
私の防災・その509 浸水被害 地下室の怖さ
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先天性の遺伝子疾患と重度知的障害ありの娘(20代)
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元々は娘の子育て中の記録として始めたブログですが、現在は主に障害児(者)家族の防災ブログとなってます
お一昨日の9月11日に東京と神奈川では記録的短時間大雨情報が9回も出されました。
ここ数10年で排水機能を強化し地下に貯水できるようにして大雨による都市型水害に備えてきて近年はほとんど都内の河川氾濫が起きなくなっていましたが、今回の雨はそれを大幅に上回る大量の雨がごく短時間で降ったことで各地で道路冠水だけではなく浸水被害ももたらしました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250912/k10014921241000.html
今回、目黒川自体は氾濫危険水位を越えたものの氾濫はしなかったことを思えば相当ハード面の対策は進んだのだと思います。
ですが、谷沢川などで氾濫が起きましたし、町中の排水機能が追い付かず内水氾濫で浸水被害が多数出ました。
ハード面の対策は進んでも気候変動が早く進みすぎて、当初の想定を越えてきてしまったのですね。
テレビでは目黒川近くの住宅にお住まいの方が20年以上前にも浸水被害を受けた時に鉄製の止水板を用意していたのに、あまりにも水位が上がるのが早すぎて止水板を設置する余裕がなかったと話していました。
止水板を用意した当時よりも高齢になって重たい鉄製の止水板を設置するのも難しかったようです。
公的なハード面の対策が進んで被害が起きなくなっていたことで個人の備えを見直す機会が無かったことも被害を大きくしたのかもしれないと思うと皮肉なものですね。
今回の都市型水害で私が一番怖いなと思ったのが地下室や半地下の浸水被害です。
今回は幸い人的な被害はありませんでしたが、一時閉じ込められる被害は出ました。
https://news.jp/i/1338805335189684795?c=768367547562557440
地下室の中にいると外の状況を把握するのがとても難しくなります。
特に今回の様に短時間であっという間に水位が上がると、気が付いた時には避難口である筈の扉が水圧で開けられなくなり、避難できないまま室内に水が貯まっていき、最終的には命を落としてしまう危険があります。
実際に1999年に博多で地下室にいた女性が亡くなった痛ましい事例があります。
内閣府防災情報のページに詳しく載っています
https://www.bousai.go.jp/kohou/oshirase/chika/ref3.html
この時は浸水に気付いた時には逃げられない状況になっており、外にいる人に電話で助けを求めたものの救助できず命を落とされています。
この時は浸水に気付いた時には逃げられない状況になっており、外にいる人に電話で助けを求めたものの救助できず命を落とされています。
改めてご冥福をお祈りいたします。
2022年に韓国の半地下に住んでいた方が多数犠牲になられたことも記憶に新しいところではないでしょうか。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/feature/2022/09/15/25191.html
今後は大雨が予想される時には地下室や半地下にいるのは危険だと言うことを肝に銘じておかなければならないと思います。
今後は大雨が予想される時には地下室や半地下にいるのは危険だと言うことを肝に銘じておかなければならないと思います。
また、浸水対策は浸水が始まる前に済ませておくことや、地上の状況をリアルタイムで知る手段を確保しておくことも必要でしょう。
とにかく、地下室から直接上階に避難する方法がないのであれば、浸水が始まって扉が開かなくなる前に地下室(半地下)からは出ていなければ危険です。
10cmでも水圧でドアを開けるのは困難になります
https://www.city.shinjuku.lg.jp/seikatsu/file18_00023.html地下室のリスクがイラストにまとめられてます

命を守る行動は危険になる前にスタートするのです。
非常時の備えしてくださいね![]()
特に災害弱者と呼ばれる方ほど備えは必要です。
私と家族の被災体験(阪神・淡路大震災・東日本大震災・台風15号)
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私の防災・その508 新しい119通報
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2日ほど過ぎてしまいましたが、9月9日は「救急の日」です。
皆さんは119番に電話して救急要請したことがありますか?
また、どの様な情報を伝えれば良いか知っていますか?
大まかに言うと
- 案件(救急か火災か)
- 場所(住所もしくは目印になる建物など)
- 救急なら要救助者の容態や年齢などの情報
- 通報者の名前と連絡先
総務省消防庁のホームページからお借りしました![]()

