ことのは、旅に出る。〜Mystic Journey 8
今日は春分の日、そして母が亡くなってちょうどひと月。今朝は母の呼ぶ声で目が覚めました。「おはよ。」⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝この間、途方もない寂しさが波のように寄せては返してを繰り返し。待ち遠しいはずの春でさえ母のいない季節が巡ってくることになんだか切なさを感じて。心にぽっかりと穴が空いたまま何をどう生きていけば良いかもわからず、心が全く動かない音のない世界でなんとか自分を奮い立たせてただ淡々とした日常を繰り返していました。それでもその間、本当にたくさんの方々から心の籠ったお言葉をいただいて。どんな言葉も慰めにならない難しい時。送る側も受け取る側もそのことを理解しているからこそなおさらその氣持ちが有り難くて心に沁みました。( ´͈ ᵕ `͈ )本当にありがとうございました。さて、そんなふうにして過ごすうち、以前から約束していた関東旅行の日が近付いて来ました。本当はまだ何処にも行きたくなくって簡単な荷造りでさえ億劫で、行き先もあんまりよくわかっていなかったのだけれど(笑)のんびり羽根を伸ばせばいいよ、と言ってくれる友人たちに後押しされて3月14日、僕は一人、新幹線に乗って旅に出ました。Mystic Journey、それは毎年、天から春に贈られる旅。これまでで最もその名に相応しい旅だったように思います。母も息子と出掛けたいと言っていましたから、もしかしたら一緒に旅が出来たかもしれません。車窓を流れる景色にもいちいち涙が溢れてきましたが、そうして少しずつ、でも確実に進んでいく。自分の心の変化を丁寧に受け止めながら、東京では友人たちが温かく迎えてくれて。暖かな春の日差しの中で僕の世界に再び音楽が流れ始めました。薬師丸ひろ子 / 潮騒のメモリー