龍野『うすくち醤油蔵見学』ヒガシマル醤油さん&末廣醤油さん

2018年11月19日(月)に参加者の方を募って、2つのお醤油蔵(ヒガシマル醤油さんと、末廣醤油さん)をめぐる、「お醤油蔵見学ツアー」に行ってきました。

龍野は、うすくち醤油でとても有名な場所で、去年もうかがい、うすくち醤油記念館などを見学しましたが、今年もまた、伺わせていただきました。

午前はまず、ヒガシマル醤油さんへ。

ヒガシマル醤油さんは、みなさんよくご存知の、大手のお醤油メーカーさんです。作っているお醤油の9割は淡口と聞いてびっくり！

私が気に入ったのは、お水の話。揖保川の伏流水が、軟水で鉄分が少なく、淡口を作るのに適しているそう。このお水が大事なので、関東や海外に工場は作らないそうです。

熟成の最後に、甘酒を入れるという話は、他の参加者の方がとても驚いていました。ヒガシマル醤油さんでは、お醤油の香りを出さないように、紙・布に吸着させる工夫をされているなど、初めて聞く話もあり、とても面白かったです。

お昼は、よこた本店さんにて。名物のあなご寿司を含む、豪華なお昼をいただきました。

午後は、末廣醤油さんに伺いました。(末廣醤油さんの木村さん(左)と一緒に。)

末廣醤油さんでは、広く発酵という観点から、とても深いお話を伺うことができました。木村さんには、今回のメンバーが、発酵を学んだ経験者ばかりという事に合わせて、とても専門的な内容までお話していただきました。

熟成期間の違う諸味(下に落ちたものが、お醤油です)。私達のためにご準備していただいていたそうで、それぞれ味見をさせていただきました

熟成中の諸味。生で見ると迫力満点です！！

予想以上に蔵が、奥にとっても広くてびっくりしました。製麹機の中なども、特別に見せていただいたり、大変貴重な経験を、たくさんすることができました。ここには詳細は全て書きませんが、とにかく内容が濃く、大変勉強になることばかりでした。

どちらの蔵でも、ご厚意により、お土産までいただいてしまいました。お醤油の奥深さを改めて感じた1日でした。

やはり足を運んで、生産者の方から直接話を伺うと、どんなに苦労をして作られているのかを肌で感じます。どれだけ丁寧に、どれだけの手間や時間をかけて作られたのかを知ると、もっとお醤油を大切に使いたいと思います。

きっとそれは、お醤油だけでなく、全てのものにも言えることなのかもしれません。しかし、お醤油は、とても身近で、ありふれていて、簡単に手に入るからこそ、そのことを幸せと感じる気持ちが少ないように思います。

お味噌は熟成途中にそんなに手間はかかりませんが、お醤油はそうはいきません💦お醤油作りは、本当に大変だと思います。せっかく日本に住んでいるのであれば、身近で魅力的な調味料、「お醤油」について、もっと多くの方に、もっと深く味わっていただきたいです。まや発酵教室では、少しでも、そのお手伝いをさせていただけたら嬉しいです。

ヒガシマル醤油

兵庫県たつの市龍野町富永288

工場見学は要予約。0791-63-4567

末廣醤油

兵庫県たつの市龍野町門の外13

0791-62-0005

〈以前の蔵見学〉お時間のある方は、こちらもどうぞ！

愛媛の再仕込み醤油の梶田商店さん

兵庫の木桶、有機のお醤油の足立醸造さん

岡山の少し大きなお醤油屋さんとら醤油さん

福岡の都会に木桶！のジョーキュウさん

福岡の醤油テイスティングランチの福萬醤油さん