しばらくぶりの更新です。
また、忙しく時間が無いのでしばらく休止しようかと思います。
北京原人生活はもちろん継続中です。
とりあえずの一区切りとういことで。
久しぶりということもありかなりの長文です。
北京原人姿勢の作り方の最初の注意点がどのように昇華されていくかや、重みを地面に流すこと、それを利用した歩きや重心移動、トレーニング例などを個人的な見解を元につらつら書きました。
●肋骨のハマりと前傾姿勢(北京原人姿勢)
肋骨のハマり箇所が明確になってきた。腹を凹まし、鼻から息を吸い、肋骨を引き上げてせり出す感じにするいつもの姿勢作りだが、この時ある時点で肋骨がハマったという感覚の箇所がある。感覚を解剖学と照らし合わせるとちょうど胸椎12番あたり。この12番とおそらく腰椎の1番あたりの繋ぎが平らになる感じ。凸凹がフラットになるところがある。もちろん解剖学的に言えば曲線だろうが、その曲線が滑らかなになる感じ。場合によるが、かなり伸ばしている感覚で初めてこの滑らかさを得られる。もう体操の「反る」と変わらないのではないかと思う程。しかし外見はそんなことは無い。内部感覚では相当伸びている。またこの箇所は肋骨の根本ともいえる感じの場所で、ここで切るとそのまま肋骨がブロッコリーのように収穫できるという部分である。
はまったあとの感覚として、引き上げた肋骨が外見は引き上がったまま感覚的には下がっている。上半身の重みがその形成された滑らかな曲線を伝って股関節に流れ、足裏から地面に排出される。当然肋骨より上の頭はリラックすする。肩も背中も。脱力である。肋骨ブロッコリーが独立するので、その根本から肋骨だけを骨盤がつられずに左右にクルクルと軽く回すことができる。感覚的には完全に肋骨ブロッコリーが根元から外れている。ちなみに人によっては肩が上がってしまうと思うが、もし肩が無意識に上がってしまうのであればまだまだ肋骨ブロッコリー収穫の感覚は得られないと思う。肩の細分化がまだということ。具体的には前鋸筋優位になっていない。もし前鋸筋優位になっていると実は肩は下がりながらそっと背中(脇)側から肋骨を押し上げてくれる。肋骨ブロッコリーの収穫を手伝ってくれる。さらに顎を軽く引いた状態の時に伸びている後頭筋や板状筋と拮抗して、背中から首・頭の上下の伸びを促してくれる。肩が下がると首が伸びるメカニズムそのもの。癒着が酷いと、顎引いただけで前鋸筋が上に引っ張られ肩が上がる。前鋸筋だけをオンにして癒着があると顎が上がる。前鋸筋(肩・背中(脇))と顎引きは、背中側で拮抗させて上下に伸びている状態がおそらく正常。顎は引きすぎて力んでもまずいが、もし「顎を引く必要はない」と主張があった場合、自分は上記の理由により反対である。癒着が取れてインナーが活性化してくると、顎を引いただけで鳩尾の奥底が伸び、さらに脇の辺が引っ張られる感覚が出てくる。そこが前鋸筋なので拮抗するようにする。具体的には肋骨の位置や伸びを崩さず、さらに顎も軽く引いたまま、空手の三戦立ちの肘や腕の感じで脇を軽くゆっくりと締める。上手くいけば肩(肩甲骨)が下がると同時に後頭部が伸び首がニョキと長くなる感覚が得られる。スーッと肩も首も力が抜けていくのが分かる。
直立でほぼこの状態を作れるが、直立から始めると上手くできないことがまだある。その時は、前傾の北京原人姿勢に戻り、斜めに真っすぐの状態で肋骨をはめてから上半身を起こす。そうすることでハマったまま直立になる。癒着がまだ剥がれていないときは無理に直立すると身体を壊す恐れがある。「肋骨のはまり」は「無感覚」ではできるが、ある程度肋骨周りや肩周りや首回りの癒着が取れないと適性位置に収まった「感覚」、つまり「自覚」は生じない。
