Mystic Journey 7 〜Magics of Exhaling

 

この旅で最後に訪れたのは

僕が初めて稲荷との絆を結んだ場所、

太宰府にある石穴稲荷神社でした。

 

 

京都に住んでいる僕が

なぜ伏見稲荷大社ではなく

この神社である必要があったのか。

 

今ならわかる氣がするのです。

 

 

僕がこの石穴稲荷神社を

初めて訪れたあの日、

稲荷の大神さまが

我が家へと遣わせてくださったのは

神にも魔にも転じ得る稲荷の精霊でした。

 

僕は彼を“桜田さん”と呼び、

自らの信仰心で稲荷神とすることを

心に決めて共に歩んできましたが、

そんな彼と初めて対峙した時に

ひとつ学んだことがあります。

 

 

それは神にも魔にも

なり得るのは人間も同じ、

つまりは自分も同じだということ。

 

そしてそれは絶対的なものでなく

個々の関係性において

転じ得るものでもあるということでした。

 

ですからまずは自分の中にある

弱さや危うさを認めて

互いに受け入れるところから

神への道を共に歩んできた“桜田さん”。

 

この日、稲荷の大神さまは

そんな彼の郷帰りを

とても愛情深く迎えてくださいました。

 

 

この石穴稲荷神社には

奥宮へと続く階段の手前で靴を脱いで

備え付けの草履に履き替え、

巨石の上には裸足で上るという

参拝の作法があります。

 

そのことを知らずに

大失態をしでかしたことも

今となっては懐かしい思い出で。(ノ≧ڡ≦)

 

 

見えない世界とは

実に奥が深いものだと思うのは

そこにこそ最初に絆を結ぶべき場所が

伏見稲荷大社ではなく

この神社であった理由がありました。

 

 

大らかな空氣感の残る

この太宰府の地で裸足になる。

 

それは僕をピュアな童心に

立ち返らせることを意味していて。

 

 

いつしか忘れてしまっていたけれど

僕たちの営みのそばには

いつも稲荷という存在があったことを

思い出すところから

絆を結びましょう、という

お稲荷さん達の深い愛だったのだと

今は思うのです。

 

感謝の氣持ちを込めて持参した

手製の梅酒をお供えして。

 

 

裸足になって

お稲荷さん達の世界に飛び込んでみると、

 

 

これまでとは

また違った自然の営み、

彼らの営みが見えてきました。

 

 

タイでピーと呼ばれる精霊信仰の

研究をしていた社会学者のはちみつ君も

この神社との相性が抜群だったようで

完全に同化しているその姿に

思わず微笑みが溢れることのは。

 

 

コテンと横になっていたお稲荷さんを

起こして神として手を合わせ直す。

 

 

そんなささやかな

心のやりとりさえも波紋となって

奥宮全体を包んでいきます。

 

はぁ〜〜〜〜〜。(∗˃̶ ᵕ ˂̶∗)

 

 

なんて穏やかで

満ち足りた氣持ちなんだろう…。

 

思わず漏れた幸せな溜め息の後には

お稲荷さん達の愛が

細胞の隅々にまで行き渡っていきました。

 

 

ちょっとシニカルだけど

ユーモア溢れる一言で和ませてくれる

このお二人のことが僕は大好きで。

プックリ加減も絶妙に可愛らしいでしょ(笑)

 

ほんとはハグしたい氣持ちを

グッと堪えて…ꉂꉂ(๑˃▽˂๑)

はちみつ君に記念撮影をお願いしました。

 

僕のパーソナルスペースに

優しく入り込んできてくれているのが

嬉しい宝物の写真になりました。

 

 

最後にもう一度、

感謝の氣持ちをお伝えして

奥宮を去ろうとする僕の目に

お稲荷さんの引っ掻き傷が留まりました。

 

 

それは確かに「共にある」という

お稲荷さん達からの強いメッセージで。

 

 

溢れんばかりの精妙な光で

僕たちを見送ってくださいました。

 

 

春節に始まって

自分の吐く息が創り出してゆく

その次の世界の変化に意識を向けて。

 

一粒万倍のご縁結びによって

武雄の神様を我が家の神棚にお迎えし、

“桜田さん”と“結(ゆう)さん”の

郷帰りもできた今年の Mystic Journey。

 

この旅が今度はスペシャルな

夏至の翌日に繋がっていくとは

この時の僕はまだ知りませんでした。( ˘͈ ᵕ ˘͈ )

 

今井美樹 / 瞳がほほえむから

 

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