ステロイド長期使用で皮膚萎縮はいつ起きる?【アトピーとステロイド】 | 鍼灸師が創った元祖国産よもぎ蒸し【よもぎ庵】子宮菌活®

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子供 アトピー 皮膚が薄い 副作用

こんばんは。


蒸しりんご店長のりんごです。

アトピーでの前回の記事・皮膚萎縮
みなさん関心が高かったみたいで
きっと続きが気になってるかな、と思っています。
「いつから萎縮するのか」ですね。

ステロイドの皮膚萎縮は
日本皮膚科学会でも認めている
正当な?副作用です。

だから誰でも調べたらわかること。

でもやっぱりなかなかすぐに入ってくる知識でもないよね。

それに普通に病院行って
医師にステロイドを処方されるときに
丁寧に副作用の説明を
受けることってないと思う。

私は自分で聞いたから説明されたけど
中には『薬出しておきますね』と言って
それがステロイドという説明すらしない医師もいる。

そしてアトピー関連の本でも
・皮膚萎縮は書いていない本
・サラッと単語だけ書いてある本
・少しだけ説明している本
そういう本もたくさんあります。

でも私にとっては
絶対調べたい領域。

・ステロイドがなぜ効くのか
・ステロイドの副作用は何か
・副作用の皮膚萎縮はなぜ起こるのか
・皮膚萎縮はどれくらい使用したら起こるのか
・皮膚萎縮が起きたとしてどれくらいで回復するか

このくらいは基本調べます。
既に調べています。

というより、みんな調べるのは当然じゃないかな?

批判的なニュアンスじゃなくて
調べたくてウズウズしない?という意味です。

でも、このことを周りの人と話したら

『いや、調べようと思ったことなかった。』と
口をそろえて言われました。

そうなのか~。
人って色々ですね(笑)


話を戻して!
前回の記事、ステロイドを使うと皮膚が萎縮する、の流れから

一体どれくらい使うと皮膚が萎縮し始めるのか。

興味に応えるべく
結論から先に言います。


『正確には分からない』です。


わからないというのは2つの意味合いがあります。

1つは、同じ薬でも
使用した時の感受性に個体差がある
ということ。

皮膚が強い人、弱い人
大人、子供、また症状の強弱などなど差がありますよね。

だから一概に言えない、ということ。

それでも、そういう事って何にでも言えることだから
『一般的に』というのがたいていはあるはずですよね。

しかし、そういうのを分析した論文なりが
あんまりないみたい。
だから、まとめられ検証されたデータが少ないのが
もう一つの理由です。

この辺り、私は素人なので無知なだけで
学会的にはあるのかもしれませんが。

でもね、何でも裏事情、利益、目的があって
研究分析がなされるわけで
そして薬関連なんて、たぶん
研究にも莫大なお金がかかり
それにはスポンサーがいるわけで

そうなると、ステロイドを否定する要因の研究が
積極的に行われにくいというのは
なんとなく思いません?

ちょっと話がずれますが

例えば、アトピーで脱保湿!
というのも一部提唱されています。

保湿剤を使わないほうが良い、というものです。

医師が自身の臨床データや経験値から
提唱されているものですが

こういうのも、多分叩く側は

『論文、データ出せや~!』と言うと思います。

しかし、先ほど同様
保湿剤をたくさん使えば治る!という目的の研究には
それこそ保湿剤メーカーが資金提供してくれそうだけど

その逆って、誰も資金提供してくれなさそうじゃない?

とまあ、この辺は私の勝手な推測なので話を戻します。

ステロイドの長期連用で皮膚は萎縮する。

ではどれくらいから萎縮するのか?