この「斜めに真っすぐ」というのがどうやらポイントで、地面と垂直ではできないことが前傾することによって、背骨がまっすぐになる(=滑らかなS字曲線を描く)。一番のポイントは、胴体深部が硬い人でも背骨がある程度真っすぐになるということ。やはり、分からなくなったら、前傾の北京原人姿勢に戻って背骨を調整してそのまま直立する。硬い人は柔らかくなるまで、直立は避ける。斜めに真っすぐの度合いも進化とともにほぼ垂直に真っすぐになってくる。『スーパーボディを読む』の94~95頁に書いてあることそのものである。だから今のところ自分は「誰にでもできる股関節の捉えの原理主義」と言ってもいい。ここから出発し、問題が生じてここに帰ると、その問題が解決される。
座りでも同じ。座って、股関節から折れるように前傾をして、背骨や肋骨を整え(腹を凹まし、鼻から息を吸い、肋骨を引き上げて、軽く顎を引く;肋骨をはめる)、上半身を起こす。座りの場合は直立する必要はなく多少前傾の方が重みが鼠径部(股関節)と座骨に落ちやすい。座骨を意識して座るのではなく、嫌でも座骨を意識せざるを得ない姿勢になる。誰でもできる「斜めに真っすぐ」が保たれるため、リラックスもできるし、椅子に寄り掛かることも少なくなる。また斜めに真っすぐ保たれると、頬杖も付かなくなる。なぜなら胴体部だけで十分身体が安定するから。肘をつくのは胴体が崩れている証拠である。さらに股関節で捉えた座り方のため、座れば座るほど胴体深部の開発が自然と進む。よく体幹トレーニングは静的か動的がいいかとかあるが、こんなことに惑わされることもなくなるし、通常行われている体幹トレーニングより数倍、斜めに真っすぐ座っていた方が胴体深部が動くようになるし、胴体深部が柔らかいまま体幹が安定してくる。体幹の安定は筋肉ももちろん関係あると思うが、いかに上半身の重みを背骨を伝って股関節に流し、足裏から地面に流せるかが大事になってくるからである。「重みが流れる経路の正確さと流量の多さ=体幹の安定性」。既存の体幹トレーニングはこれを一切無視しているように思う。単純化すれると、空バケツの上に板置いて重石を乗せればバケツは風で飛ばされることは無くなるのと原理的には一緒。身体ではこの重石は上半身の重みや自重を指す。バケツと違い背骨は一本なのに脚が二本あるし関節もあるし内臓もあるし一番重い頭は上にあるから、そのバランスを考えてどこにどう乗せるかが難しいだけ。その一番おいしい、バランスのいいところが「股関節の上」ということ。そして正確に乗せた時に身体が安定して、一本に繋がって一体化した感覚が出てきたり、重みの流れる経路が感じ取れてきたときに生じるのが「軸」である。軸が生じるとどこに身体を設定すれば安定するか(どこに重みを流せばよいか)の基準ができるため無駄な労力が消え、ここで初めて(本当の)「脱力」が生じる。
北京原人姿勢はこれら上記の捉え、軸、脱力を達成するための下書きみたいなもの。これはある程度進化するまで気づきもしないが、実は北京原人姿勢を取った時点で「無自覚」ではあるが「誰でも」これら3つがすでに達成されている。進化とはこれら3つの「質」が上がり、下書きの薄い線が進化と共にどんどん濃くなっていき「自覚」に変わること。そして最初は気づかなかった下書きの線や部分がさらに発見される(浮き彫りになる)ため(いわゆる「新たな芽生え」)、それも濃くなっていくこと。「基本姿勢=北京原人姿勢=下書き」が無い状態では、指標が無いのでいっこうに進化しない。
