戦後70年、日本は平和だったと言われています。確かにどこかの国と戦争はしていませんでした。しかし、日本の主権が脅かされることはありました。その中でも特徴的なことを、以下に挙げてみました。

 

竹島を侵略され多くの死傷者を出した

昭和271月、国際法を無視して韓国が一方的に軍事境界線(李承晩ライン)を引き、竹島の領有を宣言しました。

 

日本側は当然反発し、島根県と海上保安庁が共同で竹島を調査して韓国人を退去させ、領土標識を立てました。それに対して韓国は、竹島に海洋警察を上陸させて不法占拠を開始するとともに、韓国海軍も含めて竹島近海で操業していた日本漁船に対して銃撃や拿捕を繰り返し行いました。

 

拿捕された日本漁船は328隻、抑留された船員は3,929人、死傷者は44にものぼりました。抑留された船員たちは、6畳ほどの板の間に30人も押し込まれ、僅かな食料と桶1杯の水で1日を過ごすという劣悪な環境に置かれて、著しい人権侵害を受けたまま数年間を過ごしました。これだけの日本人犠牲者が出た状況で、本当に日本は平和だったと言えるのでしょうか。

 

ちなみに韓国政府は日本人抑留者を返還することと引き換えに、常習的犯罪者や重大犯罪者として収監されていた在日韓国・朝鮮人に在留特別許可を与えて釈放して野に放つことを要求し、日本政府はそれを受け入れざるを得ませんでした。

 

 

北朝鮮に多くの日本人を拉致されたまま

北朝鮮に多くの日本人が拉致されましたが、いまだに多くの人が日本に帰ることができていません。外国にいた日本人が拉致をされることがありましたが、ほとんどが日本国内にいた状態で拉致されました。拉致は、国民の生命と安全に大きな脅威をもたらすテロとも言えます。

 

北朝鮮に拉致された可能性を排除できない特定失踪者の人数は約700人もいます。これだけ多くの日本人が拉致されたという著しい国家主権の侵害を受けている状態です。

 

皆さんは自分の親族が北朝鮮に拉致されている状態で、平和な生活を送っていると言えるでしょうか。それとも、自分の親族が拉致されていないから平和だと言えるでしょうか。

 

 

日本の領海に中国船が大量にいて日本人漁民が漁をできない

尖閣諸島周辺では、中国の海警局やや漁船が恒常的に領海侵犯し、月に3度のペースで中国艦船も領海侵犯しています。中国の船が常に領海侵犯していて危険な状況であるため、日本人漁民が漁をできなくなっています。

 

日本の領海に日本人が近付けず、外国の船が我が物顔で航行している状況というのは、本当に平和な状態だと言えるのでしょうか。

 

また、昨年以降に小笠原諸島周辺海域で、珊瑚を密漁している数多くの中国船が珊瑚を乱獲していました。小笠原諸島の珊瑚漁業者は多大な損失を被っています。また、魚の産卵場所である岩や珊瑚に中国船の網がまとわりつき、漁場が荒廃してしまうような事態になり、この地域の漁業者に大きな打撃を与えていました。

 

外国の違法な漁業によって、日本の漁業者が漁ができない状態とは、果たして平和な状態と言っていいのでしょうか。

 

 

これらのことを見ていると、本当に戦後の日本は平和だったのかと思ってしまいます。三省堂の大辞林によると、平和とは「戦争もなく世の中が穏やかである」となっています。戦争がないからといって平和というわけではありません。

 

戦後70年は戦争はありませんでしたが、上述のようなことがあるということは決して「世の中が穏やかである」とは言えないと思います。

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