そして、東京。天神さん動く 〜みやこと琉球を結ぶもの  | かんながら

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旅の記録です

みやこをつなぐ旅 琉球・大神島編 からの、つづき。

 

 

最終便で戻り。
宮古は嵐だったが、東京は晴れていた。
 

 

大神島の神様が来てから、何となく足が向く、「イヌマキ」の木。

 

 

 

 

戻って2日目の朝、いつものように明治神宮に参拝に行ったら、どうしても明治神宮の北の守り、津島神社(安曇の庭に誘われて(安曇野から丹後へその3) 〜 津島神社編)が気になり久しぶりの参拝。

 

ちょっと前までは毎日行っていたけど、そういえば、今年になってからあまり行っていない。

伊勢平氏おじさんにばったり会うからかな。

 

そういえば、昨日久しぶりに電話したんだった。

伊勢平氏おじさんに。

 

 

最後に会ったとき(山から降りて、いく先は)ぐったりしていた。

第一声はいつも「元気?」
 
本当は、「無事?」って聞きたいくらいなんだけど。
 
 
島との関わりが強まると、伊勢平氏おじさんとの縁は薄くなる気がする。
 
彼の方は「まだ暑い時期(秋の早い時期)に、赤いワンピースを着て微笑んで去っていく」っていうのを
「決まっていることだから、安心しなさい」みたいなことを昨日もいっていたけど、ほんっとに兆しないんだけど?
 
 
それでも、彼がくれたギフトを何となく噛み締めることがこのところとても多い。
彼との時間がなければ、わたしの今はなかったなって思うから。
 
 
「投影の反対」をわたしが理解できたら、
「僕からの、キミへの最大のギフトになる」(夏を終える旅(八ヶ岳) 〜菊理媛神から国常立尊へ)っていわれてから、もうすぐ2年が経つ。
 

 

「投影の反対」を理解できたとは思わないけど、あの当時気づいていなかったことに、わたしは気づけて力を得たと思う。

 

恋はできなかったけど、愛することには全力で取り組んで、わたし、きっとそれ以上のものを得られた、って思える。
 

 

 

もともと、明治神宮ができるより前から、このエリアは、「大山詣」の土地だった。

そして、津島神社(スサノオ)の「てんのう橋」から、箒銀杏天満宮(天神さん)を結ぶ街道が伸びていた。

 

津島神社には、稲荷が一緒に祀られていたが、別の場所に移された、っていうのもなぜかわたしはその工事中に聞かされることになってその場所を確認にいったこともある。

 

 

 

箒銀杏天満宮。

もともと、ここには玉川上水(四谷大木戸までの)が流れていて(お江戸のお水送り その2 〜江戸への水路を歩いてみたら)、そこに「天神橋」がかかっていた、という。

 

箒をさかさまにした形。

京都では、「帰れ」の印。

あとは、能の「高砂」。

結納のときに飾る縁起物の老夫婦の人形。

 

たしか老婆の持ち物が「箒」。

 

そういえば、この道、歩いたな。あかべこの街、会津に行く日(天神さまへつづく道 〜てんのうさんから天神さんへ 牛と梅)。

そこで書いている。

 

前回の記事(お盆の八ヶ岳がみせたもの 〜アカルヒメと牛頭天王と天神さん)で書いたけど、山で夢でみた古いお社の縁からわかった、
玉置山権現=菅原道真。
樹齢は約300年と推定されますが、近くを流れていた玉川上水によって育まれていたと推測されます。
かつて渋谷区内には、名のついた巨木、名木が数多くありましたが、都市化と戦災によって伐採されたり、枯れたりしてしまい、この地域における古くからの樹木は箒銀杏だけとなってしまいました。
 
 
玉置山権現=菅原道真
しかし、前回の記事(みやこをつなぐ旅 琉球・大神島編)で書いたけど、
松尾大社の月読神社の境内にある「学問の神様」は古老によると、「聖徳太子」。
 
菅原道真と聖徳太子の関係ってなんなんだろ。
そこに「玉置山権現」の平資盛あらため、玉置直虎という、諸鈍長浜の「大屯神社(おおちょんじんじゃ)」の存在(続・答えあわせの東京散歩 〜その3 目黒・品川 縄文の森)。
 
諸鈍長浜の、「みやらべ」
宮古島のマムヤーの「みやらび」(みやこをつなぐ旅 琉球・大神島編)。
 
諸鈍長浜とあまりにも似ていた、小さいニーニーの見た夢に出てきた「パイナガマ(南の長浜)」(大神の島の大寒の大禊 その2 〜 みやこを繋ぐ大神と長浜と)。
 

 

ここには、ピンクの梅がある。

 

 

ここで気づいた。

そうだ、今日25日は天神さんの御縁日。

 

 

東風吹かば にほひをこせよ 梅の花

あるじなしとて 春なわすれそ

 

菅原道真

 

 

別のバージョンとして

 

こちふかば にほひをこせよ うめのはな

あるじなしとて はるをわするな

(拾遺和歌集)

もある。

 

 

菅原道真が太宰府に流される前、大事にしていた梅の木に詠んだ歌、とされる。

梅の小枝。

「梅の小枝」は、大阪で振り返ることになった(白い繭(まゆ)からでたものは 〜ついに本丸へ!?大阪への旅(その1))。

茨城に行った時も思い出している(2週連続でひたちの国へ 〜御岩神社・大洗磯前神社

 

たしか、菅原道真を慕って梅の小枝が飛んできたところに北野天満宮って話を聞いたことがある。

でも北野天満宮より古い天満宮は、大阪の高槻にある(震災の街と祟り神 〜天神さんは北極星?!)。

しかもその名は上宮天満宮。

 

「上宮」って、聖徳太子と関係なかったっけ。

 

 

 

光が差し込んできた!
 

