昨年4月以降の工事の平均受注額が、予定価格(契約制限価格)の約96.5%に達していることが、同社の内部資料で分かったと報じる。国土交通省発注の鋼鉄製橋梁(きょうりょう)建設工事を巡る談合事件の落札率(予定価格に占める落札額の割合)より約1ポイント高く、民営化後も談合が繰り返されていた疑いが浮上したと記事は評する。予定価格を上回る金額で契約を締結したケースもあり「成田方式」の特異性が浮かび上がったと記事は伝える。東京地検特捜部は、施設保全部長(57)=競売入札妨害容疑で逮捕=らを追及し、旧公団時代から続く談合の実態解明を進めている模様とか。内部資料は、昨年度以降の発注工事に関するもので、高圧電流を使用可能な電圧まで落とす受変電設備や、滑走路の照明灯など計27件あり、落札率は平均で約96.5%となっており、国土交通省発注の橋梁談合事件で12~16年度の平均落札率約95.6%と比べて成田の方が高かったと記事は伝えるが、見積もりに基づく電気工事と積上げによる建設工事とを単純に比べ゛るのは間違い。通常の指名競争入札は、1回目の入札で全社の応札額が予定価格を上回った場合、2回目の入札に移行し、旧公団もこの方式だったが、民営化後の入札は「価格交渉方式」と呼ばれるもので、入札を1回だけ行い、最低額だった会社が交渉権を獲得し、空港側と交渉を行い、最終的な受注額を決めるというもので、予定価格を上回っても最低額なら交渉権を得られ、27件のうち14件がこのケースとか。昨年9月27日の入札では、予定価格が3293万円余だったのに、ほぼ倍額の6420万円で応札したメーカーが交渉権を獲得し、結局、応札額の半値以下の3200万円(上限の約97.1%)で受注したしたとか。また、予定価格は絶対条件ではなく、昨年8月20日の入札では、予定価格(2170万円余)の約115.1%に当たる2500万円で契約が交わされたとも。同様の入札方式は、2月に開港した中部国際空港でも採用され、導入効果などで事業費が約1200億円削減されたというが、成田は結果を検証していないと記事は伝える。
NHK離れに鈍化傾向
毎日は12月8日に「<NHK>受信料支払い拒否・保留128万件 11月末」〔丸山進〕を配信。
記事は、NHKの橋本元一会長が8日の記者会見で、昨年7月の不祥事発覚以降の受信料の支払い拒否・保留件数が、11月末現在で128万件となったことを明らかにしたと報じる。9月末(126万6000件)から約1万4000件増だが、昨年9月から2カ月単位で行われている調査では最低の増加幅とか。今年10~11月の間に不払い世帯が支払いを再開したケースは8万1000件で、8~9月(3万5000件)の2倍以上に達した経緯がある。橋本会長は「今年度内には減少に転じることができそうだ」との見通しを示し、理由として営業活動の成果や視聴者側に理解が広がったことなどを挙げたとか。また、政府の「規制改革・民間開放推進会議」の宮内義彦議長が現行の受信料制度を「破たんしている」と指摘し、払った世帯だけが視聴できるスクランブル化実現を訴えたことについては、永井多恵子副会長が「(スクランブル化すると)公共放送と言えなくなる」と反論し、竹中平蔵総務相が設置を表明したNHKの経営形態などを議論す る有識者懇談会に関しては、橋本会長が「放送の全体状況を議論することは意義があり、公共放送についての考え方を訴えていきたい」と述べたとの由。
愛媛県警で新たに600件の不適切経理