重さが地面に流れるためには足裏がピタ―と地面に接地している必要がある。足裏ペターっというと足だけだと思うが足指も含む。伸ばす意識が無くとも足指はペターっと地面に張り付く。具体的には足の指ってこんなに長かったかな?と思えるぐらい足指はどんどん伸びていく。ちなみに捉えがある人が足指のトレーニングするとさらに鋭くなると思うが、捉えがない人が足指トレーニングをやっても捉えが鋭くなるとは思えない。しかし捉えがある人に足指を伸ばしてもらって、大腰筋との連動を作ってもらえれば捉えは鋭くなると思う。
足裏ペターは捉えが鋭くなれば必然的にそうなるが、この張り付き感を居着くと判断してはいけない。繰り返すが「地面との繋がり」がないと上手く重みは流せない。上手く流せないと体幹の安定は得られない。さらに軸や脱力は考えられない。しかし、上手く流せればそれだけで、こんどは地面からの反作用を活かせるので、実はすぐ動ける。重みによる下方向のベクトルと、地面から来る上方向のベクトルを上手く使うのである。できるようになるとこの2つの力を股関節で相殺できるようになる。重みを地面に流して(下方向)、反力(上方向)を感じ、上がってきたこの力を股関節あたりで今度さらに上半身の重み(下方向)をぶつける。これは何とも不思議な感覚で、足裏がピタっと張り付いているように感じながらも、浮いているようにも感じる。地面との繋がりを維持しながら居着かない状態が完成する。まだ発展途上ではあるが。
重心移動はこのベクトルを利用する。左右均等に重みが流れているのを、右に移動する場合は、右側に重みを地面に流せば必然的に右に移動する。左も同様。歩きでの脚の入れ替えがまさにこれ。ヨーヨーみたいに、ヨーヨーの本体を重みにみたて、右に落とし、左に落としと進む。ヨーヨーは鳩尾(肋骨ブロッコリーの根本の背骨)の高さから振り下ろす感じ。ヨーヨーのヒモがぐーんと伸びるわけだが、これが大腰筋の伸び。注意するべきは片方ずつしっかりと、重みを地面に流しきってから、もう片方の脚を出す。落としたヨーヨー本体が地面に付かないうちにもう片方に切り替えてはいけない。慣れないうちはこんなに長い時間地面から足を離さないのかと思うぐらいである。慣れてくると自分でじっくりゆっくり歩いているつもりでも、他の人よりも速く歩いていることに気づく。「自分では「ゆっくり」が外見では「速い」」という現象が起こってくる。思い出すべきは、「ゆっくり正確に」。
さらにできるようになってくると、今度は重心移動しない側のベクトルを上方向優位にする。そうするともう片方は下優位になり重心が移動する。右に移動する場合、左のベクトルを上優位にすると、左足で押していないのにも関わらずまるで左から押されたように右に移動する。左の下から上に流れるベクトルを利用するのである。だからまるで地面から押させるような感覚がある。特に、認知症バイバイ体操1でこれをやると、例えば、右足前、左足後ろだった場合、まるで左足で押したかのように右足に重心が移動する。後ろに移動する場合も今度は右足を上ベクトル優位にすると、左足が下ベクトル優位になるため重心が移動する。これはまだまだ発展途上。
この重心移動の話の中で、「踏み込む」とか「上半身を振り回す・倒す」とかそういったワードが出てこないことにも注目してほしい。
腹凹まし、肋骨引き上げ、顎引きは後々に連動してくる。正確には仙骨・腰椎・胸椎(鳩尾)・頸椎・後頭部(蝶形骨)の連動である。腹凹ましは仙骨・腰椎に関係して、腰椎を立てる、仙骨を締める、会陰を引き上げる、内転筋との連動などの感覚に、肋骨引き上げは胸椎・鳩尾・大腰筋の伸び(伸展)や横隔膜の感覚に、顎引きは頸椎の伸び、頸長筋、後頭筋の伸び、下記にある軟口蓋に息を当てる、蝶形骨などの感覚に大きく関与してくる。連動に関して言うと、例えば顎を軽く引いただけで、鳩尾が伸び仙骨が締まるようになったりする。
