こちらは無農薬栽培つや姫の田んぼです。
特別栽培(節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下)枠での栽培ですが、
農薬、化学肥料は一切使わずに育てています。
有機JASとか特別栽培とかって表示されている作物でも決して無農薬ってわけではないのです。
除草剤を使わないとなると一番大変なのは草退治です。
草退治さえなければ無農薬のお米作りはかなり楽チンになりますが、なかなかそうもいきません。
草が生えてしまってから草退治を始めても絶対に一人農業の人力除草作業では追いつきません。
草は生える前に退治する!に限ります。
植物の種子は発芽スイッチが入る頃になると比重が軽くなります。
なので、土の表面を軽く触るだけで浮いてきます。
しかし、ホタルイなどはかなり深いところからも発芽するので厄介です。
▼まずは竹ぼうきで土を縦横無尽に掃いてみます。
竹ぼうき除草機とかはよく見ますが、その欠点は一方方向にしか進まないので稲苗にカバーされた部分は除草できません。
なので、ブロ友のいそりんさんがされていらした「そのまんま竹ぼうき除草」をします。
▼結構浮いてきました!
水を深く貯めているので竹ぼうきの浮力を抑えるのに結構力がいります。
でも、昨年までやっていたデッキブラシ除草よりもはるかに効率はいいです。
▼コナギではなさそうです。
タマガヤツリとかでしょうか?
随分と大きくなっていますが、あまり数は浮いてきません。
根も張ってきているので竹ぼうきでは取れていないのかも?
念のために土を手ですくって見ると草は確認できませんでした。
▼そのあとはチェーン除草を行いました。
雑草の種子がわんさか浮いてきました。
竹ぼうき除草にチェーン除草で表層の雑草や雑草種子は随分と退治できたと思います。
▼チェーンに押さえつけられて倒れた稲。
麦踏みのように稲にストレスを与えてたくましく育ってくれると思います。
で、やはりというか、予想通りというか、土が高くて水深を確保できていない部分は草が生えています。
▼これもコナギとかホタルイじゃなさそうです。
土が硬くなっているとチェーン除草機をかけても土から抜けて浮かずに逆に強くしてしまいそうです。
こんなのは速攻退治に限ります。
▼自分でカスタマイズした八反取り(田擦り除草機)をかけます。
狭い株間でも除草できるようにオリジナルのものよりも先端部分を鋭角にしています。
▼木っ端微塵に消えてなくなれ!
写真右上の方にチェーンのあとが見えます。
この部分は少し水深があるのでチェーンで土を削れたようです。
そういうところには草は生えていません。
来年に向けて、稲刈りした後で田んぼの高低差をなくすように整地をしないとです。
深いところでは20cmくらいの水深がありましたので、高低差は20センチもあるようですから・・・。
これからは時間を見つけてこまめに八反取りを使って除草作業をします。
そして、残った雑草は1本1本手で抜く作業です。
初めて育てるつや姫という品種。
山形産のつや姫は食べたことがありますが、和歌山で米ぬかとミネラルだけで育てたらどんな味になるのかな?
かなり楽しみにしています。