 

こちらは、銀世界稲荷神社の白梅。

 

こっちもFacebookにコメントがすぐついて「白梅だけなんですね」。

うん?なんか大事なメッセージのような?

 

たしか、赤は平家で、白は源氏。

 

赤は閼伽。丹生。阿加流比売。

たしか、熊野の湛増(たんぞう)は、弁慶の父だから、義経側に味方した。

つまり、源氏を勝たせた。白が勝った。

 

そもそも、紅白歌合戦とか、紅白饅頭とかの紅白ってなんなんだろ。

 

 

 

 

芝公園に移された梅。

そこにある琉球楽師棟応昌(灰の水曜日 〜梅を辿って江戸の旅)の碑。

天保3年。

 

今wikiで発見した記述も興味深い。

 

 

 

豊見城王子像、戸田氏庸筆、天保3年(1832)11月16日冬。実際は豊見城王子朝春の替え玉、普天間親雲上朝典。

 

ドンピシャ天保3年「豊見城王子像」。

実際は豊見城王子朝春の「替え玉」、普天間親雲上朝典。

でも誰なんだろ。

 

 

天保って、明治天皇の父にあたる、孝明天皇が2年に生まれている。

その頃、琉球からの使者があった、ってことみたい。

それが、「銀世界」って書いた、「琉球楽師 棟応昌」。

印は、白い梅。

 

 

 

 

 

ここで戻ろうと思ったのだが、もうここまできたら、熊野までいこうと思った。

 

十二社(じゅうにそう)熊野神社。

ここは、もともと熊野の土地なのである。

 

 

 

 

 

何のマーク?

 

今思ったけど、八幡宮の御神紋は、左三つ巴紋で、そういえば第二尚氏の印と同じ。
熊野は、沖縄とはとっても縁が深いもんね。
補陀洛渡海で、沖縄にたどり着いた、日秀上人。
だから、沖縄には熊野信仰がある。
 
 

 

熾仁親王揮毫の扁額。

 

 

熊野神社は、室町時代の応永年間(1394−1428)に、中野長者の鈴木九郎が故郷である紀州熊野の十二所権現を移し祠ったものと伝えられ、そのためにこのあたりは十二社と呼ばれるようになりました。また、周辺にはかつて池や滝があり、江戸時代中期より江戸西郊の景勝地として有名でした。

鈴木家は紀州藤代で熊野三山の祠官を務める家柄でしたが、源義経に従ったため、奥州平泉より東国各地を敗走し、九郎の大に中野(現在野中の坂上から西新宿一帯)に住むようになりました。

九郎は、この地域の開拓にあたるとともに、自身の産土神である熊野三山より若一王子宮を祠りました。その後鈴木家は、家運が上昇し、中野長者と呼ばれる資産家になったため、応永10年(1403)熊野三山の十二所権現全てを祠ったといいます。

(中略)

明治維新後は、現在の櫛御気大神(くしみけおおかみ)須佐之男命の別名・伊邪那美大神を祭神とし、熊野神社と改称し現在に至っています。

 

前には、こういうものを読んだ(やはり呼ばれた西新宿 〜十二社(じゅうにそう)熊野神社・淀橋)。

鈴木九郎という熊野出身の男が「馬」の商いで儲けて、信心していた浅草観音の功徳で中野長者と呼ばれるようになるのだが、欲がでて、金銀財宝を隠すために人夫を雇い、場所がバレないように運ばせたあと池に投げ捨てて亡き者にしたらしい。
帰りに人夫の姿が見えなくなるので、「姿見ず橋」と呼ばれるようになった。
だが、ある日九郎の一人娘が婚礼の夜、暴風雨とともに蛇に姿を変え池に飛び込んでしまう。
そこで九郎は相模国大雄山(天狗=加波山神社??)の高僧を呼んで事情を話し、改心して出家した。
 
 
馬の商いで儲けて、欲のせいで、一人娘が蛇になる。
蛇、か。
 
 

 

変わった狛犬って書いてあったから撮ってみた。

大鳥神社の狛犬。

 

 

やっぱりここも強いお地場。

 

 

銀杏と白梅のある境内。

 

 

 

 

地元の青山熊野神社。

 

産土神さまも、熊野だし。

 

沖縄とのご縁は生まれた時から決めていることなんだろうな。

 

結構歩いたつもりがたったの8.8キロ。

 

 

 

 

 

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