なんでもない、ふつうの日々を愛おしむ、
暮らしのジャーナリスト&スタイリスト
↓ 
くらしスト
国際薬膳師国際中医専門員(旧国際中医師)
やくぜんもとこです


スパイスなどがふんだんに使われたものは例外として、この歳になれば、食べたことがなくても、レシピを読めばだいたいの料理は味が想像できると自負しています


ところが、先日知人から教えられたレシピは、目が点になりました


その名も、どくだみジェノベーゼ





道端でも、庭でもこの時期良く見かける、あの雑草です


独特の臭いを放ち、薬局でお茶は売られているけれど、食材で使ったことはありません


ここで、食いしん坊魂がむくむくと頭をもたげてきました


「どんな味なのか食べてみたい!」


どくだみがたくさん生えていると言う、別の知人にお願いしたらどっさり持ってきてくれたので、翌日いそいそと台所に立ちました


ジェノベーゼと言えば、バジル・松の実・塩・粉チーズ、オリーブオイルが定番の材料


でも、クセが強い雑草のどくだみに、定番の食材だけでは太刀打ちできないようで、レシピには、ナンプラーや干しエビが加わってエスニックの香りが漂います


家にナンプラーと松の実、粉チーズはなく、それぞれをお醤油、おつまみ用の無塩ミックスナッツ、酒粕*に変えることに

*発酵の香りを加えるためです


ちょいちょい味見をしながら、味を調整していると、台所は研究室で、実験をしているかのように思え、楽しくてたまりません


キリがないので、最後は


「えいやっ!これでいい」


自分の舌を信じて?完成させました






酸化を防ぐため、一番上にオリーブオイルを回しかけて膜を張るのがお約束


ひとくち食べると、一歩遅れてふわぁっとかすかにどくだみの例の香りが鼻に抜けるけれど、決してイヤな感じはしません


バジルで作るジェノベーゼよりも、お酒に合う味わいに仕上ったように思います


奇しくも冷蔵庫には、とっておきの赤ワインが転がっていて、ほどよいコクと酸味がどくだみジェノベーゼによく合いそうな予感


パスタよりも、肉か魚につけて食べるとより味が分かりやすいと思い、サーモントラウトをムニエルにして、上にたっぷりと塗りかさねて





我が家の照明は暗いので、色が黒く見えますが、鱒のピンクに深い緑が美しく映え、食欲をそそります


夫の感想は


「臭いは草っぽいけど

思ったより臭い感じはないね

赤ワインにぴったり、進むねー」


台所で格闘すること、約1時間

おいしい実験の結果は上々


今度はどんなおいしいに出逢えるか

楽しみです



【捨てるのが苦手な方へ。衣替えは、「ときめくクローゼット」作りのチャンス!】





ありがとうございます