「腹を凹まし鼻から息を吸い肋骨を引き上げる」は結果的に横隔膜のコントロールに役立ってくる。「横隔膜の独立・芽生え」に役立つ。気づけば横隔膜を自在に上下できるようになる。ここから呼吸法に入門しても決して遅くはない。呼吸と横隔膜は切っても切り離せない関係になるため。通常呼吸と言うと腹や胸郭を左右に広げるなどとあるが、直に横隔膜で呼吸をコントロールできるようになる。つまり横隔膜を下げれば嫌でも腹は膨らむ。息を吸った時に横隔膜を下げなければ胸郭は左右に勝手に膨らむ。下っ腹を凹ませ、息を吸って横隔膜を下げることもできるようになる。この時いわゆる臍下丹田にものすごい圧力が集中する。
現在は「長息」と勝手に命名して、横隔膜を上げて息を吐くのだが、その息を軟口蓋に当てるようにして鼻から吐くようにしている。横隔膜~軟口蓋までの距離を見てみれば分かるとも思うがかなり長い。息の源泉の最下部を横隔膜として、そこから軟口蓋までの長い筒の中を徹して鼻から息を吐く。ゆっくりと静かに優しく、一番弱い力の息の吐きで、横隔膜を上げた力のみで下から押し出して優しく軟口蓋に吹きかけるように、呼気を生み出す。
ちなみに横隔膜から軟口蓋に息を当てる場合、姿勢が整っていないと途中で途切れる。猫背でも、反り返りでも、胸張り出しでもダメ、顎が上がっても引きすぎてもダメ。自分の基準は肋骨がハマっていること。
●力を流す感覚を養う運動
1、北京原人姿勢をとる。
2、2リットルのペットボトルを両手で胸(鳩尾)の前たりで持つ。軽く前ならえする感じぐらいに軽く肘は伸ばす。骨盤深層筋連動運動と同じやつ(美坂式バランボール振りのペットボトルバージョン(重心力バージョン))
3、その体勢でペットボトルを振るわけだが、引き上げた肋骨がペットボトルの重みにつられて崩れないこと。これは終始絶対にキープする。
4、振りながら重みが鳩尾に感じるようする。ペットボトルの重みを鳩尾で感じる。
5、それが分かったら今度はその鳩尾の重みをペットボトル下げるのと同時に骨盤に重みを落とす。肋骨と骨盤がつられて絶対に崩れないこと。
6、何回かその感覚でやっていると、ペットボットルが不思議とバウンドしたように上に跳ね返る感覚が得られる。つまりペットボトルを下に振って、上に戻す際に手のちからでは無くバウンドの反動で上に戻る感じ。絶対に肋骨がつられて崩れないこと。
7、そしたら同じ要領で今度は重みを股関節を徹して地面まで流す。今度はペットボトルは地面に叩きつけていないのに、あたかもペットボトルを地面でバウンドさているかのような感覚を得られる。肋骨と骨盤がつられて絶対に崩れないこと。
8、できるようになったらペットボトルの上下の振りに合わせて軽く膝を屈伸する。ペットボトルがバウンドして戻るように、沈んだ身体もバウンドで戻る感覚が得られる。肋骨と骨盤がつられて絶対に崩れないこと。ただ屈伸はやる必要はないと思う。
9、意識しながら注意しながら屈伸したりしなかったりとやっているとあっという間に1000回は超える。腕はさほど疲れない。何故なら一番力を使うペットボトルを上に上げる動作は、バウンドで行っているから。つまり、実はペットボトルは空中に浮いてるだけ。手や腕はただただペットボトルの空中姿勢を保つためにガイドするだけ。バウンドを利用してペットボトルを上に振って(投げて)(正確にはバウンドなのでペットボトル自ら上方向へ飛ぶ)、それを軽くキャッチして落ちる方向をガイドする(終始もちろんペットボトルを両手で軽く持っている)。下へ振る力はいらない。重力とペットボトルの重みで嫌でも落ちる。そして下がってきたら、地面からくるベクトルを腕や手を通じてペットボトルに伝えてバウンドさせて上に振る(投げる)。ちなみに、何回かやっているとペットボトルが自立して上下運動しているように感じる。