記事は、愛媛県警の捜査費不正支出問題で、県監査委員が指摘した35件のほかにも、13年度に新たに約600件(計約180万円)の不適正な支出が見つかったと報じる。同年度の国費、県費の全支出、計約3万1000件を再調査して判明したとのこと。不適正な支出は国費が約110万円、県費は約70万円で、慰労会の参加者を水増ししたケースもあったが「私的流用はなかった」と説明しているとか。県警の粟野友介本部長は同日、県議会警察経済委員会で調査結果を報告し、「誠に遺憾で深くおわびしたい」と謝罪したとのこと。不適正に支出された捜査費は返還し、今後の調査対象を10-16年度に拡大するとか。県警の捜査費問題をめぐっては、県監査委員が2月に、13年度の支出のうち35件(計約14万円)で不正が疑われると指摘している。
途上国向けのプレゼントを東京で駐日大使に伝える
12月9日付け日本経済新聞朝刊2面の「途上国の包括支援策」は、政府が8日に、発展途上国の包括支援策をまとめたと報じる。(1)政府開発援助(ODA)を増額、(2)対象国が輸出を増やせるよう関税や輸入枠を撤廃、(3)生産技術の専門家を派遣、などが柱で、小泉純一郎首相が9日に、首相官邸に途上国の駐日大使らを招いて伝えるとのこと。
WTCが減損会計導入で571億円の特別損失を計上
12月8日付け日本経済新聞地方経済面46面に「WTC減損導入、特損571億円計上、今年度決算」の記事。
記事は、経営再建中の大阪市の第三セクター、大阪 ワールドトレードセンタービルディング(WTC)が、中間決算で含み損を業績に反映する減損会計を導入し、17年度決算で571億円の特別損失を計上すると報じる。会計基準変更で土地・建物の資産簿価を753億円から182億円に減額したのが影響するとのこと。WTCは資本金を176億円から1億円に減資するとともに、82億円の資本準備金を取り崩して特損の一部を補てんするとか。未処理の516億円は再建計画の期間である55年度末までの解消を見込んでいると記事は伝える。
成田重電談合でOB会社への便宜供与
12月7日付け日本経済新聞朝刊38面に「成田重電談合、実績もとに工事配分、公団側、天下り巡り便宜も」の記事。
記事は、新東京国際空港公団(現・成田国際空港会社)の電機設備工事を巡る入札談合事件で、公団側が受注予定企業を決める際、重電メーカーの過去の受注実績や、工事が行われる場所などを基準に各社に工事を割り振っていたと報じる。特捜部は、メーカーの営業担当者らからこうした供述を得ているもようで、公団の元工務部電気課長(55)、元工務部付次長(57)の両容疑者=競売入札妨害容疑で逮捕=らの調べを進め、受注メーカー選定のメカニズムの全容解明を目指すと記事は伝える。これまでの特捜部の調べなどによると、両容疑者は工事をメーカー各社に割り振った「配分表」に基づいて入札前に受注予定企業と連絡をとり、予定価格に関する情報を漏らしていたとのこと。関係者によると、公団側が工事を配分する際には、既存の設備の増設や更新工事は、当初の工事を受注したメーカーに優先的に受注させていたほか、空港内を複数のエリアに分け、工事が行われるエリアに応じて受注させるなどの基準を設けていたとか。さらに公団OBの天下りを受け入れていたり、今後、受け入れる見込みのあるメーカーに受注の便宜を図ったこともあったとか。重電業界を巡っては、防衛施設庁や国立大学の電機設備工事を巡っても受注調整した疑惑が浮上しており、特捜部は「防衛施設庁ルート」についても解明を進めるもようと記事は伝える。
18年度予算編成の基本方針が閣議決定された
共同は12月6日に「新規国債30兆円が目標 予算基本方針閣議決定=差替」を配信。
記事は、政府が6日、経済財政諮問会議で18年度予算編成の基本方針をとりまとめ、その後、臨時閣議を開き、閣議決定したと報じる。徹底した歳出見直しで政策経費に充てる一般歳出を2年連続で前年度より減額し、財政再建に向けて新規国債発行額を大幅に減らし「30兆円にできるだけ近づける」と明記したとのこと。一般歳出に国債費や地方交付税交付金を合わせた一般会計総額も厳しく抑制するとか。来年9月に自民党総裁の任期が切れる小泉純一郎首相にとって最後の予算編成となる可能性が高く、首相は「郵政民営化関連法成立後もさらに改革を進めるという改革続行内閣にふさわしい予算とする必要がある」とのコメントを発表し、歳出削減の徹底を求めたと記事は伝える。今後、財務省は基本方針に沿って、20日ごろの財務省原案の作成に向けて各省庁と折衝するとのこと。
