向かう途中にあった、試林の森公園。
しろくまさんの母校の近くにある。
まるで縄文の森。
一緒にきたことはない。
でもきっと彼は好きな場所だったと思う。
彼は特攻の人たちの遺書を編纂した写真ブックを出したことがあるが、その縁で特攻にとくに何かを感じていたみたい。
特別な人に思い入れをもっていたことを知ったのは、遺品整理をしていたとき。
わたしには生前一言も語らなかったそれは、結構ショックで、特攻の資料を引き受けてくださった年長のご婦人にいったことがある。
彼女は「夫婦とはそういうものよ」といっていた。
大鳥神社に向かう途中にあった目黒不動尊。
ここも何度も通りかかっているが、中にはいったことが来たことがない。
不動明王のお護摩には、トラウマがある。
わたしはやっぱり自分についている穢れは人(仏様なんだけど)にはらってもらうべきものではないんじゃないかってなんとなく思っている。
自分を「よく」するために、祓ったものがどこにいくのか。
もし波動の低いものが自分に憑いているとするのなら、自分がその低い波動にそぐわなければいいだけなのだ。
自然にそれは自分から離れていくであろう。
しかし、自分が変わらず、それを何らかの力で祓うなら、思いもかけないことがおきたり、簡単に戻って来てしまうのであろう。
目黒不動の裏には、大日如来がひかえておられた。
胎蔵界。
そうか、蓮華っていうのは、蓮華胎蔵ってことなのか。
さらにその奥には「地主神」がおまつりされており、その向かう先は大鳥神社。
大鳥神社。
由緒に、国常立尊を祀った社があって、そこに日本武尊が祈願に来られたと書いてある。
すると、目黒不動尊にあった、「地主神」は国常立尊なのか。
そして、例大祭は9月9日に近い日曜日。
9月9日というと重陽の節句。
加計呂麻島・諸鈍の大屯(おおちょん)神社では、くがつくんち、と呼ぶ諸鈍シバヤの祭りの日。
マレビト信仰とつながる、仮面の祭。
ちなみに奄美には平家の落人伝説がいくつかあって、それを祀った神社もあるが、諸鈍の大屯神社は、平資盛を祀る神社である。
夕方なのにすごい光が差した。
駅に向かう途中、目黒の駅のそばにきて、しろくまさんがバーラサイババからいただいた指輪を落とした場所に行ってみようと思った。
あれは亡くなる1ヶ月くらい前だったか、あるときバイクに乗っていて指輪を落としたといって、夜に一緒に探したことがある。
どんなに探しても見つからなかった。
でもきっと何かのメッセージがあったと思ったのだ。あの場所には。
するとあった。
ちょうど真正面が神社だった。誕生八幡神社。
宇美八幡より勧請。
宇美八幡・・・!
そして仲よく並ぶイチョウの木。
神様は、みていたんだな。