少し前までは携帯電話と固定電話両方使えるなら固定電話からの通報の方が良いとされていました。
固定電話の場合は例えば要救助者本人が通報して声が出せないなどの場合でも電話番号から場所が特定できるからです。
ですが、最近はスマートフォンからでも位置情報を送れるようになりましたし、固定電話を設置していないご家庭も増えてきましたので、そこまで固定電話に拘らなくても良いらしいです。
ただ、スマホが繋がらない場合などは近くの公衆電話などを探してかける必要はありますので、公衆電話から通報する方法も覚えておいた方が良いと思います。
同じく総務省消防庁のホームページからお借りしました

参考までに総務省消防庁の119番通報に関するホームページ
https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/kyukyumusen_kinkyutuhou/119.html
場所の目印になる建物などの探し方はこちらが詳しいので東京消防庁の119番通報に関するホームページ![]()
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/119/119.html
更に今ではスマートフォンからの通報に対応して新しい119番通報の方法が出来ています。
NHK ニュースで紹介されていました![]()
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20250909/1000121651.html
「Live 119」はご存知でしょうか。
通報者のスマートフォンにURLが記載されたショートメッセージを送り、そのURLにアクセスすることで現場の映像を送信することが出来るようになります。
その映像を活用して救急出動したり、必要に応じて応急手当の動画を通報者のスマートフォンに送って指導したりすると言うものです。
東京消防庁のホームページからお借りしました

また、口頭では通報できない聴覚障害や言語障害がある方でも通報できるシステムが出来たそうです。
「NET119緊急通報システム」と言います。
事前に登録は必要だそうですが、スマートフォンから通報用Webサイトにアクセスして火事か救急か選択し、位置情報を入力、その後テキストチャットを使って詳細を伝えると言う方法だそうです。
総務省消防庁のホームページからお借りしました

このNET119緊急通報システムなら事前登録さえしておけば自分自身で通報することが出来ます。
聴覚障害や言語障害がある方には是非覚えておいていただきたいと思います。
非常時の備えしてくださいね![]()
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私の防災・その507 停電しても健康を維持する為に
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前回の記事にお祝いコメントくださった皆様ありがとうございました😆💕✨
今日の明け方に秋雨前線の影響で長崎と熊本で線状降水帯が発生、今後島根や鳥取でも発生する恐れがあるそうです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250910/k10014917961000.html
とにかく命を守ることを最優先で行動してください。
昨日は私の実家が被災した令和元年房総半島台風(台風15号)から6年、今日は鬼怒川が決壊して大きな被害が出た平成27年東北・関東豪雨から10年でもあります。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250909/k10014916691000.html
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20250908/1070028396.html
秋雨前線&台風はこれからが本番です。
充分な備え出来ていますか?
今日は4回の楽天スーパーSALEの実質最終日ですし、防災目線で家に足りないと思うものをお得に購入されてはいかがでしょう?
母はデジタル音痴でネット通販出来ませんし、この夏は暑すぎて買い物に行くのも出来るだけ控えていました。
日頃食べる生鮮食品は電話で配達を依頼できるスーパーに頼んでいますが、スーパーでは取り扱っていなかったり、まとめ買いした方がお得なもの、特に日持ちがして非常食にもなるものは私がセレクトして代理購入しているのです。
母の非常持ち出しリュックは基本的には入れ替えなくても良い様に長期保存の出来るもので揃えて私が実家に行った時にチェック&期限切れは新しいものに入れ替えてます。
母が被災した令和元年房総半島台風ではとにかく停電の被害が広範囲&長期間続きました。
実家はそれでも比較的早く復旧しましたが、それでも丸2日以上停電したのです。
色々揃えてあったお陰で両親とも無事に乗りきってくれましたが、それ以降、やはり停電しても安心して食べられる食品を揃えておくことの大切さが身に染みましたし、停電しても暑さ寒さに耐えられる備えも必要だと痛感しました。
寒さは着込めばある程度しのげますが、近年の異常な暑さは薄着程度ではどうにもなりませんよね。
停電時の熱中症対策は必須。
暦の上では既に秋とはいえ、まだまだ暑さが続きます。
もともと母が機械(デジタル)関係に弱いこともあり、更に停電が長期間続いた時のことを考えて、実家の暑さ対策の基本は
水&乾電池
に絞って備えをしています。
充電式は充電できる環境ならとても便利で心強いアイテムなのですが、停電が長期に渡ると充電できず無用の長物に成りかねません。
勿論、ソーラーパネル等で充電できる見込みがあるなら多いに活用すべきと思いますが、アナログ世代の母には無理。
実際、被災した時には
風通しの良い場所で足浴&クールタオル&団扇を使う
ことで猛暑の2日間を耐えてくれました。
当時よりも年齢的に体力が落ちてきている現在ではもう少し備えを厚くしたいので、現在は
乾電池対応の扇風機(軽量置き型タイプ)