☆新規国債発行額は17年度(34兆4000億円)から大幅削減し、30兆円に近づける方針を掲げ、政権発足時に打ち出した「国債30兆円枠」に再挑戦するとか。一般歳出が2年連続で前年度を下回るのは、1980年代前半から後半にかけて5年連続のマイナスを記録して以来のこと。
☆教育・文化や科学技術、少子・高齢化対策などを重点分野とする一方で、公共投資事業関係費などの削減を継続し、社会保障費の自然増分の抑制も明記したとのこと。政府開発援助(ODA)などその他の歳出分野も広く見直すとか。
☆無駄が多いと指摘される特別会計は18年度予算から抜本的な統廃合を順次実施し、明確な必要性がない剰余金や積立金は「国債残高の抑制」に役立てるとしたとか。道路特定財源の見直しでは、一般財源化も含めて検討、年内に基本方針をまとめる、としたとのこと。
☆地方財政についても、国と歩調を合わせた歳出抑制を明記し、地方財政計画の合理化や透明化を進めるとのこと。
好調な自治体が存在する
12月6日付け日本経済新聞地方経済面15面に「港区、簡保からの借金完済、今年度中にも」を配信。
記事は、東京都港区が日本郵政公社の簡易保険資金からの借入金を今年度中にも全額繰り上げ返済すると報じる。六本木などの大規模再開発やマンション建設ラッシュによる都心への人口回帰などで、返済原資となる区税収入が増えたことから、金利負担を抑えるために借金返済を急ぐとのこと。簡保資金からの借り入れは13年度末時点で69億円に達しており、そのなかには年5%を超える高金利の借り入れもあったとか。さらに今年度は、財政投融資からの借り入れの繰り上げ償還も実施し、17年度末の区債残高は前年度末に比べて約百億円少ない191億円に減少する見込みとか。港区は「区債の繰り上げ償還は二十三区でも珍しい。すでに新規発行をやめており、今後も着実に減らしていく」としている。
18年度の国債市中消化は前年度比減
12月6日付け日本経済新聞朝刊5面に「国債市中消化、9年ぶり減額へ、財務省来年度、数千億円圧縮で調整」の記事。
記事は、財務省が、18年度中に機関投資家などへ入札方式で販売する国債の市中消化額を9年度以来、9年ぶりに前年度より減額する方針を固めたと報じる。減額幅は数千億円規模とし、市中消化額を118兆円程度にする案が有力とか。これは、20年度の国債の大量償還に備えた資金調達にメドがついたうえ、税収増や歳出削減などの効果も出るためとのこと。市中消化する国債は一般会計の新規財源債や償還期を迎える国債の借換債などが中心で、日本郵政公社など公的部門の直接引き受け分や個人国債は含まないが、14年度に百兆円を突破し、17年度は118兆6千億円で過去最高を更新したとのこと。18年度は需要が強い20年債と10年物価連動債を増額する方向で、15年変動利付債と1年未満の短期債などは減らし、全体で微減になるよう調整する見通しとか。債券市場では消化額が減少に転じるとの観測が広がっており、長期金利への影響は軽微との見方が強く、「小さな政府の観点から相当額減額すべきだ」(野村証券の西川昌宏財政アナリスト)との指摘もあり、日銀が量的緩和の解除を模索するなかで、今後も消化額を絞り込むことが債券相場の安定には不可欠と記事は伝える。小泉純一郎首相は新規財源債の発行額を30兆円に近づけるよう指示しているが、大和証券SMBCの末沢豪謙チーフストラテジストは「歳出削減に加え、税収増の追い風もあり三十兆円に近づけることは可能」と見ているとか。