ステロイドの危険を提唱し
きちんと論文、データ分析的に提示することで
標準治療派と対峙しようとしているのが
深谷元継先生なのですが

ステロイド依存〈2010〉日本皮膚科学会はアトピー性皮膚炎診療ガイドラインを修正せよ/医薬ビジランスセンター


先生の本はたくさんの論文引用のもとに
ステロイドのことが書かれています。

けっこう、かなり、難しいですが
当たり前で専門用語満載なのですが
じっくり読めば理解はできるかな。

で、論文内には
『ステロイドを長期連用すると・・』
『ステロイドを使い続けると・・・』

そういう文言が書かれているのですが
じゃあ、一体【長期】ってどれくらい?と思っても
定義がなされているわけではありません。

ん~、どうなんだろう???と
思っていると、その答えとなりそうな文章がありました。

以下、引用です。

ステロイド外用剤の長期連用の安全性が、どの程度確認されているのか?と疑問を抱いて、以前に調べてみたことがあります。その結果をまとめると、以下のようになります。


「長期」とは一般に 百数十日までを想定している。


つまり、【長期連用により】という言葉が用いられる
幾つかの論文では

その実験期間から以下の期間では
[長期]と意味しているようです。

例1)最長観察期間は16週
論文「Diflorasone Diacetate外用剤長期投与による局所および全身的影響」

例2)14から112日(平均59日)
治験論文「ハルシノニド外用剤長期投与時の臨床的有用性(臨床効果と全身影響)の検討」

例3)35から127日の観察
論文「ハルシノニド軟膏の長期投与による有用性の検討」

例4)長期投与試験の期間は1ヶ月以上3ヶ月以内
「ステロイド外用剤開発に関するガイドライン」(石原私案)

この内容は深谷先生のサイトにも載っています


これらの論文などは
いつ皮膚萎縮が起きるか、という観点のものではなく
ステロイドの有効性を検証する時に

たいてい、多くの治験論文は
数日から数十日の外用期間で
有効性の判定を行っているということ。
(100日を越えていたのは上記のものくらい)

なので、それ以上長期に使い続けた時のことは
なにも検証されていないことに危惧されています。


”アトピー性皮膚炎において、ステロイド外用期間が数年から数十年に及ぶことは珍しくありませんが、このような長期使用の安全性を、治験や使用後調査は担保していないということです。”



皮膚萎縮のことに話を戻しますが

独立行政法人医薬品医療機器総合機構のサイトで
皮膚萎縮を調べたデータを見つけました。


健康成人男性 18 例(24 ~ 48 歳)の前腕屈側に
6 週間にわたってステロイドを塗るという治験。

その間の皮膚萎縮とその後
ステロイドをやめてからの皮膚の戻りをみるもの。

以下の数種類のステロイドが使われています
1群が最強で順次弱くなります。

1群:デルモベート軟膏
2群:ネリゾナ軟膏
3群:リンデロン-V軟膏
4群:アルメタ軟膏
4群:ロコイド軟膏

(赤の薬名は分かり易いように私が入れました)

ステロイドで皮膚萎縮長期連用

ステロイドで皮膚萎縮 いつ起きるか

グラフを見るとステロイド無し(軟膏基材)では
萎縮していないけど
ステロイドでは皮膚萎縮が発生しています。

6週の治験期間中、1週目から既に急激に萎縮
5週をピークに萎縮は進行している感じですね~

また萎縮、皮膚が薄くなった厚さも
表皮の厚さが2mmなので
0.4~0.5mmの萎縮というのは
表皮の20~25%にあたり
けっこうな萎縮~!


このデータは、治験で使われた薬に対する
インタビューフォームの中で見つけました。

より詳しく知りたい方は上のグラフの
引用元でもあるPDFを読まれて見て下さい。
[PDF]リンデロン®-VG軟膏0.12%

※インタビューフォーム
医療現場では当該医薬品について製薬企業の医薬情報担当者等に情報の追加請求や質疑 をして情報を補完して対処してきている。この際に必要な情報を網羅的に入手するための情報リストとして作成されたもの。