避難する時にも使える乾電池式のモバイルファン

を使っています。
左は単4電池3個使用で手持ち&卓上スタンド付きでスタンドを畳むと薄くてバッグに入れても邪魔にならないサイズ感です。
右は単3電池2本使用で首かけ&卓上で使えてファンの角度が変えられます。
乾電池なら母もしっかり数多く10年保存のものを備えているので安心です。
乾電池式のモバイルファンなら乾電池と一緒に非常持ち出しリュック(避難リュック)に入れっぱなしにも出来ます。
ちなみに実家には
スマホの充電も出来る非常用ラジオライト(充電池&手回し&乾電池対応)
もあります。
手回し充電は母の体力的にきついのと、充電忘れも多いので母が一番使いやすい乾電池を使って普段から使い慣れてもらってます。
日頃から使っていないと非常時に「ラジオライト何処~😱💦」となったり使い方を思い出せないなんてことも考えられるので、いつも食卓の上に置いてラジオを聴くのにも愛用しています。
置き型の扇風機も母でも片手でどこにでも運べる手軽さが気に入ってくれて、普段から便利に使ってくれているのが安心材料に成ってます。
被災して、命が助かったその後は如何にして健康を守るかを考えなければなりません。
そして健康を守るのに重要なのが食事です。
食事で気を付けなければならないのが
食べ物ならば何でも良いわけではない
と言うことと、災害時は医療機関も混乱するので
食中毒を出さないこと。
停電してしまえばどんなに対策しても冷蔵庫は保冷機能を失ってしまいます。
この暑さの中で要冷蔵だった生ぬるい食品を食べるのは危険すぎます。
冷蔵庫は優秀な食品保管庫ですが、冷蔵庫に頼らない食品ストックも必要です。
更に、それぞれの体質、年齢、障害、病気などによって安心して食べられるものは異なります。
実家の母の場合、長年かなりの高血圧なのと、もともと薄味好みだったこともあって、とても塩分に敏感になってます。
美味しいと評判の食品でも、味が濃いと感じてしまって一食くらいなら美味しく食べられても、続けて食べるのは味覚からも体調からも無理だと言うのです。
母の味覚(体調)では、炊き出しに頼るのは難しそうです。
そこで、基本的には在宅避難出来るように普段から食べられて非常食にもなる
常温保存できる減塩もしくは食塩無添加の食品
を代理購入することが多いです。
例えば食塩無添加の
- サラダチキン(ミート21)
- ツナ缶
- いわし缶
- 野菜ジュース(KAGOME)
- 常温保存豆腐
- 常温保存牛乳200mlパック
- レトルトの白がゆ
塩分控え目の
- 野菜と豆のポタージュスープ(KAGOME)
- ポターユ(石井食品の野菜がゆ)
などを良く頼まれます。
以前は父も一緒に暮らしていたので美味しいと評判の惣菜レトルト等も送っていたのですが、結局殆どは父が食べて母は食べていなかったそうなのです。
父は喜んで食べていたらしいのでそれはそれで良かったのですが。
結局、調味料さえあれば自分の体調や味覚にあわせて食べられるから、味がついていないものか薄味の物が良いと言われ、色々と私も良さそうなものを探しては試した結果、上のリストにあげたものがお気に入りに落ち着きました。
ちなみに私も血圧が高いので、リストにあげたものは我が家のストックのレギュラーでもあります。
避難生活であっても、むしろ避難生活だからこそ
体調に配慮した食生活が出来るような食品をストック
しておくことは大事だと思います。
大きな災害が起きるといつも買えていたはずの物があっという間に店頭から消えます。
アレルギーがあるならアレルギー対応の食品
もえもえの様に咀嚼嚥下に課題があるなら食べやすい形態の食品(介護食)
乳幼児がいるならミルクや離乳食
をストックしておく等、自分や家族にあわせた食の備えは健康の備えになります。
非常時であっても食べたいもの、健康的に食べられるもの選んで備えてくださいね。
命を守る備えの次は健康を守る備え
楽天スーパーセールのラストスパートに自宅や実家の備えを加えてみませんか。
非常時の備えしてくださいね![]()
特に災害弱者と呼ばれる方ほど備えは必要です。
私と家族の被災体験(阪神・淡路大震災・東日本大震災・台風15号)
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