また肋骨の高さを維持して胴体深部がちゃんと動いていると、肋骨の高さは変わらずに鳩尾の奥底がペットボトルの振りに合わせてどんどん上下に伸びていく。どんどん肋骨と骨盤が引き離れていく感じ。感覚的にはその奥底の深層筋が伸びすぎて地面に付く感覚になる。地面に着くとピタッと身体が安定する。これは重みの流れとも一致する。ペットボトルの振り下げによってぐんぐん下へ伸びていく感じ。もちろん外見の肋骨の高さはまったく変わらない。この伸びの感覚が得られると、普段姿勢を整える時、ペットボトルを振っているつもりで(実際にはペットボトルは持っていない)で、胸の前で合掌したゆっくり下に降ろすように手を振るとそれにつられて鳩尾の奥底が地面までギューんと伸びて、安定と脱力が同時起きる。これは肋骨ブロッコリーの収穫や重みが地面に流れた時と同じ身体感覚になる。鳩尾の奥底の地面までの伸びと共に上下に徹る棒ができ鳩尾の奥底でバランスを取る感じなる(感覚的には鳩尾が地面まで伸びているので)。鳩尾奥底を貫通して上下に伸びる棒。これが言わずと知れた中心軸が具現化されたもの(だと思う)。そうだとすると、鳩尾の奥底が伸びない限り中心軸の明確化はあり得ないことになる。猫背の人は一生「中心軸」と出会えない可能性がある。ちなみに「丸める」は、「中心軸」があって「丸める」であって、猫背ではない。実は「捉え」を外さないように「丸める」ってけっこう難しい。ほとんどの人は「丸めた」際に、後ろにずり落ちてしまっている。
10、肋骨の位置をしっかりキープできていると、どんどん鳩尾内部が伸びていき、肋骨ブロコッリーの根本がはっきりしてくる。肋骨が身体の中で骨盤から分離していく感じ。
11、同じ感覚(重みを流す感覚)を歩きに応用すると、上記で述べた「ヨーヨー歩き」が具現化できる。片脚ずつペットボトルを振る感じで歩く。右で振って重みを流して、バウンドで帰ってきたら、左で振って、の繰り返し。
応用トレーニングとしては、まず普通に身体の中心でペットボトルを振る。しっかりと姿勢やバウンド感を確認する。これは上記と全く同じ。次に、重心を右に移動させて、そこで右に完全に移動したらペットボトルを振る。真ん中に戻り振る。そして同じように今度は左側に移し振る。注意点は左右に移動してもペットボトルは鳩尾の前で振る。それから小指側に重みがかからないこと。内踝から流入し足裏に流すこと。それから2リットルだと重く、正確にやらないと膝を怪我する恐れがあるので、軽い500ミリリットルからやる。重みが膝で止まらないようにしっかりと片脚でも足裏から地面に流す。これを膝で止めると確実に膝がぶっ壊れます。よって本当に慣れてできるようになるまでは屈伸はしない。自分は屈伸はやっていない。
そして、「左-中央-右」の3つの順にできるようになったら、それぞれ移動する際にバウンドの力を利用して移動する。そして実際の歩きのように中央を飛ばして「左-右」に交互に振って、バウンドを利用してそれぞれ交互に移動する。決して速くやらない、ゆっくりと。徐々に重心の移動(開始から終了まで)、ペットボトルの振り(振り始めから終わりまで)、重みが地面に流れる(流れ始めから終わりまで)のがほぼ同時になってくる。重いペットボトルが左右を行き交うわけだが、これが股関節を使った重心の移動そのもの。ペットボトルを通じての疑似体験のように思えるが、実際の重心移動である。このペットボトルが行き交う感覚をペットボトル無しで、自重を使ってできるようになればよい。ちなみにこれ、歩きや走りだけでなく、直でスキーに応用できると思う。もちろんサッカーやバスケのサイドステップや切り返しも。内部感覚で全て処理しているから、予備動作が見えないのでおそらく相手はついてこられないと思う。そもそも動きのキレが数倍に増すので、文字通り「消えた!」と思われると思う。変に腰を落とさないし、既存の自重と重力と反作用を使ってるから余計な筋肉使わないので身体に優しい。
