前回の続きです。
ここからは当時を思い返して綴ります。
産後、母乳がなかなか出なかった時、数人の助産師さんからマッサージを受けました。
その中で、1人の助産師さんが「ここにしこりがあるね」と言いました。
産後の乳腺の中に凝り固まった部分があるのは珍しくはないので
多くの助産師さんは問題ないものとしていたと思います。
けれど、その1人の助産師さんは、”しこり”を指摘しました。
私も触ってみたけれど、すでに子供が生まれていて
一刻も早く母乳を出して飲ませねば・・・という状況だったので
特に何もせず、放置しました。
これが、後から思えば、乳ガンの始まりだったかもしれません。
ＮＩＣＵにいる子供たちは、長男・次男は黄疸が出たりしたものの順調に成長していましたが
長女は生後３日で感染症にかかってしまいました。
そのため、呼吸が休みがちになっていたのです。
喉に太い人工呼吸器の管を入れられ、その姿が可哀想で
見ていられませんでした。
けれど、それも徐々に回復へ。
お腹の中で感じていた通り、元気になれば、やはり長女が一番活発な子でした。
私は順調に回復して産後１週間ほどで、子供達より早く退院し、
それからは自宅で搾乳器を使って搾乳した冷凍母乳を持って
子供達に会いに病院へ通う日々が続きました。
そして
一ヶ月半ほどで３人揃って無事に退院することになりました。
退院してからは
記憶が曖昧・・・
とにかく想像を絶する慌ただしい日々。
母や〇夫も協力はしてくれましたが
何しろ未熟児で生まれた赤ん坊がいきなり３人。
子供達を殺さないように・・・
自分も死なないように・・・
することで精一杯の育児でした。
最初のうちは母乳とミルク混合でした。
母乳の出は相変わらず良くなく
暇さえあれば搾乳器で採った母乳を3等分にして
ミルクと混ぜて哺乳類であげてました。
当時つけていたミルク日記のことを書いた記事はこちら
こういう記録を残さないと、誰にどのくらいミルクを飲ませたかわからなくなっちゃうんで・・・
新生児期は
2時間以上まとめて眠れない、
食事を作る時間も食べる時間も余裕ないので
全てコンビニのものでバッバと短時間で済ませ
産後は妊娠前より5kg以上痩せていました。
母乳は体力をすごく使うので
だんだん搾乳の回数も減り
2〜3ヶ月後には全部ミルクになりました。
長男は口唇裂で生まれたので生後５ヶ月で手術もしました。
その時には、母や義母に家に来てもらい、次男と長女をみてもらいました。
母たちを休ませるため、夜は家に戻り2人の育児、朝から夕方までは長男の病院で付き添い、
長男の夜は看護師さんにお任せしてましたが
片道一時間以上かかる病院だったので、行き帰りだけでも
それはそれは大変でした。
一歳半後の健診で
長男は発達の遅れを指摘され
のちに療育へ通う事になるのですが、
この頃はどちらかというと
オムツが濡れた、お腹空いた、以外は泣かない
手のかからない子でした。
そして
少しずつ
育児に余裕が出てきた３つ子が２才になる頃
ふと
あの助産師さんの言葉を思い出しました。
”しこりがあるね”
触ってみると
少し大きくなったような気がする・・・？
そして
乳頭に茶色っぽい液の（血液の混じった）ようなものが出ている事に気づく。
母乳はとっくの昔にやめていたので
母乳ではないし
これは何だろう？
これはやばいものではないか・・・？
なんとなく急に
危機感を感じて
近所の産婦人科に行くことにしたのです。
すでに、助産師さんからしこりを指摘されてから２年が経っていました。
ここから次は
乳ガン治療記として、続きます。
追記__(2023年)
早産で未熟児の３つ子も無事に成人しました
２０歳の３つ子はこちら
乳がん治療記はこちら
乳がん治療記①・・・乳がんの診断・手術編
乳がん治療記②・・・放射線治療・ホルモン治療編
乳がん治療記③・・・局所再発・肺転移編
肺転移消えた？・・・転移診断から１年後編
テーマ”治療のこと”・・・その後～現在まで
知的障がいの長男のことはこちら