捉え後の世界(捉え暦):1年1ヵ月27日
原始体操開始から:1年2ヵ月18日
検証理論:北京原人理論(重心力トレーニング)
動画追加しました。最後の方にあります。
●吊るされた重心
よく武術関係など本に出てくる、空から吊るされたような感覚で姿勢を正す」とある、あのことだと思う。
これは2年3ヵ月23日【股関節の捉えの成長】から数日で起きた現象だ。
上記の記事に追加すると、何か捉えと中心軸がハマるポイントがあって、それが座っているようで立っている感じのところなのである。
このハマるところにハマると全身がフワっとして、足の指先まで意識が通り、脱力に襲われる。
そんな感じで数日過ごしていたある日、やってきたのである。
「あ、頭より上の何もない任意の場所から、重心が吊るされている」と。
「重心は股関節の上にあるのだが、重心という独立した感じがある。つまり重心=骨盤ではなく、骨盤の中に重心というのが丸いボールが骨盤や股関節とは別に感じる」と。
さらに、
「重心はヒモで頭頂より上から吊るされていて、ピンっと張っている」と。
さらにさらに
「このヒモは身体内部の背骨に沿って張っている。これは背骨を伸ばしている感覚とは少し違って、重心と同様、独立して感じられる」と。
ヒモがピンと張っている時はもちろん、背骨はゆるかに伸びている。
しかし、重心が収まっていないと、ヒモはゆるむ。
ヒモが伸びる感買が2種類ある。
①重心をしっかりと収める、つまりハマるポイントにセットする。
②頭頂の上の何もない空間から、重心を垂らすようにして重心を定める。
どちらにしても、重心が収まってヒモが張る。つまり背骨のS字が緩かに真っすぐになる。
この感覚は、立っても、座っても、歩いても、さらに言えば、寝ていても感じられる。
図1
赤線は実際身体がある場所。
吊っている元は、頭頂より上の何もない空間。
また、赤線は分かり易くするため太いが、実際はもっと糸みたいに、振り子のように細い。重心振り子とでも言っておこうか。
こう考えると、「吊られているように姿勢を正す」というのはかなり相当深層筋が動いて、「股関節の捉えと中心軸」のレベルがかなり上がらないとできないのだと思う。
イメージでできることでは無いと思う。
●上下運動と吊られた重心
よく屈伸スクワットみたいなのがあると思うが、これもできる限り、図1の状態を保った方がよさそうだ。
図式化してみた。
図2
つまり、下にしゃがむ場合も、姿勢が上に戻った際にも赤線の長さは変わらない。重心は赤線より上、つまり頭頂より上の部分のヒモが上下する。
感覚的には重心が身体内部と頭を貫通して、天井みたいなとこからヒモで吊られていて、屈伸しても、天上から頭頂までの間のヒモが伸び縮みしている感じ。ワイヤーアクションみたいな感じ。
で、思った。
胴体力(重心力)の屈伸運動は、鉄球やペットボトル持ってやるのか。
これには2つ効果がある。
1つは、重心を重みで感じやすくする。
2つ目は、しゃがんだ時も、上に戻った時も、重心が骨盤内から出ないようにするため。特に、上に戻った際は、重心が骨盤から飛び出てしまう。これを防ぐため。
しかし、忘れはならないのは、股関節で捉えた姿勢をとれているか。これが無いといくら何をやってもダメ。
ちなみに、捉えていれば、ペットボトルの重みがあっても、さらにはしゃがんだ際も、足裏はフワフワで、足そのものはペラペラしている。
さらに、身体の前にもったペットボトルで、図1・2の赤線、つまり緩やかにまっすぐな背骨が崩れないようにしないといけない。
屈伸スクワットを正確に効果的に行うためには、注意点が多い。
だから、ほんの軽ーく屈伸するぐらいから始めた方が良い。上記の注意点が守られていないと、おそらく何千回やっても意味無いと思う。
下に行こうが上に行こうが、図1・2の重心と赤線の関係は崩れてはいけない。
ちなみに図1・2の重心と赤線の関係を保つのに力んではいけない。力むようならまだまだ姿勢制御ができていない。つまり深層から動いていない。身体を固めて保つのでは決して無いので注意が必要。
で、上級編はこれ。
鉄球が上に行っても、図1・2の重心と赤線の関係は崩れてはいけない。
鉄球が上に行くのにつられて、重心が骨盤から出てしまってはいけない。重心は骨盤に留まったまま、鉄球だけが上に行く。
この際、腕や手で持ち上げる感覚はない。下から来るエネルギー?慣性の法則?のようなもので嫌でも上昇する。
そして、この鉄球が上昇する軌道こそがヒモの線であり、手刀チェックでもラインであり、中心軸のラインでもある。
これは上手くできると、頭頂より上のヒモがどんどん上に伸びていく。
お分かりだと思うが、「股関節の捉えと中心軸」がある程度のレベルに達して初めて可能となる。これらが無いと、重心は収まらないし、鉄球もどこを通って行けばいいか分からないから。繰り返すが、腕の力で鉄球は上げない、いや上げる必要がない、正確にできれば。
さらに上級編。
★参考動画(2019NOV26)
→【中心軸強化トレーニング】
(映像提供:本のセンセさん)
以上、嘘か本当か内部からの報告でした。
始まりはいつも北京原人から。