この感覚は色々応用が利く。例えば、認知症バイバイ体操1の要領で重心を前後させる際、前へ移動してペットボトルを振る。上記で書いたように重心移動とペットボトル振りと重みの流れがほぼ同時になるので、今度はペットボトルではなく木刀に持ち替えれば、理想的ないわゆる重い腰の入った腕の力だけに頼らない素振りが出来る。木刀の重みをペットボトルの要領で地面に流す。この時点ですでに重心移動が同時に起きているので結果、腰(股関節)の入ったいい素振りになる。左右足を交互に替えて繰り返す。このような素振りが出来れば、振れば振るほど股関節の捉えが鋭くなってくる。今の剣道がどうかは知らないが、昔の武将がこのように訓練してたとすると捉えの鋭さはおそらく想像を絶するほどだろう。真剣は木刀よりさらに重いと考えると、、、、やばい。。。ちなみに軸ができていないと上手く重みが流せないので、軸もさらに強化される。
今度は木刀ではなく前に出した脚と同じ側の手で拳を突き出してパンチをしてみる(右足を出して右手でパンチ)。すこし難しいのはこれまでは腕は上から下なのでペットボトルも木刀も同じ軌道になるが、今度は、重みは下へ、拳はパンチなので前になるということ。重みを下に流すつもりで前へパンチする。厳密には重心移動(重みの流しが)先に発生するので、それにつられるようにパンチが後から出てくる。ちなみにこの誤差はコンマ何秒。そうすると、腰の入った良いパンチが繰り出される。とまぁ、言っても、自分は武道経験ゼロなので真意は分からないけど。
それから抜重を利用するというのがあるけど、この重みを流すことができるようになれば、そのまま抜重での荷重になる。よくこれを膝カックンの要領で、とかあるが、最初からこれでやると膝ぶっ壊れると思う。実は内部で重みを落とすから膝を曲げなくても抜重はできる。抜重スクワットみたいなのがあるようだけど、あれ膝を抜いて追加発生した重みが上手く膝を通過できていないし、膝抜いて降りてきた重みを膝で受け取っている場合が多いから(本当は膝を通過させて地面まで重みを流さないといけない)、膝を壊すか足首壊すか、そもそも上半身の重みを股関節に上手く流せていないから腰をぶっ壊すよ。膝が深く曲がった状態で、重みを地面に流す感覚というのはちょっとやそっとでは掴めない。どうしても膝で止まってしまう傾向にあるから。試しに腰割りの体勢の腰を落とした体勢(地面と平行ぐらいになる体勢:膝の角度が90度ぐらい)で、同様のペットボトル振りをやってみるといい。腰を落とさない通常バージョンと違って、意外と上手く膝より下に重みを流せない。膝で重みを受け取ってしまっていると思う。膝を深く曲げていることで、そっちに意識がいってしまうため。膝は曲がっているが、重みが流れる経路は真っすぐという、矛盾を解決しないと中々上手くできない。
