効果が有るか無いかで言うと、何も摂取しないよりは効果は有ります。枯渇した筋肉内のエネルギーを満たすのに効果はあるでしょう。
しかしながら、運動後は筋肉の合成を高める最適なタイミングなので、タンパク質が豊富なプロテイン摂取及び食事による栄養補給の方がベターです。
理由は、BCAAは筋肉への栄養補給というよりはトレーニング時の筋肉ダメージの減少が目的であり、BCAAにはプロテインほど多くの種類のアミノ酸が含まれていません。そのため、BCAAの運動前、運動中以外の摂取はあまり効果がありません。
また、BCAA単体では運動後に必要なタンパク質としては分量が足らず、BCAAだけで必要なタンパク質を摂ろうとするとBCAAの過剰摂取になってしまいます。
それでも、もし運動後に摂取で効果を出したいなら、分解するのが速く、最速で体内に取り込めるというBCAAの特性を活かして、 運動前と運動中はBCAAを摂取する前提で、
1️⃣運動直後にBCAA
2️⃣暫く時間が経った後にプロテイン
3️⃣更に時間が経った後に食事
4️⃣就寝前にプロテイン
の順番とタイミングで摂取することで効果を発揮できます。
まとめますと、
☑️BCAAを運動してから時間が経った後または就寝前に摂取する意味はありません。
☑️BCAAをトレーニングしない日に摂取する意味はありません。
上記1️⃣と2️⃣を同時に摂取しても良いのでは?と思われるかもしれませんが、もしプロテインとBCAAを同時摂取したら、BCAAの意味はなくなります。以下で説明します。
〜プロテインとBCAAを同時に摂取しても効果は同じ?〜
プロテインにはBCAAがもともと多めに含まれているので、一緒に摂取する意味は殆どありません。BCAAをより多く摂取するという意味はあるので全くないわけではありませんが...
またプロテインと同時に摂取すると、分解するのが速く、最速で体内に取り込めるというBCAAの特性はなくなります。
更には...集中力アップと疲労抑制の効果も、BCAAにはあります。しかしながら、集中力UPと疲労抑制を狙いBCAAを摂取する場合、ホエイプロテインにはトリプトファンというアミノ酸が含まれており、トリプトファンが脳内に入る事で精神的な疲労が起こるので、トリプトファンと相反する役割を持つBCAAの効果は減衰します。
まとめますと、
☑️プロテインとBCAAは、各々の特性と効果を最大限活かすには同時摂取すべきではない。