とりあえず現段階で、理解できている範囲で、北京原人理論をメモしておく。

(随時更新あり:更新日は投稿日時)

 

●北京原人理論(重心力トレーニング)

 

提唱者:本のセンセさん

 

要旨:

①北京原人姿勢(誰でもできる股関節の捉え)維持して普段の生活を送り、②指定の体操を無理なく毎日こなすことで、結果として癒着が無くなり深層筋が活性化し、その結果として身体が骨格上正しい位置や動きになり、身体の不調が消え、続ければさらに胴体は進化し続ける

 

 

詳細:

最も大事な①と②!

北京原人姿勢(誰でもできる股関節の捉え)

 

・姿勢の作り方は→こちら

 

この理論では、

北京原人姿勢=股関節の捉え姿勢=正しい姿勢」である。

 

できているかどうかを判断するのは、外見ではなく、手刀チェックでする。これは、この理論における発明といっても過言ではない。

 

ちなみに経験上、捉え後の世界に入るまで、股関節を意識してもおそらく分からない。厳密には意識できない。手刀チェックを頼りに、やがて意識が勝手に湧いてくるのを待つ。

 

大事なのは、普段の生活でこの姿勢を維持できるか。立つ歩く座るの全てで維持する。

 

この理論のとっつき難い箇所は、この正しい姿勢が巷で言われている正しい姿勢とかけ離れ過ぎている北京原人、つまり初期はかなり前傾がきつい姿勢なので、どうしても周りが気になる。

 

しかしながら、最初は前傾がきついが1ヵ月もすれば、前傾はだいぶやわらぐ。(関連記事

 

それから、最初に前傾をきつくしないと手刀チェックがパスできないのは、胴体レベルがかなり低いということ。

 

この事実を認めないといけないことも、とっつきにくい原因の1つである。

 

この姿勢はスタート地点でもあり、原点(基礎中の基礎)でもあるので、分からなくなったら、この姿勢になり、できているかどうか手刀チェックをする。

 

自己テスト(手刀チェック)ができるのと、分からなくなったら戻れる姿勢があるのが、この理論の最大の利点である。

 

個人的には、手刀チェックさえできれば、独習は可能だと思う。後は本人のやる気次第。

 

指定の体操

 

・体操の仕方は→こちら

 

ブログ全体的で紹介している原始体操(重心力トレーニング)。これも毎日行えるかどうか。

 

ちなみに、体操後に身体が軽くなったり、肩の位置が下がったりしたら、それは胴体レベルがまだまだ低いという証拠である。まだ開発の余地があると、とらえてもいいかもしれない。

 

 

何をすればよいか?

特に難しいことはしない。上記の①と②を実行するだけ。後は胴体が勝手に開発されていく。(北京原人生活の日課)

 

大まかな胴体開発過程の関連記事は→こちらこちら

 

 

奇異なようだが検証されている理論

いきなり新しい理論はもちろん提唱できない。これはどんな研究分野でも、先行研究、仮説、その検証が行われて初めて新理論ができあがる。

 

だから、一見、すでに言われていることの寄せ集めのように思えるが、新理論の9割は先行研究で言われていることが元になっているのは普通である。

 

今まで言われていることを再編集・再構成・再実験・再検証している中で新しいもの、もしくは誰も気づかなかっただけのこと、が発見される。

 

北京原人理論はこの点をしっかり踏まえてある誠実で堅実な理論である。

 

つまり、伊藤昇氏の胴体力あっての重心力(北京原人理論)であり、この点においては一切のブレも無く、そのように明言されている。

 

提唱者自身が胴体力を検証した結果、導きだした理論である。

 

正確な位置づけについては以下を参照されたい。

胴体力と重心力トレーニングとの関係

胴体力と重心力トレーニングとの関係を明確にしている理由

 

(自分はこの北京原人理論の妥当性をただ物好きに検証しているだけであり、当ブログの主旨である。もちろん、ここから新しい理論を立ち上げようなどとは、まったくもって考えてはいない。それから、北京原人理論の回し者でもない。ただただ興味本位と身体を変えたいという思いで、こんなことをやっている。)

 

以下、この理論を理解する上で、大事な点を列挙する。

 

・『スーパーボディを読む』の胴体力が元である。先行研究あっての理論である。

 

例えば、次のようなものがある。

①股関節の捉えがない動作は意味をなさない。

②股関節の捉えを日常的にする。

③北京原人姿勢(誰にでもできる股関節の捉え)の作り方。

④股関節の捉えと腸腰筋の関係。

⑤胴体が動けば、肩は落ち、首が長くなる。

 

・指定の体操も、胴体力で言われている3つの動きである、「丸める・反る」「伸ばす・縮める」「捻る」を元に構成されている。また抵抗運動も『身体革命』に載っている。

 

・継続しなければ結果はでない。ごく当たり前のことである。身体は一日では根本からは変わらない。

 

・結果がでるまでには、時間と労力が必要であることを認めている。

 

・一時的活性化と常態的活性化を区別している。一時がすぐに常態にはならないことを認めている。(関連記事

 

・「深層筋が活性化した結果・・・」という論理である。外見は身体内部の活性化により、結果として自動的に作られるものである。太極拳でも同等のことが言われている。(関連記事①関連記事②関連記事③関連記事④


・「捉え前の世界」と「捉え後の世界」を区別しており、特に「捉え後の世界」に入るための理論である。つまり、この理論に従えば、おのずと「捉え後の世界」に入ることができるようになる。(関連記事①関連記事②

 

・胴体が動いていない、つまり深層筋が活性化していないことを前提にしている。故に、無理ない範囲で誰でもできる。

 

・捉えは深層筋が動いている人なら誰でもできるもので、特別な才能を必要としない。極端に言えば、先天的・後天的に身体に障害がない限りにおいて、ヒトであれば誰でも捉えられるようになる。伊藤昇氏の「誰でもプロフェッショナルになれるんです」という言葉を証明している形になっている。

 

・オープンソースである。それにも関わらず、けっこう詳しく解説されている。しかも写真付きで。つまり、誰でもネットにアクセスできれば、今すぐにでも始められる。