あんな勢いでやらなきゃ抜重できないなら、それはおそらく胴体深部が全然動いていない証拠。抜重ができる又はコントロールできる胴体からは程遠い。このペットボトル振りも慣れないうちに膝の屈伸を入れると膝で重みを受けて反発をもらう癖が付いちゃうから最初は屈伸しない方がよい。ちゃんと地面に流せるようになって初めて、屈伸を入れる。それができて初めて、膝を屈伸して加速度を付けて荷重を増やし反作用を増やせる。まず重みが流れるインフラを整えないと。これが整っていないと反作用のインフラも整っていないことだから全然反作用もらえない。力のベクトルがあっちこっち行って散漫になって、変なところに集中したりして結果、怪我する。それからただただ余計な筋肉がついて脚がぶっとくなるだけ。動きが逆に鈍くなる。インフラ整備には膝の屈伸はまず必要ないし、あんな大袈裟に一気に腰をストンと落とす必要はない。ただただ危険極まりない。
やるなら、腰割りやるぐらいに足を開いて、ゆっくりと上半身の姿勢はキープしたまま腰を降ろすと同時に重みを地面に流す。流しながら腰を下ろす。流れは止めない。膝で止まらないようにする。地面と平行になるぐらいになったら、流れは止めずに、ほんのわずかだけ膝を素早く屈伸して地面に少し荷重を追加する。そうするとフワっと腰が上方向に上がる(上手く反作用を利用できていれば逆バンジーみたいに上から引っ張られるようにスッと上がる)。絶対に上半身の姿勢は崩してはいけない。重みも流し続ける。膝で止めない。これを繰り返す。ゆっくりと重みを地面に流しながら腰を下ろし、下ろしたら流れを止めずに僅かに膝を屈伸して、上方向の力(反作用)をもらって、腰を真上に上げる。とは言え、この姿勢をキープしながら膝を深く曲げて腰を下ろしながらも、重みを膝で止めず地面に流し、流し続けるのは容易ではない。まずは通常バージョンでやっぱりインフラ整備をする方が良い。
肋骨ブロッコリーが収穫できるほど独立するとその状態をキープして歩けば、勝手に肋骨が振り子のように左右に自然に動くので嫌でもヨーヨー歩きになる(胴体深部で重み流そうとした結果、肋骨がそれぞれ左右に自然と動く。肋骨の動きは結果。胴体深部による重心コントロールがより精密になった結果でもある)。意識せずとも鼠径部・股関節に力が集中してどんどん足裏から重みが流れていくのが分かる。間違っても意識的に肋骨を左右に振ってはいけない。
12、応用編として、例えば10~20kg相当のバックパックを背負っても、同じように地面に荷物の重みを地面に流せるようになる。あ、これは別に特別にトレーニングとして加重しているわけではなく、日常的に書類や買い物の品を入れるとそうなる時があると思うが、そういう場面の話。紙は重いのよ! そうすると重いけど、そこまで重さを感じなくなる。むしろ体重に重みがプラスされて地面に流しているので、反作用もプラスされるため歩きや立ちに支障はほぼない。スッと立てるし、上り坂でもすたすた歩ける。さらに重みがはっきりするので流しやすい。外からみたらまさか20kg背負っているとは思われないぐらいになる(そう言われました。)これ本当不思議。筋肉で解決するより、身体の使い方でまず解決する方法を学ぶべき。もちろん背負っている時はそうでないときと比べると体力の消費は多い。しかし重みが手伝ってか分からないが、荷物を降ろした後、股関節の捉えや足裏感覚がさらにはっきりする。
最後になるが、現段階で一番重要と思われるのは、「骨盤と肋骨の距離の確保」である。これが確保されて維持されて初めて次のステップへと身体は進化するようだ。この距離無しには「捉え」も「中心軸」も「脱力」も「股関節を使った重心移動」も発生しないと考えた方がいいと思う。くどいがこの距離の確保をしようとして、腰を反り返したり、胸を張り過ぎたり、顎を上げたりしないことが重要。
じゃぁ、どうすれば?
答えは北京原人姿勢の中にもうすでにある。
そして、この北京原人姿勢維持を円滑にしてくれるのが重心力トレーニングであるということも忘れてはならない。