さて、気がついたら
ものすごく長くなってきていますが

このあたり、もうね
娘ちゃんにステロイド標準治療をしようと
決めたからにはかなり色々調べたので
やっぱり気合入って、記事も長くなっちゃいます。

しかし、こんだけ一生懸命書いて
結局は最初にかいた[分からない]という結論。


でも、私の中では
もし長く使っても1ヶ月だな。
と、基準を設けました。

もちろん毎日使用で1ヶ月という意味ではないですが。

けれど、結局いわれるのが
皮膚の萎縮の程度は最初はわからないんですよね。
皮膚が薄くなったなと感じるのは
表皮の下の真皮が萎縮することでようやくわかる。

表皮は角化するケラチン主体で
真皮は弾力、強度のある膠原線維だからね
変化に気がつきやすいのは
やはり真皮まで変化が及んでからになるみたい。

そして真皮に血管あるから
真皮の萎縮が進むと
ひっかくとすぐ血が出る。

ちりめん状のしわができるまでになった時は
見てわかる肌症状になっている。

私もね、今回の記事書くために
過去の娘ちゃんのアトピー写真見返していたんだけど

最も掻くとすぐジュクジュクなっていた時って
結局は長期かきむしりで
丈夫な皮膚が作れず
萎縮して薄くなっていたんじゃないかな?と思う。

この写真とか↓
子供 アトピー 皮膚が薄い 副作用
なんか薄くてしわしわな皮膚ですよね?
こういうのがちりめんシワなのかな?
(素人なので判断できないけどそんな気もする)

この段階で激しい炎症はなくて
このまま炎症収まりそうかも?と思えど

一度掻くとすぐに。。。
子供 アトピー 皮膚萎縮 写真
こういう風になっていた。
写真は、上=肘で、下=膝裏なので違う部位ですが
同じような皮膚状態でした。

炎症収まって治る?と期待し
しかし、一晩掻いただけで
翌朝ジュクジュク!
この繰り返しの日々でした。

皮膚がもう薄かったんでしょうね。

だから、私も一旦皮膚を再建したい!と
強く思ったんですよね。

そして一方、何度も登場していますが
アトピー初期の頃の写真↓
子どものアトピー肌 写真 炎症
全体に赤く炎症が起きているけれど
この頃は、同じような発赤が周囲に広がったとしても
まだ、掻いたからといってすぐに
かき壊しジュクジュク汁、血まみれではなかった。

アトピー 皮膚萎縮 炎症
こちらのジュクジュクすぐに壊れていた頃とは
明らかに違うし、やっぱりこれは薄くなっているというのではないかな?と思う。

これはかき壊しのせいでもあるし
この頃の水溶性のステロイド(わずか数滴だけど)の
長期使用の影響もあるのかなと思う。

ちなみに

掻きこわしてじゅくじゅくの時は

むき出しの肌には

竹布をまいていました。


こういうのです。

 

 



どうあれ、

ステロイドに関して

こういうことを踏まえたうえで


皮膚科に行ってドクターと

しっかり話す関係が欲しかったけど




なかなか無理な話ですよね。

ちなみに九大の先生には
『どれくらいで皮膚の萎縮が起きますか?』と尋ねると

このくらいのレベルのステロイドを
このくらいの子の年令で
この使い方では、萎縮は心配ないです


そういう風に言われたし
でも半年とか1年、小学校低学年とか
そういうスパンで使う位のつもりでいて下さい
とも
言われていた。

でも、やっぱり私は怖いのです。
何かあってからでは・・・

で、結局自分で決めた使い方で
ステロイドを使ったというわけでした。

もうね、ほんとうに勉強は必須ですし
勉強しても答えが明確ではない。

ただただそこにあるのは
目の前の娘ちゃんの
体にひどい症状があるという真実。

将来を見越して、親の選択が
色濃く反映される幼児期に
親としてなにをしてあげられるのか。

悩まないわけ無いですよね。

まだまだステロイド話、続きます。

今回のはこの辺で。
あ~今回はつかれた~(笑)

つづくおでんくんやじるしステロイド依存・リバウンド【アトピーとステロイド】




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