捉え後の世界13日(捉え暦:13日)

原始体操開始から:33日(1ヵ月と2日)

 

 

中腰姿勢で24時間過ごせるか

以下の伊藤昇氏の「中腰姿勢で24時間過ごせるか」について検証する。

 

https://www.youtube.com/watch?v=KWwjl0zuaaE

(5分あたり)

 

まりな(?)さんが言うように、「空気椅子状態じゃないですか」というのが普通の反応だが、伊藤氏は股関節に乗れば問題ないといっている。つまり「捉え」が本当にできていれば中腰でも足・脚にはまったく力が入らないということだと思う。

 

追記:伊藤昇氏が「まっすぐ立つ方法」を解説しているときに、「中腰姿勢」をとらせているところが興味深い。まっすぐなのに中腰姿勢。よく見ると、これ北京原人姿勢では!?


 

前提

北京原人姿勢とは「誰もできる股関節のとらえの姿勢」を指すが、これはあくまで初期・原始段階であって、胴体の開発に伴って、北京原人姿勢(外見・内部感覚を含め)は変化する。ここでは、広い意味で、「北京原人姿勢=捉えている姿勢」としている。段階をメモしておく。

 

【初期北京原人姿勢】(誰もできる股関節のとらえの姿勢)

・「外見」:膝は深く曲がり、上半身はかなり前傾

・「内部感覚」:かなりきつい感じで、これがリラックスかい!と思う。

・「身体の緊張」:かなり強いられる。

・「足裏の重心」:母指球で、体重が乗っていることを感じる。

・「出来ているかの判断」:手刀チェックのみで、内部感覚とは矛盾する。

 

②【中期北京原人姿勢】

・「外見」:初期よりも膝の曲がりは浅く、前傾も浅い。

・「内部感覚」:まだまだきつい感じで、まだこれがリラックスかい!と思う。

・「身体の緊張」:多少はきつい感じがとれる。

・「足裏の重心」:母指球で、体重が乗っていることを感じる。

・「出来ているかの判断」:手刀チェックのみで、内部感覚とは矛盾する。初期姿勢といったり来たりしながら、手刀チェックで探る。しかし、少しでも、この姿勢から身体を垂直にすると手刀チェックがNGになる。

 

③【後期北京原人姿勢】

・「外見」:だいぶ地面から垂直に近い感じなる。軽く会釈している感じの姿勢。

・「内部感覚」:なんとなく開放されてきた感があり、リラックス感が出てくる。深層筋などはまったく感じない。

・「身体の緊張」:なんとなく開放されてきた感がある。

・「足裏の重心」:母指球で、体重が乗っていることを感じる。

・「出来ているかの判断」:手刀チェックと内部感覚が若干一致し始めるが、どっちかがOKでもどっちかがNGになり、まだまだ手刀チェック頼り。同じく初期・中期姿勢といったり来たりしながら、手刀チェックで探る。

 

④【後期~「捉え後」直前の北京原人姿勢】(1年1ヵ月24日のあたり)

・「外見」:地面からほぼ垂直。

・「内部感覚」:かなりリラックス感が出てくる。捉えに必要な深層筋が自動覚醒し始める。

・「身体の緊張」:かなり開放されてきた感があるが、緊張は残る。

・「足裏の重心」:母指球→内踝の下の方へ移動するが、体重が乗っていることを感じる。

・「出来ているかの判断」:手刀チェックと内部感覚がほぼ一致し始める。内部感覚優先で手刀チェックがOKになることが増える。

 

⑤【「捉え後」初期の北京原人姿勢】(満1年と2ヵ月「革命月」以降)

・「外見」:地面からほぼ垂直。

・「内部感覚」:リラックス感増。捉えに必要な深層筋の自動覚醒が常態化し始める。

・「身体の緊張」:今まで感じなかった新たな緊張部分(癒着)を感じ始める。

・「足裏の重心」:内踝の下から足裏全体へ移動するが、体重が乗っていることを感じる。

・「出来ているかの判断」:もちろん手刀チェックと内部感覚が一致。

 

⑥【現段階の北京原人姿勢】(1年2ヵ月10日以降)

・「外見」:地面からほぼ垂直。

・「内部感覚」:リラックス感だけでなく、ぐにゃぐにゃ感が出てきている。

・「身体の緊張」:捉え直後に感じ始めた新たな緊張部分がなくなってきている。

・「足裏の重心」:足裏のどこに体重が乗っているのか分からない感じ。体重が乗っているはずなのにフワフワする感じがある。まだ常態化にいたっていない。断続的。

・「出来ているかの判断」:手刀チェックと内部感覚が一致はもちろんのこと、「体重が乗っているのに乗っていない感覚」にすると捉えている。

 

実際の変化は、以下の参考動画①を参照されたい。

参考動画①

胴体開発5段階

(映像提供:本のセンセさん)

 

検証

第⑥段階で、「外見」のみを第①段階にして(つまり中腰姿勢)、第⑥段階の感覚を作り出せるか。

 

つまり、中腰姿勢で、

①足裏に重みを感じ無く、

②むしろ脚全体が緩んでいる状態で、

③ツイストダンスのように、脚がくるくる回るか。

④そしてその状態で歩けるか。

 

結果

実際にやってみる。

 

自分でも驚きだが、「捉え」ていさせえすれば、十分作り出せるようだ。不思議なことに、体勢は下方向にいっているのに、足・膝・腿は非常に軽くクルクル回り、身体全体もリラックしており、足裏にもずっしり感がなく、フワフワしている。24時間過ごそうと思えば全然問題無い!

 

さらに、この姿勢・感覚でで歩いてみるとスッス歩けるし、見た目とは裏腹に、どんどん身体の緊張が解けて、身体が矯正される感じがある。 「捉え」が強くなるようだ。

 

「捉え後」の新たな基本姿勢、【原点回帰姿勢】(=第①段階の「外見」で、第⑥段階の「感覚」を感じれる姿勢)、とでも呼ぶべきかな。

 

これは、言葉を借りると、「矛盾統合の世界」に入っていないと、おそらくできない姿勢である。外見は踏ん張っているように見えて、感覚はリラックスして別に重くないし、むしろ軽い。

 

断言できるほどの胴体レベルではないが、これができないということは残念ながら「捉え」られていないように思う。単に「捉え」ているつもりになっているだけだと考えられる。

 

それから、やはり筋肉量の問題ではなく、筋肉を含めた身体の使い方が重要なのだと思う。

 

「中腰姿勢が保てないのは、筋肉が無いから」は、少なくとも自分の中では論外になってしまった。

 

偶発的にも面白い基準が見つかった。

 

以下、参考動画を追加する。(JUNE06/2019)

中腰姿勢+捉え

(映像提供:本のセンセさん)

 

結論

「「捉え」ていれば、中腰姿勢で、足裏に重みを感じず、むしろフワフワな地面に乗っている感じがして、脚はくるくる回り、その状態で歩けば歩くほど体の緊張が抜ける」

 

始まりはいつも北京原人から。