いなかパラダイス―辺境からの問いかけ
地元の人たちに聞くと、その多くから「田舎には何もない。田舎は遅れている」という答えが返ってきます。しかし、それは前の時代の価値観で見た場合のことであって、今少しずつ現れようとしている「次の時代の価値観」から見れば、その田舎こそが「進んだ生き方を実践できるところ」になるのではないでしょうか。では、その新しい価値観とは何か?それは、自然とのつながりを回復し、自然からの恩恵を享受しながら、心身のバランスをうまくとり、なおかつ進んだ情報技術を駆使して世界とつながった生き方をするということです。もちろん、田舎には依然としてさまざまな問題があり、だれもがそこで快適な暮らしができる環境には、まだなっていません。それに、だれもがそうした生き方を望むわけではないでしょう。しかし、これまでの生き方(そして社会のあり方)に疑問を持ち、新しい生き方・あり方を模索している一部の人たち――特に一部の頭脳労働者――には、その気になりさえすれば、一足先にそうした新しい生き方を実践できる時代がすでに訪れています。このブログでは、長年にわたる「外地生活」を経て郷里に復帰した私の田舎におけるロハス的生き方とともに、外部世界と田舎を結んだ新しい形の地域活性化活動について、ときには写真やビデオを交えながらレポートしていきます。