17. 妊活で読んだ本たち③『胎児のはなし』ほか
こちらはだいぶ前に読んだ産婦人科医さんとジャーナリスト作家さんの対談の本で、妊娠に関する話も出てくるけど、不妊治療の知識を得るというよりは純粋に生命の神秘について好奇心くすぐられ、妊活疲れの気分転換になる本でした日々、卵胞チェックでお世話になっているエコーは、元々日本が戦時中に開発した魚群探知機がルーツだったというのは、目から鱗でした図書館で借りてきたけど、面白かったので自分用に購入しました胎児のはなしAmazon(アマゾン)1,986円35歳以上で、せっかく授かった命をお空に返すという悲しい経験を持つ人は4割にもなるそう自分もこの先命を授かれたとしても、悲しい運命が待ってるかもしれないし、身近にもそんな経験を心に抱えている人がいると思います。踵を返すわけにはいかないけど、進むしかないけど、本当に何でこんな試練が与えられないといけないんだろうと、話を聞いて思います。産声のない天使たちAmazon(アマゾン)470〜4,935円障害があっても元気に育ってくれたらありがたいけど、生き続ける事が出来ない障害が見逃されて生まれた事で、数か月間壮絶な苦闘を強いられた末にお空に帰っていった子のお母さんを軸に取材されたジャーナリストさんの本です。裁判では「生まれてこない権利」が争われ、それはWrongful(=悪い、不当な)life訴訟と言われるそうです。夫婦への賠償のみならず我が子への賠償も求められたけど、その事が反って我が子の否定につながるという争点になりました。生まれないほうが幸せだったのか、赤ちゃん自身の幸せを本人以外が判断出来るのか、とても難しい問題を突き付けられます選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子 (文春文庫)Amazon(アマゾン)800円何百ある、どのページをめくっても私の心の深くに漂い抱く思いを丁寧に浮かび描いてくれる内容でした子供がいない事の理解がまだまだ認められづらい一方で、むしろそのような境遇は自らの選択だと解釈されたり、悩み苦しんでいる事をオープンに出来ない雰囲気があるけど、実は少なくない数の人々の切実な思いがあると思います。LGBT、シングルの人、子供のいないカップル、様々な立場の人達への想像力と理解が進んでいきますように誰も教えてくれなかった子どものいない女性の生き方Amazon(アマゾン)462円誰も教えてくれなかった 子どものいない人生の歩き方Amazon(アマゾン)235〜5,455円こちらは妊活関係ないけど、医療従事者の彼の影響で読みました。治す医療(高度専門医療)と寄り添う医療(地域密着医療)の連携の話から、そこで熱い思いとともに日々頑張られてる医療関係の方たちの話、志す人たちの話、さらには国民皆保険制度ができるまでの数々の犠牲や政治、時勢の歴史の話…著者の筆致の豊かさや力強さもあって、すごく興味深く読みましたお看取りに臨む家族の話には涙せずにいられません医療のこと、もっと知ってほしい (岩波ジュニア新書)Amazon(アマゾン)1〜2,488円上記の日本の医療についての本を読んだ頃に観たマイケルムーア監督の映画です。アメリカの保険制度により医療にアクセス出来ない人達の現状を、隣国カナダの保険制度との対比や中南米への医療ツアーなど色々なケースから垣間見ることが出来ます。シッコ [DVD]Amazon(アマゾン)1,040〜8,841円マンガだけど不覚にも泣きましたすごく良かったです「三叉路の前で立ちすくんで動かないこともまた選択のひとつである。しかし、とりもなおさず『生きていく』ということは、『何かを選択し続ける』ということなのだ」まんが医学の歴史Amazon(アマゾン)1,362〜7,377円